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管理人の日記
ゲームやらない癖になんでゲームの話をしてるんですか?
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この29日(火)に、いよいよシリーズ最新作であるPS4/「ファイナルファンタジー15」が発売となるのだが、それに先立って凄まじいまでの「ネタバレ荒らし」が発生している。「ネタバレ荒らし」とは、ゲームの核心に迫る部分などを楽しみにしている未プレイ者に強引に伝えて(「ネタバレ」して)、嫌がらせをしたり、その購入意欲を削ごうという輩のことである。(;・∀・)「そんな奴が本当に居るの?」と思うかもしれないが、居るのだ。
…やれ。「ファイナルファンタジー」というと、今なお世界の第一線で勝負できる数少ない日本の大作タイトルであるが、その性質上、様々な形での“アンチ”が存在する。例えば、今から15年くらい昔までは、「ファイナルファンタジー派vsドラゴンクエスト派」などと称して、国産人気RPGのファン同士が罵り合うという今からでは考えられないような構図が存在していた。また、人気タイトルということで、「これを批判しておけば“通”ぶれる」などという観点から、よく知らないのにFFシリーズを批判するという悲しい考えも存在する。加えて、FFシリーズは1作ごとに作風やシステムを大きく変えていくことが特徴の一つとなっているため、ファンの中でも賛否が分かれることも多い。その他、「対立ハードの愛好家」から「人が嫌がるのを見て喜ぶ狂人」などなど…。FFシリーズは、かくも多くの“反感”をいだくに至っており、その中には「FFシリーズの評判を下げて売り上げを落としてやろう」という悪質な行為に至る者すら存在する。その表れの一つが、前述した「ネタバレ荒らし」なのである。
――ちなみに。俺自身は、正直なことを言うとFF15に対して良い印象を持ってはいない。その理由は、2015年の「エピソード・ダスカ」及び今年春の「プラチナデモ」が求める品質に達していなかったことや、8月の発売延期騒動・相次ぐスタッフの大言壮語など、数多くに渡る(参考:【2016/8/15】など)。しかしながら、そんな俺であっても、この「ネタバレ荒らし」には強い嫌悪感を持っているのである。これは、もはや単体のゲームの出来がどうこうという話ではない。それは、ゲーム業界が抱える共通の敵であり、滅ぼさなければならない“悪”なのである。
では、このFF15に対する「ネタバレ荒らし」は、具体的にどのような感じで行動をしているのだろうか?
…まず、今回のFF15は「全世界同時発売」となっている。日本とは異なり、海外だと半月ほど前から流通が始まるというのもザラであるため、それで早期に入手をした海外のプレイヤーが、PS4の本体機能を使い、あろうことか物語の核心を含む内容までをも配信してしまった。まあ、常識的に考えて発売日よりも前にネット配信を行うことは有り得ないのであるが、これだけならば「配信は発売日以降に可能とする」などの対策を練っていなかったスクエニ自身に落ち度があるという見方もできなくはない。だが問題は、FF15を買う気も無い癖にそれを見て、あろうことか日本のユーザーたちに公開していった「ネタバレ荒らし」の存在である。それは例えるなら、新作映画を楽しみ行列を作っている人たちに対して、(
w∀w)「この映画の結末は○○○です!
糞だから観るなー!!」と叫び歩くようなものであり、それどころか多くの人が集まっているところで片っ端から(;w∀w)「○○という作品の結末は××ですよー!!」と吹聴して回っているようなものであり、つまるところ狂気の沙汰以外の何物でもないのだが、現実に起こっていることはまさしくそれとしか表現しようがないのである。未だ発売日を迎えていない人気ゲームであるファイナルファンタジー15について、それを楽しみにしている人たちに対して、FFシリーズ関連界隈を超えてあらゆる場所にネタバレコピペを貼って行く。それは、もはや常軌を逸した所業であり、犯罪的な行為としか表現しようが無いのである。
――ちなみに、これらの行為に対して、さすがのスクウェア・エニックス公式も無視することはできなくなったようで、このように発売日前にして悪意あるネタバレを拡散している人物がいるということに対し、法的処置を含めた各種対応を検討しているという。当然である。彼らにとって、ゲーム作品というのは商材そのものであり、その価値を貶めて売り上げを下げようという行為は、業務妨害以外の何物でもないからだ。もちろんユーザーにとっても、買おうと思っているゲームに対する意欲を下げられるため、百害あって一理なしなのである。こういった人間は、もはや「愉快犯」ですらなく、「罪を犯した」という意味で犯罪者以外の何物でもない。だから、野放しにして良いはずがないだろう。何らかの日本国法に抵触するならそれを使って罰するべきであるし、そうでなくても何らかの裁きが与えられるべきなのである。
ところで。1段落目に書いた「FF派vsDQ派」の戦いは、両制作会社同士が合併したこと、そして日本のコンシューマーゲーム業界が苦境に立たされ、“人気RPG同士は争うのではなく手を取り合うべき”という考えが生まれたことで、自然に解決を迎えた。問題というのは、かくあるべきなのである。「何かを否定しなければ自分を立てられない」というのは、弱い者が行うことだ。そもそも、「ゲーム」という業界において、そんな惨めな争いをする必要が果たしてあるのだろうか?
いや、娯楽の世界においてまで、そんなお互いを傷つけるような行為をする理由は一切無いはずなのである。
――やれ。今回明らかになった重要なことは、この「ネタバレ荒らし」をしている奴らは、もはやゲームが好きでも何でもなく、ただ人の嫌がる姿を見て喜びを覚えるだけの悪党なのだということである。それを罰そうというのならば、我々は応援せざるを得ない。現に、制作会社が法的対処をチラつかせてから、この「ネタバレ荒らし」の数は激減したのだという。それだけで戦いをやめるとは、何という小物なのだろうか…。まあ良い。我々ゲームファンにとって迷惑しかもたらさない存在であるため、そのままどこかに消え去ってくれるとありがたい。ゲームは、ゲームを作る人と、ゲームを楽しむ人の間にこそ存在するべきなのである。
(2016年11月23日)
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