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FF12 低レベル+マラソン禁止クリアー【入門編】

 

無題

 暁の断片を入手したアーシェは、自身が目の当たりにしたその力を以って帝国に復讐しようと決意します。しかし、ヴァンによって暁の断片、ひいては破魔石の使い方が分からないことに気づかされました。そこで一行は、魔石の伝承が数多く伝わっているガリフ族の里を訪れることにしました。そこへ行くには、雨季になったギーザ草原の先にあるオズモーネ平原を越える必要があります。一行は腰を上げ、ラバナスタから足を進めていきます。

 

 ――さて、いよいよシナリオの段階が「暁の断片を入手した後」に移行しました。このタイミングで、パーティが立ち寄れる場所が一気に広がります。行ける場所の詳細は省きますが、物語が中盤に差し掛かったこの段階で敵の強さがストーリー後半〜クリア後レベルのダンジョンにも足を踏み入れることが出来ます。そこでの寄り道を、本来行くべきガリフ族の里であるガリフの地ジャハラの地名にちなんでFF12プレイヤーの間では「ガリフ前プレイ」と呼ばれています。

 

 そんなガリフ前プレイを行う目的として、物語中盤でストーリー終盤〜クリア後レベル各種アイテムを収集しに行くというものがあります。というのも、このタイミングで解放されるダンジョンは、上記のとおりこの時期に足を踏み入れるには大変危険なダンジョンが目白押しなのですが、そのリスクと引き換えに敵やトレジャーから入手できるアイテム(特に装備品)が非常に強力なものになっています。例えば、サブイベントをこなして訪れることのできるバルハイム地下道の深部では、トレジャーからこの時期の市販品の数倍の防御能力を誇るドラゴンメイルが入手できたり、レアモンスターから店売り最強の片手剣であるデスブリンガーが盗めたりします。これ以外にも各地で強力な装備品を入手できるため、FF12を周回しているプレイヤーならこのタイミングでガリフ族と破魔石そっちのけで世界各地を走り回ることでしょう。

 

 ――しかし、そんなガリフ前プレイですがこのマラソン禁止プレイではあまり行う事がありません。というのも皆さんご存知の通り、このプレイでは敵からの装備品入手トレジャーの取得も原則行う事が出来ません(一応それでも入手できるおなじみの強力な武器があるのですが、その手前のボスにまず勝てないでしょう)。なので、この時期に危険なダンジョンに潜り込んでもただのリスクしかありません。とはいえ、このプレイを始めた背景には強力な装備を先回り入手せずに進めるというのもあるので、上記のような事がやれなくなるのは必然というか当然ともいえるのですが……

 

入手当初は使用を制限するレベルで強いと思っていましたが、結局「単体版ファイガ」レベルになったと思います

 

 それでは、このままガリフ族のもとに直行するのかというとそんな事はありません。というのも、この時期に立ち寄れるダンジョンと同じくらいに、このタイミングでサブイベントがたくさん発生します。そのサブイベントでも様々な装備品がもらえるため、まずはそれらを集めに行ってきます。さて、その装備品の強さについてですが、どれもあれば便利というくらいの強さの物と言ってもよいでしょう。もしサブイベントの中にゲームバランスがめちゃくちゃになるレベルの装備品がもらえるものがあったならもっと有名になっているはずです……という言い逃れをしたところで、サブイベントの攻略に進んでいきます。

 

 とはいえ、そのすべてを文章にしてしまうと、既にここまでで5話も使っている状態ではどうなるか分かったものではないので、特筆するサブイベントでない限り表にまとめていく方針で行きます。ただし、メモの内容があまりにも情報不足だったため、後述するモブ狩りと合わせてプレイした順番通りに記載しているとは限りません。なお、サブイベントの名称はシナリオアルティマニアに準拠しています。また、「ピリカのおつかい」など、特に書くことのない一部のサブイベントは省略しています。

 

マラソン禁止クリアー この段階で行ったサブイベントたち

ジュリーと帝国兵

(モスフォーラ山地への進入)

飛空艇定期便で「キャビンチーフ七姉妹」イベントを進めつつナルビナ城塞市街地に行きます。

そこでジュリーに話しかけ、チョコボに乗って道をふさいでいる帝国兵に突っ込み、モスフォーラ山地に行けるようにしました。

渡し舟再開

(ナパームショット)

下記の「砂漠の病人」を、サボテンの花を渡す段階まで進めます。

その後は舟に乗って北側の集落に移動し、手順を進めます。

お礼として1000ギルとナパームショットをもらいました。

砂漠の病人

(金のアミュレット+バルハイムのカギ)

モブのニーズヘッグ討伐後、大蛇の抜け殻を持った状態で手順を進めます。

必要となるアイテムのうち、谷間の花のしずくLv30前後の敵がいるゾーンに存在するので収集難易度が高いです。

赤いオオカミ恐竜にパーティメンバーが次々と噛み殺される中、死に物狂いで集めました。

銘酒「ビュエルバ魂」

(14000ギル)

ビュエルバ市内を走り回り、お酒を転売します。

1本1000ギルで買い取ってくれるお酒が14本存在するので、

ビュエルバ市民の反応に困るリアクションを見ながら14000ギル稼ぎました。

まあここで稼いでも、結局アタル(意味は前回の日誌参照)事になるんですが……

 

 ――さて、ここで上記サブイベントで入手したアイテムのうち、ナパームショット金のアミュレットについて説明します。

 

 まずナパームショット火属性を持つ攻撃力+3銃の弾丸です。このアイテムと防御力無視の銃に加え、火属性のダメージを3倍にするオイル状態を併用すれば、非常に大きなダメージを与えることが出来ます。このような性能を持っているので、入手当初は「これはマラソンできない分をカバーして余りある性能では」と思っていました。ところが、実はボスやモブの中でオイル状態が有効な敵意外と少なく、更に「弱点属性が1つ、吸収属性が1つ、ほかの属性は半減か無効」という敵が多い為、ボス戦に焦点を当ててみると実際はそれほどこの弾丸1つで楽勝という訳でもなく「敵を選べば強い」程度にとどまることが分かりました。それでも有効な敵にはかなり強い事は確かな為、ナパームショットを使用した戦闘ではできる限り言及をしていきたいと思います。

 

 次に金のアミュレットですが、この装備品は装備したキャラクターの獲得LPを2倍にする効果を持っています。前回述べた通り、ファイアフライ入手までに獲得できるLPがボスモブしかいないため、その獲得量を増やすアクセサリは重要だといえます。実際のプレイでは、LPに余裕が出来たキャラから順に金のアミュレットの装備ライセンスを習得させました。ちなみに、金のアミュレットを入手できるイベントである「砂漠の病人」に記載されている「ニーズヘッグ討伐」の際には、既にパンネロが金のアミュレットライセンスを習得していたので、先にモスフォーラ山地に行って金のアミュレットを1個買っていたりします。「じゃあそこでみんなの分買えばいいじゃん」とお思いの方もいるかと思われますが、お金を稼ぐためにアタルのが結構しんどいので、タダでもらえる物はタダでもらおうの精神で、ここで1人分入手しておきました。なお、モスフォーラ山地で金のアミュレットを買える段階で、マラソンを禁止していなければ石化とチョコボを使ってファイアフライが入手できたりします。

 

モブ本体よりも雑魚処理の方が大変でした

 

 ――サブイベントと並行して、いくつかのモブ狩りも実施しました。その内容も表にまとめていきます。この時期に挑んだモブ全般に言えるのが、周囲の雑魚の処理が面倒だったという事です。それぞれのモブと戦う中で周囲の雑魚がどう面倒だったかという事なのですが、野次馬根性こちらの被害を大きくしてくることが特に面倒くさかったです。また、ガンビットのターゲットがブレる事も地味に厄介でした。そんな苦労を味わいつつ、以下のモブを倒しました。

 

マラソン禁止クリアー この段階で倒したモブたち

ニーズヘッグ

火属性を弱点としているので、「渡し舟再開」で手に入れたナパームショットを早速使用します。

このモブの野次馬要員としてスティールがいたのですが、スティールのHPを削っている間にバルフレアがニーズヘッグのHPをゴリゴリ削ってしまいました。

スティールを密猟した時点でもうニーズヘッグのHPはあまり残っておらず、そのまま撃破してしまいました。

なお、ニーズヘッグは火弱点ですがオイルを無効化します

ワイバーンロード

飛行タイプなので、ガルーダ戦と同じ要領でバルフレアが銃撃をしてダメージを稼ぎ、

バッシュ素振りをして敵対心を稼ぎます。残りのメンバーはアーシェで、彼女はサポートに徹します。

風属性の「旋風」と「エアロ」対策に、バルフレアに暁の断片、バッシュに人造破魔石、アーシェにポンチョを装備させました。

なお、この敵の周囲にバドゥが4体ほど現れるのですが、こいつらは戦闘を行うとそこに近づくという野次馬根性を持っています。

その為先にこいつらを「密猟」で処理する必要があるのですが、1体と交戦すると残りも集まってくるので4体同時に相手をしなければなりませんでした。

ぶっちゃけこいつらの処理が一番面倒でした。

ロックタイタス

近づくと強力な物理攻撃を仕掛けてきますが、遠くから攻撃すると「ファイア」などの初級魔法しか使用してこなくなるので、

バルフレアの銃撃をメインに攻撃し、フランとアーシェが敵の「被ダメージ返し」による反動ダメージの回復などのサポートに回ります。

人造破魔石暁の断片、それに魔法の「シェル」を唱えておけば敵から受けるダメージを大きく減らすことが出来ます。

あとここでも雑魚(スケルトン)処理が面倒でした。

ちなみにロックタイタスは足が遅いのでマラソン戦法が可能ではあるのですが、それを行うとあちこちからスケルトンが湧いてくるので結局マラソン戦法はやりませんでした。

 

 手ごろなモブ達を倒した一行は、雨季のギーザ草原を抜けていきます。草原の様相は乾季とは大きく異なっており、乾季では平地になっているところが川になっていたり、枯れ木でふさがれていた道は木が流されて通れるようになっていたりします。そんな雨季のギーザ草原をエスケープモードで駆け抜けていくと、オズモーネ平原に到着しました。とはいえやる事はエスケープモードで全逃げするだけでありゲーム的にはだからどうしたという程度の事であるので特にオズモーネ平原について書くことはありません。そんなこんなで、やりこみプレイ的には割と早くガリフの地ジャハラにたどり着きました。

 

 オズモーネ平原からやってきた戦士長スピネルに、全逃げをしていたにもかかわらずオズモーネの魔物に全く動じなかった」と評されたり、途中ガリフ族とアーシェが交渉を行い、その時のガリフ族の反応によって街中ではヴァンがパシリにされている疑惑が浮上したりしながら、破魔石について何かを知っていると思われるガリフ族の最長老と会う事が出来ました。

 

 ガリフ族の最長老ウバル=カは、アーシェから受け取った暁の断片をみて、暁の断片は力を使い果たしていると述べました。落ち込むアーシェにさらに続けて、ガリフ族も破魔石を扱えない事を打ち明けます。その時、一行より一足先に訪れていたラーサーが現れます。彼はアーシェにある提案をしてきました。それはダルマスカとアルケイディアが友好を結ぶというものでした。ラーサーがその提案を持ち出した理由は、アルケイディア帝国とにらみ合っているロザリア帝国がアルケイディアに戦争を仕掛けるのを防ぐためでした。ダルマスカ王国が、自身を侵略したアルケイディア帝国と友好を結ぶことで、ロザリア帝国が戦争を仕掛ける大義名分を失わせるという目論見をラーサーは持っていたのです。しかしアーシェは自身の国を侵略し、ダルマスカの何もかもを奪っておいて何をほざく、というような反応を示しました。

 

 ――そのようなやり取りを夜、焚火の前で思い返すアーシェの目の前に、ラスラの幻と見せかけたヴァンがいました。ヴァンはアーシェと同じように大切な人を戦争が原因で失っていました。そんなヴァンは、アーシェ達とともに旅を続ける事によって兄レックスが亡くなってから自分が何の目的も持たずただひたすら「空賊になりたい」と言っていたことに気づき、アーシェと旅を続ければ確固たる目標を見つけられるだろうとアーシェに言いました。この時のアーシェは、ヴァンの事を最初はただ無礼なだけの少年と思っていたのですが、似たような境遇である事、(今のヴァンには見えませんが)自分と同じように幻を見ていたことを踏まえてどことなくヴァンに親近感がわいていました。ちなみにヴァンはここでもアーシェの事を「お前」と呼んでいるのですが、ここではアーシェは特に「お前はやめて」とは言っていません。

 

 そしてこのシーンは、ヴァンとアーシェの関係について物議をかもすシーンでもあったりします。具体的には「ここから恋愛関係に発展しなかった事」が取りざたされます。ドラマチックな展開を期待するのであれば、ここからヴァンとアーシェの関係に何らかの変化が起きて欲しいところです。物語としては、そちらの方が分かりやすく盛り上がる上に、「最初はお前はやめてと言うような関係だったが、旅を続けていくうちにお互いを理解するようになり、ついには愛し合う関係になった」と説明や理解が簡単になりより多くの人に受け入れられる展開になった事でしょう。

 

 ですが、彼らの立場の違いを踏まえた現実的な話をするならば、「生き方も考え方も環境も違う一般人と王族がそうそう結ばれるわけではない」という所に落ち着くでしょう。まず、二人は何を思い生きているのかが大きく異なります。ヴァンは一般人であり、自分の環境をどう変えていくかを考えて生きていくことが重要になるでしょう。一方アーシェは王族であり、国を背負っていかなければなりません。また、ヴァンは(身分的には)一般人の兄を亡くしていますが、アーシェは夫であり王子でもある人を亡くしています。お互いの立場や生き方が異なれば、例え親しい人を亡くしたという共通点があったところでそうそう「一緒に人生を歩みたい」と考える事はないでしょう。

 

 RPGにおいて、そのような国の一つ一つや人間一人ひとりの立場を色濃く描写するシナリオが良いのか、はたまた「フィクションだから」とドラマチックな盛り上がりを見せていくシナリオが良いのかは悩ましいところです。ちなみにアルティマニアオメガには「ヴァンとアーシェはここでお互いが同じような境遇である事を確認するが身分の違いによりヴァンとアーシェが一緒の道を歩くようになることはない」という旨の文章が書いてあったりします。

 

 ――さて、雑談を長々と書いてしまいましたが、一夜明けて、アーシェはもともと神都ブルオミシェイスに行くつもりだったラーサーに同行する事を告げます。ただし、ラーサーの提案に乗るかどうかはブルオミシェイスにつくまでに決める事にしました。そしてここで、ゲストメンバーであるラーサーが加入します。ご存知彼はHPが減った仲間を自前の無限ハイポーション(+エクスポーション)で回復しまくることから、FF12プレイヤーの間で「ハイポ王子」の異名をつけられています。そんな彼の今回のマラソン禁止クリアーにおける戦力ですが、回復役が一人増える事は勿論、パーティの装備品(特に武器)がロクにそろっていないので補助火力になってくれる事、そこそこの回避率を持っており敵の攻撃の弾除けになってくれるなど、そこそこの戦力になってくれます。まあアタル時やモブ出現フラグの為の雑魚掃除の時は彼がうっかり経験値をプレゼントしないように銃殺されていただくのですが……国際問題待ったなしです。

 

 そんなハイポ王子を加えた一行は、ガリフ族のご厚意に甘え、チョコボにタダ乗りして一気にエルトの里まで進みます。その道中で、アーシェが帝国に従う事に猛烈な抵抗感を示したり、ラーサーと談笑するヴァンネロを見てバッシュの「あのように(帝国と)手を取り合う未来もあり得ましょう」という私が地味に好きな台詞を聞いたり、ジャッジ・ゼクトというさぞかし強そうな人の名前を聞いたり、そもそもエルトの里に行くきっかけとなったゴルモア大森林にあるヴィエラ族の張った結界の前でバルフレアフランの相棒らしいやりとりを見たりしました。

 

 エルトの里についたら、フランが言っていたミュリンという人物を探しに行く前に、そばにいる商人からアイテム新しい装備品を購入しつつ新しくゲストに加わったラーサーとともにモブを倒しに行きます。この時期に「ケロゲロス」と「エンケドラス」の2体を倒しました。

 

バルフレアーッ!!

 

 まず、ケロゲロスとの戦闘ですが、こちらの戦闘は後述する「エンケドラス」よりも比較的楽に倒すことが出来ます。ケロゲロスは火弱点であり、狂戦士状態のバルフレアナパームショットで大ダメージを与えられるため、それほど時間を掛けずに倒すことが出来ます。敵の攻撃も、まだ中盤に差し掛かったころのモブという事でそれほど厄介な攻撃をしてきません。敵は途中で「驚異」を使用し、通常攻撃のダメージを「瀕死攻撃力UP」と合わせて1.5倍ほどに強化しますが、「通常攻撃CT0」を得ない上にくらやみを無効化できないで、バトルスピードを最遅にすれば回復が十分に追いつきます。また、敵は1回だけ強力な範囲攻撃であるアクアバブルを使用してきますが、バルフレアが銃で攻撃し、ラーサー含むほかのバトルメンバーが近接武器で勝負を挑めば自然とバトルメンバーがばらけるため、この攻撃で全滅することはないでしょう。ここでバルフレア以外が巻き込まれるとピンチですが、ケロゲロス敵対心が一番高い相手を狙うので、多くの場合は狂戦士状態で「たたかう」を連発しているバルフレアにターゲットが向かうでしょう。……とかいいつつ、実戦ではアクアバブルの直前までバッシュが狙われていたりしましたが……。ダメ押しとして、ケロゲロスが出現する間は、どうやらゾーン内のほかの敵がいなくなるようなので、やり直しをする場合であってもそれほど大きな負担にはならないでしょう。そんな感じで、ケロゲロスは低レベル+マラソン禁止戦力下でも楽に倒すことが出来ました。

 

狙いは我らの分断であったか

 

 次に「エンケドラス」についてですが、この敵はケロゲロスと比べて強いというか色々と面倒な敵です。何がどう面倒なのかというと、「事前に雑魚を処理しなければいけない事」「途中で治療を使われて戦闘が長引くこと」「勝手に狂戦士状態になり戦局が不安定になる事」の3点が面倒です。

 

 まず、「事前に雑魚を処理しなければいけない事」ですが、このエンケドラスが出現する為には条件があり、その条件とは「ゾーン内の雑魚を全て倒す事」という低レベルクリアー的に嫌な条件になっています。この辺りから雑魚の攻撃力も強くなってきており、敵を1体倒すだけでも面倒になってきているというのに、このゾーンには雑魚が4体ほど出現します。しかもこのゾーンの雑魚は「ウー」というあの野次馬根性を発揮するオウルベアタイプなので1体ずつ倒そうとしても4体集まってきてしまいます。そんな状況下でどうやって敵を倒すのかというと、ラーサーの補助火力も借りつつ1体ずつ「密猟」するしかありません(魔法「デジョン」は命中率が悪いので使用を断念しました)。はっきり言ってエンケドラス本体との戦闘より数段厄介なのですが、これに関してはどうしようもないので地道に1体ずつ密猟していきました。

 

 次に「途中で治療を使われて戦闘が長引くこと」ですが、エンケドラスは戦闘中2回まで「治療」を使用します。「治療」の効果は「自身のHPを最大値の30%回復」という厄介なものなのであり、戦闘が思ったよりも長引いてしまいます。それの何が問題なのかというと物資の問題が挙げられます。現時点では物資の補給のためにアタらなければならないのですが、あまり長々とやるのも苦痛なので稼ぎは必要最小限にとどめています。先述の雑魚密猟の段階でアイテムを消耗する事も踏まえると、この戦いで結構な数のアイテムを消費するのでこの点はゲーム進行的に嫌な要素という感じになります。これについての対処は、ガンビットでハイポーションを使用するHPの基準をわざと厳しくすることでラーサーに無限ハイポーションを使わせる事を優先し、物資を節約させました。また、後述するバルフレアと他のメンバーの分離を利用して、敵の攻撃による被害を抑えていきました。

 

 そして3つ目の「勝手に狂戦士状態になり戦局が不安定になる事」ですが、エンケドラスはHPが50%未満の時に突然狂戦士状態になることがあります。詳細な条件の説明はバトルアルティマニアに譲りますが、ともかくエンケドラスが狂戦士状態になると、「通常攻撃ダメージ1.5倍」「通常攻撃CTチャージ速度2倍」「攻撃対象のランダム化」の特性(敵味方問わず狂戦士状態になったキャラクター共通の特性)を得てしまい、攻撃に手が回らなくなったりラーサーが倒されて物資の消耗が加速したりするなどの悪影響が出ます。これへの対処についてですが、狂戦士状態にすることを阻止することが困難であるため、耐久を優先しつつ狂戦士状態の相手に真正面から戦いました。ここでもなるべくラーサーにハイポーションを使わせることを優先し、ラーサーが攻撃を受けて倒されても放置せずに蘇生させるようにしました。

 

 ――以上のような感じで、エンケドラス面倒くささについて述べましたが、実は狂戦士状態を除けばエンケドラスの攻撃能力はそれほど高くありません。エンケドラスは主に「通常攻撃」「かみつき(通常攻撃の1.5倍ダメージ)」、「回し蹴り」を使用してきます。このうち、「通常攻撃」と「かみつき」は開幕こそ「HP消費攻撃」によってワンパンされる可能性がありますが、バトルスピードを最遅にすれば相手の行動ペースはゆっくりになるので回復が十分間に合います。そして範囲攻撃である「回し蹴り」は、全員が喰らってしまうと大きな被害が出てしまいます。しかし、ここでもケロゲロス戦と同様にバルフレアに狂戦士で攻撃させると、回し蹴りの被害を1人に抑えることが出来ます。どういう事かというと、バルフレアが狂戦士状態でハイペースで攻撃を続けていれば、そのうちエンケドラスが敵対心を溜めたバルフレアを狙うようになり、上に載せた画像のようにエンケドラスを挟んでバルフレア1人とほかのメンバー3人に分かれる陣形になります。この状態だとバルフレアを狙った「回し蹴り」を食らうのはバルフレア1人になり、被害を最小限に抑えることが出来ます。たまにゾーンの端に追い込まれたバルフレアが攻撃するときにこちらに周りこんできてしまいラーサーが巻き込まれたりしますが、その時はバルフレアと向かい合うようにリーダーが移動するようにしましょう。そんなこんなで、エンケドラス討伐と雑魚処理を終えることが出来ました。

 

(`・_・´) (f ′°Д°`) (・_・) (・-・)

 

 そんな感じで、ラーサーを連れた一行は新たに2体のモブを討伐することが出来ました。さて、そろそろフランが可哀想になってきたのでシナリオを進めておきます。フランの言うには、ゴルモア大森林の至る所にあるヴィエラの結界を解くために、エルトの里にいるミュリンという人物を探してきてほしいとヴァンに依頼します。フランは直接探しに行かずに里の入り口で待っていますが、これは一度は里を出た自分が再び現れることで面倒ごとを起こしたくないという理由によるものでした。

 

 フランに頼まれたヴァン一行ですが、里にいるヴィエラ族はよそよそしく、ロクに情報を得ることが出来ませんでした。しかし、里の長であるヨーテと出会った直後、フランがやってきて「ミュリンはここにいない」と森の声が囁いたと告げます。それに対してヨーテは「どこにいるかまでは(森の声が)聞こえなくなったか」と言った後、「森を抜けたヴィエラは見捨てる」という旨の発言をしました。その言葉に業を煮やしたのか、ヴァンは「こっちが勝手に探すからそっちは勝手に掟を守ってろ」とヨーテに言います。その言葉を聞いて、身内であるミュリンを内心心配しながらも掟を守るヴィエラの長という立場から表立って助けに行けなかったヨーテは、「アルケイディア帝国が支配するへネ魔石鉱をさまよっている」という森の声をヴァンの言葉に負けたという口実でヴァン一行に伝えます。

 

 ヴァンのおかげで情報を得られた一行は早速ヘネ魔石鉱へ向かいますが、ヨーテがフランに言った「50年前にも云々」という言葉がずっと引っかかっていたヴァンは、何のはばかりもなく「フランって何歳?」とフランに聞いてしまいます。そのせいで一行の間に微妙な空気が流れてしまうのですが、当のヴァンにはその状況がよく呑み込めていませんでした。

 

 一行はヨーテアルケイディア帝国の王族であるラーサーの情報をもとに、オズモーネ平原にあるへネ魔石鉱に到着しました。すると、魔石鉱の入り口で帝国軍兵士ドラクロア研究員が倒れているのを見かけました。どうやら中でただならぬことが発生しているようだと考えた一行は、へネ魔石鉱の中へと急ぎます。

 

HPが約5万と高いうえに、アタッカーをドンアクにしてくる面倒な相手でした

 

 ――さて、一行はへネ魔石鉱にやってきたわけですが、やる事は目的地までひたすら逃げ回る事だけです。今までと変わらない事ですが、今回は防御無視のダメージを与える「吸血」をしてくるレッドマウス(+シーカーバット)、ワープ移動で追いかけてくるナイトメア、足が速いうえに食らえば即死級ダメージの「かみつき」「ソニックファング」を使用してくるロックイーターなど、ランニングコースが難所ばかりです。そんなこんなで、パーティメンバー(+ラーサー)が何人も殺されながらも、ヘネマラソンの給水ポイントとして知られているゲートクリスタルに何とか到着しました。と同時に、なにやら様子がおかしいミュリンを発見しました。ミュリンはアーシェを指さし、「力に餓えたヒュムが!」と叫びながら、へネ魔石鉱の奥へと走っていきます。給水した一行がミュリンの後を追いかけていくと、そこで大きなドラゴン、ティアマットが襲い掛かってきました。

 

 という訳で、へネ魔石鉱のボスであるティアマットと戦闘をするわけですが、先に戦闘の概要を述べてしまうと、「不安定な長期戦」になってしまいました。まず、ティアマットは49993という後のボスと比較してもかなり高いHPを持っており、この時点で長期戦は避けられません。そして、こちらが取れる攻撃手段ですが、実はティアマット混乱が有効であり、上手く活用すればハメ殺しも出来るのですが、生憎LPが不足しており「コンフュ」をはじめとするハメ殺しに必要な準備を整えることが出来ません。また、マラソンを活用すれば強力な装備品を装備して攻撃力・防御力共に余裕を持って戦闘に臨むことが出来るのですが、言うまでもなく今回プレイではマラソンが禁止されています。その為、効果的な戦術を取ることが出来ず、5万ものHPを誇り「瀕死防御力UP」まで持っているティアマットをひたすら地道に「たたかう」でダメージを与えつつ食らったダメージを回復する肉弾戦で倒す羽目になってしまいました。

 

 ここまでこちらの戦力について述べてきましたが、ここからは敵の戦力について述べていきます。敵は状況に合わせて「通常攻撃」「ひっかき(1.5倍ダメージ)」「エアロ」「ブレス」「ドンアクガ」を使用してきます。このうち、最も厄介かつこちらの戦局を不安定にする攻撃は「ドンアクガ」と言ってよいでしょう。というのも、他の攻撃はダメージを与える攻撃なのでほかの敵と同様に適宜回復していけばよいのですが、「ドンアクガ」を使われてしまうと、こちらの攻撃がほとんどストップしてしまうからです。

 

 ティアマットが「ドンアクガ」を使用してくるとき、その対象は敵対心が最も高いキャラクターです。という事はすなわち、狂戦士状態でハイペースでダメージを与えているアタッカー(バルフレア)が「ドンアクガ」の餌食になってしまいます。一応ドンアクの対策として黒帯が売られているのですが、アタッカーのバルフレアはLPが足りずに装備できません。他のメンバーも、LPが足りなかったりLP確保のために金のアミュレットを装備しなければならなかったりして、黒帯を装備する事が出来ません(ちなみに、黒帯金のアミュレットのライセンスは同じ「アクセサリ8」だったりします)。ドンアクを治す方法として魔法「エスナ」かライセンスを習得した「万能薬」があるのですが、どちらもLPが足りず以下略のため自然解除を待つしかなくなります。すなわちバルフレアのドンアクが解除されるまで敵にほとんどダメージを与えられなくなります。また、バルフレアがドンアクになってしまうと、当然彼は攻撃できなくなるので彼への敵対心が増加せず、ティアマットを攻撃しているほかのキャラクターの方が敵対心が高くなりそのキャラクターに向かって「ドンアクガ」を唱えられてしまう恐れがあります。当然、全員がドンアク状態になればその時点でやり直しです。こんな感じで、とにかく敵が「ドンアクガ」を使ってくることが厄介になります。

 

 以上の事から、ティアマット戦は、約5万のHPを持ち、こちらを行動不能にする「ドンアクガ」を使用してくるので、最初に述べた不安定な長期戦」になってしまいます。結局撃破出来た事には出来たのですが、やはり「ドンアクガ」でバルフレアが思考停止してしまうと戦闘が全く進まなくなってしまいかなりしんどい戦いになってしまいました。ティアマット戦はマラソン前提の難易度なのか、と半ば本気で思ったりしました。

 

 ――そんなこんなで、ティアマットを撃破した一行は、ようやくミュリンに会う事が出来ました。ミュリンから話を聞くと、彼女は森に現れた帝国兵の動きを探ろうと里を出た後、帝国軍につかまってしまい、ドラクロア研究所が開発している人造破魔石の実験台にされてしまったそうです。その話を聞いたラーサーは、以前パンネロに預けた人造破魔石をひったくり、「こんな危険なものを渡しておけない」と言いました。それを見たアーシェは「危険だろうと支えにはなる」とつぶやきました。一行は、ミュリンとともにエルトの里へ戻ります。

 

 ――冒険の自由度が大きく上がったとはいえ、いまだ満足のいく戦力を整えられない状況ですが、この後にどんな戦闘が待ち受けているのでしょうか?

 

(2019年7月15日)

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