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低レベルクリアー(GBA) プレイ日誌

 



恵まれたデザインに、大物感あふれるセリフに、尋常では無い弱さ


 「次元の狭間」攻略の第3パートだ。今回のお相手は、ラスダン道中のうち、次元城に残されたボス:
「ハリカルナッソス」「ツインタニア」である。これらについて、いつものように、じっくり戦っていくことにしよう。ネクロフォビアまで到達できなかったよ…。

 さて、初陣は、次元城の王:
「ハリカルナッソス」である。しかし、こいつは、情けないくらいに弱い。
 …まず、ハリカルナッソスは、人間の女性の姿に化けており、前回アルテ ロイテたちと6連戦を繰り広げたエリアの、牢屋の1つに閉じ込められている。そして、カタ様を倒したあとに扉を開けると、バッツたちに感謝をし、投げキッスをしたうえで去っていく。
しかし、怪しすぎる。そもそも、この次元の狭間に、まともな人間が居るわけがない。しかも、女性(?)は、開けた牢の外側ではなく、内側にあった階段へと逃げていく。そんなところに道があるなら、そもそも最初から逃げておけば良い。BGMもずっと、次元の狭間のテーマ曲のままだ。意図的であろうが、怪しさ100%の展開である。
 ――そして。牢獄の階段から出て、次元城の玉座へと進むと、不思議なことに、そこは空席となっている。雑魚敵すら出現しない、不気味な空間であり、
「今はこんな事をしている場合ではない」と遊ぶのも乙なものだが、それはそうと、先に進もうとすると、不思議な力で玉座へと吸い寄せられてしまう。それを2回繰り返すと、先程の女性が正体を表し、次元城の王:「ハリカルナッソス」が、バトルを挑んでくるのだ。

 さて。ハリカルナッソスは、このような経緯の都合上、間違いなく女王と言える。デザインは、FFシリーズのタイトルロゴなどを描いている天野喜孝であり、まさしく
悪の女幹部と言える感じのキャラデザとなっている。1ボスとして使い捨てるのは惜しく、エクスデスの側近にでもできそうなデザインだ。
 …そして、愛のキスをしたのも、単にバッツたちを罠にハメるためだけと考えるのはたやすいが、そのバッツたちを、あえてそのまま倒すのではなく、玉座へと引き寄せていること、そして、「かわいがってあげる…」というセリフから、様々に妄想が可能である。ハリカルナッソスは、傀儡の王として、バッツを仲間へと入れたかったのかもしれない。つまり、
ハリ×バツ、またはバツ×ハリ的なカップリングも可能ということだ。ちなみに、FF5では、先頭のキャラを自由に入れ替えられるため、先頭をバッツ以外にすることで、女×女のカップル作成も、可能である。ウホッ、いい女…。

 ちなみに、「ハリカルナッソス」とは、
またまたギリシャ語λικαρνσσόςあり、今でいうトルコ半島(アナトリア半島)の、最も南西に突出した地域にあったとされる古代都市である。西洋とも東洋とも言い難い、独特の響きは、そのような地形的特徴から生まれたのかもしれない。
 ――あれだ、第1世界は冒険ファンタジーの王道としてヨーロッパ的であるが、第2世界は、PS版ムービーのビッグブリッジの描写
【第9話の画像】から、アジア的であると考えられる。つまり、次元の狭間は、アジアとヨーロッパが合わさり最強に見える…。

クルル「は? 誰おまえ?」


 では、そんな「ハリカルナッソス」の、ボスとしての
情けなさから書いていこう。
 …まず、敵は、
「クルルルル!」という技で、味方全員をカエル状態にしてくる。わざわざこんな名前の特技をFF5で出してきたのだが、味方キャラクター側の「クルル」とは一切関係ない。ちなみに、使用者はハリカルナッソスが唯一ではなく、イストリーの滝に出現するアルキュミアが、「ナルルルル トルルルル」「キルルルル サルルルル」(これらの呪文にはバトル的な効果は無し)と2ターン唱えたのちに、「クルルルル!」を使用する。しかも、アルキュミア版は、お供として登場するカエルモンスターを元の姿に戻したうえで、力尽きてアルキュミア自身は息絶えるというとんでもない内容であった。そんな呪いの魔法を、1ターンで、しかも直接バッツ側に掛けられるというのは、さすがハリカルナッソス、だてに次元城の王を名乗っているわけではないのだ。
 ――しかし、FF5のカエル状態は、「乙女のキッス」で治療ができる。「クルルルル!」を使ってくるのは、「8ターンルーチンの冒頭」で決まっているため、一度回復すれば、次が飛んでくるまでには時間がある。その後の行動が激しいわけでもないので、落ち着いて回復をすれば良いのだ。そして縛りプレイレベルでは、「リボン」で無効化したり、あらかじめカエル状態になって挑むことで逆にカエルから戻ったり、カエル状態でも無関係な戦法を立てたりと、手玉にされてしまう。だが、
そんな「クルルルル!」でも、まだハリカルナッソスの行動の中ではマシな部類である。

 その後、2〜7ターン目のハリカルナッソスは、打撃に加えて、「ヘイスト」「シェル」「ディスペル」「地場転換
(前列と後列を強制変化)と、多彩な技を使ってくる。ラインナップ自体は悪くないが、ダメージを与えられる攻撃が打撃しか無い。しかも、その打撃の威力も、前列キャラが1発500程度を受けるだけであり、雑魚敵より非力というレベルである。サポート系の技も、使うと、単騎で戦っている敵の、貴重な1ターンを潰してしまう。
 …最後に、8の倍数のターンになると、敵は「ホーリー」を使ってくる。これは、敵の
97という超高レベルと、250という桁違いの魔力(GBA版では、ダメージ計算上、99として扱われるらしいが…)により、9999カンストすら飛び出すほどの高火力となる。が、所詮は一人が死ぬだけであり、ご存じの通り、FF5も戦闘不能者の蘇生は容易である。8ターン掛けて必殺技を1回では、どうすることもできない。しかも、敵は聖耐性を持っておらず、リフレク対象への特殊なパターンも無いため、リフレクで跳ね返すと、その超高火力が相手へと向かっていってしまう。
 ――そういうわけで。まず、打撃のほうに「まもり」「ぶんしん」あたりで対策し、ホーリーは「リフレクトリング」で跳ね返していれば、それだけでハリカルナッソスに勝ててしまう。そしてこの場合、
もはやカエル状態すらどうでも良い。「まもり」「ぶんしん」も、カエルのステータスによって完全には無力化されないため、完封できる態勢を作っていれば、無視して構わなくなるのだ。やれ、ハリカルナッソスは、戦闘前に「かわいがってあげる…」と凄みを効かせていたが、まさか本当の意味でかわいがってくるだけとは、誰が予想できただろうか。

 ちなみに。ハリカルナッソスは、召喚獣で攻撃すると、「パワーを集中!」というメッセージとともに、パワーヒットで反撃をする。これは、あのFF5名物のフレアー様ほどではないが、メメタァと
単体に約5000〜6000もの回避不能ダメージを与えてくるものであり、打撃タイプのハリカルナッソスの必殺技として、このうえないドクチアッとなる。これを、「召喚魔法に対してのカウンター」という受動的なものではなく、もっと頻繁に使っていれば、ハリカルナッソスの印象も、今より大きく異なっていたであろう。やはり、ハリカルナッソスは、カエルをペットにしてかわいがりたかっただけの変態仮面だった…?

ハリ様「 \(^o^)/ 」


 続いては、ハリカルナッソスの見た目について触れていこう。
 …まず、ドット絵のハリカルナッソスは、右向きで、仮面とマントを着て、気取ったポーズをしている。しかし、私が初めてPS版でプレイをしたときは、“マントの下端と足の関係性”
(足は直立で、飾りの付いたマントの下端が揺れている)を上手く理解できておらず、ルンルンとスキップをしているようなモンスターであると錯覚をしていた。変態かな?
 ――そして、いま始めて気付いたのだが、敵は“気を付け”のポーズではなく、足をクロスさせて立っているようだ。
やべえよやべえよ。私も真似してみたが、脛の辺りがぶつかってしまい、少し押されるだけで倒れるような不安定な態勢となってしまった。やっぱり内心はルンルンしているのか。

 さらに。ハリカルナッソスは、FF14のモンスターとしても登場しているようだ。
 …さて、
ハリ様は、そちらでも「かわいがる」「遊ぶ」などという言葉を使っており、フィールドを遊技場に見立てて、ときおりFall Guysを始めたりするようだ。なお、登場時のムービーも用意されており、今度は玉座に仰々しく座っていて、なんと紅茶っぽい飲み物を飲んでいる【YouTube】。ちなみに、バグで、玉座ではなく空気椅子でお茶を楽しんでいたという報告もある。さすがハリカルナッソス様だ!

 ところで、ゲーム的な表現であろうが、FF14におけるハリカルナッソスの身長は、成人キャラの4倍程度であるように見える。では、仮に
7mとしよう。そして、ハリ様の持っていたティーカップは、ジョッキのような実用性重視の一品なので、人間サイズであれば容量500mlとする。ハリ様を、人間ならば、女性としては長身の1.7mとして、それを7mサイズに拡大すると…驚くなかれ、ティーカップの容量は35リットルである。樽か?
 ――しかも、ハリ様は、開幕以外にも、プレイヤーたちを時間制限イベントへと送ると同時に、このお茶を楽しんでいるという。
飲んどる場合かーッ!!

ちゃんと発動するだけミノタウロスより遥かにマシだから…(震え声)


 では、そんなハリ様との、今回プレイでの戦い方を記していこう。
 …まず、低レベルプレイでは、
通常枠から「光の杖」を盗めるということが重要になる。光の杖は、ここ以外だと、第2世界のギードのほこら&次元の狭間の洞窟エリアに登場する「メタモルファ」のレアドロップでしか入手手段が無い。メタモルファは、たった「20」とはいえ、経験値を持っている(4人で割れば「5」)ため、低レベルクリアーでの入手は敬遠されてしまう。そのレアアイテムを、1個だけとはいえハリカルナッソスから盗めるのだから、入手しておかない手は無い。装備としての内容は、アイテム使用で「ホーリー」を発動して壊れてしまうという、それだけであるが、例によって、こういうものは、手に入れてから使い道を考えるのだ。
 ――ちなみに、ハリカルナッソスのレア盗み枠には「イージスの盾」が存在し、こちらはなかなかの実用性を誇るアイテムである。ただ、
もう少し進めると、ラストフロアのゴーキマイラから、レア盗みによって幾つでも入手ができる。よって、「戦闘回数最小」などの縛りを加えていない限り、このイージスの盾を盗んでしまった場合は、ハズレとなることが多いだろう。
 ところで、イージスの盾の内容は、“33%の確率で魔法攻撃を特殊回避できる”というものである。ただ、私は、FF5にゃんの良さは、★運ゲー★ではなく、
戦略を練ることによる完封だと思っているので、これまでイージスの盾は一度も起用したことが無かった。もちろん、今後の、超凶悪な裏ボスたちとの戦いでは、そういう機会も出てくるかもしれないが、少なくとも、今の私にとっては、光の杖のほうが遥かに嬉しいのだ。

 そうして「光の杖」を盗んだら、あとはリフレクトリング装備のキャラが「ぶんしん」を使い続けていれば勝てる…のだが、ここで私は、「コマンド入力がめんどくさい」という理由から、
最初にボタンを押すだけで、あとは放置で勝てないかと考えてしまったのだ。
 …レギュレーションはこうだ。まず、通しプレイということを考えて、「光の杖」は盗んでおく。次に、1回目の「ぶんしん」だけは入力し、開幕のミラージュベストぶんも含め、3つに分身を増やしておく。
だが、コマンド入力はそこまでだ。あとは、完全に「ホーリー」の反射ダメージだけで、勝利を狙っていくのである。この時点では、最強の盾である「源氏の盾」は手に入らず、次に回避能力が高い「クリスタルの盾」の回避率45%に頼らざるを得ず、小人状態で盾回避率を2倍にしたところで、完全回避とはならない。しかも、敵には、「シェル」でホーリーの反射ダメージを半減したり、「ディスペル」で分身を0体にしてしまったりと、この放置編成を意識していたかのような対策を、数多く持っている。
 ――というわけで。バトルは絶妙な勝負となる…と思いきや、実際には、
1回目で勝利をしてしまった。思い付きプレイの初回ということで、武器が「チキンナイフ」になっている(「マインゴーシュ」など、回避能力を持つ武器のほうが良い)など、不完全な作戦である。そんな状況でも、「最初に光の杖を盗んだあと、分身を3体に増やして、小人状態の盾回避を使ってホーリー反射で撃破」という戦法が成り立ってしまうのだ。あらためて、ハリカルナッソスのどうしようもない弱さを、痛感させられるというものである。これでどうやってバッツたちに勝つつもりだったんだ…。

 ちなみに。ハリカルナッソスは、レベル「97」&魔法回避率「66」という高耐性により、確率系のステータスは、ほぼ命中しないと言って良い。しかしながら、その性質に隠れて、素のステータス耐性自体は穴だらけであり、例えば
「老化」も効いてしまう。
 ――というわけで。GBA版追加アビリティの「ごうせい」を使えば、敵味方のパラメーターを無視して、「75%」という固定確率で、各種ステータスを発生させられる。そんなわけで、いつものように、「オールドバースト」で老化を掛けたあと、20〜29カウント以内に「レベル5デス」を使うことで、レベル95でのレベル5デスを成立させられるのだ。
ただでさえおばさんのハリカルナッソスが、更に老化させられて瞬殺とは…。

動画



はいはい、どうせネタ武器…あれ?


 さて。玉座の主を失っても、まだ次元城の戦いは続く。最後のボスは、屋上で登場する
「ツインタニア」だ。ご存じ、激レアアイテムの「ティンカーベル」を入手できる可能性が存在するバトルである。
 …さて、“ティンカーベル”と言うと、同名のディズニーキャラクターが有名であるが、それ自体も、もともと他の童話を由来とした名称のようだ。そういった微妙な存在からか、没アイテムと現実世界との次元の狭間にて、今の今まで、FF5の「ティンカーベル」は生き残り続けてきた。
 ――ちなみに、その入手条件について述べよう。まず、ボスのツインタニアは、
「通常モード」と、必殺技を放つための「ギガフレアモード」の2つの態勢を持っており、これらが、FF5では恒例の、“内部的には別モンスター”として処理されている。そして、ティンカーベルは、「通常モード」にて、ツインタニアのHPをゼロにしたときの、確率によるレアドロップ品として手に入るのだ。「ギガフレアモード」時は、ボス耐性が消滅し、即死技なども有効になるが、ティンカーベルの入手を狙うなら、あえて通常モードの時に倒さなければならないのだ。
 ただし。FF5のシステム上、“レアドロップ”と言っても、
1/16という、それなりに期待はできる確率である。また、「ギガフレアモードでは様々な即死攻撃が有効」という特徴も、一応は、FF5のゲーム中でも、次元の狭間の図書室にて示されてはいる【YouTube】のだが、それでも、わざわざボスに対して即死攻撃を仕掛ける人は少ないだろう。そういうわけで、この「ティンカーベル」は、もし小学校のクラス全員がFF5をプレイしたとすれば、1人か2人くらいは入手ができると思われる。そういう、絶妙に有り得そうな確率設定を含めて、当時のFF5スタッフの心意気というものを感じさせるものだ。

 ちなみに。「ティンカーベル」の武器としての性能は、コレクターアイテムとおもいきや、なかなか使えるという感じになっている。
 …ダメージ計算的には、魔力と素早さの両方を足して、
2で割らないという、あの「チキンナイフ」と同系統のものである。そして、ティンカーベルは特殊な魔法攻撃武器であるため、「みだれうち」による半減補正を受けない(チキンナイフは半減補正を受ける)。逆に、「みだれうち」による物理防御力無視の性質も得られない(チキンナイフは得られる)ため、魔法防御力が低い敵に対して有用と言える。
 ――しかも、私が使っているGBA版だと、ダメージ変動が、「武器攻撃力の50〜100%」ではなく
「100〜150%」へと強化されている(バージョンごとに微妙に異なるらしい…)。これは、期待値で言うと75%→125%と、実に1.67倍だ。また、追加ダンジョンなどで活躍できる場面も増え、状況によっては、チキンナイフさえ凌ぎうるほどの強武器となっているらしい。つまり、使えということだ。
 というわけで。ティンカーベルは、なかなかに味のある武器となっており、むしろ、
伝説の12武器のベル枠が、この「ティンカーベル」で良かったのではないだろうか。それが駄目なら、バルダンデルスのレアドロップのみが入手方法の「ルーンのベル」(水以外の全属性を強化、特殊なダメージ計算式を持つ)でも良い。「大地のべル」は…あれだ、「店売り品を豪華な額縁に入れたらどう感じるか」みたいな社会実験なんだよ、たぶん。

 そういうわけで。ツインタニア戦は、この「ティンカーベル」を入手しつつ倒すことが重要になる…のだが、更にコレクター泣かせの点として、
ギガフレアモード中のみ、個数限定品の「巨人の斧」を通常盗みできる(GBA版にはレア枠と書かれているが、通常枠である)という点である。
 …さて、「巨人の斧」は、追加要素の無いバージョンでは、「斧」種別の中で最も攻撃力の高い武器である。ただし、「ルーンアクス」
【第22話】「トールのハンマー」【第23話】など、個性的な性能を持った奴らと比べ、「巨人の斧」は、ただ攻撃力が高いだけであり、その攻撃力数値ですら突出しているわけではないため、活躍させるのは難しい。そして、GBA版では、「アースブレイカー」という斧が追加され、“最も攻撃力が高い斧”という立場ですら返上させられている。
 ――とまあ、そんな感じで、「巨人の斧」は、毒にも薬にもならないという感じなのだが、この武器が持つ最大の個性として、
2個しか手に入らない個数限定品という点がある。まず、1個目は、イストリーの滝の宝箱から、隠しでも何でも無く、普通に手に入る。そして2個目が、この「ギガフレアモードのツインタニアから通常盗み」で手に入る。これら2つだけである。そういうわけで、こだわる人にとっては、ティンカーベルと同時に、この巨人の斧も入手しておかなければならないのだ。

敵の攻撃がやたら強力なので、「かくれる」に限る


 というわけで。「ティンカーベル」「巨人の斧」の両方を入手する都合、バトルの流れは、「開幕の通常モードを乗り切る」「ギガフレアモードで『巨人の斧』を盗む」「通常モードで敵を倒して、レアドロップで『ティンカーベル」を入手する」というものになる。FF5のレアドロップの確率は
「1/16」ということで、非現実的なラインではないのだが、それでも、入手のためには、何度も繰り返して戦う必要があるだろう。

 そういうわけで。私は、
完全パターンを作って、同時入手をできるだけ楽に狙っていくことにした。
 …まず、敵はギガフレアモードでは、ボス耐性を始めとし、様々なステータス耐性が無くなる。よって、お馴染み、魔法のランプ版のオーディンなら確実な即死をさせられるし、魔法剣ブレイクでも石像化をさせられる。ただ、ここで倒してしまうと、ティンカーベルの入手判定は行われない。そのため私は、
「デスクロー」を使うことにした。敵HP1桁とする技であり、「ボス耐性の有無」が耐性判定に使われる。ツインタニアは2つのモード間でHPを共有しているため、これならば、ギガフレアモードの終了後、適当な攻撃を当てることで、「通常モードでのトドメ」が可能となるのだ。
 ――ちなみに、ツインタニアのHPは50000のため、デスクローで削るHPは
49991〜49999である。これは、1回の行動で敵1体に与えるダメージとしては最大…ではなく、ネオエクスデスのボス耐性なしパーツ(左下)に与えられる約59990ダメージに次ぐ2位である。残念!
 さて、デスクローは、命中率つきの青魔法であり、基本命中率は「66」である。ギガフレアモード時ツインタニアのレベル値は「30」であるため、確実に命中させるためには、デスクロー使用者のレベル値が「64」以上であれば良い
(同モード時のツインタニアの魔法回避率は「0」)。レベルの下1桁が4…つまり、ファリスに、「ドラゴンパワー」を3回使えば良い、ということである。

 次に、
ツインタニアは、攻撃もなかなか多彩で強力なため、それを乗り切るための戦法を考えなければならない。
 …まず、通常モードでは、「アトミックレイor吹雪or打撃」×2 → 「全体化マインドブラスト」 「かまいたち」×2 →「ギガフレアモードに変化」のパターンで行動する。
3,4,5ターン目は無属性の全体攻撃であり、低レベルクリアーでは、まあ喰らってしまえば終わりである。
 ――というわけで。一発全滅の層が厚いため、ここは
「かくれる」を使うのが良いだろう。ツインタニアの通常モード時の素早さは「35」と別に高くないため、ヘイスト状態で加速しておけば、開幕、必要な行動を取ってから、敵の行動が来る前に「かくれる」を入力することが可能である。

 続いて、ツインタニアは、ギガフレアモードでは、「ギガフレア」「通常モードに戻る」の順で行動する。
ギガフレアは、メガフレアと違ってリフレク反射ができないため、こちらも回避のためには「かくれる」を使うのが良いだろう。
 …ただし、このモードでは「@デスクローを当てる」「A巨人の斧を盗む」の2つを行わなければならない。しかし、敵の素早さが「70」と早いうえ、「B再び隠れる」という行動も求められることを考えると、かなり効率的にコマンド入力をしなければ間に合わなくなってしまう。
 ――しかし、敵は、「『ギガフレア』のためにパワーアップ!」というメッセージを表示するために1ターンを消費するうえ、ギガフレアモード変形までの行動回数も決まっているため、
「次にメッセージが表示されるタイミング」(=通常モードの5回目の行動が終わったあと)にヘイスト状態のキャラが現れれば、1回の自由行動をしたうえで、「かくれる」で撤退することが可能となる。そうして、「巨人の斧」の奪取&デスクローによる瀕死化を成功されば、あとは、HP1桁で通常モードに戻ったツインタニアを、適当な攻撃で仕留めて、「ティンカーベル」の抽選会に参加していくのだ。

とりあえず盗んでおいて、使い道は後で考えよう


 さて。具体的な戦い方は、次の通りだ。まず、まさむね装備のクルルが初手を取り、まさむねアイテム使用でヘイストを掛ける。これは、盗みの成功率を上げるため、クルルのみ「エルメスの靴」ではなく、
「盗賊の小手」を装備しているためである。
 …続いて、残った3人が、通常の行動が可能となるが、
まずはファリスが「ちょうごう:ドラゴンパワー」で自身のレベル値を+20し、レナとバッツはそれを「ものまね」する。ものまねをするのは、コマンド入力の手間を削減するためである。このバトルは、レアドロップのために繰り返しプレイをするため、こういうちょっとしたところの手間の削減が欠かせない。
 ――それら、各人の1ターン目の行動を終えたら、次は
全員で「かくれる」を行う。敵素早さは「35」であるため、これ以上の素早さでヘイスト状態となっていれば、安定して先行2手を取れるのだ。もっとも、実際には、「ものまね」実行までの待機時間(「5」が半減して「2」?)と、コマンド入力に関する僅かな時間進行(連続でターンが回ってくる場合にも、1キャラの行動ごとに、必ず「1」?)など、僅かな時間進行もあるのだが、それを見越して、敵よりも大幅に素早くなっておけば問題ない。

 そうして、「かくれる」で敵の通常モードを乗り切っていくのだが、
この際、相手の行動回数を数えておく。というのも、「『ギガフレア』のためにパワーアップ!」のメッセージが出た後だと、50カウント後に「ギガフレア」が飛んでくるため、この間だけで「他の行動」「かくれる」を行うためには、実に素早さ70が必要だからである。つまり、無理なので、敵の変形を先読みして現れておく必要があるのだ。
 …さて、敵の5回目の行動が終わったあと、「あらわれる」で全員が復帰したら、まず「『ギガフレア』のためにパワーアップ!」のメッセージが出るまで待つ。通常モードの素早さは「35」であるため、5回の行動直後であると普通に割り込みできてしまい、デスクローは命中をしないからだ。
 ――そうして敵がギガフレアモードに変形したら、既に+60でレベル値「64」となっているファリスが、
必中の「デスクロー」を当て、敵HPを1桁にする(麻痺の追加効果は無効化される)。次に、クルル・バッツ・レナは、「巨人の斧」を狙って、「ぬすむ」を仕掛ける。この際、クルルは「盗賊の小手」を装備しているため、かなりの高確率で通常枠の盗みを成功させられるだろう。やれ、レア枠狙いの際に地雷扱いされたり、他のアクセサリと同じく「エルメスの靴」に踏み砕かれてしまったりと、散々な思いをしてきた「盗賊の小手」だが、今回は久々に活躍ができたと言える。

 その後は、
ファリスのみが、「かくれる」を実行する。ということで、ファリス以外の3人は、ギガフレアを受けて戦闘不能となってしまうのだが、これにより、ツインタニアにも見せ場を用意できるのと、トドメの1人以外の無駄なコマンド入力を省略できるというメリットがあるのだ。例によって、やり込みプレイはプロレスなので、相手にも少しくらいは良いところを出させてやらなければならない。
 …そうしてギガフレアを超えたら、ファリスが「あらわれる」を使う。その後、
次にファリスのターンが回ってくる際には、もう相手は通常モードに戻っているため、そのまま適当な攻撃で倒せば良い。今回は、「デスクロー」の隣にあったということで、「エアロ」を使用していった。僅か60程度のダメージにしかならないが、もちろん、敵HP1桁を削るには十分すぎる火力、もとい風力だ。

 というわけで。
神ハードWiiU「まるごと保存」を使い、ボス戦直前から繰り返せるようにし、さらに「コマンド:きおく」の状態も保存しておいた(セーブデーターから通常の再開をすると、もちろん初期状態に戻ってしまう)ため、かなり楽になっているが、それでも低レベル、かつ巨人の斧も盗むという状況下で、約2分でツインタニア戦をループできるようになった。「デスクロー」の命中率は100%であり、「盗む」についても盗賊の小手を使って確率を高めている。また、完全な固定パターンであるため、コマンド入力も考える必要がない。レアドロップ狙いとして、及第点と言える作戦に達したのではないだろうか。
 …そういうわけで、実際には、
11回目の挑戦で、「ティンカーベル」を入手して、ツインタニア戦を突破できた。もちろん、もう1つの目当てであった「巨人の斧」のほうも盗めている。やれ、ティンカーベルは、前述の通り、独自の使い道が存在する武器であり、GBA版では「威力強化」「裏ダンジョンの追加」と2つの追い風も吹いている。今後、更なる強敵たちとの戦いで、是非とも役立てていきたい武器だ。

もちろん、いつものアレでも勝てるぞ


 さて。今回は、ティンカーベル&巨人の斧の両入手が目的であったため、
なかなか回りくどい戦い方となってしまった。
 …というわけで。今回はおまけとして、
それらのアイテムを狙わずに、純粋にツインタニアを倒す場合について考えてみた。まず、何でもありの場合は楽勝であり、ギガフレアモードの際に、適当な即死攻撃を当てれば良い。今回は、敵レベル値が「30」であることを利用し、「レベル5デス」で撃破をした。なお、条件付きとはいえ、レベル調整を行わずに「レベル5デス」で倒せるボスとしては、第1世界のアダマンタイマイ以来である。

 次に、即死を使わない場合のパターンとして、相手の
メガフレアを逆用するパターンを考えてみた。通常モード時のツインタニアは、魔法攻撃へのカウンターとして、1/3の確率で「メガフレア」を使用する。魔法以外への1/3のカウンターである「タイダルウエイブ」を含めて、多彩な全体攻撃を使用する強敵という感じだが、ギガフレアとは異なり、メガフレアはリフレクで反射できる。よって、味方全員がリフレク状態になり、あえてカウンターを使わせることで、メガフレアによる自爆を狙えるのだ。
 …というわけで、使うのは
「魔法のランプ」版のカーバンクルと、連続魔ファイガのものまねである。まず、魔法のランプについては、前回ジュラエイビスをぶった切った後となっており【第24話】、次のシルドラを適当に鉄巨人を錆びさせることで消費しておけば、すぐにカーバンクルを発動できる状況になる。また、「れんぞくま」で魔法攻撃を2連打した場合、敵のカウンター判定は2回行われるということは、既に織り込み済みである【第21話】。よって、適当なガ系魔法をリフレクで跳ね返し、あとはそれをひたすらものまねしていけば、ガ系魔法の反射ダメージ(1回の4人反射で約2000)と、メガフレアの反射ダメージ(約5000)で、効率良くツインタニアのHPを削っていけるのだ。
 ――ちなみに、敵の攻撃への対策であるが、相手の1,2ターン目の行動は「アトミックレイor吹雪or打撃」である。アトミックレイはリフレクで反射し、吹雪をアイスシールドで防ぎ、打撃をミラージュベストで回避すれば、
少なくとも1ターン目は絶対に安全で、2ターン目も大体は安心となる。3ターン目の全体マインドブラストはさすがに全滅のため、そこまでに勝負を決めなければならない。

 というわけで。このメガフレア反射作戦を行う際、当初は相手に「ごうせい:スロウキャノン」でスロウ状態を掛けようと思っていたのだが、その結果、無情のタイダルウエイブにより
激流葬をされてしまったため、まずはスロウなしで挑んでみた。敵3ターン目までに間に合えばなんとかなるでしょう…と思っていたのだが、実際には、なかなかメガフレアの引きが良く、敵1ターン目の攻撃が来る前にHP50000を削りきれてしまった。戦闘が長引くことも意識し、レナだけは「英雄の歌」で味方を強化していったのだが、それすらほぼ効果が無いうちに倒せてしまうという、0ターンキルである。
 ――でも、カウンターのメガフレアが運良くたくさん来ただけだから…というところだが、純粋な「ファイガ」の反射ダメージも大きく、「れんぞくま」をものまねしていることもあって、1行動のダメージは約4000と大きく、13回の「連続魔ファイガ」を当てれば勝てる。ということで、計算すると、全く相手のカウンターが来ないとしても、だいたい敵2回目の行動前後くらいで、HP50000を削りきれるということになる。
ヘイスト状態が強すぎる…。

 やれ。ツインタニアは、無属性の全体攻撃を持っていたり、物理にも魔法にも強力な反撃をしてくるなど、これまでのボスたちと比べれば、かなりバッツたちを倒そうという意図を感じさせる。
が、感じさせるだけであり、実際には様々な対策が出来てしまう、弱い相手であった。
 ――いや、逆か。私の操作するバッツたちが、
「お前どうやったら死ぬの?」というレベルの強者になりすぎてしまった。この新四戦士(仮)の前に、果たして手を焼くような強敵が現れるのだろうか。GBA版の追加ボスたちには、さすがに期待をしているが、果たして…?

 

動画



「倒せるかな?」じゃねえよ。倒すんだよ


 ということで。今回は、「ハリカルナッソス」「ツインタニア」という、2体のボスを取り扱っていった。
 ――やれ、当初の予定だと、このあとのラストフロアのレアアイテム回収&ネクロフォビア戦まで続けて書く予定だったが、例によって、
次元城の2体のボスだけで、十分な文量となってしまった。そのため、ラストフロアについては、また次回に回すことにしよう。全力で書けば、意外と週1回を超える更新もできるものだ。もちろん、日記更新や、その他のゲームプレイなども犠牲にしてしまうが…いや、行ける!

 

(2023年5月11日)

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