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管理人の日記
朝(?)4時半からの「おはよう日本」が毎日憎たらしい…
ここ数年、インターネットが流行した影響で、「テレビを見ない」と宣言する人が増えた。が、個人的には、この発言は駆け出しのにわかニートあたりが行っているように思えるのである。
・・・というのも、俺のように半ニート生活を経験すれば分かるのであるが、実際問題暇人で一番難しいのは、「時間を潰す」ということである。まあ、起床時間は適当に12時くらいとして、朝ご飯を食べて速攻で昼寝をしたしてもまだ4時くらいであり、そこから寝るまでに12時間ほどは時間を潰さなくてはならない。やれ、ニートの生活は楽しいようにように思えるかもしれないが、実際には何の変化も無く、酷くつまらないものなのである。
――だからこそ、ニートたちにとっては、生活にメリハリを付けてくれる「娯楽」というものが何よりも重要なのである。それは、人によっては「オンラインゲーム」であったり「インターネットへの書き込み」だったりするかもしれないが、「テレビ」というものも、それらに匹敵するくらいに時間を潰す手段として有用な娯楽である。だからこそ、「テレビを見ない」と宣言しているのは、むしろ時間に制約のあるにわか層だと思ってしまうのだ。・・・まったく、ネット上では「テレビ」「ゲーム」「インターネット」などを比較し、いろいろな理由を付けて「テレビよりもインターネットのほうが優れている」と何かを過剰に非難する言説が多く見られるが、こういうものは「紙と電子書籍」の関係と同じで、それぞれの良いところを取り合わせればいいだけの話なのである。「何かを使えばその他は全て廃さなければならない」ということは、現実的に有り得ないのだ。
さて、俺自身に関して言えば、かつては一応毎日の予定があったことや、PS3のゲームが充実していたことから、テレビでは「遊戯王」と「サッカーの試合」くらいしか見ないという時代も存在した。が、この春に「torne(トルネ)」という“PS3でテレビの録画ができる機械”を購入して以来、様々な番組を録画して視聴するようになり、今では立派なテレビっ子と言えるまでに成長したのである。
・・・が、これによって、俺には新たな問題が発生してしまうことになった。というのも、録画したテレビ番組を消費しきれないのである。やれ、テレビ番組というものは、新作ゲームと同じで「ライブ感」というものが重要であり、ゲームが発売日を外すと買わなくなってしまうのと同じで、テレビ番組も機会を逃せば全く見ようとは思えなくなってしまうのである。
――例えば、俺はNHKで日曜午後7時半からやっている「ダーウィンが来た!」という動物番組が好きで、ある時期からtorneで録画することにしたのであるが、この番組は1話完結でいつ見ても良いゆえに大量に溜まってしまい、消化するのにかなりの労力を要した。さらに、最近ではテレビ朝日系列でやっている「相棒」という推理物ドラマを見るようになったのであるが、これが長年続いている人気シリーズであり、毎週水曜21時のレギュラーシーズンの他、平日午後4時というニート専用時間でも「相棒セレクション」と題して過去のシリーズ作品を放送している。が、俺は何を血迷ったか、最新話だけでなく毎日の再放送も録画し始めたため、毎日1時間も録画番組が溜まるようになってしまったのである。一応、現在は毎日消化できているが、これが溜まり始めるとおぞましいことになるというのは想像に難しくない。しかも、先週土曜には「相棒祭り!まるごと4時間」なる番組を録画してしまい、もうマジでどうしようか非常に苦しんでいるところなのである。やっと本日、「金曜ロードショー」で録画した劇場版エヴァンゲリオンを消費できたと言うのに・・・。
とまあ、そんな感じで。「テレビ番組の録画」はリアルタイム放送の完全上位というわけではなく、むしろ溜まった番組を消費しきれない危険な賭けとなってしまうことが分かった。だがそれでも、「テレビ番組をいつでも視聴できる」という点は魅力的である。やれ、インターネットにも職人は居るものだが、それと同じでテレビ業界にも職人は存在するものである。そのどちらかを一方的に避けるのは、非常に勿体無いことなのだ。
・・・と言っても、いきなり「テレビを見ろ」と誰かに勧められたところで、「見る番組が無い」と嘆いてしまうというものは非常によく分かる。実際、テレビではいわゆる“つまらない番組”というものもかなり放送しており、適当に視聴すると逆に「テレビ」という文化自体が嫌いになってしまいかねない。そこで、仮に俺が好んでいる番組を挙げるとすると、まずは前から視聴していたアニメ:「遊戯王」シリーズは、現在放送している「遊戯王ゼアル」(日曜5時30分〜)は、ちょっと現状の出来は残念という感じであるが、それでも遊戯王シリーズとして俺は視聴をしている。また、少し前まで朝ドラ枠で放送していた「梅ちゃん先生」は、初期は(;^o^)「何じゃこりゃ!」という感じであったが、その後に毎日やり続ける作品として見ていくうちに、ジャンル:「朝ドラ」として定着し、今では“思い出の一作”と言えるほどまで印象に残ったものだった。また、土曜夜に放送している「サタデースポーツ」は、その日のサッカーJ1のハイライトが数多く放映されており、毎週土曜はいかに情報を断ってこの番組を楽しめるかということが大きなテーマとなっている。その他、上で説明した「ダーウィンが来た!」や「相棒」なども好きな番組であるし、NHK:「ニュース7」も、平日に出演するアナウンサーの名前をもじった「たけたんタイム」として親しんでおり、録画番組の一員に名を連ねているほどだ。
――とまあ、ここまで俺が特に好きで見ている番組を挙げてきたが、その他にも「アニメ」「ドキュメンタリー」「ドラマ」「スポーツ」「動物」「娯楽」などで魅力的な作品は多く、録画なしでも視聴すべき番組は数多く存在する。やれ、これらを全て“テレビはつまらない”というレッテルで切り捨ててしまうなどということは、まったくもって勿体無いというものである。
と、いうわけで。皆さまの中にも「テレビは見ない」としてテレビ文化を頭ごなしに否定している方もいると思うが、冷静になって考えてみれば、テレビでは毎日新しい映像コンテンツが職人によって配信されており、非常に魅力的な娯楽となっている。その中には“つまらない番組”というものも存在するのだが、そうやって嫌いな物ばかりを挙げて非難するのではなく、あくまでも“面白い番組”を楽しみたいものである。
・・・やれ、「テレビ」という文化は10年くらい前までの“国民総出の大ブーム”というものからは程遠くなってしまった感があるが、そもそも俺は「全盛期から少し衰退した文化」というものが、いちばん脂が乗って味わい甲斐があるものだと思っている。そういうものを、「テレビを見ない」と一方的に批判するのは、あまりにも惜しすぎる。あくまでも、様々な文化の良いところを取り上げながら、毎日を楽しんでいきたいものではないか。
(2012年11月20日)
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