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ノーバグ低レベルクリアー(GBA)プレイ日誌

 



眠るうえに毒が効く。しかも、地属性は防ぐのも簡単。どうしろと?


 ちょうど1ヶ月ぶりの更新である。今回は、仲間を全て集めてからの、ボス退治について触れていこう。
 …さて、まず戦うのは、オペラ劇場における
「アースドラゴン」戦である。こいつは、伝説の八竜(笑)の1体で、地属性を担当している。主な攻撃は、「クエイク」や、レビテト状態を解除する「重力50」といった感じで、あとはその合間に単体物理攻撃を使ってくることもある。
 ――が、悲しいかな、地属性というのは無効化するのが非常に簡単であり、体防具の
「大地の衣」で吸収できるほか、「天使の羽」で永続レビテトになっていても回避をすることができ、その場合は「重力50」も通らない。しかも、追い打ちとして、敵には睡眠と毒が効くため、それらを使って放置しているだけでも勝てる(他には、スロウと暗闇も有効)重力を自在に操るというのに…。

 そんなわけで。実戦では、スリプル→バイオブラストを最初に使い、その後は「アルテマ」の連打でアッサリと沈んでいった。
 …ちなみに、戦利品の
「ウィザードロッド」は、魔力+7&魔法回避率+30という高い補正を持ち、なかなか使える武器である。装備可能者のリルム・ストラゴス・ゴゴは、全て積極的に投入する価値が存在するキャラであるため、今後は主力武器の一つとして活躍していくだろう。

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トランス&弱点魔法でこのダメージ…アルテマ連打が流行るわけだ


 続いての敵は、飛空艇の移動中にランダムで出現する
「デスゲイズ」である。デスゲイズは、その後のFFシリーズにも何度か登場するが、本来バトルが発生しない場所で急に出現するのはFF6のみである。ちなみに、FF6のグラフィックを流用したデスゲイズは『FF1』と『4』の移植・関連作品に登場しているが、そのうちFF1のほうでは、最後の裏ダンジョンの最深部に登場する大トリという謎な役割を担わされていたりする。
 …さて、このデスゲイズは、唐突に登場するが、その唐突さこそが最大の脅威であって、対策をすれば強さはそれなりである。まず、敵は初手で「レベル5デス」を使ってくるのだが、今回の低レベルクリアーではレベルが5の倍数のキャラクターは1人も居ないため、全く恐れる必要はない。その後は、「デス」「ブリザガ」「エアロガ」および打撃で攻撃をしてくるが、「デス」「ブリザガ」はリフレクトリングで跳ね返せば良い。敵はアンデッドではないため、デスの反射で回復される心配も無い。また、「エアロガ」は、青魔法であるためリフレクで防げないのだが、雷神の盾・英雄の盾・ミネルバビスチェによって無効化ができる。物理攻撃は、カウンター扱いとしても使用してくることがあり、当たればもちろん死ぬのだが、すぐに蘇生をさせれば全滅は無い。

 ということで。このデスゲイズに関する問題は、
とにかく出ないということである。敵のHPは55555と高く、毎回3ターンごとに2/3の確率で逃げ出してしまう。まあ、削ったHPは次のバトルでも減ったままであるため、火力が低くて永遠に倒せないという心配をする必要は無いのだが、飛空艇でランダムにエンカウントするという都合上、狙って遭遇をするのがなかなか難しく、時間が掛かってしまう。
 …さて。このデスゲイズ戦は、内部的には
「透明のシンボルがワールドマップのどこかに停止しており、出現区域に踏み入ると戦闘が発生する」という仕様になっているらしい。そのため、飛空艇を東西南北まっすぐから少しだけ傾け、その後はずっと直進していれば、必ず遭遇できるはずだ。ところが、実際のプレイでは、合計3回のバトルのうち、1回目→2回目の遭遇に約40分という莫大な時間が掛かってしまった。もちろん、その間に、同じ場所ばかりをループする可能性を避けるため、飛空艇の角度を微調整したりといった工夫は行っている。これはさすがにおかしいので、ひょっとすると一度遭遇して敵が逃走した後は、セーブ&リセットをしなければ出ないとか、他の敵との戦闘を挟まないと駄目とか、特殊な性質があったのかもしれない。

 ところで。デスゲイズは、炎属性を弱点としているため、例によってトランスティナを使い、「ファイガ」で攻撃してみたのだが、そのダメージは
1322というものに留まった。やれ、デスゲイズは、魔法防御力が170と高く、魔法ダメージを約1/3に軽減してしまう。しかも、敵は常時プロテス・シェル状態になっているらしく、それによって更にダメージが2/3で、合計のダメージは2/9となってしまうのだ。
 …さて、「ファイガ」の基本威力は121であり、これがトランスと弱点によって4倍の484になるが、これらは上の防御効果の影響を受けて2/9倍され、最終的な数値は108という程度になってしまう。一方、敵単体時の「アルテマ」は威力150であり、トランスによる強化も乗らないのであるが、これは敵の魔法防御力を無視し、シェルによる軽減も貫通するため、ファイガの時のような減算は一切考えなくて良い。以上の理由により、
お膳立てをしまくった「ファイガ」に比べて、単調な「アルテマ」のほうが1.4倍ものダメージを叩き出してしまうことになるのだ。うーん、さすがにこれはちょっと…。ちなみに、攻撃アイテム系統は、基本威力こそ発動する魔法の種類に依存するが、上記の減算のほうの影響を一切受けない。強いわけだね。
 ――さて、デスゲイズを倒した戦利品としては、まずは
飛空艇での移動中にいきなり敵と遭遇するという危険性が無くなることと、その他には魔石:「バハムート」(フレア×2)が手に入る。やれ、「フレア」は、防御力無視の無属性魔法ということで悪くない性能なのであるが、「アルテマ」が存在する今となっては、使い道はほとんど無い。せいぜい、複数の敵が存在する場合に、あえて1体のみを攻撃したい時に使えるというくらいだろうか。そして、召喚魔法のバハムートも、やはり「アルテマ」と比べると微妙な火力である。やれ、バハムートと言うと、FF1の時点で既に特殊な役割があり、FFシリーズを代表する召喚獣の一つである。しかしながら、このFF6でのバハムートの扱いは、ひょっとすると全シリーズの中で最も悪いのではないだろうか…。

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眠りと毒でアルテマ祭り! 終!!


 続いては、「古代城」の方向を攻略していく。これは、飛空艇入手後に、フィガロ城の地中移動機能を使用すると行けるようになる一連のダンジョンであり、洞窟部分と城に分かれた2つのダンジョンに、3体のボスと強力なアイテムが隠されている。
 …さて、最初に戦うのは、洞窟部分での宝箱に出現する
「トンベリマスター」である。こいつは、バリアチェンジで弱点を変えながら攻撃をしてくるのだが、極めて情けないことに眠りと毒の両方が効いてしまう。というわけで、例によってそれらを掛け、あとはいつものアルテマ連打で撃破である。

 というわけで。こいつは倒すだけなら何の問題も無いのであるが、重要なこととして、
「歩数ダメージ」を覚えられるという点がある。
 …まず、FF6の青魔法
(おぼえたわざ)の覚え方としては、戦闘中にストラゴスがその技を“見た”あと、勝利画面を出せば良い。ちょっとフワッとした内容なので詳しく説明すると、まず対象の青魔法に関しては、敵が使うほか、味方のあばれるやスケッチで発動させたものでもOKである。その際、ストラゴスが正常な状態で“見る”ことが必要であるため、コマンドを入力できなくなるステータス異常(混乱・ストップ・石化・バーサク・ゾンビ)と暗闇の時は習得できない。回避率バグがあって暗闇状態が機能していないSFC/PS版では、この「ストラゴスが青魔法を取得できなくなる」という点が暗闇状態の唯一のデメリットになっている。また、戦闘不能でも青魔法を“見る”ことができないのだが、技の使用時にストラゴスが生存していれば、バトル終了時に戦闘不能であっても、ラーニングが可能である。最後に、逃走や戦闘終了関連については、ストラゴスが逃げた後に技が発動しても駄目だが、逆に技を“見た”あとにストラゴスが逃走するのはOKである。そして、勝利画面を出さなければならないので、逃走でのバトル終了や、味方が全滅したが誰かが逃走に成功していたのでゲーム続行…という場合には技が増えない。まあ、ここまで気にしなくても、要は低レベルではボス戦と獣ヶ原で覚えていけば良いということである。

 さて。話をトンベリマスターに戻すと、こいつはこちらの攻撃に対してのカウンターで「歩数ダメージ」を使うという特性のため、まずは眠らせる前に少しだけ攻撃して歩数ダメージを使わせたのちに、あとは眠りと毒と時々アルテマでそのまま倒せば良い。そして、この「歩数ダメージ」は、低レベルクリアーにおいて、
最終的な攻撃手段となりうるくらいの超強力技なのである。
 …まず、FF6では、移動画面がマス状になっており、ゲーム中を通して「歩数」という数値が記録されている。これにより、低歩数プレイといったやり込みが行えることはよく知られているが、それ以外に、「歩数ダメージ」のダメージ計算にも、この数値は使われている。具体的には、
「(歩数の数値)/ 32」の固定ダメージを単体に与えることができる。ちなみに、消費MPのほうも特殊で、まず総プレイ時間を「時間」単位で表し(例えば、11時間45分なら、「11.75」とする)、それを2倍したのちに切り捨てる(前述の例なら、11.75×2=23.5を切り捨てて最終的な消費MPは23)というものになっている。
 ――そして。現在の歩数は91395歩であり、このまま使うと、だいたい3000弱のダメージを与えられるということになる。この時点でも十分に強力であるが、特化して歩数を増やせば、
防御力無視で9999ダメージを叩き出せるという低レベルクリアーでの最強技になる。また、消費MPについては、プレイ時間が37時間8分なので74と莫大な数値になっているものの、これは「スリースターズ」で1へと変換できるため問題ない。また、「歩数ダメージ」は青魔法(おぼえたわざ)であるため、ストラゴスだけでなく、ゴゴも使用することができる。最後に、「あばれる」のような不確定性も、トランスのような時間制限も無く、コマンドを選んでいつでも実行可能というのも嬉しい。
 そんなわけで、この「歩数ダメージ」は、これからの戦いにおいて、間違いなく主力兵器となってくれることだろう。ただし、
どうしても倒せないボスが出てくるまで、極端な歩数稼ぎを行うということは避けていきたい。ただでさえ無制限の低レベルクリアーということで難易度が低いのに、これで2名が9999を連打できるようになってしまっては、もはや苦戦するポイントが皆無となってしまうのだ…。

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さすが、忍者だけでなく侍も汚い


 そんな感じで、古代城への洞窟を超えると、古代城の内部に入ることができる。ここは、1000年前の魔大戦で滅んだ都市であり、敵に攻め込まれた際に、切り札として
オーディンを召喚したが、幽霊のような敵の親玉相手には斬鉄剣が通用せず、石化によって敗北してしまったようだ。まあアレだ、オーディンは肝心なところで失敗をすることに定評があるからな。それは、FF6の発売年の1994年から1000年前の994年でも変わらなかったのだろう。

 というわけで、アイテムを一通り集めたのちに、正面左の入り口から入って、宝箱モンスターのボス:
「サムライソウル」と戦っていくことにする
 …さて。こいつは、非常に多彩な技を使ってくるものの、混乱させると「暗殺剣」という即死技を自分に放って
自害をするという、潔いというか何というか、という感じのモンスターである。が、それをすると一瞬で終わってしまって寂しいため、今回は混乱をさせずに倒してみることにした。
 ――しかしながら、そうやって実際に正面から戦ってみると、凶悪攻撃があるわあるわ。「火遁」「水遁」「雷迅」といった巻物技は、全体攻撃のうえに全ての属性に対して完全耐性を付けるのは難しく、必ずと言って良いほど戦闘不能者が出てしまう。また、「投げる」で武器を投げてくることもあるのだが、これは
回避不能かつ防御力無視で、当たったキャラは確実に戦闘不能となってしまう。そして、バトルが長引くと使ってくる「銭投げ」は、回避不能かつ固定ダメージの全体攻撃という超々凶悪技であり、もはや「リレイズ」で凌ぐしかない(バニシュで透明になっていても回避できる?)

 というわけで、作戦としては、「リレイズ」で守りながら、防御重視で戦っていくことになる。
 …さて、バトル開始直後に、まずは「サンビーム」「バイオブラスト」で、敵を暗闇+毒状態にする。暗闇については、ご存じの通りGBA版から効果が発揮されるようになり、敵は物理攻撃の頻度もなかなか高いため、頼りになるステータス効果である。また、毒については、そのダメージは時間経過によって4桁以上に達し、大きな火力源の一つとなってくれる。こちらの攻撃手段は、ストラゴスとゴゴの「歩数ダメージ」に加えて、他のキャラクターは「アルテマ」なのであるが、実際にはリレイズで忙しく、アルテマまで唱えている暇はあまり無かった。
 ――そういうわけで。敵の巻物技や物理攻撃によって、序盤からなかなかの頻度で殺されるのであるが、後半での「銭投げ」では、予想通り
全員が915ものダメージを受けて一発切り捨て御免となってしまった。もちろん、リレイズで復活してバトルを続行するが、これがリレイズも封印だったらかなり苦しくなっていたかもしれない。一方で、後で知ったのだが、敵は必ず「武器投げ→銭投げ」と行動するため、武器投げを確認したらバニシュなりファントムなりで透明になれば、銭投げを避けられるはずである。まあ、今回は気付かなかったが、そういう対策も可能ということで…。

 そんなわけで。銭投げを何とか切り抜けたうえで戦っていき、毒ダメージが
3782という莫大なものになったことを確認したのちに、サムライソウルの撃破に成功した。これまでの敵は苦戦する要素が全く無かったから、それらと比べると、そこそこ強いと言える相手であったように思う。
 …さて、その戦利品は、
「皆伝の証」というアクセサリである。ご存じ、4回連続攻撃が可能になるという超凶悪な効果を持ち、物理攻撃を主体とするキャラクターにとって切り札となる。と言っても、低レベルクリアーでは、火力源として使えるのは、せいぜいセッツァーの「イカサマのダイス」と組み合わせた場合くらいだろうか。ちなみに、SFC/PS版では、この古代城での1個しか手に入らない個数限定品であるが、GBA版以降の作品では、極めて面倒なものの、連戦モードの「魂の祠」で何個でも入手可能となっている。

 そして、広間では、石化したオーディンから、魔石:
「オーディン」(メテオ×1)を手に入れる。「メテオ」は、防御力無視で必中の魔法であるものの、同様の特性の「アルテマ」よりも威力が低い。ただし、魔封剣で吸い取られないうえに、魔石:「ジハード」(八竜を全て倒すと入手)なら10倍という高い倍率で取得できるといった特徴があり、それらの性質が役立てられるなら使用価値はあるだろう。
 …いっぽう、魔石のオーディンは、この古代城でのイベントを完全クリアーすると
「ライディーン」(クイック×1)に変わってしまうのだが、オーディンのレベルアップボーナスの「素早さ+1」は、ライディーンに変える前でのみ得ることができる。しかしながら、ライディーンの「クイック」もそれでしか覚えられない魔法であるため、最強育成を目指すのならば、ライディーンへと変換をするのは最後の最後となっていた。
 ――ちなみに、GBA版以降の作品では、素早さボーナスに関しては「+2」の補正を持つ「サボテンダー」が登場し、クイックの取得に関しても「ギルガメッシュ」
(クイック×1・ブレイブ×5)で代用が効くようになったため、オーディン・ライディーンについては、どちらでも良いということになった。これを、コンプリート要素の救済と見るか、それとも二者択一の悩ましい選択が消えて醍醐味が無くなってしまったと捉えるか…。ちなみに、本プレイは低レベルクリアーのための低レベルクリアーなので、レベルアップボーナスを気にせず、さっさとライディーンへと進化をさせていった。

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青魔法らしい回りくどい効果だが、使い道は極めて薄い…インターセプター交換くらい?


 続いては、城の隠し通路から更に深部へと降りて、伝説の八竜である
「ブルードラゴン」と戦う。伝説って?
 …さて、こいつは、ブルーという名のごとく、
水属性を主体とした攻撃を仕掛けてくる。しかしながら、水属性は、カッパ装備などによって容易に対策が可能であり、全くもって恐れることはない。しかも、こいつには、古代城のボスに共通する事項として毒が効いてしまうため、適当に戦っているだけでも簡単に勝つことができてしまう。またこういうのか…。
 ――ちなみに、戦利品については、
「斬鉄剣」という武器が手に入る。ご存じ、オーディンの必殺技であり、古代城にはかつてオーディンが住んでいたということで、全く無関係というわけではない。装備可能者はティナ・エドガー・セリスに加えて、和風武器ということなのかカイエンも持つことができ、その追加効果はアンデッドにも復活されない即死(もともと即死に耐性を持つ敵は駄目)という変わったものである。もっとも、ここまでゲームが進んだ段階だと、「デジョン」でも代用ができるため、斬鉄剣の活躍の場はコロシアムということになるのだろうか。

 というわけで。ブルードラゴンは、例によって倒すだけなら何ということのない相手なのだが、青魔法の
「波紋」を使ってくれるという特徴がある。
 …さて、この「波紋」という技は、よく知られているのが、
シャドウが受けるとインターセプターの反撃能力を永久に失ってしまうという点である。どうも、インターセプターは、内部的には“絶対に治せないステータス異常”として処理されているらしく、それが波紋の「使用者と対象者のステータス効果を交換する」という効果によって相手に奪われてしまい、以降も二度とその効果が復活する機会は無いという。ちなみに、敵側にはインターセプターの反撃が発動しない。また、同様のバグは、永久レビテトの効果を持つ「天使の羽」を装備することでも発動するそうだ。
 ――しかしながら、この波紋バグを応用した技として、
インターセプターを他キャラに移動させるというものがある。やり方は、「混乱けむりだまと同じ要領で、ストラゴス・ゴゴがシャドウに『波紋』を使う」「『波紋』でシャドウからインターセプターを奪った敵に対し、ストラゴス・ゴゴが更に『波紋』を使う」といった方法で、まずはシャドウ→ストラゴス・ゴゴとインターセプターを移動させ、その後に更なる混乱&波紋のコンボによって、自由に別のキャラクターへとインターセプターを付け替えられるそうだ。ちなみに、インターセプターの発動率は50%で、通常の回避率による回避の成否が決定された後に、さらに続けて判定が行われるそうだ。つまり、物理攻撃の命中率が常時半減するという強烈な効果を発揮することになる。シャドウはそもそも回避率を上げやすいため、どうせなら回避率が低いキャラへ付けるのがお得と言えよう。もっとも、物理攻撃はスノーマフラー装備のモグによって完全無効化できるため、そこまで美味しさが無いというのが実際のところなのだが。魔法を受け止めてくれるアウターセプター的なパチもんが欲しかった…。

 さて。話をブルードラゴンに戻そう。こいつは「波紋」を使用するのだが、その手順が少しめんどくさく、
こちらがヘイストを使わないと、それを奪おうとしてこないようだ。というわけで、バトルでは、わざわざ「ヘイスガ」を使用してお膳立てをしてやり、敵の「波紋」をラーニングしておく。
 …なお、実戦では、あらかじめ掛けておいた毒やスロウも押し付けられたが、もしブルードラゴンに何のステータス異常も掛かっていない場合、ブルードラゴンは
自分自身に「スロウ」を使ってから「こちらのヘイスト状態のキャラクター」に波紋を使うという、最低限の有用性のある使い方をしてくるようだ。なお、その後については、敵味方のステータスを再び整えたうえで、戦闘を続行していく。例によって水属性は簡単に防げるため、これと言って難しい要素は存在しない。サクサク、歩数ダメージというイメージしづらい技(鍛え抜かれた足で蹴り倒すとか?)で攻撃して、撃破することに成功した。
 ――ちなみに、ふと思い出したのだが、FF12の技には「貼付」というものが存在する。これは、自分に掛かっているステータス効果を敵・味方の対象へとコピーするというものであり、「波紋」と少し特性が似ているが、これはコピーであって、使用者自身のステータスが消えることはない。
この「貼付」も、なかなか使用法が難しい。なにせ、ステータス効果ということで素早く確実に成功させることが重要なのに、この「貼付」自身にも命中率があるからである。というわけで、極めてマイナーな技であり、実はPS2オリジナル版と、INT版以降の作品で効果が変わっているということも、あまり知られていなかったりする。具体的に、オリジナル版では「使用者に掛かっている全てのステータスを、敵・味方の対象1体にコピーする」という効果だったが、INT版以降の作品では「使用者に掛かっている悪性ステータスを、敵1体にコピーする」という内容である。これで、自分を暗闇状態にしておいて、相手に移し替えるという使い方もできるだろうか。しかしながら、やはり「貼付」自身にも命中率があるうえに、耐性は貫通できないので…。

 その他、最近では、2019年になって
「ドアタイマー」(アウザーの屋敷の、3つのドアを開閉する仕掛けに使われるタイマー)を持ち出すことにより、ブルードラゴンを何度でも復活させるというよく分からないバグ技が発見されたようだ。
 …この場合、繰り返しブルードラゴンと戦えるようになるため、個数限定であった「斬鉄剣」を無制限に入手できるようになるほか、
ブルードラゴンだけを8回倒しても「ジハード」の封印を解くことができる。まさかの伝説の一竜である。また、同じ方式で、瓦礫の塔のスカルドラゴンも再生成が可能であるが、戦利品のマッスルベルトは、もともとグラシャラボラスという巨人タイプのモンスターからレア盗みができるため、限定品が増えるわけではない。そして、これらの手段を使い、伝説の八竜を9体以上倒すという哲学的な行為をしても、特にこれ以上のバグは起こらないらしい。
 ――ちなみに、このドアタイマーを持ってオペラ劇場を訪れると、アースドラゴンは何故か屋根裏のほうに現れ、話しかけると
「お前、自分のしたことがどんなことか分かってるのか?」と、バグを利用したプレイヤーを責め立てるような発言を行うという【参考動画:ニコニコ】 / 【YouTube】。まあ、マディン操作時の幻獣のセリフをそのまま使っているだけということなのだろうが、発売から25年が経過したFF6に、まだこんな秘密が隠されていたとは…。

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なんかピンク色のゴゴが倒れてるぞ…


 さて。本日は、もう少しだけ攻略していこう。次に進入するのは、
「カイエンの夢」である。これは、うわぁ頑張ろう、ビッグになろう…ではなく、カイエンを連れて崩壊後のドマ城で眠ると突入できるダンジョンである。なお、肝心のカイエンは、このダンジョンでは参戦せず、残ったパーティメンバーの3人で、全4エリアのダンジョンと、2回のボス戦を攻略することになる。一般的には、「夢のダンジョン」という呼び名で知られているようだ。
 …そして、ここでのポイントとして、
このカイエンの夢には一度しか訪れることができないが、ここ限定のモンスターが多数登場するということである。攻略的に重要なのは、第3エリアに低確率で登場する「イオ」であり、「あばれる」で使用すると、「レベル×80÷敵の数」のダメージを与える「フレアスター」を使うことができる。この攻撃は炎属性という扱いであり、「ウイークメーカー」と組み合わせることで、敵によっては9999のダメージを与えることも可能となる。まあ、歩数ダメージで9999を出せるようになれば、これすらも不要なのであるが…。その他にも、合計11種ものオリジナルのモンスターが出現するため、後悔することが無いよう、しっかりと遭遇をしておいた。
 ――ところで。完全な余談なのだが、私はこのダンジョンに、ストラゴス・ゴゴ・モグ・カイエンの4人で突入をした。第1エリアでは、最初はキャラクターが1人から始まるため、そこで最初がモグになるよう細工し、「モルルのお守り」で不準備なエンカウントを回避しようという策である。ところが、そうすると、何故か最初のマップで
ピンク色のゴゴが倒れていたのだ。ふーむ…何か、カラーパレットに関連するバグなのだろうが、とりあえず回収後にはゴゴの色は戻り、その他の異常が発生することもなかった。なお、この要領でピンク色のシャドウを創造できないかとやってみたが、残念ながらシャドウは黒いままで上手くいかなかった。さすがに【FF6学会の1級資格】は伊達じゃなかったか…。

 そして、仲間を求めた後に、第1エリアの終点で、ボスの
「夢の三兄弟」と戦う。このバトルでは、その名の通り3体の敵が登場し、上の赤くてアレイズを使う奴が「レーヴ」、左奥の即死が効く奴が「ソーニョ」、右手前の奴が「スエーニョ」である。ちなみに、この3人の序列は特に説明されていないが、イベントシーンで名乗る順番がレーヴ → ソーニョ → スエーニョなことと、「スエーニョ」という言葉が“末っ子”と語感が似ているため、勝手にレーヴが長男でスエーニョが三男だと思っていたりする。ちなみに、性別も微妙なところだが、「三兄弟」とハッキリ言い切っている(「兄弟」「姉妹」に1人でも別の性別が混ざっていると、「きょうだい」と平仮名表記されることが多い?)のと、さすがにあの格好で女だったら末恐ろしい痴女であろうことから、男と断定している。
 …さて、こいつらとの戦闘に関しては、行動パターン自体は多彩と呼んで良いものであるが、
どれも威力がサッパリであり、魔法はリフレクで跳ね返すことができ、打撃も低レベルキャラですら一撃で殴り倒せない程度の威力しかない。また、上記の通り、レーヴがアレイズを使うため厄介と思いきや、そのレーヴには睡眠が、そして右手前のスエーニョにはストップが、残ったソーニョには即死が効いてしまう。
 ――というわけで。実戦では、まずはレーヴとスエーニョの行動を、それぞれスリプルとストップで封じたのちに、ソーニョに「デス」を放って幽〜体〜離脱〜〜をしてもらう。その後は、レーヴ→スエーニョの順に「歩数ダメージ」で夢の中へと逝ってもらった。ちなみに、バトルが長引くと、自分に「リフレク」を使ったのちに魔法を跳ね返してくるというパターンも取るようだが、そんな行動は全く確認できないくらい楽な戦闘だった…。

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リフレクやスノーマフラーで防御を固めた味方を簡単に戦闘不能にできる方法


 そういうわけで、カイエンの夢の第1エリアを突破する。引き続きの第2エリアと第3エリアは、ボスが出現しないため、獣ヶ原のための雑魚遭遇とアイテム回収だけを済ませ、サクサクと進んでいく。
 …そして、第4エリアでは、玉座の位置に行くと、ボスの「アレクソウル」と戦うことができ、それに勝利すればダンジョンをクリアーしたことになるのだが、寄り道をすることで、城の合計3ヶ所で、カイエンの過去に関するイベントを見ることができたりする。

 というわけで、“カイエンの夢”のボスである
「アレクソウル」戦である。ご存じの通り、こいつは「ソウルセイバー」という2体の使い魔と同時に出現し、本体のアレクソウルは「ヒューリー」という技で味方の誰か1人に取り付いて姿を消し、その誰か1人(外見からは判別不能)が戦闘不能になると、姿を現して攻撃が可能となる。そして、またしばらく時間が経つと、「ヒューリー」で別の味方に取り付く、という行動バターンを繰り返す。使い魔のソウルセイバーを倒すことはできず、アレクソウルのHPを0にすればバトルは終了する…のだが、アレクソウルが居ないときに「デジョン」ソウルセイバーを2体まとめて消滅させると、そのままバトルを終了扱いすることができるらしい。
 …さて。こいつは、3属性の魔法攻撃を使ってくるうえに、物理攻撃もそれなりの頻度で使用するという、バランスの良い敵である。そのため、今回は新たな作戦として、全員を瀕死状態にし、モグが
「ナイトの心得」で味方をかばうという作戦を試してみた。「ナイトの心得」は、装備者が瀕死状態の味方をかばえるようになるアクセサリであり、これをスノーマフラー装備で物理防御力が255になっているモグが装備すると、単体物理攻撃に対しては完全に無敵となることができるのだ。他の攻撃で戦闘不能になっても、蘇生を「アレイズ」以外で行えば、瀕死状態を維持できる。
 ――いっぽうで、3属性の魔法攻撃に関しては、いつも通り
「リフレクトリング」で身を守ることにした。ただし、敵は「自分にリフレクを掛けて魔法を反射させる」というパターンも取ってくるので、その際は「デスペル」でリフレク状態を解除していくことにする。まあ、モグは英雄の盾で全属性を吸収できるとして、他キャラは全属性に耐性を付けるのは難しく、吸収してもモグのかばう対象から外れてしまって面倒だったりするからである。

 というわけで。これで、敵の攻撃に対しては、かなり安全となったのだが、逆に困ったことが発生した。そう。
味方をわざと戦闘不能にして、アレクソウルを出現させることができなくなってしまったのである。
 …やれ、とりわけモグに関しては、物理防御力は
255であり、通常の攻撃で殴ってもダメージは1か0にしかならないうえに、盾で受け流されることも存在する。また、魔法に関しても、リフレクで反射をされてしまう。それを防ぐために、相手にリフレクを掛けて反射させるという手も考えたが、ターゲットを絞れないうえに、敵のリフレク反射攻撃をこちらから助けることになってしまう。また、「ドリル」などの防御力無視技は、その多くが味方側を対象にすることができない。ロッド投げならリフレクを貫通できるが、あいにくとモグは英雄の盾で全属性無効or吸収である。
 ――そんなところで。まあ、この条件でも、やろうと思えば死ぬことはできる
(例えば、シャドウの「なげる」を自分対象にするとか)のだが、今回用いたのは、バニシュ→デスでの自殺である。やれ、SFC/PS版のFF6では、バニシュで透明になった後にデスかデジョンを使うと、敵の耐性を無視して即死させられるというあまりにも有名なバグ技があったのだが、GBA版以降の作品では、透明になっていても通常の即死耐性が適用されるようになってしまった。しかしながら、即死耐性が無い対象には、引き続きこの技でデス・デジョンの命中率を100%にすることができる。そして重要なのが、バニシュはリフレクを貫通して対象を透明にでき、透明状態の時にはリフレクの効果は適用されないということである。よって、このバニシュ→デスを使うことで、防御力255&リフレク状態のモグであっても、安定して戦闘不能にできるのだ。この技、常時リフレク状態の相手に対するステータス攻撃手段として、なかなか利用価値が高いかもしれない。SFC/PS版では、そのままさっさとデスで即死させたほうが良かったが、それが効かなくなったことで、別の面が見えてきたのだ。

 そんなわけで。アレクソウルが「ヒューリー」で隠れたら、味方はバニシュ→デスを使って戦闘不能者を発生させていく。ちなみに、実戦時には、結局のところモグにはリフレクトリングを装備させなかった
(英雄の盾で全属性を無効・吸収でき、HPが回復しても、「ナイトの心得」でかばうを与える側であるため、戦術を乱さない)ため、例えば「フレア」などでも自殺できたのだが、魔法回避で止まることもあるため、他キャラと同じく「バニシュ→デス」で自殺をしていった。
 ――ところで。このバトルでは、ソウルセイバーの主力は魔法攻撃であるが、それはリフレクで跳ね返すことができる。すると、その「反射した魔法」に対するカウンターとして、ソウルセイバーは打撃を使用するのであるが、どういうわけか
敵同士で殴り合うという大変お茶目な姿を披露してくれる。リフレクで反射されたとしても魔法の使用者はソウルセイバーだから…と思ったが、こちらから「デスペル」を掛けても、やはりソウルセイバーがもう1体のソウルセイバーを殴り、FF6では「カウンターへのカウンター」までは発動するため、逆ギレを行うことすら存在する。何が何だか分からない…。

 そんなこんなで、敵の攻撃から身を守りながら「歩数ダメージ」を連発し、1回のチャンスでアレクソウルを撃破することができた。
 …さて、この戦闘での入手品は、カイエン用の
別に最強でも何でも無い刀「正宗」と、プロテス+シェルが掛かるというミラクルシューズの下位互換である「守りの輪」(ソウルセイバーをデジョンで強引に倒す方式だと入手できないとか)と、全く使いものにならないFF6の「ホーリー」を覚えられる魔石:「アレクサンダー」(ホーリー×2・シェル×10・プロテス×10・デスペル×10・エスナ×15)の3点セットという、何とも目覚めの悪いラインナップである。一応、アレクソウルからは「形見の指輪」を盗めるが、このアクセサリはリルムとシャドウのみしか装備できず、他の機会で2つ入手できるため、ここで3つ目を手に入れても戦闘面での意味は無い。そもそも、物語的な演出にもなっているこのアイテムが、どうしてアレクソウルから盗めるのだろうか…。
 ――更に、「カイエンの夢」イベント全体を終わらせることで、カイエンがレベル8の必殺剣である「必殺剣:断」を覚えると同時に、その間の必殺剣も全て使えるようになる
(マッシュは、「夢幻闘舞」を覚えても間は解禁されない)。が、これらの必殺剣は、残念ながら低レベル的に活躍できる場所は存在しない。通常のプレイと同じく溜め時間が必要なうえに、威力も既に全く満足できるものでは無くなっているからだ。仮に、飛空艇入手後すぐに手に入ったところで、マッシュの「夢幻闘舞」には威力・利便性の両面で遠く及ばず、活用する方法は無いだろう。なんか、カイエンに対する扱い酷くないか?

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普通にやると難ダンジョンだけど、攻略法が知れ渡っている今では楽勝となった。しかし今回は…?


 そんなわけで。今回は、仲間が集まったあとのボスやダンジョン攻略として、「アースドラゴン」「デスゲイズ」、古代城の「トンベリマスター」「サムライソウル」「ブルードラゴン」、カイエンの夢で戦う「夢の三兄弟」「アレクソウル」を倒してきた。
 …さて。このあたりで、FF6の崩壊後において、未攻略の要素も少なくなってきた。あと残っているのは、ラスダン以外だと、
「狂信者の塔」「エボシ岩の洞窟(グランドトラインの取得)、あとはGBA版追加モンスターの「ギルガメッシュ」「ジャボテンダー」、あとはやり込みプレイ的には関係ないかもしれないが、ガウの父親イベントといったところである。
 ――というわけで、次回はそれらの要素を攻略していくことにしよう。やれ、FF6の無制限の低レベルクリアーは難易度が高くないが、さすがにゲームプレイがここまで進むと、なかなかもって捻くれた要素も出てくる。先に結果から言ってしまうと、
次のパートはかなり苦戦するハメになったんだよな〜…。

 

(2019年7月30日)

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