.                                                                                                                                                                                                                .
【ゲーム業界】今の流行りは「運営型」 / やり込みinFF

トップページ > 管理人の日記 > 2022年1月4日の記事

管理人の日記
それでも、私はFF13を続けるよ!

←前の日の記事へ 次の日の記事へ→


2022年1月4日(火)
【ゲーム業界】今の流行りは「運営型」


 
「原神」はよく知らないけど、このクレーって奴がかわいいんでしょ?


 問題である。ソニーゲーム部門(G&NS:ゲーム&ネットワークサービス)のソフトウェア関連売上のうち、“金額ベース”で最も大きいのは、「@パッケージ版のソフト販売」「Aダウンロード版のソフト販売」「B追加コンテンツ販売」のうち、どれであろうか。
 ――ちなみに、数値の話なので、ソースをはっきりさせておく。対象は、2021年度第2四半期、つまり2021年7月〜9月の売り上げ:
3430億円のうちの割合であり、【こちらの資料】の9ページ目から取っている。以下、この記事に登場する数値データーは、全て同じ資料から引用している。

 では、答えを言おう。今、最も売り上げを出しているのは、
「B追加コンテンツ販売」である。割合で言うと、3430億円のうち1882億円、つまり約55%が、「Add-On Content:追加コンテンツ」枠に計上されている。続いて「Aダウンロード版のソフト販売」が37%、最後に「@パッケージ版のソフト販売」が8%となっている。ソフト売り上げは、合算しても45%であり、追加コンテンツ販売にかなわないのだ。
 ――やれ。これは、悪辣なDLC商法がまかり通っている…ということではなく、恐らくは
基本無料ゲームの追加コンテンツや、運営型ゲームの利用料という部分が大きいのであろう。例えば、私はやったことが無いのだが、「Apex Legends」「フォートナイト」と言った対戦型シューティングは、基本無料・アイテム課金という形式になっており、ゲーム内通貨を買ってもらう方式で利益を出している。「原神」も、基本無料であり、ハードとしては、「iPhone+Android」「PC+PS」の割合がほぼ1:1ということで、プレイステーションでの売上高も相当のものになっていると思われる。また、「ファイナルファンタジー14」は、ちょっと詳しくは分からないのだが、恐らくはソフトの売り上げではなく「サービス利用料」(月額1500円程度。PSplusの加入は必要なし)ということで、PSハードでの分は、「B追加コンテンツ」の枠に計上されていると思われる。

 また、この付近の表を見てみると、いろいろなことが分かってくる。PSplusなどによる収益は、上記の3430億円とは別枠として計上されており、
約1004億円となっている。いっぽう、同時期に売れたソフトウェア本数(ディスク+DL)は7640万本で、1548億円の売り上げを出している。よって、PSplusのサブスクによる収益は、ソフト売り上げの2/3であり、3ヶ月でソフト5000万本を売っているのと同じである。PSplusの加入者数が4720万人となっているため、PSplusの3ヶ月加入=ソフト1本という式が出来上がる。そりゃあ、長期加入をさせたがるわけだ。
 …また、本数をベースとしたダウンロード率は、時期によって若干前後しているが、2020年4月〜2021年9月までの期間だと、53〜79%となっている。ちなみに、今回話題としている2021年第2四半期は
62%であるため、38%がディスク版・62%がダウンロード版ということになる。これを、「売上高」の表のほうと連動させると、38%の本数で281億円、62%で1267億円の売り上げを出している。よって、「1本あたりの利益」という目線で換算すると、後者が2.8倍となる。以上により、消費者がDL版を1本買うと、パッケージ版を1本買う場合と比べて、ゲーム会社に2.8倍の利益が入るということが分かる。
 ――ちなみに、DL版は頻繁にセールをしているため、この影響についても考えてみよう。薄利多売をすると、「本数は増えるが、売上高は増えない」という状態になるはずだ。こういう、よく分からないときは、極端な場合で考えると良い。例えば、上記と同じ時期に、「ファイナルファンタジー13」のDL版を
13円13億本売ったとしよう。すると、売り上げ高は169億円であり、物理ソフト販売は281億円、DL販売は1267+169で1436億円となる。一方で、本数としては、ディスク版は7640×0.38で2903万本のままだが、DL版が4737万本+13億本13億4737万本となる。本数の割合はディスク2.1%、DL97.9%となる。そして、2.1%の本数から281億円、97.9%の割合から1436億円の売り上げを出しているので、「1本あたりの利益」は、ディスクのほうが約9倍となってしまう。…ちょっと、例が長すぎて逆に分かりづらくなってしまったが、要するに、「DL版はソフト1本あたりの利益が2.8倍」は、現状レベルのセールをしておいて2.8倍ということである。よって、安心して、各種のセールでDL版を購入すると良い。

FF9・10・11が同時発表された時、オフゲFFは10が最後かもしれないだろ? とも言われたが…


 ということで。今のゲーム業界の流行りは、パッケージ版ではなくダウンロード版…というのは
既に定着した話であって、最新ではない。現実は更に進行し、ゲーム内アイテムの販売やネットワークサービスの運営が主体となっているのである。
 …ちなみに、このビジネスモデルは、ご存じ、
携帯電話向けのゲームと同じである。ただ、「ファイナルファンタジー14」は携帯電話で動かすのは、さすがに無理であり、プレイステーションや高性能PCが必要だろう。また、「Apex Legends」「フォートナイト」「原神」なども、携帯電話版が存在するものの、あえてPSで遊ぶというのも大きな選択肢となっているようだ(本体価格に対するコストパフォーマンスの良さや、操作性、あとは環境の統一という面?)
 ――これは、視点を変えてみると、
携帯電話向けのオンラインゲームが、プレイステーションを侵食し始めているという見方ができる。私のプレイしている「アイドルマスター・シンデレラガールズ:スターライトステージ」はタッチパネル音ゲーなので、プレイステーションに移植するメリットは無い。しかし、むしろ据え置き機の性能や操作性を活かせるタイトルは、どんどん携帯電話から攻め込んでくるのだ。よって、未来のプレイステーションは、携帯電話のゲームが高性能で動くだけになってしまう恐れがある。しかも、ソニー自体も、それで売り上げを出せるのだから、痛くも痒くも無い。案外、10年後には、子供たちが「オフゲなんてダッセーよな! 帰ってオンゲやろー!!」と喋る時代になっているかもしれない。もうなってる?

 ただ。私は、基本的にはオフラインの完結したゲームにこだわる人間である。また、追加コンテンツのようなものも、ほとんど購入しない。この時点で、私はソニーのソフト売り上げのうち45%、つまり
半分未満の人間である。
 …更に言うと。DL版のセールも利用するが、パッケージ版にもこだわっており、安価な中古パッケージ版もよく購入している。前述の通り、パッケージの売り上げ貢献割合は僅か
8%であり、しかもゲーム会社的には中古売り上げは0%であるため、更に重要度は落ちる。ソニーにとっては、私みたいな旧時代の人間よりも、オンラインゲームをプレイして、そのスクリーンショットをSNSにたくさん貼ってくれる人のほうが、遥かに上客なのだ。

 まあ。そのような買い切り型のゲーム販売であっても、パッケージ・DL合算であれば、まだまだソニーゲーム部門のソフトウェア関連売り上げの45%ほどを占めている。そのため、これが急激に無くなるということはないであろう。実際に、スクエニは「ファイナルファンタジー14」で物凄い額を稼いでいると思うのだが、それでも「FF7リメイク」「FF16」といったオフラインタイトルを出してくれている。FF14も一時期は
根性版と化していたことがあったため、オンゲ・オフゲは敵同士ではなく、相互に補完しあう関係と言えるだろう。
 …ただ、
大きな流れとして、完全オフラインのゲームは衰退していくと思われる。実際、オフゲのFFは数年に一度しか出ず、話題もすぐに消えていき、恐らく開発の長期化によって利益率も悪くなっているであろう。インターネットでのFFの話題と言うと、ほとんどFF14である。もう、そういう時代なのだ。その他にも、モンスターハンターは、「ワールド&アイスボーン」で世界進出を果たしたが、それを更に推進するため、パッケージ&DLでの販売額を重視するのではなく、月額型またはアイテム課金(基本無料)という料金形式に変更するかもしれない。まあ、1750万本のソフト売り上げを捨てるということで、たぶん無いとは思うのだが、“絶対に無い”とは言い切れないのが怖いところである。時代の流れには抗えない…。
 ――ただ、私としては、「周りの状況に左右されず、静かに遊べる」という意味で、買い切り型のゲームを、これからも残し続けてほしいと思うのである。ゲームの中にまで人間関係を要求されたら、おじさんもう生きていけないよ…。

(2022年1月4日)

登録タグ/ ゲーム一般
この記事のURL 日記ログへ移動する / 編集

←前の日の記事へ 次の日の記事へ→

2022年1月4日の記事を表示しています。

日記のメインページへ
トップへ

System: Trishula Ver.1.20