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低レベルクリアー(GBA) プレイ日誌
静止画や一部動画だと、コマ落ちしていることもあるが、ちゃんと2つ分身が出ている
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カルナック城脱出を終えた後からである。
…さて、火のクリスタルからは、忍者・風水士・魔獣使いの3つのジョブが手に入った。数こそ少ないが、珠玉のラインナップであり、FF5のバトルを彩ってくれるため、順番に解説をしていくことにしよう。
まず、「忍者」については、「二刀流」が目玉である。「みだれうち」(狩人)と組み合わせると、脅威の8回連続攻撃となる。これは、通常プレイでは最強と言える攻撃手段であり、二刀流までに必要なABPも690と、他ジョブのマスターと同じくらいの、常識的な範囲と言える。
…そして、育成の間も、ジョブコマンドとして使用可能な「なげる」で巻物アイテム(200ギルでガ系魔法相当の威力、第1世界から買える)を使っていれば、全く戦力に困らない…どころか、むしろ二刀流のほうを忘れてしまうくらいのメイン攻撃手段となってしまうだろう。第1世界はもちろん、第2世界でも主力として活用でき、第3世界でもまだまだ強力と言えるクラスである。地味に嬉しい点として、モーション時間が短く、快適プレイに役立ってくれる。
――ちなみに、次作FF6でも、シャドウの「なげる」アイテムとして巻物技は存在し、同様に強力と言える。しかしながら、FF6では、他キャラにも、「きかい」や「ひっさつわざ」など、“序盤から使えて、ノーコストで汎用性に長けた技”が存在する。そして、シャドウの中でも、500ギルの巻物技に比べ、30ギルでコストパフォーマンス抜群の「手裏剣」がある。そのうえ、シャドウはご存じの通り、加入時期と離脱方法に問題があり、積極的な理由でパーティに投入されることは少ない。よって、FF6の巻物技は、あまり注目されていないようだ。一方で、強力なこと自体は確かであるため、私のプレイにおいては、魔大陸のアルテマウェポン戦にて、ウィークメーカーとのコンボで使用した(【FF6低レベル日誌の第9話】)。その後も崩壊後にて、他の手段が充実するまでの繋ぎ技として、幾度となく活躍してくれている。
さて。FF5の忍者に話を戻そう。「なげる」と「二刀流」以外についても、「ぶんしん」(自分にブリンクで打撃を2回避ける。コマンド1枠を使うが、MPを消費せず、魔法ブリンクより早期から使用できる)や「先制攻撃」(先制攻撃の発生率を約3倍に上げる。ジョブ特性としても初期から身に着けている)が存在する。どちらも、なかなか使い道のあるアビリティであり、アイエエエエエ!
と、FF5の戦法に華を添えてくれるだろう。
…ただし、最初に覚えられるアビリティの「けむりだま」だけは、「逃げられる敵から100%逃走する」という内容で、シーフの「とんずら」とまったく同じである。むしろ、「けむりだま」にはエフェクト時間が掛かるため、劣化版と言える。しかも、シーフは全ジョブで素早さ1位であり、初手での発動が肝要となる「とんずら」との相性は抜群であるが、忍者はそうではない。よって、「けむりだま」が使われることは、ほぼ無いと言えるだろう。
――やれ、FF5には、バグによって正しく機能していなかったり(「みねうち」「力の薬」など)、バージョン別の不具合で急に注目されるようになったり(「なだめる」「ロッド装備」など)、性能が異様に低かったり(「MP10%アップ」、追加ジョブ:予言士の「せんこく」など)、味方パーティを大災害で壊滅させたり(予言士の「よげん」)などと、様々なアビリティが存在するのだが、とんずら&けむりだまのように、「内容が完全に同じ」かつ「後から出てくる物の方が性能が低い」というのは唯一無二である。さしもの縛りプレイであっても、「けむりだま」を有効活用するのは難しいであろう。一応、「とんずら」のABP30に対し、「けむりだま」はABP10で覚えられるため、全くシーフを育てていない場合は緊急避難的に使えるだろうが、それくらいだ。
「ちけい」により、2撃でガルラが倒せるようになりました
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次に、「風水士」については、ノーコストで使える「ちけい」が特徴的なジョブだ。その内容は、「バトルする場所に合わせて、最大4つの技がランダムで出る」というものである。発動するのは全て敵に損害を与えるタイプであり、味方を攻撃するようなハズレ技は存在しないうえ、ランダム系アビリティの恒例である「敵への攻撃と味方の回復が混ざっている」ということもなく、普段使いをしやすい性能である。
…また、大きなメリットとして、僅かABP25で習得して、他ジョブへの引き継ぎが可能という点がある。そのため、例えば「回復役の白魔導士に付け、手が空いたときに攻撃技として使用する」という使い方ができるだろう。
――そして、低レベルクリアーにおいては、「MPを消費しない」というほうの特性が重要になる。FF5の低レベルクリアーでは、MPが少なく、特にLv1のレナ&ガラフについては、一瞬でMP切れを起こして行動不能に陥ってしまう。だが、そういうときに「ちけい」を付けていくと、手余りになることなく攻撃を仕掛けていけるのだ。もちろん、ゲームが進めば、もっと強力な攻撃手段も出てくるのであろうが、序盤から常用可能なノーコスト攻撃というのは大きいだろう。ちなみに、「ちけい」の仕様上、低レベルでは必ず1種類の技しか出ないため、それが刺さるかどうかが、採用の大きなポイントとなる。
ちなみに、この「ちけい」による最初の試し斬り相手となったのは、ガルラである。
…ご存じ、ガルラは、フィールドの特定地域で100%出現し、「すぐ逃走してABP1を落としていく」という、低レベルクリアー向けの稼ぎモンスターであり、これまで何度もお世話になってきた。だが、敵はそもそも経験値を持っていないため、HPをゼロにして倒しても良い。そして、ガルラが出現する草原で「ちけい」を使うと、必ず「とっぷう」が出る。「とっぷう」は、2発でガルラを倒せるうえ、モーション時間が短く、コマンド選択を「記憶」にすれば、Aボタン(または、WiiUの本体機能でカスタマイズした決定ボタン)押しっぱなしでバトル終了まで持っていける。しかも、上で書いた通り、「ちけい」は容易に取得でき、風水士以外のジョブにも付けられる。これらにより、ただガルラの逃走を待つより、効率良く稼ぎを行えるのだ。
――ということで。これまでも、コスプレ4人組から逃げ回ってきたガルラであったが、これからは更に、出会い頭に突風で傷つけられるようになった。現実世界の密猟者も顔負けの鬼畜具合である。哀れなガルラ、この里にも居場所は無かったな…。
ところで。FF5では、ワールドマップ上の海との境界で戦うと、背景が砂浜になるという、他のドットFFには無い仕様が存在する。ここで「ちけい」を使うと、発動するのが「つなみ」となってしまう。
…さて、津波は、モーションが遅いうえに、無属性攻撃であり、敵の魔法防御力を無視できない(ガルラは全属性弱点であり、風属性を持つ「とっぷう」は防御力無視&2倍ダメージであった)。よって、時間効率は突風の場合の半分以下であるため、バトル背景が砂浜となった場合には、待機して相手を逃走させたほうが早いと感じた。「ちけい」は、便利な技ではあるが、バトルする場所に性能が左右されるという弱点も、ハッキリ露呈してしまった気がする。
※低レベルクリアーです
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そして。3つ目のジョブである「魔獣使い」については、前回ラスト(【第4話の該当部分】)で説明をした通りである。通常プレイでは極めて使いづらいものの、「『とらえる』で敵を倒すと、経験値が0になる」「『はなつ』は、使用モンスターを厳選すれば、バランスブレイカー級の威力を誇る」という特性を持ち、低レベルクリアーでは大活躍をする。
…また、私も初めて知ったのだが、今回使用しているGBA版では設定ミスがあり、本来は魔獣種族のモンスターのみに有効な「なだめる」が、逆に「魔獣以外に命中する」という特性になっているそうだ(GBA版のみ)。これにより、永続ストップのような驚異的な効果も得られるようだが、バグかどうか微妙なところであり、ゲーム性を失わせる危険性もあるため、いつも通り、自主規制によって使用を制限していきたい。
――そして更に、魔獣使いによって、経験値0で敵を倒せるようになったことにより、青魔法を取得する機会が増えた。というのも、FF5の青魔法は、「青魔道士、または『ラーニング』を付けたキャラが技を喰らったあと」「勝利で戦闘を終わらせる」という条件で覚えていくため、低レベルクリアーという仕様上、これまではボス戦でしか数を増やしていけなかった。それが、敵を捕らえて戦闘を終わらせることにより、雑魚戦でも覚えていけるようになったのである。私は、やり込みプレイは、選択肢が増えれば増えるほど面白くなると思っている。そういうわけで、青魔法については、使うかどうかは別として、まずはラーニングしていきたいと思ったのだ。
そういうわけで。カルナック地方からの後戻りも含めて、私が覚えた青魔法は、以下の通りである!
とまあ、こんな感じである。
…ちなみに、これらの作業においては、WiiUバーチャルコンソールの「まるごと保存」機能を、存分に活用させていただいた。いわゆるリアルタイムセーブであり、なかなかのインチキ感が漂うのだが、まあ捕獲の条件である「HP1/8」という調整が難しく、敵が複数で出現する場合は全てを捕獲しなければならないため、頭から通してやるのならば、かなり計画的なプレイが要求される。さすがに、何でもない青魔法の習得全てでそれを行っていくのは、大変すぎるだろう…と考えたのだ
――だがもちろん、これは、大量の青魔法を習得する際の簡略化が目的である。そのため、もし今後、「青魔法の習得自体がやり込みプレイ」と言えるような戦いが出てきたら、その時はちゃんと「戦闘中はまるごと保存を使用しない」という条件で挑んでいくつもりである。
覚えられない青魔法だってある…(実際には、超頑張れば覚えられる…)
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続いては、逆に青魔法の失敗編である。現時点でも、様々な戦法を適応できるとはいえ、やはり「低レベルキャラである」「経験値を入手できない」「第1世界がやっと折り返しを迎えたくらいの段階」という制約は大きく、青魔法を使う敵と出会ったものの、覚えられない物が出てきてしまった。ここでは、それらの覚えられなかった方々を、供養してみることにしよう。
ということで。これらの青魔法の習得は、後回しということになる。
…もっとも、「自爆」に関しては、低レベルキャラのHPの仕様上、ほぼ利用価値は無いだろう(自分から戦闘不能になりたい場合にも、+αの効果を持つ「融合」がある)。また、「アクアブレス」も、消費MPが38と大きく、Lv4のファリスであっても、発動には「MP30%アップ」や「金の髪飾り」によるサポートが必須となる。そして、準備や試行錯誤の手間をいとわないのであれば、他にも強力な攻撃手段は存在するため、たとえサンドウォーム相手であったとしても、わざわざ「アクアブレス」を選択していく意味合いは少ないものだ。
――だが。今さら言うまでもなく、これはやり込みプレイであり、このサイトの名前は「やり込みinFF」である。たとえ無駄であろうと、“青魔法を早期入手すること”それ自体に、意味合いが存在するのである。FF5は、この2022年12月で、発売30周年ということもあり、既にかなりの部分までやり込みが為されているタイトルであって、今回の「低レベルでの青魔法の最速取得」という狭いジャンルも、いち縛りプレイとして、やってみる価値があると感じた。そういうわけで、今後も青魔法のラインナップ充実には、それ自体に価値があると信じて、積極的に行っていきたい。まあ、上で書いているように、私のプレイでは既に最速でないものが幾つもあるのだが…。
ガードオファってなんだよ
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それでは、次のダンジョンである「古代図書館」へと入っていこう。ここでは、印象的な「32ページ」「64ページ」「128ページ」「256ページ」という4体のモンスターに加え、ボスとしては、「イフリート」と「ビブロス」の2体が登場する。また、ダンジョンとしての役割が終了した後も、イベントで何回か登場したり、SFC&PS版ではテレポと関連したバグが存在する(【FF辞典の記事】)など、何かと印象に残る場所である。ちなみに、最近では、ドラクエ11に同名のダンジョンが出演していたりする。
…そして、ここでよく話題に上がるのが、64ページの使用する「レベル5デス」である。どうも、通常プレイでは、古代図書館に到達するくらいでレベル15程度になっていることが多いらしく、場合によっては一発全滅すらありうる。一方で、FF5のレベル5デスは耐性を無視するという性質があり、レベル操作系の特技で敵レベルを上限の255にまで上げて倒すテクニックは、「レベル255デス」などと呼ばれている。達人になると、内部的なレベル変化のスピードを踏まえ、上限または下限まで待たず、途中でレベル5デスを命中させることも可能になるんだとか。やはりFF5は奥が深い…。
――ちなみに。FF5はレベル系魔法が初登場した作品であるが、後のシリーズでも、レベルが存在しない10と13を除いて、レベル系魔法は登場し続けた。そして、よほど「レベル5デス」が印象的だったためか、“レベル系魔法の5の倍数”は、いつも「レベル5デス」で決まっている…と思いきや、FF12だけ「レベル5逆転」という「は? 誰おまえ?」という特技になっている。もっとも、使用者のザルエラは、その後に「レベル素数デス」という驚きの特技を使ってくるため、むしろインパクトは上がっている。
というわけで、青魔法の話が出てきたので、今後のボス戦と時系列が前後するが、古代図書館にて取得した青魔法を、新たに述べていくことにしよう!
ずるじゃん
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では、古代図書館のボスである「イフリート」へと挑んでいこう。まず、図書館に炎というやばい組み合わせであるが、古代図書館に居る研究員たちの話を聞くと、本に潜んだモンスターを火炎放射器で消毒してくれていたのだという。そのイフリートが、なぜ図書館の地下に引きこもってしまったのか、理由は明かされていない。もっとも、人が働きたくなくなるのは、普通のことである。
…さて。イフリートには、混乱・沈黙・暗闇・毒・スロウなど、様々なステータス異常が効いてしまう。では、異常漬けにすれば楽勝かと言うと、そうでもないのだ。ここにもまた、FF5が一筋縄では行かないところが現れている。
まず、それだけで戦闘を終わらせられそうな「混乱」であるが、魔法コンフュは命中率「75」を持つため、レベル差によって実際の成功率が下がっていく。敵の魔法回避率も含めると、1/2くらいの確率でしか命中せず、なかなか頼りない。しかも、混乱をさせると、敵は自分にファイガを放って1000以上のHPを回復することがある。こちら側には「ファイラ」までしか使ってこないのだが…。
…次に、カルナック城の脱出戦では強力だった「毒」だが、使ってみると、やたらとダメージ間隔が長い。どうも、FF5の敵側の毒は、レベルを参照しているようで、レベルが上がるとダメージ間隔が長くなってしまうようだ。ということで、残念ながら、おまけくらいのダメージにしかならなかった。
――また、沈黙については、例によってFF5の沈黙は時間経過によって切れるうえ、イフリートはボス系耐性を持っているため、1ターンほどで効果が終了してしまう。魔法サイレスも命中率「75」が存在し、当たらないこともあるため、そのまま使っても活躍は期待できない。
ということで。開幕で大量のステータス異常を発生させ、あとは楽々…とは行かず、発生させるステータスを厳選する必要が出てくる。そこで、私が採用したのは、「フラッシュによる暗闇」「魔法スロウ」「魔法剣サイレス」の3つである。
…まずフラッシュは、命中率「75」を持つため、やや当たりづらいものの、暗闇の効果自体は「打撃の命中率が1/4」と強力で、しかも永続である。イフリートは打撃も強力なので、暗闇を発生させられれば、大きく勝利へと前進できる。
――次に、魔法スロウも、命中率「95」があるが、成功すれば敵の行動ペースがピッタリ半減する。もちろん、カウンター持ちの相手も多いため、純粋に敵火力が1/2ということにはならないが、必須級なまでに強力なことには変わりないだろう。
最後に、「魔法剣サイレス」については、1ターンを消費するうえ、「たたかう」のほうの命中率の影響を受けてしまうのだが、攻撃が通れば沈黙の追加効果は必中である。また、魔法剣による沈黙は、ボス系耐性による時間短縮を受けないという特殊仕様があり、しっかり3ターンほど続いてくれる。これで殴り続ければ、相手の沈黙状態を維持できることだろう。
ちなみに。ここまで触れていなかったが、攻撃については、ファリスが黒魔道士になって「ブリザラ」を使い、ガラフが「魔法剣ブリザド」(ブリザラはMP不足で使用不可)で、それぞれダメージを与えていく。レナは、魔法剣サイレスで沈黙を維持し、バッツは各種ステータスを発生させるJAMである。
――ということで。当初の私は、攻略本に載っていたイフリートのデーターを見て、大量のステータス異常を発生させれば楽勝だと思っていた。だが現実には、命中率や持続性の問題により、様々な要素を考えていく必要があったのである。う〜ん、FF5には、まだまだ勉強しないといけないことが多い…。
◆動画◆
くそがあああああああああああああ(´・ω・`)
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ラストである。古代図書館の2体目のボス:「ビブロス」と戦っていくことにしよう。
…さて、こいつは、ボス系耐性を持たないため、「デスクロー」で即座に瀕死へと持っていけるほか、「グラビテ」も有効である。また、弱点となる炎のロッドをアイテム使用するほか、「はなつ」で強力モンスターを使ってしまうのも良い。
――しかし、そこまで対策されるというのは、コイツが強敵ということの裏返しでもある。敵は、様々なステータス異常を付与する攻撃を使ってくるほか、「かまいたち」は、低レベルで喰らうと一発全滅である。また、カウンター行動も3種類があり、その全てへと完璧な対策をするのは難しい。
しかし。今回プレイでは、撃破に加えて、青魔法:「マジックハンマー」の習得を狙っていく。これが、なかなかの曲者である。まず、「マジックハンマー」自体の効果は、「相手のMPを半減させる」というものである。命中率持ちの特技なのが残念だが、MP切れ作戦の重要性は、既にシヴァ戦で分かりきっている。ここを逃すと、第2世界まで持ち越しになってしまうので、是非ともこのビブロス戦でマジックハンマーを覚えたい。
…さて。ビブロスがマジックハンマーを使うのは、「奇数ターンに1/3の確率で」という条件である。しかし、これが本当に1/3なのかという感じで低く、バトル終了まで1回も使ってくれないことのほうが多い。しかも、命中率持ちなのでミスすることすらあり、もちろん青魔道士か「ラーニング」キャラに当たってくれなければ習得の条件を満たせない。
――しかもである。マジックハンマーを待つためにバトルを長引かせると、「かまいたち」が飛んできて一発全滅する。かまいたちは、「偶数ターンに1/3の確率で」という条件だ。最悪なのが、初ターンにマジックハンマーが来て「よし!」と思った次の瞬間に、2ターン目の行動としてかまいたちが飛んでくる場合である。希望が見えた瞬間に絶望へと叩き落とす、ジャンプ漫画の残虐系悪役みたいな、味なマネをしてくれる…。
そして。ビブロス戦では、マジックハンマーの習得、および「かまいたち」以外にも、まだまだ厄介な要素は存在する。
…まず、こちらの攻撃手段については、敵は炎を弱点としているため、序盤は「ちけい」を主力として攻めていく。古代図書館で「ちけい」を使うと、何故か「鬼火」が発動し、ビブロスの弱点を突けるのだ。魔法の図書館の地下室なのだから、闇とか霧だとか、そういうイメージなのだが…光と闇のように、あえて逆の属性を擦り付けるところに、人は魅力を感じるのかもしれない。
――さて。その「鬼火」のダメージは、ばらつきがとても大きく、60〜600というところである。ただ、完全ランダムとして、期待値は330であり、ビブロスのHPは3600であるため、4人で使えば3ターンで勝てる。ノーコストで使えることも含め、かなり有用な攻撃手段であろう。そしてステータスとしては、「フラッシュによる暗闇」と「魔法スロウ」を狙っていき、どちらも成功すれば、大きく有利になれる。
いっぽうで、敵は自ターンの行動に加えて、3種類のカウンターを持っている。まず、序盤戦では、魔法には「トード」を、物理攻撃などには「プロテス」を使う。反撃率は100%ではなく、ステータス魔法を掛ける際に「トード」を喰らったところで、鬼火の威力には無関係である。また、鬼火は「物理攻撃など」の分類に入るため、そのカウンターはプロテスとなり、こちらも与ダメージには関係が無い。
…しかし、敵は残りHPが800以下になると、カウンターとして「ドレイン」を使ってくる。これを喰らうと、約200のダメージを受けて一撃死し、相手のHPが同量だけ回復してしまう。例によって、“吸収”としつつも、こちらの最大HPよりも多くを回復するインチキ技である。場合によっては、鬼火のダメージよりも、ドレインの回復量が上回るようなこともあり、ゼロムス:EG様のような悲惨な状況になってしまう。
――ということで。ファリスは、途中から鬼火ではなく、「ファイラ」による攻撃に切り替えていく。ファイラのダメージは約600と、最大火力の「鬼火」と同じくらいであり、これで一気に削れば、「ドレイン」を使われる危険性を下げられるという考えである。よって、「ドレイン」でファリスが瞬殺されてしまった場合、その後の展開はかなり苦しくなってしまう。
というわけで。「マジックハンマーを使ってくれるか」「かまいたちが来ないか」だけでも、既に十分キツいのだが、それに加えて「鬼火のダメージにばらつきが大きい」「終盤はカウンターでドレインが飛んでくる」という要素が入り、最初から最後まで運だらけという戦いになった。
…さて。マジックハンマーの習得、およびビブロスの撃破は、どちらも単体ならばそこまで難しくない。ただ、確率要素の常として、組み合わせると大幅に難易度が上がってしまう。ということで、勝利には、なかなかの苦戦をしてしまった。なお、これはボス戦なので、もちろん「まるごと保存」は使っていない。さすがに、ボス戦でのリアルタイムセーブまで解禁してしまったら、もはやただの作業になってしまうからね…。
◆動画◆
The Final
Fantasy 5 begins now.
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ということで。なんかやたらと長くなったが、今回はカルナック脱出後の青魔法習得から、古代図書館までを攻略していった。
…さて、本文中でも何度も書いたが、FF5の世界は本当に深い。しっかり勉強をしながら進めていかなければ、あっさりと足を取られてしまう。さすが、30年間愛され、これからもファンを増やし続けていくゲームは、伊達ではない。そういう意味で、FF5は、実に難しいゲームである。うわぁ、頑張ろう。
(2022年11月6日) 1540 PV
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