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管理人の日記
なぜ こんなことになってしまったんだ(JPG略)
いや〜、【このトレイラーのサビ部分】は本当に良かったですね!!
なお実際には |
FF13のシリーズ内続編である「FF13-2」は、皆さまご存じの通り、聞くべき批判の声を間違えて、ブレイクを軽視することになったゲームである。しかし、開発段階では、実はもう少しブレイク重視のゲームだった可能性があるのだ。
…まず、初代FF13では、連続攻撃で態勢を崩すことにより、大ダメージを与えられる「ブレイク状態」に持ち込める。バトルの爽快感や戦略性を大きく上げるシステムであり、7リメイクでも「バースト」というほぼ同内容のシステムが取り入れられるなど、後続作にも大きな影響を与えた。
――しかしながら、そのブレイクシステムについて、批判が無いというわけではなく、「雑魚敵でもブレイクが必須となる」「ブレイクさせて殴るだけのワンパターン」などという声もあった。もちろん、私のFF13の認識はそうではなく、小粒の雑魚はステータスや属性でサクサク倒せるし、ブレイクも行いやすいことが多いため、そちらで火力を高めても良い。そして、中型以上の敵であれば、それらの手段を組み合わせることで、倍々ゲームでの大ダメージを与えていける。決してワンパターンではなく、むしろ様々なシステムを試す価値のあるバトルだと思っている。
ところが。シリーズ内続編の『13-2』では、前述のような批判の声に応えたということなのか、雑魚敵のブレイク耐性が大きく上昇することになった。
…さて、確かに、実際のFF13-2は、「雑魚敵でもブレイクが必須となる」「ブレイクさせて殴るだけのワンパターン」という状況では無くなった。しかし、実際には、反対側に行き過ぎてしまい、「雑魚戦でブレイクを狙う意味が全く無い」と言っても過言ではない状況になった。そして、結果的に、「ただ硬い敵をボタン連打で殴るだけのワンパターン」と化してしまった。皮肉なことに、「バトルがワンパターン」という批判を聞いて内容を変更した結果、本当にバトルがワンパターンとなってしまったのだ。
――やれ、このような、前作への批判に逆ギレしたかのような調整は、バトル面だけに限らず、FF13-2の随所に見られる。だが、その中でも、このブレイクシステムの1件は、まさに「聞くべき声を間違えた」の最たる例であると言える。反面教師として、よく学んでおかなければならない。
しかしながら。開発中のトレイラー映像を細かく見てみると、どうも制作段階では、もう少し敵のブレイク耐性が低かったようだ。
…まず、FF13-2は、2011年の12月15日に発表されたが、情報が初公開されたのは、その年の1月18日であった(【日記:2011/1/18】)。そこから発売まで、複数のトレイラームービーが公開されている。それらの映像における戦闘シーンと、製品版の内容を比べてみたのである。
――そして、比較する内容は、「ブレイク値」(320.0%とか700.0%とかのアレ)だ。なお、もしかしなくとも、「チェーン耐性」のほうも変わっている可能性もあるのだが、そちらについては、検証が難しいので、今回は除外とした。ちなみに、製品版におけるブレイク値は、「FF13-2
バトルアルティマニア」から引用している。確か、アップデートでブレイク値&チェーン耐性が変わったという例は、一つも無かったはずである…。
とまあ、だいたいこんな感じである。ガンダヤクスの調整は、余程しっくりこなかったのであろうか、いったん269.0%→120.0%と下げた後に、製品版で200.0%にまた上がっている。名前を言われても、「は?
誰おまえ?」という感じのモンスターなのであるが…。
ということで。条件として、重複しているモンスターを除き、ガンダヤクスを「上がった敵」と「下がった敵」の両方に数え、途中から製品版と同じになったバルバロイも上がった敵に数えるとする。
…そして、その中で、確実に判別できる22例をカウントすると、「製品版でブレイク値が上がった敵:11体」「下がった敵:3体」「同じ敵:8体」となる。実に半数もの敵が、開発中よりブレイク耐性が上がっている。やれ、これはあくまで、“トレイラーの中に写っていた敵の中での割合”であり、実際には、このような調整がゲーム全体で行われていたはずだ。よって、これにより、ブレイク不可能となってしまったり、その意味合いが極めて少なくなってしまった敵は、非常に多いと思われる。もしかしたら、開発中のFF13-2は、製品版より遥かに敵をブレイクしやすいゲームだったのかもしれないのだ。
まあ、私は、ゲーム開発者の気持ちになったことがなく、現場のことも全く知らないのだが、ひょっとすると、開発の終盤になって、「これじゃあ前作と同じで、ブレイク一辺倒じゃないか。前作の不満点を改善しろ。やり直し」みたいな感じで、変な横槍が入ったのかもしれない。
…やれ、そういった、“現場を知らない上層部の声”で作品が駄目になるというのは、少々物語として出来すぎている感があり、逆に素直には受け入れがたい。しかしながら、そう考えれば、FF13-2があんなことになってしまったのも当然であるとも言える。
――ということで。私としては、別にFF13はブレイク一辺倒ではないと思っているので、開発中のバージョンのような、敵をブレイクできるFF13-2を遊びたかったという気持ちがある。しかし、実際のところ、もう発売してしまったFF13-2が全てなので、わざわざ開発中のバージョンを掘り返されることは無いであろう。“リマスタープラス”的な作品で、当時のFF13-2がハードモードとして復活する…いやいや、夢の見すぎだな。まずPS4と5に普通に出そ?
ブレイク値:77(意味不明) |
おまけである。「初代FF13」についても、発売前の宣伝映像と、製品版におけるブレイク値を比較してみよう。なお、この作品で最も有名な【ファイナルトレイラー】は、本当に発売直前の12月になってから公開されたということなので、それより前の、【9月時点での映像】で比べてみた。
(2022年2月26日)
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