. . |
◇トップページ > 管理人の日記 > 2022年2月23日の記事
管理人の日記
コイントスであえて後攻を選ぶ ← 黄色信号 「強欲で貪欲な壺」で10枚除外&2枚ドロー ← 赤信号
シャークさん「………」 |
先月から配信開始された「遊戯王
マスターデュエル」にて、初のイベントである「エクシーズフェスティバル」が開催されている(24日の13時59分まで)。しかし、このイベントで頻繁に遭遇するデッキが、奇妙にもエクシーズ召喚が初登場したアニメ:「ゼアル」のキャラに関連するデッキとなっているのだ。「マスターデュエル」は、純粋に遊戯王OCGを楽しむための作品であって、アニメ要素は一切無いにも関わらず、である。
…まず。基本的なルールとして、「エクシーズフェスティバル」では、エクストラデッキのカードとしてエクシーズモンスターのみが使用可能であり、融合・シンクロ・リンクは投入できない。また、超絶パワーカードの「黄金卿エルドリッチ」が禁止になっているなど、独自の禁止・制限が採用されている。これらにより、通常のオンライン対戦とは一味違った環境での対戦が行われる。期間は、2月17日〜24日の7日間(168時間程度)である。
また、エクシーズフェスティバルは、報酬が豪華なことも特徴である。当初、獲得ポイントが「勝利:100
/ 敗北:50」(サレンダーは0、レンタルデッキだとそれぞれ半減)であったため、開幕からいきなり自爆するデッキが流行したようだが、その後に「勝利:500
/ 敗北:50」と勝利時のメリットが5倍になり、早回しできるデッキを使ったほうが良くなった。そして、報酬は変わらなかったため、例えば10勝で5000ポイントを貰えば、2300個のジェムが貰える。2勝の1000ポイントでも1400個と、異様に序盤に偏っている。やれ、この作品でも、ゲーム内通貨である「ジェム」は重要であり、それを集めること自体が育成要素の一つとも言える。よって、豪華報酬は、半端な気持ちでイベントの世界に入っていける、良い動機付けとなっているのだ。
――ちなみに、ゲーム内の価格は、8枚入りの1パックが100ジェムである。また、ジェムを日本銀行ポイントで購入する場合、格安版だと1ジェム=1円、通常は1ジェム=2円というところである。リアルカードは5枚入り1パックが税込み165円のため、概ねその感覚に近いと言える。昔なら、「データーだけで手元に何も残らないのに、同価格というのはおかしい!」と思う人が多かっただろうが、現在では、だいぶ雰囲気が変わってきているであろう。
「ヌメロン・ネットワーク」1枚が発動された時点で、対策が無ければ、100%終了確定 |
では、「エクシーズフェスティバル」での、前述の頻出デッキたちについて、簡単に所感を述べていこう。
…なお、以下、カード名のリンクは、全て【遊戯王カードWiki】様へ繋げさせていただいている。その表記も、当サイト内のルールではなく、遊戯王界隈の慣例に従い、《No.4
ゲート・オブ・ヌメロン - チャトゥヴァーリ》などと書かせていただくことにしよう。
■「ヌメロン」デッキ
アニメ「ゼアル」の黒幕:「ドン・サウザンド」が使用したデッキである。アニメ放送が2014年、そこからのOCG化は2020年ということで、ラスボスならではのぶっ壊れ要素が、かなりOCGのほうにも取り入れられている。
まず、流れとしては、大量ドローやサーチなどを使い、何が何でもフィールド魔法の《ヌメロン・ネットワーク》を発動させる。このカードが発動された時点で、自分側に何の対策も無ければ、終了確定である。そして、ヌメロン・ネットワークの効果で《ヌメロン・ダイレクト》をデッキから発動し、No.1 No.2 No.3 No.4 の4体の「ゲート・オブ・ヌメロン」モンスターを特殊召喚する。これらのモンスターは、攻撃力1000かつ「戦闘で破壊されない」という能力に加えて、モンスターと戦闘を行うごとに「ヌメロン」モンスターの攻撃力を2倍にするという性質がある。よって、合計の攻撃力は1000+2000+4000+8000で15000となり、有効な対策を取れなければ、3〜4体目の4000+4000か、4体目の8000で死亡するのだ。
以上、ヌメロンデッキを相手にした場合、フィールド魔法1枚から1ターンキルをされるという驚異的な内容となるのだ。
さて。このデッキについては、キーカードの《ヌメロン・ネットワーク》に対して《幽鬼うさぎ》あたりを打ち込めば止まるため、特に禁止・制限等には引っかかっていない。しかしながら、大会でもちょくちょく結果を残しているデッキタイプであり、「ヌメロン」の名を持たないものの、相性の良いカードが規制を受けていたりする。そんなものが、急にオンラインゲームで出てきたら、勝てるわけがない。
ということで、私は、最初の《ヌメロン・ネットワーク》が発動された時点で、もうさっさと降参をしていた。たった1割しか貰えないポイントのために殴り倒されるのを待つより、さっさと次のデュエルに挑んでいったほうが、時間効率的も精神衛生的にも良いと考えたのである。「降参してはいけない」「降参するとポイントが没収される」などのルールはどこにも書かれていないし、相手にとっても時間効率が上がるため、特に迷惑は掛けていないと思う。
■「銀河眼」を使った1ターンキル
続いては、メインキャラの1人である「カイト」が使用した「
使うのは、《銀河眼の光子竜》(フォトンドラゴン)、《No.62
銀河眼の光子竜皇》(プライムフォトン)、《銀河眼の残光竜》(残光竜)の3枚だ。アニメでは、カイトの最後の切り札として登場したプライムフォトンは、2体素材のランク8エクシーズモンスターであり、制限付きながら、攻撃力5600を叩き出せる。また、残光竜は、「@『ギャラクシーアイズ』がいる時、手札から特殊召喚できる」「Aエクシーズ素材となったこのモンスターが取り除かれたとき、『手札・デッキからフォトンドラゴンを特殊召喚する』か『フォトンドラゴンをエクシーズ素材として追加する』を選び、更に『No.』モンスターの攻撃力を2倍にする」という複雑な効果を持っている。このAをプライムフォトンに適用すれば、攻撃力11200となり、1ターンキルが成立するのだ。
よって、手順としては、「1.フォトンドラゴンを何とかして特殊召喚し」「2.次に自身の効果で残光竜を手札から特殊召喚して」「3.それら2体でプライムフォトンをエクシーズ召喚し」「4.効果を使って攻撃力を11200とする」になる。1と2がなかなか難しそうな感じがするが、さすがはアニメの主要人物ということで、サポートカードが豊富であり、特化すれば悪くない確率で実現が可能となっているようだ。
しかも。攻撃力11200のプライムフォトンを作ると、おまけとして、元形態のフォトンドラゴンが付いてくるのだが、こいつにはバトルフェイズ中に自分と相手を取り除く効果がある。これを使われてしまえば、壁モンスターも効果を発動する暇なく取り除かれてしまう。
というわけで。このデッキについても、フィールド魔法1枚のヌメロンよりは複雑であるが、割と簡単に1ターンキルが可能となる。最初に見たときは、「あらあらアニメのファンデッキねウフフ」などと思っていたが、その後に攻撃力11200で直接攻撃され、懺悔をするハメになった。
■「希望皇ホープ」系列モンスターを使った先行制圧
最後は、主人公の「遊馬」が使用した、「希望皇ホープ」の関連デッキである。上2つのデッキは、モンスター大量展開からの後攻1ターンキルが目的であるが、このホープデッキは「先行制圧」、つまり「効果を無効にする」という系列のカードを大量に並べて相手を封殺するという忌まわしいデッキだ。上の2つのデッキは、基本的に後攻を取るが、このデッキの使用者は、遊戯王の定石通り、先行を選択する…という違いもある。
さて、この「希望皇ホープ」系列のモンスターは、アニメでも大量に登場しており、私は「ゼアル」を真ん中くらいから真面目に見ていなかったので、アニメ時点のカードですらよく分かっていない。しかも、アニメ終了後も、テーマデッキの強化ということで、大量のホープ関連カードが追加されており、何が何やらという感じだ。まあ、名前ネタとして、《SNo.39
希望皇ホープ・ザ・ライトニング》だけは知っていたが。
さて、このホープデッキの流れとしては、《オノマト連携》で必要カードをデッキからサーチしてきた後に、フィールド魔法の《希望郷-オノマトピア-》を貼りつつ、モンスターの《希望皇オノマトピア》を召喚して、そこから大量のエクシーズモンスターを展開していくという流れのようだ。
そして、そのままじっと見ていると、“ホープなんちゃら”みたいなカードが大量に展開されつつ、だいたい5分くらいでこちらにターンが回ってくる。だが、もはや大量の無効無効で何もできなくなっており、返しのターンで殴り殺されるだけとなっているのだ。
ということで、このデッキについても、「@『希望皇オノマトピア』の名前を見て」「Aモンスターが3〜4体くらい並べられた」時点で、サレンダーを行っていた。やれ、「No.39
希望皇ホープ」などと明るい名前をしているが、現実は真逆で、「No
ホープ」なのである。
見た目はかわいい!
強さはとんでもない… |
というわけで。今回のイベントは「エクシーズフェスティバル」ということで、別にアニメ「ゼアル」のお祭りということではなかったのであるが、実に奇妙なことに、頻繁に遭遇するのがアニメモチーフのデッキだったのである。
…ちなみに、他のデッキタイプで言うと、「ドラゴンメイド」や「ウィッチクラフト」と言った、女の子キャラが主力のデッキが印象に残った。これらのテーマは、私にとっての前作である「タッグフォースSP」の時点では影も形も無かったので、適当に戦ってみるしかあるまい。どうも、「ドラゴンメイド」は、バトルフェイズに人間からドラゴン形態に変身して高攻撃力モンスターを並べるデッキで、「ウィッチクラフト」は魔法カードをコストとして使いまわしてアドバンテージを得ていくデッキのようだ。
――さて、どちらのデッキも、エクシーズ限定という縛りにより、羽根をもがれた形となっているようだが、それでも十分なカードパワーを誇る、強敵である。しかし、ターンを回していくタイプのテーマであるため、対戦をしている感じが評価できる。そんなのカードゲームなら普通なのだが…。
そして。「自爆」もよく見る。これは、前述の通り、当初は「勝利:100ポイント
/ 敗北:50ポイント / 降参:0ポイント」という報酬であったため、素早く自爆して、1/2のポイントを貰うデッキが流行したのだ。その後、すぐに勝利ポイントが500に変更されたため、自爆は非効率となったのであるが、それを知らないためか、はたまた自傷行為に変な喜びを感じ始めたのか、イベント終了間際の現時点となっても、定期的に自爆デッキと遭遇する。
…まあ、こちらとしても、自爆相手だと楽に500ポイントを稼げるため、武士の情けで、優しく介錯をしてやっている。ちなみに、この自爆デッキは、どうしても勝てない初心者を救済できるという意味合いもあるため、ゲームにとって有益な存在と判断できる。
いっぽう。私が使っていたデッキは、最初は「融合なしシャドール」、その後は「ライトロード」であった。
…まず、シャドールは、テキスト欄には凄く強いことが書いてあるはずなのだが、相手ターンに制圧をする術が少なく(少なくないと思うのだが…)、純編成ではかなり厳しいデッキとなってしまった。しかも、エクシーズフェスでは、切り札の融合モンスターを使えないため、物凄く歯抜け感が漂っている。
――そういうわけで、私はデッキをライトロードへと変更した。ライトロードも、私がリアルカードを買っていた頃くらいのデッキであり、パワー的には全然なのだが、動きがシンプルなうえ、主力カードの多くは「タッグフォースSP」の時にも登場していたため、サクサク回しやすい。そして、「裁きの龍」が複数体出せるような状況になれば、さすがに現環境の超絶モンスターたちを乗り切り、ライフ8000を削ることが可能である。つまり、勝てる時は勝てる。しかも、ライトロードはエクストラデッキのカードにあまり依存しないため、今後どのようなレギュレーションの大会であっても、そこそこ適応できる(はず)。そういうわけで、なけなしのジェムを使い、ライトロードのデッキを作り上げていった。
守りたい、この笑顔 |
というわけで。遊戯王マスターデュエルにおける、今回の「エクシーズフェスティバル」を、私は予想よりも遥かに楽しめたのである。
――やれ、当初の私は、対人戦はあまりやらないかなあ…と思っていたが、「先行制圧」や「1ターンキル」という遊戯王の悪いところを上手くカバーして遊ぶことで、十分以上に楽しめる。やはり、根本的に、遊戯王カードは面白いのだ。よって、次のイベントも、何が来るか、そして、「単純な勝敗」だけでなく、「育成ゲーム」という側面を持ったうえで、どのような環境が訪れてくれるか、楽しみである。
そして。もう一つ良かったのが、22日付のアップデートにて、スイッチ版のパフォーマンスが向上したことである。
…とりわけ、私が遊んでいる携帯モードでは、これまで、読み込みが長いうえに動作がガクガクで、酷く不出来であった。しかし、アップデート後は、カクカクすること自体は変わらないものの、以前よりは遥かに軽やかに動作するよう改善された。前に書いた、パック購入時の3秒間のフリーズ(【日記:2022/1/30】)も、新バージョンでは1秒程度にまで短縮されている。まあ、画面が止まること自体は変わらないのだが、それでも大きな進歩だ。わざわざスイッチを使っているのだから、これくらいは我慢しなければならない。ついでに、「テキスト検索時のエラー落ち」についても、修正が為されたようだ。
――そんな感じで。プレイ開始から1ヶ月ほどが経過したが、「マスターデュエル」は無事に私の生活に定着できたようである。今後も、育成ゲームと思って、地道にカードを集め、「シャドール」「ライトロード」に引き続き、いろいろなデッキを構築して、楽しんでいこう。
(2022年2月23日)
2022年2月23日の記事を表示しています。