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ボス戦タイムアタック
物語面では真面目とギャグがちょうど良く、戦闘面でも渋い魅力を誇るキャラ。サッズ△! |
続いては6章である。ここからは、操作がヴァニラ+サッズに移り変わり、サンレス水郷を進んでいくことになる。
…そして、物語的には、ライトニングたちが苛立ち・憎しみ・焦りといった負の感情に突き動かされていたのとは異なり、サッズ班は一種の清涼剤的な雰囲気になっている。と言っても、今後の展開を示唆する不穏な話も示唆されている。サッズの息子であるドッジの説明が為されるのは、ここが初めてだ。
――やれ。サッズさんが、戦闘面で様々な使い方があることは皆さまとっくにご存じだと思うが、個人的にはストーリー面においても絶妙なバランスのキャラだと思うのだ。基本的には、いわゆる「おもしろ黒人」枠であるものの、ギャグに走りすぎず、かと言って真面目になりすぎるわけでもなく、そのあんばいが非常に良い。最終作のエンディングムービーで堂々と冷遇されたことはもはや伝説である。もしあれが、サッズ以外の他のキャラだったら怒りや同情の声が殺到していただろうが、それさえも上手くギャグに昇華できる…そういうところこそが、サッズの魅力である。
さて。6章のバトルでは、ヴァニラのJAMとサッズのENHで、敵に与えるダメージを極めて大きくすることができる。デプロテ・デシェルの与ダメージ増加率は1.89倍で、ブレイブ・フェイスのパラメーター増加率は1.4倍、その2つを掛け合わせた2.64倍という数値は、FF13におけるステータス効果の重要性を示すものとして、よく知られている。
…その代わり、6章では、敵も負けじと「デプロテ」でこちらを弱体化させてくる。一方のヴァニラとサッズでは、「プロテス」で対抗することができない。しかしながら、被ダメージ1.89倍というのはかなり大きいため、基本的には弱体化を受けるたびに「エスナ」で回復をしていくのが無難であろう。FF13のAIの仕様上、全員のHPが緑色にならないとエスナは選択されないため、手動コマンドで使用をしていくことが望ましい。
――ということで。6章のマップを、適当に敵を倒したり避けたりしながら進んでいく。ここで手に入るアイテムのうち重要なのは、2個目の「医術の心得」と、ヴァニラ用武器の「ベラドンナワンド」である。ベラドンナワンドは、「弱体系成効率UP」を持ち、魔力の上昇値も高めであるため、そのまま武器として使っても強力であるほか、今回プレイでもLv.★にしてから解体することで、「輝コバルト鉱」の2個目の早期入手に役立てられる。これにより、パワーリストやマジシャンサインを1ランク上に成長させられ、パラメーターを+60上昇させることに貢献してくれるのだ。
「おたけび」でステータスを解除されると、無視するにしても掛け直すにしても、タイムが大きく遅れる |
というわけで。6章は短いので、サクッと終点まで進めて、ボスの「エンリル+エンキ」戦である。
さて、こいつらとの戦闘では、敵味方両方のステータス変化がカギとなる。まず、サッズENHが持っているのは「ブレイブ」「フェイス」「ガッツ」に加えて「エンサンダ」「エンウォタ」であるが、敵のうちエンキは雷属性を、エンリルは水属性を弱点としているため、エンサンダ・エンウォタで強化したATKにより、特大のダメージを与えることができる。しかしながら、2体で弱点が異なり、弱点で無い方のエン系の属性は「無効」となっているため、最高効率でダメージを与え続けるには、片方を倒したタイミングでステータスを掛け直さなければならない。
…また、ヴァニラJAMがこの時点で使えるのは、「デプロテ」「デシェル」「バイオ」の3種類である。そのどれもが、初期状態では耐性が「0」であるため、容易に弱体化を発生させることができる。敵は直接的なHPの回復能力を持っていないため、「バイオ」を掛けて待っているだけという戦法も有用であるし、「デプロテ」「デシェル」で防御力を下げても良いだろう。
――いっぽうで、敵のほうも、ステータス効果をキーとしてくる。まず、敵が定期的に放ってくる「雷球」「水弾」は、高確率でデプロテの追加効果を持ち、味方が受けるダメージをかなり大きくしてしまう。また、敵はHPが70%を切ると「おたけび」を使い、自身に掛かっているステータス異常を全て解除したうえで、行動パターンを強化してしまう。この際、デプロテ・デシェル・バイオの耐性も「0」→「50」と上がってしまい、再発動が難しくなる。
そんなこんなで。いろいろとステータス関連の注意事項が多いのだが、基本的には、全てのステータスを活かし、片方ずつ倒していくのが良いだろう。具体的には、まずライブラを使い、ENHとJAMで必要なステータスを一通り発生させてから、片方ずつを攻撃していく。途中、敵のHPが減少し、「おたけび」を使われた場合も、再度デプロテ・デシェル・バイオを掛け直す。そうして戦っていけば、容易に1ブレイクで撃破できるし、もし敵のHPが残ってしまった場合も、毒のダメージで削りきれるだろう。
…そして、タイムアタック攻略では、敵をブレイクして攻撃を妨害しつつ、できる限り「おたけび」を使わせずに弱体化を維持するという作戦が用いられるようだ。使うのは、魔法の「バイオ」である。というのも、魔法の「バイオ」は、「すぐダメージが発生し、その後に少し時間を置いてから、毒ステータスのほうが発動する」という、ちょっと変わった性質を持つ。よって、「バイオ×3」を入力すると、「まずダメージのほうで妨害×3が発生→続いて毒発動のほうで妨害×3が発生」となり、かなり長く相手をひるませ続けることができるのだ。これとブレイクを組み合わせることにより、「おたけび」を使わずに相手を倒すことすらできてしまうという。この手法により、RTAでは2分前後で倒すことが多いようだ。
――いっぽう、あくまで通常のプレイとなると、「通常」という言葉の定義次第であるが、やはりステータス効果で火力が激増し1ブレイクで撃破可能なため、私の場合は3分程度でバトルを終わらせることができた。ちなみに、敵が怒った後の大爆発は相手にも命中し、約1万のHPを削ることができるのだが、適用が難しいうえに、そもそもタイムアタックでは相手を怒らせた時点でアウトであるため、今回の攻略でも出番が無かった。この自爆に関する事項に対しては、過去に”ひっそり”氏が日誌にまとめられているので、そちらをご参照いただきたい(【該当プレイ日誌】)。
@ブレイク
A味方の強化 B敵の弱体化 この3つをどれだけスムーズに行えるかが勝負 |
さあ、次はタイムアタック攻略である。
…まず、今回キャラクターの特化ステータスについては、両者ともに魔法で確定である。ヴァニラは魔法攻撃しか使えないし、サッズについてもロクな物理特化武器が存在しない。一方で、魔法特化ならば、「エアウィング」と「ベラドンナワンド」を解体して得た輝コバルト鉱で「シャーマンサインLv.★」を2つ作成することにより、サッズの魔力を568というとんでもない数値まで高めることができる。この能力を使って、瞬殺を狙っていくのだ。ちなみに、この段階のクリスタリウム成長では、サッズはアクセサリ2個だがヴァニラは1個という、ちょっと変な感じになっている。
さて。今回バトルで問題となるのが、多数存在する火力の向上手段のうち、どれを用いていくかということだ。与ダメージを増やす手段として、「@ブレイク」「A味方の強化」「B敵の弱体化」の3つが挙げられるが、それぞれに付随するものとして、「@ブレイク」にはチェーンボーナスを増やす手間が、「A味方の強化」には途中でエン系を掛け直す手間が、「B敵の弱体化」には「おたけび」で解除されてしまうデメリットが、それぞれ存在する。そして、今回はサッズATKの火力がとても高いため、無理に@AB全て使わずとも、1つないし2つで十分に相手を倒し切ることができるのだ。
――では、今回の私のタイムアタックプレイでは、上記の手段のうち、どれを用いていったのだろうか。もちろん、@AB全てである。そして、自画自賛ではあるが、それらを極めてスムーズな流れで行うことができ、敵の「おたけび」も発動させず、2体連続で撃破ができた。ここまでやるのがFF13だ。
それでは、具体的な戦法を考えていこう。
…まず冒頭であるが、敵のライブラ情報を解禁していないとサッズはエン系を使ってくれないため、ヴァニラはすぐに「ライブラスコープ」を使用する。そして、サッズが2名分の「エンサンダ」(最初は右のエンキにターゲットが合っているため)を配ってくれている間に、ヴァニラは「クエイク」を使用する。FF13では、TPアビリティを使っている最中はオプティマチェンジできないという仕様があるのだが、その時間的ロスを、サッズのエン系を掛ける時間と重ねることで相殺しているのだ。ちなみに本バトルでは、ここで稼いだチェーン時間を最後まで使用している。
――続いて、すぐに「BLA+BLA」で1回攻撃をし、「JAM+BLA」に切り替え、「デシェル→バイオ→デシェル」の順にコマンドを入力してブレイクする。オートコマンドだと、ライブラ情報に反応して「バイオ×3」から使うので論外なのだが、「デシェル×3」にせず、あえてバイオを挟むことにより、チェーンボーナスの上昇値を上げるとともに、前述の通り「バイオ」は毒ステータスの効果が少し遅れて発生する。そのため、それをブレイク後に挟み込むことにより、毒をほぼ100%の確率で発動させるとともに、ステータスが成功した場合の大きなチェーン上昇の効果も得ているのだ。何を言っているかよく分からないと思いますが、後に掲載する動画を見てくれればたぶん分かると思います。
さて。ここまでの行動で、「@敵はブレイクしており」「A味方にエン系が掛かっていて」「B敵にはデシェルとバイオが発生している」という全ての状況が整った。しかも敵のHPは、「おたけび」が発動するほどには減っていないが、「BLA+ATK」で1セット攻撃すれば倒せる…という絶妙な数値になっている。というわけで、そのまま1セット攻撃し、1体目のエンキを撃破する。更に、この時点で、冒頭で使った「クエイク」のチェーン時間はまだ残っているため、一瞬だけ「HLR+ENH」に変えてサッズが自分に「エンウォタ」を掛け直したのち(「JAM+ENH」だとヴァニラのほうから掛け直してしまうのでダメ)、もう1回同じことを繰り返せば良い。「そんなに都合良く上手く行くの?」と言いたいところだろうが、そんなに都合良く上手く行くのである。
というわけで。今回は、上記のような極めてスムーズな流れで、敵2体を倒し切ることができる。そのタイムは、47秒というものであった。
…やれ、今回のエンリル&エンキ戦では、ただ力押しをするだけでも、容易に1分程度のタイムを出すことができる。しかしながら、「おたけび」で弱体化が解除されたり、エンキからエンリルに切り替えるときにENHで手間取ってしまったりと、無駄な面が多く発生していた。そこを縮めようと、いろいろな策を考えていったのだが、それが予想もしなかったほど綺麗に組み合わさり、今回の戦法を生み出せたのである。
――まったく。こんな、6章の中ボスなんかに注目をしている人は皆無であると思うが、ここまで滑らかにバトルが進むとさすがに気持ちが良いので、今回は是非とも動画のほうをご視聴いただきたい。その他、日常生活が辛くなった時や、高貴なる気持ちになりたい時などにどうぞ。
◆動画◆
続いてのやり直し戦の相手は、6章で登場するエンリル&エンキである。
…さて。こいつとの戦いでは、流れるような完全パターンで敵味方に必要なステータスを発生させ、「おたけび」を使われる前から高火力で一気に倒し切るという戦法を使用した。個人的にも、実にタイムアタックらしくて気に入っているバトルの一つである。
――では、その作戦を「画面上で直接選択+△ボタン」を使って単純に早められるかというと、否である。前述の戦法は、極めて絶妙なバランスで成り立っているため、単純に△ボタンでヴァニラだけ行動ペースを早めてしまうと、サッズとの行動順が変化し、敵のHPを削りすぎることで「おたけび」を使われ、デシェルとバイオが解除されておじゃんとなってしまうのだ。
が、この問題は、少し工夫をすることで解決できた。ポイントは、最初のエンキを撃破する際、3番目に使用する「JAM+BLA」のオプティマである。
…やれ、このオプティマで、以前のヴァニラは「デシェル→バイオ→デシェル」の順にステータス魔法を使用していたが、この「デシェル」の効きが早すぎると、サッズの「サンダー」にそれが適用されてダメージが増加し、HPを削りすぎてしまう。これが、「おたけび」発動のメカニズムなのだ。
――そこで今回は、「バイオ→デシェル→バイオ」の順に入力したうえで、そこだけ一瞬タイミングを遅らせて、ヴァニラの「デシェル」をサッズの「サンダー」に被せないようにする。すると、他の場所では△ボタンでの早回しを使いつつ行動できるため、それらの場所でタイムを縮めることができるのだ。
そんなわけで。今回の記録は45秒というものであった。私は、縮められるとしても1秒だと思っていたから、2秒縮められたのは実に嬉しかった。
…ということで。今回は胸を張って宣言しよう。多分これが一番速いと思います!!
◆動画◆
戦闘メンバー | オプティマ | ||
◇ヴァニラ HP690 / 物理98 /
魔法291 パールウィングLv.★ / マジシャンサインLv.★ 「魔法ダメージ5軽減」 |
1 | HLR+ENH | |
2 | BLA+BLA | ||
3 | JAM+BLA | ||
◇サッズ HP755 / 物理188 /
魔法568 デネブLv.★ / シャーマンサインLv.★ / シャーマンサインLv.★ 「魔法ダメージ10軽減」 |
4 | BLA+ATK | |
5 | - | ||
6 | - |
[旧戦法] 開幕、「ライブラスコープ」→「クエイク」の順に入力する サッズはその間に2名にエン系を配る ↓ 「BLA+BLA」で1セット攻撃 ↓ 「JAM+BLA」で、リーダーは「デシェル→バイオ→デシェル」の順に入力してブレイク ↓ 「BLA+ATK」で1セット攻撃してエンキを撃破 ↓ 「HLR+ENH」に変えて、サッズだけエン系を切り替える ↓ 同じ手順でエンリルのほうも撃破する |
(セーブデーターは【こちら】)
このゲームの人間グラフィックは一つの完成形に達していると思う |
そんな感じで。エンリル&エンキを、予想よりも遥かにスムーズな流れで撃破することに成功した。
…さて、次は7章である。ライトニング+ホープ組に、スノウとファングが組み合わさり、何故かまた2人パーティで進んでいく。ストーリー的には、前半部の大きな山場であり、見応えのある演出が目白押しである。ホープとスノウが生涯の悪友となるのもここからだ。
――そして、バトル的には、まだまだ難易度は低いものの、今回プレイのタイムアタック相手となるボスは3体登場し、ラスト付近では3人パーティが久々に復帰する。その他にも、稼ぎポイントとして有名なエストハイム邸や、地震攻撃で撃墜される飛空戦車など、見どころたっぷりと言って良い。その一方で、様々な情報を勘案したところ、最悪の場合2章からやり直さなければならないという不穏な雰囲気も醸し出してきていたりもする…。
(2020年2月29日)
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