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ノーバグ低レベルクリアー(GBA)プレイ日誌

 



「瓦礫の塔」の命名はセリスだった…?


 前回10話では、崩壊後で飛空艇を手に入れるところまで進めた。そしてご存じの通り、FF6の崩壊後は、飛空艇を入手すると、自由な順番でイベントを進められるほか、いつでもラストダンジョンに挑めるようになる。ただし、ラスダンの「瓦礫の塔」は、
普通にやろうとするとパーティを3つに分割する総力戦になるため、人数が少ないとそれだけ難易度が高い。そのために仲間を集めようというのが、このパートの主目的となるのだ。

 ところで。低レベルクリアー的には、
ここで仲間に加えるメンバーの順番は重要である。というのも、これまで何度か触れてきた通り、FF6において新規キャラクターが加入する際は、「いま加入しているメンバーの平均レベル」に合わせてレベルが上昇する(※離脱時と比べて下がることは無い…バグなしだと)。そして、完全新規にメンバーが加入する際には、必ずしも平均レベルと同じではなく、プラスの補正を持って加入する者も居る(例えば、モグの「平均レベル+5」)。よって、現在の平均レベルは、セリス・マッシュ・エドガー・セッツァーのLv6.0であるが、何も考えずに仲間を求めていくと、平均レベルが7以上になってしまうことがありうる。すると、それ以降に加入するキャラクターが全てLv7以上となり、極限低レベルを保てなくなってしまうのだ。
 …というところなのだが。実際には、この平均レベルの問題は、
ゴゴとモグを仲間にするタイミングにさえ気を付ければ良いというところに集約できる。その理由として、まずLvが6でないキャラクターとしては、「カイエンLv7」「ストラゴスLv8」「ゴゴLv8」「モグLv11」「ガウLv12」が居るのだが、Lvが7のキャラクターに関しては、どれだけ仲間にしようとも、絶対に平均レベルが7以上となることは無い(「極限」的な考え方で、7に近づくというだけで、7にはならない)また、ストラゴスLv8に関しては、必ず「リルムLv6→ストラゴスLv8」の順番でしかパーティに加わらないため、これもレベル7×2名と同じ扱いにすることができ、前述の理由で問題とならない。すると残るのはゴゴ・モグ・ガウの3名であるが、ガウは獣ヶ原送りにすることで、いつでも平均レベルの計算から除外することができる。よって、実質的に問題となるのは、ゴゴLv8とモグLv11を入れる時だけということになるのだ。
 ――なお、ゴゴもモグも攻略上ではなかなか使えるキャラクターであるため、できる限り早くに仲間化したいキャラクターである。そのため実戦では、まず飛空艇入手直後にゴゴを入れ
(合計レベル32/5人で平均レベルは6.4)、その後にレベル6キャラクターを2名加えたのちに、モグを加入させる(合計レベル55/8人で平均レベル6.875)という手を採用していった。平均レベルが7までギリギリとなっているが、上で説明した通り、あとはいかなる順番で仲間を加入させようとも平均レベルが7を超えることは無いので、心配はご無用である。

 ところで。一般的な低レベルクリアーでは、プレイを楽にするために、一部のダンジョンに早期進入をして、装備品だけを入手するという方針を取ることが多い。しかしながら、
今回プレイではそれを行わず、アイテム回収はそのダンジョンを最後まで攻略しきる時ということにしたい。
 …その、「早期進入をして装備品だけを入手する」の具体例として、例えば瓦礫の塔であれば、「イカサマのダイス」「フォースシールド」「ミネルバビスチェ」、狂信者の塔では「エアアンカー」といった強力なアイテムを、ボスとの戦闘なしで入手ができる。特に、モグを仲間にして「モルルのおまもり」を装備すれば、雑魚敵すら恐れる必要が無くなる。その他、Lv6×3人クリアーなどでは、仲間は増やさないが装備は充実させるというという意味で、これらのアイテム入手が必須となってくる。いくら3人でクリアーするからと言って、無策で瓦礫の塔に突入するということは無いのだ。
 ――とはいえ。今回プレイでは、そこまで計画的にプレイをする必要は無いかな…と判断し、私はアイテムの早期入手を見送っていった。まあ、
これでもボスに苦戦することはほとんど無いし、それにダンジョンの攻略性を重視するという意味では、割とプレイに一貫性を持たせることもできる。まあ、今回の「初回の縛りプレイっぽい、快適な低レベルプレイ」という方針なら、早期入手は行わないほうが良いと判断したのだ。

ゴゴのほぼ唯一かつ格好いいセリフ


 そんなわけで。飛空艇入手後、まずは真っ先に
ゴゴの洞窟から攻略をしていく。このダンジョンは、ワールドマップの小三角島(崩壊前に眠れる獅子と戦えた場所)で出現する「ゾーンイーター」という雑魚敵の「すいこみ」を受けてバトルが終了すると進入できるという奇想天外な設定になっている。ゾーンイーターの内臓的な設定なのか、それとも島自体が生物と融合しているのか。攻撃されたキャラクターが5ターン後に破壊されるという登場当時としても全く使えない効果を持っていたりはしない。なお、バグ勢には、リルムのスケッチに関するバグ技を利用して自分に「すいこみ」を放つことでこのダンジョンに移動し、崩壊前から崩壊後にワープするという怪奇現象が知られているようだ(エディ氏の動画:【YouTube】/【ニコニコ】
 …さて、このダンジョンには、ボス敵は出現せず、雑魚との強制戦闘も無く、最深部まで行くとゴゴが仲間になって終了となる。出現する雑魚の中で、「インビジブル」という
忍者型の汚い敵からは逃げられないようだが、このダンジョンでは敵の出現するエリア自体が多くないうえに、必ず他の雑魚とセットで登場するため、インビジブルだけ倒して逃走をすることもできるだろう。今回プレイでは、一度も出現しなかった。
 ――ちなみに、このダンジョンで手に入るアイテムは、崩壊後の飛空艇入手直後としては、かなりのラインナップが揃っている。まず
「雷神の盾」は、これまでの盾はせいぜい「物理回避率+10」というSFC/PS版では全く意味のない回避能力しか持っていなかったが、「雷神の盾」の補正は「物理回避率+20&魔法回避率+10」という強力なものであり、さらに「雷吸収・風無効」という念願の属性耐性を持っている。装備画面で能力上昇を表す黄色文字の量に、初見は凄く驚いたものであった。なお、アイテムとして使うと、「防御力無視のサンダガ」という最強クラスの魔法攻撃を放てるが、1回で壊れてしまい、量産も面倒であるため、使い所はよく考えていきたい。その他にも、「源氏の鎧」は物理防御と魔法防御が非常に高い体防具、「レッドジャケット」はフィガロ兄弟が炎無効など、最終装備としてすら候補に挙がるようなメンツが揃っている。

 そんなわけで、途中で落ちる天井とかいう
マッシュが嫌がりそうな罠も切り抜け、最深部で「お前たちの『世界を救う』という行為のものまねをしてやろう」という何気に格好いいセリフによって、ゴゴ(Lv8)が仲間になる。
 …さて。ゴゴの戦闘能力は、ご存じの通り、バトルコマンドのうち、「ものまね」以外の3つを
他キャラクターのオリジナル技から自由に設定できる(「たたかう」「まほう」「アイテム」を含み、「トランス」と獣ヶ原での「とびこむ」を除く)というものである。そのため、「ウイークメーカー」「魔封剣」「フォースフィルド(青魔法、属性1種類をランダムに完全無効、重ねがけ可)など、たった1個で勝負の行方を左右するコマンドを使用する際、そのためだけに該当キャラを入れる必要が無くなって、戦法の幅を広げられる。また、ガウは、経験値分配の都合でレベルが大きく上がってしまい、低レベルプレイ的には使うのに気が引けるのであるが、その場合も「あばれる」をゴゴにセットすることにより、その技を無駄なく活用できるようになる。ちなみに、シャドウを魔大陸で死亡させると、「なげる」は設定できなくなってしまうようだ。その他にも、ゲーム攻略全体の流れで考えると、アイテム収集に役立つ「ぬすむ」を早期に使えるというのも嬉しい。ロックは、仲間に加えるのが、少なくとも通常のプレイ方針だとなかなか面倒であるからだ。
 ――いっぽうの、ゴゴの短所としては、基礎パラメーターや装備品が弱めなうえに、
魔石を装備できない(魔法自体は、他の戦闘メンバー3人が覚えているものを全て使える)ため、魔石のレベルアップボーナスが得られず、最強育成クラスになると他のキャラクターと大きな差が出てきてしまうという点がある。しかし、低レベルクリアーでは、回避率さえ何とかすれば装備品はそこまで気にならず、レベルが8と少し高いため与ダメージでも他キャラに引けを取るわけではない。また、レベルアップのほうは、全く問題にならない。ちなみに、最強育成型の低レベルプレイでは、「魔石ボーナスが得られない」ということを逆手に取って、ゴゴとウーマロのレベルを上げながらボスを倒していく(もちろん、平均レベルを考慮して、仲間を全員集めてから)というプレイ方針もあるようだ。

 そんなわけで。
あまりにもゴゴを仲間にしたすぎて、飛空艇入手直後にゴゴの洞窟を訪れてしまったが、FF6において、飛空艇入手直後にダンジョン攻略や戦闘といったことを行わずに戦力を強化できる要素は、以下の2点である。というか、そもそもこちらを最初にやるべきであった。
 
ナルシェの北にある小屋で、ダンカンからマッシュ必殺技の「夢幻闘舞(むげんとうぶ)を教えてもらう。ノーコストで4桁ダメージを出せる強力な防御力無視技である。ちなみに、カイエンの場合と異なり、途中にある必殺技は解禁されない。この人も「わ!!!」みたいな喋り方をしたり、はたまた不可視の次元で屋根を支え続ける能力を持っていたりするのだろうか。
 
シドの住んでいた孤島で、魔石:「ケーツハリー」を手に入れる。「スロウガ」「ヘイスガ」を新規に覚えられるほか、例の混乱ケーツハリーの裏技にも使える。しかしながら、崩壊後の強制戦闘においては、アウザーの屋敷のナラカミーチェ戦では経験値回避ができないらしい。

スローすぎてあくびが出るぜ


 そんなわけで。私は最初にゴゴLv8を仲間にしたので、ここからは
であるモグを加入させる前に、2人以上のレベル6キャラクターをパーティに入れなければならない。ということで、私が狙っていたのは、ティナとシャドウである。この2人は、ボスを倒さなければならないとはいえ、まあ楽と言える部類である。他のLv6キャラは、リルムとロックはかなり面倒なダンジョンやボスを突破する必要があり、ウーマロはそもそもモグの後にしか仲間にならない。
 …と、その前に。ゴゴが仲間になって「ぬすむ」が使用できるようになったということで、ここでアイテム稼ぎを行っておく。対象は、
「甲羅の盾」である。これは、有名なカッパ装備の一つであり、カッパ状態で装備をすると「物理防御力+66&魔法防御力+66&物理回避率+30&魔法回避率+30&水吸収」と非常に強力な防御能力を得ることができる。しかしながら、カッパ装備の欠点として、自分をカッパにしなければ全く役に立たない…と思いきや、物理防御力の上昇値が+1になる他は全てそのまま活かすことができるという隠れ能力を持っている。特に低レベルクリアーでは、物理&魔法回避率が+30もされるのは大きく、汎用的な装備品として使えるほか、水吸収の効果もなかなか嬉しい。この甲羅の盾を純粋に上回るのは、一点物の「英雄の盾」くらいのものである(回避率バグのあるSFC/PS版では、魔法回避率のみが50上がる「フォースシールド」も強力)
 ――そして。その「甲羅の盾」の入手方法は、ナルシェ周辺に登場する
「バジリスク」というトカゲ型のモンスターから、盗むで入手できるというものである。敵の攻撃は、共に出現する「リーチフロッグ」を適当にヒャッハッハッハッハ(※「デス」の効果音)で倒せば、あとは透明状態で全てシャットアウトできる。また、枠としてはレアであるため盗みづらいものの、通常枠のアイテムを持っていないため、成功するまで何度も盗み続けることができる。そんなわけで、少し時間を割いて、4枚の甲羅の盾を入手しておいた。甲羅を片手に飛空艇で飛び回っている連中を見かけたら、たぶん私のパーティキャラクターである。

 それでは。ティナを仲間に加えるため、飛空艇でモブリズへと向かう。ここで、
「フンババ」と3回目&4回目のバトルを行い、それに勝利すれば、イベントが完全に終了してティナが愛の力に目覚め、再びセリスたちと共に戦ってくれることになる。
 …さて、敵のフンババは、以前にセリス&マッシュの2名の時にも戦っており、その際は500ダメージの「バイオ」と250ダメージの「オーラキャノン」で地道に削っていき、リフレクで反射した「サンダラ」「サンダガ」
吸収されてしまうという戦いになっていた。しかし、戦力が一新された今回は、戦い方も天と地ほど異なってくるのだ。
 ――まず、フンババとの第3戦は、自由に選んだメンバー4人
(ティナを除く)からスタートする。私が使ったキャラは、セリスを外して、エドガー・マッシュ・ゴゴ・セッツァーの4名だ。まず行うのは、「サンビーム」による暗闇付与であり、その次は「ウイークメーカー」で雷を弱点にし、リフレクで反射した魔法で回復をされないようにする。弱体化の基本と言えるこれらの行動だが、前回はこれすらできなかったのだ。その後は、各キャラクターのラ系魔法と、途中で付与できた聖弱点を突く「オーラキャノン」でそれぞれ500程度のダメージを与えていき、ゴゴは一通り機械の使用が終わった後は、あばれるの「アスピランス:100万ボルト」を放ち、1000弱のダメージを与えていく。
 そして、そんな感じで戦っていくと、最後っ屁の「フンババブレス」でメンバーが2名吹き飛ばされて、3戦目は終了となる。ちなみに、どうも飛ばされるキャラクターはランダムのようで、私の時は下2名のゴゴとセッツァーがやな感じ〜!されていった。

 そうして第4戦であるが、今度はファルコン号にモドリ玉をしていった2名の代わりに、ティナをメンバーに加えた3名でフンババに挑むことになる。このティナは
常時トランス状態となっており、さらに戦闘不能になってもトランスが解除されないという特殊な性質を持っている。また装備に関しては、武器防具のみ、自動的に「さいきょう」が為されるようだ。
 …さて、このバトルでは、ウイークメーカーで弱点を作った後に、トランスティナのラ系魔法で1500という大きなダメージを与えられるのだが、私はふと思い立って、先ほどのイベントで覚えた「夢幻闘舞」を使ってみることにした。少しコマンドが難しいが、例によってアプリ版以外では斜めを隣の十字キーで代用できるため、「←↑↑→→↓↓←←A」で成功扱いにできる。そのダメージは
約1000と、低レベルキャラがノーコストで使える技として、初めて4桁に達した。そんなわけで、ティナとマッシュがそれら2つの技を使っていき、敵HPの26000という全4戦で実質的に最も多い数値をサクサク削っていく。敵の攻撃については、物理攻撃は「サンビーム」の暗闇で守り、雷魔法は「リフレクトリング」で跳ね返す。アクセサリを変更できないティナはリフレクを貼れないのであるが、全員が甲羅を装備していた関係上、そのお下がりで「雷神の盾」が回ってきたようで、雷を吸収できるという嬉しい事態が発生していた。なお、第4戦のフンババは、こちらの攻撃に対して「サンダラ」で反撃をすることもあるが、それも反射によって更なるダメージ源へと変えていく。
 ――そんなわけで。「夢幻闘舞」は、低レベルプレイにおける新たな主力攻撃手段となりうるのだが、一つだけ問題がある。それは、
モーションが長くて鬱陶しいということである。特に、GBA版では、演出がSFC/PS版の半分ほどの速度となっており、何回も繰り返していると猛烈にくどく感じる。しかも、これは敵にダメージを与える手段ということで、どうしてもひたすら夢幻闘舞を繰り返す必要がある。やれ、FF6の終盤ボスの攻略動画というと、ただ単に育てたキャラクターで「アルテマ」を連打するだけのような単調な内容が多いが、低レベルプレイでもその過ちが繰り返されてしまうのである。もっとも、様々な技を使おうとすると、要するに効率が悪い行動をする舐めプとなるため、効率を考えると同じコマンドの繰り返しになるのは仕方ないのだが…。

 というわけで。フンババを撃破し、ティナ
(Lv6)を仲間にすることができた。
 …ちなみに、ここでティナが仲間になる話の流れとしては、世界崩壊で発生した孤児たちの母親代わりをしていて自分の中に芽生えた感情を
★愛★であると認めた結果、本来の戦う力を取り戻し、皆の未来を守るためにセリスたちの旅に同行するというものである。何を言っているか分からないと思うが、私も何を書いているのかサッパリである。
 ――しかしながら、前にレオ将軍関連のところでも書いた通り
【第7話】、この「愛することを理解できた」という言葉の意味は、少なくとも本人的には「人間らしい感情を持てた」という至って真面目なことを言っているのであり、ティナの立場からすれば何らおかしな発言ではない。とはいえ、もし25年後とかに幸せな家庭を築いているティナがこのシーンを見せ返されたりしたら、悶絶すること間違いなしであろう。

動画



(ノ∀`)アチャー


 続いては、シャドウの仲間化を目的とし、まずは獣ヶ原の洞窟へ向かう。なお、魔大陸でシャドウを置き去りにしていた場合、この洞窟で倒れているのはリルムとなり、救助後のイベントシーンの内容も変化する。その場合、「獣ヶ原の洞窟」「アウザーの屋敷」と攻略をしなければ、リルムは仲間にならないことになるが、シャドウを助けている場合は、リルムは直接ジドールに滞在している。ちょっとごちゃごちゃしていてややこしい。
 …さて、ここでは、逃げられない雑魚として
ゴーキマイラという敵が出現する。ここでは、パーティ切り替え技が使えず、魔大陸のように特殊なエンカウント方式も採用されていないため、次にゴーキマイラが出ることが決定してしまったら、リアルタイムセーブをどう活用しようが失敗確定になってしまう。ただ、ダンジョン自体は短く、最後のほうにセーブポイントもあるため、それらを使ってさっさと切り抜けていくしか無い。
 ――ちなみに、途中の宝箱には、「デスペナルティー」という
骸骨化したプラシド究極体みたいな奴が入っており、経験値を持っていないので低レベルプレイでも戦うことができる。こいつ、どうも時間を掛けると、「アトミックレイ」を8連発してくるというとんでもない行動パターンを持っているようだが、序盤はゆったりとしたペースで「デス」を放ってくるだけであるため、マッシュとゴゴで「夢幻闘舞」を連打してさっさと撃破していった。なお、アンデッドであるため、例によって「フェニックスの尾」を投げ付けても倒すことができる。戦利品の「タイガーファング」は、SFC/PS版ではマッシュの最強武器であり、魔力+3の補正も、夢幻闘舞の威力に関わってくるため、なかなか嬉しい。

 そんなわけで。私のプレイでは、終盤で逃げられないゴーキマイラとの遭遇が確定してしまったものの、セーブポイントの直後であったため、何とか立て直すことができ、最深部でボスの
「キングベヒーモス」と戦う。こいつは、通常版を倒すと、その後に後ろから不意打ちされてアンデッド版と戦うという設定になっており、それだけならFF4でもあったパターンだが、今回はバトル中断が挟まれず、キャラクターがわざわざ画面右から左に移動してバックアタックをされるという律儀な感じになっている。背景がスクロールしてバックアタックになったほうが演出的には自然な気がするが、キャラクターを移動させる処理のほうがプログラムは楽だったのだろうか。
 ――さて、このキングベヒーモスは、様々な攻撃をしてくるので、ちょっと厄介な敵になっている。と言っても、低レベルクリアー的な戦法は既に確立されており、通常版は「カッパー」で特殊攻撃を封じたうえで「バニシュ」で身を守り、アンデッド版は「フェニックスの尾」で瞬殺すれば良い。逆に、それらを行わない場合、特技メテオ
(隕石が斜めから降ってくるやつ)で一発全滅したりするため、なかなか面倒な相手となってしまう。

 ところが。私は例によって、
「確立された戦法は使いたくない」などと変な発想に至ってしまい、特に対策をすることなく挑んでいった。
 …さらに言うと。最初の意志を貫き通せたのならまだしも、私は途中で夢幻闘舞を連打するだけのバトルに飽きて
「カッパー」を使ってしまい、非常に中途半端な内容となった。また、その後のアンデッド版については、例によって回復攻撃を縛って挑んでいったのだが、通常版のブリザガ対策としてリフレクトリングを装備していたため、「デス」を反射させてしまい、即死が逆転してHPを全回復されるという悲惨すぎる事態に成り果てた。めげずに戦った2回目は、普通にHPをゼロにできたのだが、どうも敵はルーチン行動のうちなかなかの確率で「デス」を使ってくるようであり、ベリアルにベホマされるといった感じで、撃破まで多くの時間が掛かってしまう恐れもあった。もし、本気で戦略の練るのなら、このデス反射への対策は必須であると言えよう。
 ――何にせよ、結局のところ、私の戦い方だと、
敵の攻撃を無視して「夢幻闘舞」を連打するだけであるため、何も思い付かないのであれば、つべこべ言わずに、最初から確立された戦法を使っていけば良かったのだ。結果として、酷く中途半端な戦い方となってしまった。この点については、よく反省をしなければならない。縛りの方向性を決めるのって、成功しているパターンが多いから勘違いしてしまうけど、実際は割と難しいんだよなあ…。

動画



男らしいティナだなあ


 さて。キングベヒーモス撃破後の展開としては、まずはアイテムとして
「ベヒーモスーツ」が2つ手に入る。このベヒーモスーツは、ネタ臭い名前とは裏腹の超強力装備であり、リルムが装備できるほか、コロシアムで賭けると「スノーマフラー」というドリル級防具に交換することもできる。
 …ところで、このキングベヒーモスが落とすアイテムについては、何故か曰く付きのものとなっており、SFC版/PS版/GBA版でそれぞれ落とすアイテムが異なる。SFC版では、ロックの悪魔級武器である「バリアントナイフ」が手に入ることもあったが、PS版では店売り品しか落とさない。また、海外版では、それらと更に異なるアイテムを落とすようだ。しかしながら、そのどちらもが、通常版→アンデッド版とモンスター入れ替わることに関わるバグだったようで、GBA版以降では正しい設定通り「ベヒーモスーツ」が手に入る。
ただし2つ手に入る。
 ――なお、このキングベヒーモスは、アンデッド版が獣ヶ原にも出現し、その個体は全機種共通でベヒーモスーツを落とすようだ。ただし、こちらも変な仕様になっており、SFC/PS版ではアンデッド版のみが現れるが、GBA版とアプリ版では通常版→アンデッド版という、ボスとして戦ったときと同じ順番で戦闘することになる。また、ベヒーモスーツの数は、SFC/PS版では1つであるが、GBA版/アプリ版では2つとなっている。
もう何が何だか分からないので、FF6が更なる上位機種へ移植される際には、再び何らかの仕様変更が行われるかもしれない。

 そして。キングベヒーモス撃破後の物語的な展開としては、まず怪我を負ったシャドウを、一行がサマサの村まで運んで休ませる。なぜ最短距離ではないサマサまで運んだかということだが、
恐らく宿屋が1ギルだったからであろう。
 …そして、このタイミングで、シャドウは自身の過去に関連する夢を見る。なお、このシーンが、シャドウを死亡させている場合はリルムの夢に切り替わり、内容が変化する。どうも、
同一場面を別の視点から映したもののようだ。このためだけにプレイをし直すのは辛いので、今なら動画サイトで済ませるという手もあるだろう【YouTube】 / 【ニコニコ】
 ――ちなみに、他の「シャドウの夢」は、全4話が存在し、シャドウを連れて宿屋に泊まった際に確率で見ることができる。しかしながら、崩壊前だと
「『幻獣防衛戦終了〜オペライベント』の間にあえてパーティを3人以下にしてシャドウに会いに行き、さらに宿屋を訪れる」というかなり面倒な手順を経ないと、シャドウを宿屋に泊めるという行為自体ができない。また、崩壊後についても、魔大陸で死亡させている場合は仲間に加えられず、パーティに入った場合も4つのキャラクター枠をフィガロ兄弟などと奪い合いになるうえに、そもそもテントで回復するから宿屋自体を使わないという人も多いだろう。そのため、シャドウの夢は、ストーリーの理解を深めるためには必須と言えるイベントなのに、現実に見るのはなかなか難儀となっている。

 その他、凄くどうでも良いことであるが、私がGBA版でプレイをしている際に、宿屋に泊まって偶然このシャドウの夢イベントが発生したことがあった。低レベルクリアーでは、少し事情が違っており、巻物技の「なげる」は、崩壊後の中盤くらいまでは、なかなか強力な攻撃技となる。そのため、前向きな理由でパーティに加入させていく意義があったのだ。
 …さて。そんな「シャドウの夢」の1つ目は、
グラビデの効果音が鳴り響く真っ暗な空間で、クライド(?)がビリー(?)に責められるという内容なのであるが、GBA版ではグラビデの効果音が「プゥゥゥ〜↓」という間抜けな音に劣化しており、それに従ってこのイベントの演出も、何というかおならと共に謎の記憶を掘り起こされるという、常人には理解不可能なシーンになってしまっている(参考動画:【YouTube】。やれ、このイベントは、第1話の時点では意味不明であること自体が正しいのだが、まさか移植によって屁に変わるとは誰も思っていなかっただろう。

水棲生物を殴ることに定評のある筋肉


 さて。その後、シャドウは自動的にサマサの村から居なくなり、コロシアムで
「一撃の刃」を賭けると敵として出現し、それを倒すか負けてもシャドウが仲間になる。なお、「一撃の刃」自体は、獣ヶ原の洞窟のそれなりに分かりやすい場所に置かれているが、このイベントの適用条件を満たしていない時間帯に「一撃の刃」を賭けると、相手はテュポーン、商品は同じく「一撃の刃」となるらしい。また、一撃の刃を紛失してしまった場合にも、ニンジャ・インビジブル・アウトサイダーにラグナロックを使うと再度手に入ることもあるため、永久にシャドウが仲間にならなくなるということは無い。こういうところは一応は理不尽にならないよう設定できているのに、なぜ魔大陸ではあんなにもシャドウを殺そうとしたのだろうか。
 …ちなみに、この敵として戦うシャドウは、どういうわけか分からないがとても弱く、負ける心配はまず無い。私の時は、マッシュを使い、「カッパー」でカッパ状態にした後に171ダメージ
(ブリザド97+爆裂拳74)で倒せたため、味方としてのHPを引き継いでいるのかもしれない。なお、何故か相手はレビテト状態になっており、シャドウとレビテトと言うとインターセプター永久消滅バグ(永続レビテトの「天使の羽」を装備するか、敵の「波紋」を受けると、以降は永久にインターセプターが登場しなくなる。アプリ版で修正)があるため戦慄したが、その後の戦闘では普通にインターセプターが登場したため、魔大陸でアルテマウェポン戦の直後に離脱(クエイク対策としてレビテト状態にし、撃破後にメニューを開く機会なくメンバーから外れた)した際の状況をそのまま引き継いでいるのかもしれない。
 ――そんなわけで、これにてシャドウ
(Lv6)が仲間になった。制限プレイ的には、回避率を高くしやすいという特性があり、インターセプターの存在やキャラクターのイメージ的にも、敵の攻撃を避けまくる戦法が似合っている。また、アルテマウェポン戦のように、敵の弱点に合わせた巻物を「なげる」で使用するのもなかなか強力である。一方の通常プレイでは、アイテムを消費し続けるキャラのため使いづらいと思われがちであるが、1個30ギルの「手裏剣」をひたすら投げ続けるだけでも十分に強力だったりするということはあまり知られていない。

 というわけで。今回の範囲では、セリス・マッシュ・エドガー・セッツァーの4名に加え、
ゴゴLv8・ティナLv6・シャドウLv6が仲間になった。合計のレベルは44であり、ここにモグLv11を加えても合計55/8人=6.875とギリギリで平均レベルは7にならない。そして、モグを加えてしまえば、あとはガウを除いてレベル7以上のキャラクターは登場しないため、どの順番で仲間に入れていっても良いということになるのだ。
 ――そんな感じで。次回は、ナルシェに行って
神であるモグを仲間にするところからスタートする。なお、今回もなかなかであったが、次回以降は、更にボスの弱さが加速していくことになる。正確には、こちらが取れる戦法の多彩さに対して、敵の対応が追いついていないという感じか。まあでも、昔のFFの低レベルプレイって、無制限だとこんな感じではあったよね。FF13とかは、中盤以降は全て死闘になっていたから、それで感覚が麻痺してしまった…?

 

(2019年6月23日)

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