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管理人の日記
パージ覚悟で言うけど、アメリカ大陸の面積というのが嘘で、本当は三重県くらい
@コクーンが膨れ上がっている Aコクーンは複数あった Bファルシ好みの幻 |
本日は、何故か上から物を落とすことばかり考えている。そして、FF13のコクーンを落とそうと思った時、その正確なサイズを把握しておく必要があると考えた。まず、コクーンの大きさは、ハッキリと分かっている。高さ0.6m、体重10kg、自分ではほとんど動けないが、危ないときは硬くなって身を守っているようだ。それはスピアーに進化する方!
…さて、コクーンの寸法については、「コクーンの面積はアメリカ大陸ほど」という言葉がヒントになる。これ、どうも出典は「アルティマニア」ということで、公式設定のようだ(シナリオアルティマニアには載っていなかったので、オメガのほうかな?)。
――まあ、一口でアメリカと言っても、北アメリカ・南アメリカ・南北アメリカ・アメリカ合衆国など色々とあるが、ここは南北アメリカ大陸の合計を採用することにしよう。その面積は、4.233×1013
m2である。正方形なら、1辺が6500kmという物凄い大きさだ。
では、それを、肝心のコクーンに当てはめてみよう。コクーンを正球とし、球の半径をrとするとき、表面積は4πr2となるが、コクーンには穴が空いているので、そうだな…穴の大きさは全体の1/7としよう。つまり、表面積は24/7πr2である。これが、先のアメリカ大陸の面積と等しくなるので、r=1.98×106
m、つまり半径2000km、直径は4000kmということになる。
…うん、これはもはや、星である。例えば、現実世界の月の直径が3475kmなので、4000kmというのはそれよりも大きい。地面にくっついていたとしても、最上部の高さは4000kmであり、恐らく壁にしか見えないであろう。
――そして。更に問題なのが、浮いている高さである。アルカキルティ大平原でスクリーンショットを取ったところ、コクーンは、「自身の直径の2.5倍」という程度の高さに最下部が存在していた。よって、コクーンを直径4000kmとすると、浮いている高さは10000kmということになる。飛行機で飛ぶ高さの10kmなどでは太刀打ちできず、人工衛星の36000kmよりは、かろうじて近いという程度である。また、中心部が高さ12000kmの球体が、角度10°に見える位置に有るとすると、真下までの距離は68055kmということになる。仮に、グラン=パルスがある星を、地球と同じ半径6378kmとすると、その10倍以上も離れている。地球の丸みを考慮すると、もはや宇宙に浮いていると表現しても良いだろう。または、FF13の舞台の星が異様に大きいか。FF13の世界をスケールが小さいと言う人もいるが、それは逆で、大きすぎて把握できないだけなのかも。
また、コクーンの見た目上の直径について、アルカキルティ大平原と、ヲルバ郷のバルトアンデルス(2回目)戦では、だいたい4倍に見えるようになっている。よって、アルカキルティ大平原からヲルバ郷で、距離が1/4に縮まったということが分かる。次に、角度については、ちょっとなんとも言えないが、アルカキルティ大平原では10°、ヲルバ郷では20°とする。これらを満たす、グラン=パルスとコクーンの距離は存在しない。方眼紙を使い、これらのデーターで作図をしてみたのだが、必ず何らかの矛盾が発生してしまうのだ。
…参考までに、「仰角が10°→20°」を優先すると、ルシたちは35000kmを移動したことになるが、この場合はコクーンの大きさは2倍程度にしかならない。次に、「大きさが4倍」を叶えたいと思った場合、アルカキルティ大平原の10°を合っているとすると「移動距離56000kmで、ヲルバ郷では仰角は45°」、ヲルバ郷の20°を合わせると「アルカキルティ大平原では仰角5°で、移動距離106000km」となる。まあ、割と誤差が出てくるのだが、どの場合であっても、チョコボが時速40kmとして、1000時間クラスで移動をしなければ辿り着けないことになる。FF13はオープンワールドゲーだった…?
1200kmを249時間と言っているが、1日8時間歩くとすると、確かに約30日 |
さて。上の計算では、どの場合も、ルシたちは地球1周というレベルの距離を移動していることになり、ちょっと現実的ではない。よって、「コクーンの面積はアメリカ大陸と同じくらい」という設定を同人扱いにし、全てを忘れて、今度は移動距離のほうを固定してみよう。
まず。ルシたちは、作中の描写から、「空を直接飛ぶ」「召喚獣で移動する」といった超人的な移動手段は用いていないようだ。また、人間は、だいたい1日に40kmくらいは歩いて移動できる。これを1ヶ月持続したとして、移動距離は1200kmである。
…まあ、これは、ただ単に安全な場所を歩くだけというわけではなく、シ骸化という死の宣告を受けた状態で、かつ安全確保や食料調達なども行いながらということで、相当無謀ではある。しかし、ルシたちは命がけであるため、これくらい頑張ってもらったことにしよう。ちなみに、距離のスケールを無理やり日本に合わせると、山口市から仙台市が1208km(道のり)である。山口市がアルカキルティ大平原、仙台市がヲルバ郷だ。まあ、こう考えてみると、なんとか徒歩で移動できなくなさそうもない…か? 新潟とか、今の時期に徒歩で歩いたら朽ち果てそうだけど…。
さて、こうすると、当然のごとく、コクーンのほうが小さくなってしまう。だが、そもそも、月としか思えないようなサイズ感が変だったのだ。
…そして、仙台市ことヲルバ郷で見たコクーンの大きさを頼りに、「1200km移動したときに、大きさが4倍」を正しい情報として適用することにしよう。仰角は、スタート地点が5°で、ゴールが20°である。すると、コクーンの直径は47kmほどとなる。4000kmと比べ、だいぶスケールが下がってしまったが、これでも十分な大きさだ。例えば、中心部を渋谷駅に埋めるとすると、東京23区の全てと、北はさいたま、南は横浜くらいまでが入ってしまう。これくらいの大きさの球体が空に浮かんでいるというだけで、十分に凄まじいのだ。
――そして、このコクーンが浮いているのは、スタート地点から約1600kmの距離ということになる。ちょっと、直線距離と道のりがゴチャゴチャになって申し訳ないのだが、同じく山口市をスタート地点とすると、北海道の函館市が道のり1540kmの位置にある。そして、この場合の、コクーンが浮いている高さは、上空117km程度となる。まあ、数万キロとかの数字が出てこなくなったことは、良かった。
ちなみに、13-2のクイズより、「コクーンの重さは分からない」が公式設定となっている… |
さて。大きさや移動距離のスケールはまともになったので、最後に、その他の設定とのすり合わせをしてみよう。コクーンの人口は数千万と言われている。仮に、2000万人としよう。しかし、直径47kmの球体の表面積は、冒頭で述べた1/7の穴を考慮したとしても、5900
km2ほどある。これに近い面積の県は、茨城県(6096km2)・三重県(5777km2)などである。
…さて、偶然にも、私が住んでいる県が出てきた。まあ、三重県の人口は、180万人程度から減りもせず増えもせずという感じであるが、人口は北中部・海側に集中しており、南部や山間部はほとんど人が住んでいない。また、少し市街地から離れると、昨今の社会問題である「空き家」も多い。バルトアンデルス聖権なら、そういった土地も開拓して、今の10倍の人数を養うくらいは余裕であろう。
ということで、まとめよう。コクーンの面積はアメリカ大陸ほどというのは嘘であり、実際には三重県くらいの面積である。ここに、2000万人が住んでいる。高さは、最下部から下を覗いたときの地上は、117kmほど向こうにある。地球だと、「成層圏」の上であり、間違いなく星が青く光って見えるくらいの高さなのだが、まあFF13の舞台は地球ではないので、ここは許してもらおう。地球は、FF13シリーズが終わった後である。
…そして、ルシたち6人は、アルカキルティ山口平原に降り立った後、30日間を掛けて、徒歩でセンダイ郷まで移動した。その際、函館の上空117kmあたりに浮いている東京23区を丸々含むくらいの球体を見つめ続けた。仰角は5°〜20°であり、最終的な大きさは、スタート地点の4倍となった。
ということで。何とか綺麗に片付けられたような気がしたが、まだまだ矛盾は存在する。コクーンには、ファルシの力によって重力が自在に操られており、外周部分には全て住める。しかし、元々の星における上側を見た場合、明らかに真っ暗な宇宙が広がっていると思われるが、そのような描写は無い。ごく普通の、飛行機の窓から外を見たくらいの高さしか存在しないように思える。
…また、聖府軍には飛空艇を持った部隊もあるが、それにしてはコクーンは狭すぎる。直径47kmをマッハ1で飛ぶと、2分20秒で反対側に着いてしまう。形が均等では無いが、長軸63km・短軸23kmの琵琶湖の上で戦闘機を飛ばすようなものだ。しかも、聖府軍旗艦パラメキアや、騎兵隊のリンドブルムなど、km単位で大きさがありそうな飛空艇もあるので、なおさらだ。更に言うと、中心部には聖府首都エデンがあるので、自由に飛べる空がほとんど無い。実際、FF13の9章→10章では、戦闘中にエデンへと入り込んでしまっている。変なところで整合性を取ってきたな…。まあ、軍は外からの敵と戦うという理由があるとして、サッズのパイロット設定はかなり微妙である。三重県内の移動に飛行機使う?
――ちなみに。これまで述べた矛盾を一発で解決する方法は、コクーンは動いているという説にすることである。動いているのなら、大きさの矛盾は一切なくなる。バルトアンデルス的には、ルシたちにコクーンへと帰ってきてほしいわけであって、ヲルバ郷ではコクーンのほうから近づいてきているのだ。よし。もう、下界のルシとか当てにせず、自分の力でコクーンを落とそう!
(2022年1月20日)
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