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ノーバグ低レベルクリアー(GBA)プレイ日誌

 



経験値0・100%出現する・オートボウガンで一撃・敵の攻撃が貧弱など、メリットまみれ


 「フェニックスの洞窟」のクリアで得た様々な報酬を使い、パーティの戦力を強化するところからである。
 …まず行うのは、
「血塗られた盾」の解呪だ。これは、デメリットのみの盾であるが、装備した状態で256回戦闘に勝利すると、「英雄の盾」に変化させることができる。その際、装備から外している期間があったり、途中でキャラを切り替えたりしても良いが、魔法修得値の獲得がカウントに使われるため、ゴゴに装備させていると回数が数えられないらしい(なら、獣ヶ原の敵のうち、魔法修得値が0の相手もアウト?)。ちなみに、「血塗られた盾」は他のFFシリーズ作品にも登場するが、呪いが解けて性能が変化するのはFF6だけである。
 ――さて。この、“256回”という数値であるが、
通常のプレイ方針では、ゲームクリアまでに満たされることはまず無いであろう。そのため、「ストーリーを進めつつ同時並行に呪い解除!」などとやろうとして、結局ただ呪いだけを背負ったという人は多いはずだ。さらに、低レベルだと、戦闘に「勝利」するという条件が足かせとなり、余計に解除は難しくなる。雑魚からは逃げるのが普通となり、戦闘回数を全く増やせないからだ。そのため、どこかのタイミングで集中的な稼ぎを行わなければならない。そして、どこかでやるなら、この「血塗られた盾」を入手した直後が一番、ということなのである。

 というわけで。今回の低レベルプレイで、「血塗られた盾」の呪い解除に使ったのは、
「キュアローター」という敵である。
 …やれ、こいつは、崩壊後のサウスフィガロの町の近くの“荒野”
(地面が黄緑色になっているところ。どうも、茶色のほうは「平原」ということらしい…)で出現し、経験値を持っていない。しかも、該当地域にはこのキュアローター×3のパーティしか登場しないうえに、バトル自体も敵は危険な行動をしないどころかこちらを回復までしてくれ、「オートボウガン」なら全員を一撃必殺できる。戦利品は、魔法修得値の2は積み重ねればそこそこであるし、アイテムとしては「ハイポーション」を落としてくれるため、宿に行かなくてもHP回復が行える。低レベルクリアーの血盾解呪要員としては、メリットだらけである。
 ――ちなみに。当初は、崩壊後開始直後の孤島で、勝手に自滅する「ピーピングベア」を相手に戦う予定であったが、
これは行わなかった。というのも、例えば3体組を倒すと経験値6が手に入ってしまい、これが微妙に気持ち悪かったからである。当初は、ガウに「飛び込む」をさせて経験値をリセットする考えだったのだが、帰ってきたガウにしても獲得経験値はそのまま(世界崩壊時と、ついでにベクタでの会食終了時のみ、特殊処理で経験値が初期化されているだけ)という仕様であった。まあ、経験値6は、4人で分配すれば1であり、レベル6キャラが256回獲得したとしてもレベルアップすることは無いのだが、やはり不要な経験値は入手しないに越したことは無いと判断したのだ。

 そんなわけで。3時間ほど戦って、無事に「血ぬられたたての呪いがとけた」と表示され、
「英雄の盾」を入手することができた。物理・魔法ともに高い防御能力を発揮するうえ、全属性を無効・吸収するという文句なしで最強の盾であり、これから幾度と無く活躍してくれることだろう。
 …ちなみに。この過程で、ひっそりとガウ
(Lv12)を仲間にしている。ガウは、獣ヶ原に3人以下で訪れてバトルを行うことにより、飛空艇入手後ならばいつでも仲間にすることができる。まあ、これらの稼ぎが終わったあとには、リルムを迎えに行くつもりであり、その際の攻略ダンジョンである「アウザーの屋敷」には、崩壊後唯一の経験値が発生する強制戦闘があるため、その背負い役として、ガウをこのタイミングで仲間にしておいたのだ。
 ――ところで、ガウに関しては、崩壊前ラストでパーティに居たか獣ヶ原で修行していたかに関わらず、崩壊後は最初から獣ヶ原に住んでいる状態であり、その場合は「とびこむ」で消えた時と同じく、3人以下で獣ヶ原のバトルを行うと、終了後に一定の確率で仲間に入ってくる。この特性が、
Lv6×3人クリアーを目指す際には極めて邪魔になってくるようだ。低人数クリアーでは、アイテム入手などに獣ヶ原での稼ぎが必須となってくるが、その際にガウが出現すると、すぐに殴って追い払っても戦利品が手に入らなくなり、苦労が水の泡になってしまう。そのため、妥協してガウを飛空艇のベンチ要員にし稼ぎが終わったら再び追い出し原するか、またはガウが現れた瞬間にストップ→デスで瞬殺などという物騒なことを書いている文献も存在する。

実質的に魔法が使い放題になる、低レベルプレイでの神アクセサリ


 続いては、ロックも仲間になったということで、フェニックスの洞窟にて
「スリースターズ」の入手を狙っていく。
 …さて、このスリースターズの効果は、
「消費MPを1にする」という極めて強力な内容である。もちろん、消費MPを半減させる「金の髪飾り」の上位アクセサリであり、通常の「まほう」だけでなく、青魔法(おぼえたわざ)と召喚の消費MPも1となる。元々の消費MPが0の「リフレク???」まで1になる。
 ――さて、FF6の低レベルクリアーでは、ダメージ計算式の都合で主力は魔法タイプの攻撃となるのだが、レベルが低いということで最大MPも極小であり、崩壊前の段階から、MPを吸い取る「アスピル」と交互に使わなければならないような場面も多かった。そして崩壊後となると、そもそも強力な魔法は最大MPよりも消費MPのほうが大きいため、全く唱えられないということすら存在した。それらの魔法が、
ほぼ無制限と言って良いほどに使い放題となるのだから、その内容には凄まじいものがある。スリースターズがあれば、「アルテマ」「リレイズ」「クイック」も、好きなだけ使うことができるのだ。その他、消費MPが累積プレイ時間によって決まる「歩数ダメージ」なども、このアクセサリのお世話となることが多いだろう。

 さて。そんなスリースターズは、意外にも
雑魚敵の「ガリュプデス」から盗むことができる。ただし、ガリュプデス自身がレアモンスターなうえに、当然のごとくスリースターズはレア枠であり、しかも出現はロックが仲間になる(=「盗む」が解禁される)フェニックスの洞窟とあって、偶然に手に入る可能性はゼロと言って良い。加えて低レベルプレイだと、逃げられない「フェイズ」が同じ地域で出現するというのが厄介である。
 ――そんなわけで。先駆者兄貴たちの低レベル攻略でも、様々なやり方が考案されており、気合を入れてフェニックスの洞窟での通常エンカウントで盗むという方式や、「勲章」「盗賊のナイフ」を使って獣ヶ原で盗む方法、その他にもコロシアムで「天叢雲
(あめのむらくも)を賭けて、同じく盗賊のナイフで奪取する…という、通常プレイでも使われる策を初期レベルで採用する場合もあるようだ。

 そして、私の低レベルプレイでは、最初に挙げた、
気合を入れてフェニックスの洞窟で盗む作戦を使用していった。
 …ただし、本当に気合だけで何とかしようとすると、逃走不能の「フェイズ」に邪魔されるうえに、ガリュプデスが出現しても
通常枠の「フェニックスの尾」を盗んでしまうと失敗であるため、4人ぶん集めるためには滅茶苦茶な手間が掛かってしまう。
 ――そこで今回は、「まるごと保存」とFF6の乱数の性質を使い、楽をする戦法を考えてみた。やり方は簡単、まずは、フェイズの出現しない下層で、「まるごと保存」を使いながら敵と戦い、「ウロボロス+シーフラワー×2」の組み合わせが
次に出ることが決まったら、上層に移動を行う。すると、前述の組み合わせが、上層では「ガリュプデス+カオスドラゴン×2」というパーティになるため、あとは普通にロックとゴゴで「盗む」を行えば良い。失敗したら、直前のデーターからやり直す。敵のレベルは49と少し高いが、「盗賊の腕輪」と組み合わせれば、盗みを成功させること自体は難しくなく、あとはそれがレア枠になることを祈るだけである。ちなみに、同時に出現する「カオスドラゴン」は、何もしないことで有名なモンスターだ。

 そんなわけで。いろいろと試行錯誤も合わせて、約1時間半が掛かったものの、漫然とやるよりは遥かに楽に、人数分の「スリースターズ」を入手することに成功した。FF6の魔法は非常に便利であるため、これ以降はスリースターズ装備が戦闘の基本となってくる。
 ――ちなみに、この稼ぎを行うために、必ずしも「まるごと保存」のような機能は必要ないらしく、いつもながら機種によっては全滅再開後に乱数が全てはリセットされない性質があるため、それを使ってフェイズを避けつつガリュプデスだけを出す、という方法が使えるようだ。

「ものまね」「スケッチ」「空欄×2」にするより、「スケッチ」を3つセットしたほうが良さそうだった


 稼ぎはまだまだ続いていく。お次は、
コロシアムに向かい、様々な強力装備を入手していくことにしよう。
 …さて。この「竜の首コロシアム」は、アイテムを賭けて1vs1のオートバトルを行い、勝つと商品が手に入るというものである。通常の攻略でも有用な施設であるが、制限プレイにおいてもそれは変わらない。ここでも、大幅な戦力強化が行えるのである。そして敵に関しては、こちらは低レベル×1人なうえに、キャラクターの自由な操作ができないため、勝利するのは至難の業…というわけではなく、
対策を練ればこの条件でも勝ててしまうことが多い。ちなみに、HP/MPやステータスなどは全て戦闘開始前に初期状態に戻されるため、例えばあらかじめ透明になって挑む…などということはできないようだ。
 ――ちなみに。この戦闘では、経験値やギルは手に入らず
(「盗む」で入手したアイテムのみ)、勝利すると賭けたアイテムは没収されたうえで戦利品が手に入るが、負けると賭けたアイテムが消滅してそれで終わりである。ということで、敗北のメリットは全く無いため、多くの方々の方針と同じく、今回も1戦ごとにセーブして、負けたらリセットという方針で攻略を進めていこう。そんなわけで、今回プレイで戦っていた面々は、以下の通りである!



 
VS サボテンダー / エリクサー → リネームカード
 セッツァーが、防御力無視・必中の「ダイス」を投げる。相手に殺される前に攻撃できれば勝てる。
 
「リネームカード」は、キャラクターの名前を付け直すことのできるアイテムである。下記のミラクルシューズの素材という以外には、攻略的な実用性は全く無いのであるが、例えば「ロッ」とかの恥ずかしい名前にしてしまったキャラを正しく直すことには使えるかもしれない。

 
VS 魔神竜 / リネームカード → ミラクルシューズ
 ゴゴが「英雄の盾」などを装備して炎耐性と回避率を上げたのちに、「スケッチ」「心無い天使」でHP1を狙う。その後、打撃が出れば勝てる。
 スケッチ自体の成功率が低く、成功しても「ノーザンクロス」などの技を使ってしまう場合もあるので、根気良く戦っていく。
 なお、
「ミラクルシューズ」は、ヘイスト・プロテス・シェル・リジェネが常時発動する「エルメスの靴」の上位アクセサリであり、今後のバトルでの基本装備の一つとなるが、低レベルプレイにおいては、瀕死状態を保ちたい時などもあるので、必ずしも完全上位互換となるわけではない。

 
VS アウトサイダー / ベヒーモスーツ → スノーマフラー / ファルシオン → フレイムシールド
 とんでもない強さの敵であるが、即死を無効化できないため、シャドウが「一撃の刃」を装備して戦う。敵の攻撃で死ぬよりも前に即死効果が発動すれば勝てる。さすが、シャドウが追い求めていた武器である。ちなみに、敵は「フレア」を使ってくるので、リフレクトリングを装備しておくとなお良い。
 
「スノーマフラー」は、このあと説明する神の武具であり、「フレイムシールド」は、炎と氷を無力化する盾(ややこしい)である。

 
VS メタルヒットマン / フレイムシールド → アイスシールド
 敵に倒されるよりも前に、「一撃の刃」の即死効果が発動すれば勝てる。
 
「アイスシールド」は、氷と炎を防御する盾である。実は、吸収と無効の差を考えなければ、炎・氷から身を守るという内容だとフレイムシールドと同じであるため、低レベルプレイにおいては、その僅かな差を気にする場合か、またはアイテム使用で「ブリザガ」を使いたい場合のみ、このフレイムシールドからアイスシールドに交換をする戦いを行っていくことになるだろう。どちらも、店売りの「ファルシオン」(17000ギル)から作れる扱いになる。ちなみに、同期と言える「雷神の盾」の量産法は、ムードースードというフンババの色違いのモンスターからのレア盗みであり、入手方法が異なってくる。

 
VS ウェアドドラゴン / 沙悟浄の槍 → ネコ耳フード
 シャドウの「一撃の刃」でも倒せるし、敵の「デス」をリフレクで反射させても良い。
 素材の「沙悟浄の槍」は、ナルシェ周辺に登場するグランインセクトというカマキリから盗んでおいた。入手した
「ネコ耳フード」は、この後の勲章の材料として使えるほか、リルムが頭に装備すると入手ギル2倍の効果を得られる。まだまだ金が必要な場面は多く、サボテンダー稼ぎで使える。

 
VS スラッグクロウラ / ネコ耳フード → 勲章
 やはり、「一撃の刃」の即死効果が発動すれば勝てる。
 
「勲章」は、キャラクターごとの装備品制限を取っ払い、どんな武器・防具でも装備できるようになるという触れ込みであるが、神のみに赦された「スノーマフラー」や女性専用装備(特に「ミネルバビスチェ」)は制約が解除されないなど、穴も多い。そして、元々ウーマロは装備できず、さらに「あばれる」関連でバグがあったらしく、PS版ではガウが、GBA版ではゴゴが装備できなくなるという弱体化を受けている。それでも、「盗賊のナイフ」「ライトブリンガー」、その他にもGBA版追加装備では「デュエルマスク」などは、アクセサリ枠を1つ埋めてでも装備していく価値のあるアイテムだと言えよう。ちなみに、コロシアム以外の入手方法が無いため、能動的にならなければ決して手に入らない(GBA版では、追加イベントのギルガメッシュ関連でも入手できる)



 だいたいこんな感じである。
 …さて、上記のメンツのうち、特に神の防具である
「スノーマフラー」については、特別に枠を設けて紹介することにしよう。これは、モグとガウのみが装備可能な体防具(「勲章」でも装備できない。また、ウーマロは、最初から装備しており、変更はできない)であり、物理防御力128&魔法防御力90というとんでもない防御能力を誇る。これは、FF6の全ての体防具の中でぶっちぎり最強であり、下位の「源氏の鎧」は90/80、カッパ装備の「アーマーガッパ」ですら100/100(カッパ状態でなければ物理防御は1)である。このスノーマフラーを装備すれば、機械装備などのバグ技・カッパ装備の裏技を用いずとも、正規に物理防御力255が可能となってしまう。やれ、FF6では防御力が255だと、計算式の都合上、ダメージは原則として0か1かにしかならないため、実質的に防御力無視技以外には無敵に近いような状況になれる。繰り返すが、これはバグでも裏技でも何でも無く、正規の装備品の組み合わせで実行可能なのである。その他の効果としては、物理回避率&魔法回避率+10も、おまけとしては嬉しすぎるくらいであるし、炎を半減して氷も吸収できるようにもなる。
 ――ちなみに、複数入手はやや面倒であるが、素材のベヒーモスーツは獣ヶ原で何個でも手に入るため、モグとガウの両方に与えることも可能である。やれ、通常のプレイ方針だと、決して使いやすいとは言えないこの2名であるが、スノーマフラーの存在だけで、一気に一線級のキャラクターとして戦えるようになるのだ。ちなみに、装備可能者のモグ・ガウ・ウーマロには、それぞれ野獣に近いという特性がある…のかもしれない。

 そんなわけで。この装備を手に入れてからのモグは、まさに
神の名に相応しい強力さとなる。わざわざ回避率を上げずとも、鍛え上げられた肉体で物理ダメージを0か1に軽減する姿は鬼神の如きである。また、「ナイトの心得」で味方をかばうようにすれば、瀕死の味方全員が、モグの防御能力を活用することができる。そのために、わざわざバトル開始直後に召喚ファントムで透明になり、「トルネド」(敵味方全員を瀕死にする)を必中させて味方全体が瀕死になる、という一手間を掛けていく価値すら存在する。モグが存在するだけで、敵攻撃手段の多くを無力化できてしまうのだ。これが弱いわけが無い。
 ――ちなみに。残念ながら、魔法防御力のほうは、正規の方法では255にできない。しかしながら、こちらも標準で200を超えるかなり高い値にでき、組み合わせ次第では、一発全滅とされることの多いストームドラゴンの「木の葉乱舞」や、
ラスボスの「ミッシング」を耐えることすら可能になってくるらしい。こんなにも凄まじい装備が、コロシアムでしれっと手に入ってしまうのである。本当に、これがデメリット無しで使える防具で良いのか…?

 そんなわけで。今回はボス戦では無いものの、これらの稼ぎ作業をひとまとめにして、
動画を作ってみた。内容は、まず【0:00】からがフェニックスの洞窟でのスリースターズ稼ぎで、【2:04】からがコロシアムでの一連の戦いである。需要があればどうぞ。

動画



なに、この、こいつ…ほんとに何?


 さて。このタイミングでかなりの稼ぎを行ったが、これらの戦力強化は、崩壊後にはストーリー進行に縛りが無いので、また後でいつでも自由に行うことができる。というわけで、これくらいで一通りのパワーアップができたということにして、仲間集めを再開していくことにしよう。残っているのは、ガウを稼ぎの過程でしれっと加えたため、リルム・ストラゴス・カイエンの3名である。
 …というわけで、次はリルムの仲間化を狙い、ジドールにある
「アウザーの屋敷」へ向かう。リルムは、崩壊前では最後に仲間になるキャラクターであり、崩壊後もダンジョンがなかなか面倒であるため、後のほうに回されることが多い。「スケッチ」が弱いこともあって、不遇なキャラクターである。
 ――そして、持ちダンジョンの「アウザーの屋敷」も、低レベル的には
崩壊後で唯一の経験値入手を回避できない場面であり、特に2回ある強制戦闘のうち「ナラカミーチェ」のほうは、紙が剥がれた額縁の奥から魚ヅラの奴が覗いてきているといった意味不明なモンスターであるが、「混乱ケーツハリーの裏技を使っても絶対に経験値を回避できない」とか「獣ヶ原に出ると額縁が消えて空中浮遊している」などと、不愉快な特性で話題となっている。

 そんなわけで。このプレイでも、経験値背負い役として、ガウをジドールへと連れて行く。
 …さて、ここでは、まずは最初の絵画がたくさんあるフロアにて、「ロフレシュメドウ」という雑魚敵と遭遇しておく。バトル自体は逃げられるので何の意味もないと思いきや、こいつに獣ヶ原で飛び込んだのちに「あばれる」を使うと、
「誘惑」という技を使用することができる。これは、耐性無視の混乱という反則そのものの超強力技であり、ラスボスにすら有効である。その強力さから、名指しで封印されることも多いくらいの技である。今回プレイでは、できれば攻略中は縛っていきたいのだが、今後の展開が不明ということもあって、一応は集めておくことにした。なお、このダンジョンのボスであるチャダルヌークを倒すとロフレシュメドウとは戦えなくなってしまうため、崩壊後では数少ない期間限定モンスターとなっている。
 ――その後は、ダンジョンを攻略しながら、
「ミスティ×2」「ナラカミーチェ」と戦う。これらの雑魚敵は経験値を持っており、倒さなければ先に進むことはできない(その他の仕掛けのモンスターからは逃げられる)。その経験値の分配方法は、いろいろと考えてみたのだが、どうも2回のレベルアップをすることは避けられないようだ。仕方がないので、それらは例によってガウに背負わせることにする。バトル内容は、ガウが「クエイク」を使って味方と敵を同時に攻撃するというくらいで、特に書くことは無い。この2回のバトルで、ガウがLv1214へと上がってしまった。一応、これでも極限低レベル…だよね?

 その後、いったんアウザーの屋敷を出て、ガウを獣ヶ原に幽閉し、メンバーを再編成して、ボスの
「チャダルヌーク」戦へと挑んでいく。
 …さて、このバトルでまず印象に残るのが、
バトル前の何とも言えない会話である。そのセリフを載せてみるが、崩壊後イベントの恒例として、味方側は汎用キャラという扱いであるため、ここでは私が使っていたティナが喋っているということにする。なお、表記はGBA版準拠である(改行部分のみ編集)



 アウザー:た、頼む……。あの絵を助けてくれ……。
 ティナ
あの絵…!?
 アウザー:わしの…。わしの大事な女神の絵に、魔物がとりついて…。
 ティナ
魔物!?
 アウザー:…そうじゃ。しかもこいつが絵の中に隠れて、なかなか姿を現さない…。
 
(画面がフラッシュ)
 リルム:キャッ!



 …ふむ。
『あの絵…?』『魔物!?』とまあ、何とも相手の言葉を繰り返すだけの極めて情報量の低い会話である。いくらなんでも、「絵がどうかしたのか?」とか「魔物だって!?」とか、もうちょっと会話らしい表現があっただろう。ここまで来たら、その後のセリフにも『絵の中に!?』とか『キャッ!?』とか、男子小学生みたいなツッコミをしてほしかったところである。
 ――さらに。その後の悪霊
(チャダルヌーク)のセリフも、「グフフフ…」と来たのちに「久し振りにいい絵だわい…。誰にも邪魔はさせんぞ!!」と、何というかエロジジイみたいな言葉遣いになっている。そして追い打ちとして、戦闘開始後のメッセージ欄にも「あくりょう」とだけいきなり表示され、あくりょうが何なんだよとひとしきり考えてしまった後に、「この絵の女は俺がいただいた……。そう簡単には返さないぜ……。」とセリフが続き、つまり悪霊がこの言葉を喋っていたんだなと分かるという二段構成になっている。なんというか、全般的に言葉のチグハグさが印象に残ってしまうシーンだ。戦闘前のセリフだと「わし」とか言いそうだが、戦闘後のセリフでは「俺」になっている。これも上下関係をハッキリさせるための言葉遣いなのだろうか。

 そんなわけで、ボスの
「チャダルヌーク」と戦闘を開始する。こいつは、ご存じの通り、女神(ラクシュミ)と悪霊(チャダルヌーク)の2つの形態を持っており、時間経過でそれらを入れ替えつつ攻撃してくる。女神形態は、攻撃をしても「ポルターガイスト」(全員にスリップ)で反撃されるうえに、HPをゼロにしても復活してしまう(カウンター扱いなので、FF6の「カウンターに対するカウンターまでは発動する」という特性を活かし、無理やり撃破することも可能だとか)。よって、基本的には、悪霊形態の時にダメージを与えていき、女神形態になったら再び入れ替わるまで待つことになる。ユミールだな。
 …ちなみに、2つの形態の入れ替わりは、単純な行動回数や時間で決まっていると思いきや、
なかなか複雑であるため、結局のところは相手の変化を見ながら攻撃を行っていく必要がある。弱点は炎であるが、魔法防御力がなかなか高いため、ティナ以外のキャラは「アルテマ」で攻撃したほうが良い。ステータス攻撃は、暗闇とスロウが有効である。
 ――というわけで。雑魚戦の経験値回避に引き続き、ボスの行動パターンもなかなか面倒なのであるが、
では強いかというとそうでもない。まず、敵は「サンダラ」「サンダガ」と言った雷属性攻撃を多用するが、これはミネルバビスチェや雷神の盾で受け止められるし、なんならリフレクで跳ね返しても良い。全体攻撃の「フラッシュレイン」は、水と氷属性を持っているため、そのどちらかで止めることができる。ちなみに、女神形態では、いろいろなステータス異常系の技を使ってくるが、ダメージ攻撃は極めて緩いため、わざわざステータス対策のアクセサリを装備するまでもない。

 そんな感じで。2つの形態を持つボスということで、少し時間が掛かったが、敵としての強さはそれなりであり、特に危ない場面も無く撃破に成功した。
 …ところで。今回、残念なことに気付いてしまったのだが、どうやら
トランスを使っても「アルテマ」のダメージは2倍にならないようである。ティナの魔力で「アルテマ」を使うと、だいたい通常時でダメージは2000程度となるのだが、トランスしても同じくらいダメージしか出ていない(動画の【1:22】。他にも、「クエイク」も威力が2倍にならなかったことから、防御力無視技にはトランスの補正が乗らないということかもしれない。やれ、敵を炎弱点にしたうえでの、トランスティナの「メルトン」は、補正が乗れば約7000という莫大なダメージを叩き出すはずなため、最終的な切り札となるかと思っていたが、この調子だとメルトンも恐らく駄目であろう。ちなみに、ロッド投げのダメージは、ちゃんと2倍になってくれるようだ。基準がよく分からない。

動画



無属性全体攻撃の「木の葉乱舞」が来たら一発全滅…しなかったりする


 さて。チャダルヌークを倒したのでリルム
(Lv6)を仲間にし、ついでに魔石:「ラクシュミ」(ケアル×25・ケアルラ×16・ケアルガ×1・リジェネ×20・エスナ×20)を手に入れる。ちなみに、ラクシュミの元ネタは、例によって手がいっぱいあるインド神話の神様らしいが、初プレイ時の小学生だった私にはそんな知識があろうはずもなく、回復魔法をとても高い倍率で覚えられることから、「楽趣味」という意味かと思っていた。ちなみに、前述のチャダルヌーク戦にて、わいせつ物陳列罪になりそうな服装(?)だったほうが、このラクシュミである。どちらかというと、悪霊のほうよりも、あの見た目で「死ぬまで味方を殴りなさい」とか言ってくる女神形態のほうがよっぽど邪神に見えるのだが…。
 …その後は、リルムを連れて狂信者の塔に行き、ストラゴス
(Lv8)も仲間にする。さらっと書いているが、この2名は魔法を主力とする場合にはかなり使えるキャラとなるので、これから何度もバトルで活躍してくれることだろう。
 ――そして。この時点で、残された仲間はカイエンのみになったので、次はゾゾ山へと向かっていく。ちなみに、FF6では飛空艇入手直後に伝書鳩がマランダへ向かうシーンが挿入され、そこがカイエンを仲間化するイベントの開始地点となっている。そして、カイエンを仲間に加えると、続いてガウに関する話が聞けるため、飛空艇入手後の一応の順路としては、カイエン→ガウというものが想定されているのかもしれない。

 そういうわけで。ゾゾの町で「サビトレール」を1000ギル払って購入し、扉を開けてゾゾ山へと入っていく。ここでは、「雷神の盾」「アイスシールド」など、なかなか強力な装備が手に入るが、敵も強力であり、出現する雑魚敵5体のうち4体の物理回避率が
100を超えている。これについて、作中ではゾゾの正直者から「スナイパーアイ」の装備を勧められるが、ご存じの通り物理回避率はSFC/PS版では機能しておらず、魔法回避率のほうは0か10であるため、普通に攻撃は当たってしまう。つまり、図らずとも嘘つきになってしまっている。
 …その他、
「ストールンベア」という敵は、こちらから大量のギルを盗んだ挙げ句に逃走してしまうが、逃げ出す前に倒すと、盗んだぶんのギルを、勝利時の獲得ギルとして取り返すことができる。そして、「ネコ耳フード」を装備していると、その分も2倍になるため、盗まれたよりも多くの額を強奪することができる。ストールンベアは恐らく「Stolen Bear」という綴りであり、これだと盗まれた熊になってしまうのだが、その表現もあながち大外れというわけではないだろう。ちなみに、効率だけを考えると、残念ながらサボテンダー稼ぎを上回ることは無いため、あまり実用性は無い。

 そんな感じで進めていき、山の真ん中ほどでスイッチを踏んで、ボスの
「ストームドラゴン」戦である。
 …さて、こいつは、伝説の八竜の中でも最強、というか
唯一の強いボスとされることが多い。その理由として、敵は無属性全体魔法攻撃の「木の葉乱舞」を持っていることがある。無属性なので属性耐性では防げず、魔法攻撃なのでバニシュなども通用しない。よって、これを喰らうと低レベルでは一発全滅…にはならず、魔法防御力を高めていれば死なないこともある。だいたい、魔法防御力が200くらい有り、かつ「シェル」が掛かっていれば、低レベルキャラクターでも耐えられる可能性が生まれてくるといったところか(ダメージは「約1000×[1 - 魔法防御力の数値/255]×シェルなら2/3」。これくらいならば、「英雄の盾」「スノーマフラー」やカッパ装備(カッパ状態でなくても魔法防御力は有効)などをうまく組み合わせることで、十分に達成可能な数値だったりする。更に装備品が充実していれば、物理防御力255や、もう一つの全体攻撃である「かまいたち」への風対策などと同時成立させることもできるだろう。
 ――そんなわけで。確かにこいつは伝説の八竜で最強ではあるものの、装備をしっかりと集めてから挑むことができれば、そこまで恐れるほどの相手ではなかったりする。むしろ厄介なのは、
純粋な物理攻撃であり、カウンターでも頻繁に飛んでくるため、相手を暗闇状態にしていても結構な頻度で戦闘不能者が出てしまう。対策として、モグ以外を瀕死にしたうえで「ナイトの心得」でモグがかばうという作戦を後から思い付いたのだが、このバトルを行っていた時点では、それを実行に移すことは無かった。

 さて。「木の葉乱舞」を喰らうと、一発全滅は無いもののやはり被害は大きいため、バトル全体としては速攻を考えていった。また、風属性に対する防御としても、英雄の盾・雷神の盾×2・ミネルバビスチェで、なんとか人数分の装備品を用意することができた。
 …そういうわけで、ティナはトランスして「サンダガ」で、他のキャラクターは「アルテマ」で攻撃をする。「サンダガ」のダメージは約2500、「アルテマ」は約2000である。
せっかくトランスしたのに実質的なダメージがちょっとしか増えないというのは悲しいものだ。敵の攻撃としては、ときおり打撃によって戦闘不能者が発生するものの、それ以外では致命的な被害を受けることは無かった。
 ――というわけで。結局、
敵が最後まで「木の葉乱舞」を使って来なかったこともあり、バトルはかなり一方的な展開となってしまった。要するに、たまに単体攻撃で死者が出たものの、あとは「サンダガ」「アルテマ」で攻撃し続けただけである。まあ、完全な無対策ではなく、かつ敵側が脅威となる攻撃を持っているということで、これまでよりは緊張感のあるバトルとなったのだが、それでもまだまだやり込みプレイにおける「強敵」と呼ぶには程遠い。うーん…初回の低レベルだからと恐れすぎず、もう少し何かの縛りを加えていくべきだったか…?
 ちなみに、戦利品は
「フォースアーマー」である。物理防御力・魔法防御力はそれなりであるものの、「魔法回避率+30」の能力は体防具で最大であり、なかなか使える装備となってくれる。プラズマチャージとストックチャージを選べたりはしない。

 

動画



人間だもの かゐゑん


 さて。ストームドラゴン撃破後は、引き続きゾゾ山をモグと共に登っていき、頂上で
必殺ポエマーと化したカイエン(Lv7)を仲間にする。戦力としてはあまり頼りにならないが、ドマ城からスタートする「カイエンの夢」をクリアーすると、Lv8までの全ての必殺剣が使用できるようになる(マッシュの「必殺技」は、夢幻闘舞を取得しても、その間はオープンされない)という特性があるため、ひょっとしたら出番が存在する…かもしれない。
 …というわけで。これにて、
FF6の14人のパーティメンバー全てが仲間になった。レベルについては、ティナ・ロック・エドガー・マッシュ・セリス・シャドウ・セッツァー・リルム・ウーマロがLv6、カイエンがLv7、ストラゴスとゴゴがLv8、モグがLv11、ガウがLv14である。最終的な平均レベルは7.29(102/14)だ。まあ、経験値背負役としてガウが割と上がってしまったのは残念であるが、ガウ以外は全て初期レベルであり、これでも一応は無駄なレベルアップはしていないはずである。あとは、経験値が手に入るのは、GBA版追加要素の連戦モード:「魂の祠」くらいか。
 ――ちなみに、混乱ケーツハリーの裏技を使う場合、ガウを初期レベルの7のままにして、唯一の経験値回避できない敵であるナラカミーチェ戦でモグを11→12とレベルアップさせ、平均レベル6.86にて14人全員を仲間にできるそうだ
(または、モグをLv11に保ち、その他の任意2名を1回ずつレベルアップさせる。【以前にも紹介した参考動画のシリーズ】では、瓦礫の塔で使用しない2名をレベルアップさせ、平均レベル6.93で攻略している)

 そんなわけで。崩壊後の大きなパートである仲間集めも終わり、いよいよラスダンに突入する準備ができたと言いたいところだが、
仲間集めに関連しないダンジョンやボスは、数多く残っていたりする。
 …具体的には、伝説の八竜は、未だ5体が元気に走り回っており、瓦礫の塔の2体を除くと、残った相手はオペラ劇場の「アースドラゴン」、古代城の「ブルードラゴン」、狂信者の塔の「ホーリードラゴン」の3体である。また、ダンジョンとしても、前述の「古代城」「狂信者の塔」のほか、カイエンのエピソードである「カイエンの夢」と、ストラゴスとリルムが必要な「エボシ岩の洞窟
(グランドトラインの習得)、あとは飛空艇で移動中に出現する「デスゲイズ」に、GBA版追加モンスターでは「ギルガメッシュ」「ジャボテンダー」を倒していない。まだまだ、やるべきことは多いのだ。
 ――というわけで。次回以降も、サクサクとボスたちを倒していきたい。例によって、敵には明確な弱点が存在する場合が多く、対するこちらは強化具合が凄まじいため、
ほとんどのボスは一方的な戦いとなってしまうのだが、それも昔のFFの低レベルクリアーらしさと捉えていただければ幸いである…。

 

(2019年6月30日)

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