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低レベルクリアー(GBA) プレイ日誌
大臣の様子も変なのだ… |
前回ラストでは、北の山の頂上で、飛竜を手に入れた。次の目的地は、南側に存在するウォルス地方である。しかしながら、この段階から、レナが住んでいたタイクーン城へと寄り道することも可能である(ゲーム開幕時は、隕石と地震で道が閉ざされている)。
…なお、この飛竜については、カーウェンの村にて、レナが「お父様の飛竜」と呼んでおり、無意味な邪推をしない限り、オープニングに出てきた飛竜と同一個体と断定して良いだろう。
――つまり、ゲーム序盤におけるタイクーン王と飛竜の行動はこうだ。まず、タイクーン王は、風の様子が変なことに気付いたのちに、飛竜に乗って風のクリスタルを見に行った。しかし、目前でクリスタルが砕けるところを目にしたため、幻影を使ってバッツたちに伝言を残し、急いで飛竜にてウォルスへと向かった(飛竜で行ける場所は、タイクーン周辺以外は、カーウェンとウォルスしか無い)。しかし、途中でエクスデスの軍勢による襲撃を受け、体を乗っ取られてしまった。その際に、飛竜も傷を負ったため、それ治すために自力で北の山へと向かい、途中で例のミスリルヘルムを山道に落とした。だいたい、このような流れであろう。幻影などと回りくどい方法を使わず、普通に風の神殿1階で待機していた兵士と大臣たちに伝えれば良かったのだが…。
というわけで。何が言いたかったかというと、このような話の流れ上、ウォルスに行ける飛竜は、タイクーンにも訪れられる。よって、このタイミングで寄り道をして、戦力を増強しておくのだ。
――ちなみに。タイクーン城は、物語にも関係があり、この時点で訪れることにより、レナとファリスの関係についての、ちょっとしたイベントシーンが挿入される。城…寄り道…寝ることが発生条件…。FF5はFF6だった…?
さて。アイテムとしても、現時点では攻撃力最大の「あしゅら」(ただし、この時点ではすっぴんしか装備不能)など、なかなか有用なものが手に入るので、全て回収をしておくのだが、ここに一つ問題がある。
…というのも、倉庫では、宝箱の前で大臣が待っており、話しかけると「タイクーンに伝わる杖」をくれるという。だが、その後、大臣が避けた後の宝箱から入手できるのは、「ギヤマンのかね」という別の装備品である。どういうことかというと、実は、大臣と話を終えた時点で、こっそりと「癒やしの杖」が手に入っているのだ。よって、「大臣が宝箱の前に立っており、会話終了後に去っていく」という、昔のRPGならではの思わせぶりな行動は、全く無関係だったということになる。あまりにもややこしかったためか、このGBA版の次となる旧スマホ版からは、「いやしのつえを手に入れた!」というメッセージが表示されるようになったんだとか。
――ちなみに、「癒やしの杖」自体は、打撃で回復が発動するため、単純にHP回復に使えるほか、混乱や睡眠などをデメリットなく治療でき、アンデッドモンスターへはダメージ手段ともなる。その他、各種の縛りプレイでは、意外な活用法が幾つもあるらしく、伝家の宝杖に相応しいアイテムである。第2世界の雑魚敵からは、無限に入手できる(第3世界では期間限定)ということで、異世界の秘宝という位置付けなのかもしれない。
■訂正(2022/12/16)
「癒やしの杖」は、第3世界に入ってからでも、「古代図書館〜長老の木」周辺のフィールドなどに出現する「スリーピー」という雑魚敵から、期間に制限なく盗むことが可能です。
こいつですら稼ぎ対象となるのが、やり込みプレイのFF5 |
それでは、物語を進めるため、ウォルスへと向かっていく。
…まずは、ストーリーである。王族の1人として、レナがウォルス王に、「水のクリスタルの増幅をやめてほしい」と伝えるが、ウォルス王は「水のクリスタルが風と同じように砕けるかは分からない」と、ゲームのお約束を忘れている発言をする。そうこうしているうちに、クリスタルが安置されているウォルスの塔の周辺に隕石が落ちたため、王は兵士を連れて、塔へと向かうのであった。
――さて。この世界では、隕石が落ちると、必ず近くのクリスタルが砕け散る。よって、この世界の住人には、「隕石から敵が現れる」と認識されているようだ。しかし、その先の展開を考えると、隕石は第2世界からの救援であることが分かる。つまり、ウォルスの塔の近くに隕石が落ちたということは、既に水の様子が変になっているのだ。うむ、誰に言われずとも、世界の異変を察知して、いち早く行動したタイクーン王の★超有能さ★が身に染みる。
続いては、アイテム収集だ。ここでは、2つのアイテムを「盗む」ことにより、戦力を強化できる。
…まずは、ウォルス城の地下にて、「ガルキマセラ」と戦っていく。こいつは、通常プレイであっても、無策で戦うと全滅必至の相手である。必ずバックアタックを仕掛けてくるうえ、打撃は前列で約500ダメージを与えてくる。この時点での適正レベルにおけるHPは200程度であるため、後列であっても一撃死だ。そのうえ、物理防御力が異様に高いうえ、全属性を吸収するため、意味のあるダメージ数値を出すことすら難しい。しかも、ダメージを与えたら与えたで、「月の笛」という技を使用し、こちら側のパーティ全員をバーサク状態にしてくる。どうしろと…。
――しかしながら、FF5には、様々なアビリティがあり、それを用いた多種多様な攻略が、既に編み出されている。まさにガルキマセラは、小型版のオメガという感じであり、FF5らしい相手であると言えよう。なお、やり込みプレイでは、経験値回避に必須だった「死の宣告」を「はなつ」で放てる相手だが、捕獲には工夫が必要ということで、名場面を作り出してくれている。
余談だが、FF9では、“序盤で出てくる全滅必至のポイント”、“敵味方全員をバーサクにする「ルナ」”など、このガルキマセラのネタが多く拾われていたりもする。同作は、FF1桁台のラストとして、シリーズのオマージュが大量に含まれる作品である。FF5=ギルガメッシュ・ビッグブリッジやFF5=オメガ&神竜という人は多いが、公式カップリングはFF5×ガルキマセラであった…。
そして。ガルキマセラからは、通常枠で「プロテスドリンク(薬師の「飲む」でのみ使用可能で、プロテスが発動する)」、レア枠で「エリクサー」が盗める。
…やれ、「ただでさえ強いガルキマセラを狩りの対象にするなんて…」と思うかもしれないが、逆であり、余裕だ。まず、全員をシーフにする。これで、シーフのジョブ特性である「けいかい」により、バックアタックを受けることは無くなる(シーフが1人居れば良い)。そして、シーフの素早さだと、ガルキマセラに対して必ず先手が取れるため、最初の3人が「盗む」を、そして最後のキャラが「とんずら」を入力すれば良い。盗むは、成否に関わらず、カウンターを受けないため、盗みの結果に関わらず、100%の確率で逃走を成功させられる。これで、ガルキマセラ戦は100%安全になるのだ。しかも、例のウォルス城の地下フロアでは、ガルキマセラしか出現しないため、何の危険性も無い、実に安全な稼ぎを行える。
――さて。通常枠の「プロテスドリンク」は、現時点では薬師が無いため、55ギルで売れるという以外には利用価値が無い。一方の「エリクサー」については、HPとMPを同時に最大値まで回復できるという、シリーズお馴染みのアイテムである。FF5の低レベルクリアーでは、MPが少なく、魔法を1回使うごとにMP回復が必要となるような場面も出てくるという。現時点では、MPのみを回復する「エーテル」も入手しづらいという状況であるため、エリクサーを安全に集められるメリットは大きい。まあ、レア枠なので、若干の時間は掛かるのだが、逆に言うと、操作も簡単で危険性も存在せず、時間さえ掛ければ着実にエリクサーを増やしていける。ということで、当座の分として、ここで15個のエリクサーの入手をしておいた。
ちなみに、ウォルス地下には、アイテムも置かれており、通常はそちらが目当てとされる。
…さて、入手可能なのは、ギルが合計2000、時魔法の「スピード」とかいう産業廃棄物、そしてアクセサリの「エルフのマント」である。この装備は、私のプレイ時期上の前作であるFF1やり込みにて大いに役立ったが、シリーズとしての初出はFF5のようだ。
――そして、FF1版は、攻撃判定の回数制により、「なんだかよく分からないが回避率が上がる」という効果であったが、FF5では正真正銘、「1/3の確率で物理攻撃を回避する」という性能らしい。今作では、物理攻撃への対策が多いものの、「エルフのマント」にも、装備しておくだけで効果を発揮し、切れることがないという魅力がある。そのため、アクセサリ1枠を競う激しい争いに、常に参加しつづけてくれるだろう。
ベアトリクス「ミスリルソードを盗んで稼ぐ…だと…」 |
更に盗賊生活は続いていく。次は、ウォルス城の内部にある配水塔のほうに向かい、そこに出現する「アイスソルジャー」から、大量の「ミスリルソード」を盗んでいくのである。
…さて。ミスリルソードは、この時点だと、普通に装備として使っても有用であるほか、440ギルで売却が可能である。1話前で稼ぎアイテムとして使った「ぎんぶちめがね」の3.5倍の売却額だ。また、通常/レア枠の配置についても、「ミスリルソード/ポーション」となっており、入手率が高い。
――非常に残念ながら、配水塔では、アイスソルジャーだけでなく、「エルフトード」(何も盗めない)という雑魚敵も登場してしまう。しかし、それを加味したとしても、稼ぎ効率は極めて高い。詳しくは知らないが、恐らく第1世界ではトップクラスの稼ぎ場ではないだろうか。ということで、それなりにまとまったギルを目指し、集中した稼ぎを行っておいた。
ちなみに。このウォルスの配水塔は、召喚獣である「シヴァ」が登場する場所でもある。FF5の召喚獣は、店売りや会話イベントでも入手できるが、多くは「戦闘で倒すと仲間になる」という形式であり、シヴァもその1体である。なお、期間限定の寄り道要素であるパターンがやたらと多く、取り逃してしまった場合の救済については、まちまちである。シヴァも、救済が存在しないうちの1体であり、戦わずに第2世界に入ると、二度と入手ができなくなる。
…ところで。シヴァについては、この「飛竜を入手し、ウォルス城を訪れた後」という段階で挑むのが、ストーリー中で最速となる。しかし、このタイミングでシヴァを倒している人は少ない。まず、シヴァ自体が、「ブリザラ」で単体200/範囲100という強烈なダメージを毎ターン与えてくる相手(この時点での適正レベルでのHPは200程度)であり、お供として「アイスコマンダー」という雑魚を3体連れていることもあって、通常プレイのレベルであったとしても強力と言える相手である。また、この時点では、実は召喚士のジョブが存在しないため、倒しても召喚ができず、何のメリットも無い。
――そして、「召喚士」のジョブを入手できるのは、ウォルスの塔のクリア後になるが、そうなると、次の目的地であるカルナックまで行くことも可能となる。そして、その町で、「炎のロッド」を2本購入(計1500ギル。ミスリルソード4本ぶん)し、アイテム使用をすれば、1000を超える全体ダメージにより、シヴァ+アイスコマンダー×3を瞬殺可能である。この戦法は、お手軽かつ低レベルクリアーでも利用可能とあって、多くのプレイで採用されているようだ。その他、FFシリーズ低レベルの恒例として、属性無効化を使う手もある。「炎の指輪」(炎吸収&氷無効)は、50000ギルと高額なものの、第1世界の時点で購入可能となるアクセサリである。
さて。せっかくだからということで、私は、この「低レベル&最速段階」という状況で、シヴァに挑んでみた。
…しかしながら、シヴァの「ブリザラ」は、低レベルキャラだと、単体でも範囲でも即死攻撃である。それどころか、お供のアイスコマンダー×3の打撃ですら危ない。一方、こちらの攻撃で最強となるのは「ファイア」であり、文字通り火力が低すぎる。
――というわけで、「あっはっは〜駄目だこりゃ!」という感じであり、さすがこの段階で倒されていないのも納得、と思っていたのだが…。
たとえ『ブリザラ』で100回戦闘不能になろうとも、101回蘇生させてやる! |
しかし、そんな中で、ネタ扱いとして遊んでいたところ、何とかなりそうな戦法を思いついてしまったのである。
…まず、お供である「アイスコマンダー×3」については、スリプルで眠ってくれる。前回のマギサ&フォルツァ戦で、失敗から学んだ通り、FF5の睡眠は、解除する行動を取らなければ永続である。更に、魔法「スリプル」は全体化でき、命中率もまずまずである。よって、アイスコマンダーについては、開幕で眠らせてしまえば、無害化が可能である。
――続いて、シヴァ本体については、高威力の「ブリザラ」を、特殊なルーチンで使用してくる。しかし、他者様のFF5攻略を何気なく見ていて気付いたのだが、FF5の敵にはMP切れがあり、その後は魔法攻撃を使おうとしても、「MPが足りない」と表示されて、何もしなくなる。そして、調べたところ、シヴァのMPは1000、そして「ブリザラ」の消費MPは10であり、100回のブリザラで敵はMP切れに陥るということになる。勝った……!!
さて。何故ここで、私が勝利を確信できたかというと、もちろん、「フェニックスの尾を99個持っていけば、相手をMP切れに持ち込める!」と早合点をしたからである。
…その前に。シヴァの「ブリザラ」が持つ、独特な行動パターンについて述べてこう。シヴァは、「前列キャラに全体版のブリザラ」→「後列キャラに全体版のブリザラ」を繰り返す(それぞれ、対象が居ない場合は、「ランダムで選んだ単体にブリザラ」となる。また、狙う相手が1体の場合、威力は単体版のブリザラとなる)。このような、“隊列に対応した特殊な範囲攻撃ルーチン”を持つのは、FF5でもシヴァだけである。
――そして。私が考えたのは、「前列キャラ1人&後列キャラ1人という状況で、ひたすら交互に蘇生を繰り返す」というパターンである。前述の通り、アイスコマンダーたちを眠らせて封じ、前列&後列に1人ずつという状況で、「ブリザラ」で殺されるたびに蘇生を繰り返していけば、たとえ100回のブリザラを受けたとしても、最後に1人が残っている状況にできる(仮に、2人生存でバトルを始めたとする。ブリザラで片方が死ぬたびに蘇生させると、ブリザラ1回につき、フェニックスの尾が1個減っていく。フェニックスの尾を99個使いきったところで、ブリザラも99回目ということになり、2人とも生きている状態である。最後のブリザラでどちらかが倒されたところで、1人は残ることになる)。その後、シヴァはMP切れで何もできなくなり、アイスコマンダー×3は深い眠りに落ちている。勝てる!
勝てるぞこの戦い!!
ちなみに。「フェニックスの尾×99個」という物量の問題であるが、これは大したことが無い。FF5のフェニックスの尾は、1000ギルと高価であり、99個を買うには99000ギルという、莫大なお金が要求される。しかし、これは決して法外な稼ぎが必要とされるわけではない。上で述べた、「アイスソルジャーからミスリルソードを盗む」という稼ぎの効率はかなり良く、数万というギルであっても、やり込みプレイなら普通というレベルの時間で集められる。
…実際、マギサ&フォルツァを撃破してから、シヴァに挑む直前のデーターでプレイ時間を比較してみると、6時間しか経過していなかった。もちろんこれは、ギル稼ぎだけでなく、通常のアイテム収集・ガルラによるABP稼ぎ・ガルキマセラからのエリクサー盗みなども含めた値である。もちろん、この最速タイミングでシヴァを倒したところで、「召喚士」のジョブが存在しないため、自分が嬉しいという意外には、何のメリットもない。だが、それがいい!
【このサイト様】の式で計算したところ、全体化時のスリプル命中率は43%となる |
では、具体的な戦法について、紹介していこう。
…まずは、開幕でアイスコマンダー×3体を眠らせていく。幸い、FF5は、開幕のATBゲージ蓄積量にランダム性が極めて少ないようで、同じ敵&味方編成なら、必ず同じキャラからターンが回ってくる。
――というわけで、シーフにしたレナ&ガラフに、開幕で「全体化スリプル」を使わせる。その命中率は、それぞれの対象に43%という程度であるようだ。2人で掛けるうち、どちらか1回でも当たれば良いため、1体に対して睡眠が成功するのは約2/3である。これを3体ぶん成功させれば良いため、3体全員を眠らさられる確率は約30%とある。これくらいならば、「まるごと保存」の無いバージョンであったとしても、十分に実現可能であろう。
続いて。シヴァの「ブリザラ」への対策である。もっとも、上で書いた通り、もし最初から「前列と後列」という2名で始めたところで、「フェニックスの尾×99個」を全て使っていけば、最終的には生存者1人で相手がMP切れとなるため、物資には若干の余裕がある。しかし、私は、万全を期すため、開幕から、“範囲攻撃”のブリザラが、全て単体対象になるという方針で、バトルを組み立てていった。
――と言っても、特に難易度は高くない。FF5では、バトル開始時のゲージ蓄積量が決まっているうえ、よほど敵味方の素早さに開きが無い限り、「敵の行動1回ごとに、味方も1回行動する」というパターンになるようだ。よって、固定ルーチンを作っていけば、それを確実に実行できるのだ。
というわけで。まず開幕は、レナのみを前列とし、残り3人を後列にする。ここで、前述のシーフレナ&ガラフが、敵パーティに対して先手を取れるため、全体スリプルを唱え、初手でアイスコマンダーたちを冬眠させる。耐久役のファリス&バッツは、何もすることがなければ、攻撃をしても良いだろう。
…そうして、シヴァ1ターン目の行動である「前列狙いのブリザラ」では、レナのみが戦闘不能となる。ここで、ファリスとバッツが前列に逃走する。すると、シヴァ2ターン目の「後列狙いのブリザラ」では、ガラフのみがターゲットにされる。その後、バッツが後列に逃げれば、「生存者が2人であり、前列&後列に1人ずつ存在する状況」が作り出せる。あとは、作戦通り、フェニックスの尾の物量を活かして、ひたすら交互に蘇生をさせながら、相手のMPを枯渇させていけば良いのだ。なお、ここまでのランダム要素は、「アイスコマンダーを全員眠らせられるかどうか」だけである。
――そんなこんなで。あとはひたすら、「ブリザラで前列or後列キャラのどちらか1人が殺される」→「もう一方が、倒されたほうをフェニックスの尾で蘇生させる」を繰り返す。敵MPとしては、ファリス&バッツの2人になった時点で、2発の「ブリザラ」を使っているため、残り980だ。よって、ここからは、「フェニックスの尾:1個」で「MP:10」を削っていく状態になるため、98個のフェニックスの尾を使った時点で、相手のMPを枯渇させられるのだ。実際の時間としては、だいたい25分くらいで、「MPがたりない」のメッセージを拝むことができた。
一応、クリティカルが出れば、HP600のアイスコマンダーを一撃で屠れるのだが… |
さて。シヴァについては、MP切れ後も、ひたすら「ブリザラ」を繰り返すだけである。しかし、既にMP切れで発動不能となっており、もはや何もすることができない。あとは、どの攻撃を使っても良いので、適当にシヴァのHP:1500を削りきれば良いだけである。
しかしながら。このバトルについては、意外にも、シヴァを倒すだけでは終わらず、お供である「アイスコマンダー×3」のほうも撃破しなければならない。ここで私は、致命的なミスを犯してしまったのである。
…というのも。私は、当初は、「シヴァだけを倒せばバトルが終わる」と考えていたのだが、そうでない場合に備えて、一応はアイスコマンダーへの対策も用意していた。その方法は、ファリスがナイトとなり、物理ダメージを0とする「まもり」と、瀕死キャラの代わりに打撃を受ける「かばう」によって、アイスコマンダーの攻撃を全て防御する。そして、すっぴんバッツが、最強である「あしゅら」を使って敵を殴り倒す…というパターンである。
――しかしながら。残念なことに、私が行った方法では、この絶対防御態勢を作れていない。というのも、FF5の瀕死とは、「HPが1/8以下」の状態のことを指すのだが、フェニックスの尾ではHPが1/4の状態で復活してしまうため、そのままでは瀕死状態になっていない。よって、バッツに打撃が来てもファリスは無視するため、完全な防御に全くなっていないのである。
さて。私は、攻撃手段として、バッツが「あしゅら」を装備し、さらに前列で「ためる」を使って殴るという方法をしていた。これでも、HP600のアイスコマンダーを倒すには、2回の攻撃が必要となる。よって、一度目の打撃で相手を起こしたのち、1回の敵行動を許してしまうのだ。
…幸い、私の撃破時は、3体のうち1体では、クリティカルによって、相手を一撃必殺でき、残りの2体の攻撃も、全てファリスを狙ってくれたため、「まもり」によって0ダメージに抑えられた。しかし、ここでもし、バッツが狙われていたら、25分の努力が氷の泡になってしまっていたことになる。
――まあ、実際には、2回ともファリスがターゲットとなり、バッツの攻撃でアイスコマンダーたちを全滅させられたため、わざわざやり直すことはしなかった。しかし、これは非常に大きな反省点である。完璧にやりたいのなら、バッツを瀕死にする手段を用意すべきか、またはMP回復を挟みながら「ファイア」などを使って、敵を眠ったまま葬るべきであった。FF5は、難しいゲームだ。もっと私も、勉強しながら頑張らねば…。
◆動画◆
「できるかな?」じゃねえよ。やるんだよ |
そういうわけで。驚くべきことに、こんな序盤から、ボス1体に対して、1話を使うことになった。ボス攻略はやり込みプレイの華とはいえ、それが重要となってくるのは、大抵の場合は、戦略要素が増えてくる中盤以降である。それが、ゲーム冒頭からボス攻略が重要となってくるというのは、まさに異例としか言いようがない。これが、発売30年が経ってもやり込みゲーとして語り継がれるFF5の深淵か…。
…というわけで。せっかく最速タイミングでシヴァを倒せたということで、あえて撃破後のリセットはせず、フェニックスの尾×98個を消費したデーターを使い、そのまま通しプレイを続けていくことにする。金など、また稼げば良い。
――そして。次は、水のクリスタルが安置されている「ウォルスの塔」に登ったあと、カルナック方面へと足を進めていくことになる。凄いなあ、FF5って、これまで通常プレイしかやったことが無かったけど、これほどまでにやり込み要素のあるゲームだったんだ…。
(2022年10月19日)
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