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かんたんスフィア盤なしクリアープレイ日誌
“キマリ”は古代琉球語で「神」を意味します(嘘) |
第11話では、FF10の一大やり込み要素である、「モンスター訓練所」を攻略していくことにしよう。
…さて、この「モンスター訓練所」は、作中では討伐隊の創始者である英雄ミヘンが作ったとされているが、管理人の老人の誤りで魔物が全て逃げてしまったという。ゲーム中で行う「捕獲」は、この魔物たちを集め直すという設定である。
――そして、ゲーム的な位置付けとしては、ストーリー以外の部分における、分かりやすいやり込み要素となっている。まず、魔物は1種類につき10匹まで捕まえることができ、昔のマップを訪れる積極的な理由となる。また、モンスターを集めて得られるアイテムは非常に魅力的であり、戦力を一気に高めることができる。加えて、訓練所で新たに登場する独自モンスター計35体(地域制覇13体・種族制覇14体・訓練所オリジナル8体)は、その大半がラスボスを遥かに凌駕する強敵たちであり、キャラクター育成を行う強力な動機になると共に、得られる戦利品も実に豪華である。これらの要素により、「強敵を撃破」→「アイテムを収集」→「更なる強敵に挑んでいく」という流れで、自然とバトルを楽しんでいくことができるのだ。
もっとも、これらのやり込み要素は、今の環境では批判的に見られることも少なくない。まず、モンスター捕獲に関しては、出現率の低いモンスターに対しては、ひたすら出現地域をグルグルと周り、違う敵が出た場合は「とんずら」などで逃走する…といった作業を繰り返す必要がある。しかも、それが1匹ではなく10匹なのだ。まさしく、日本ゲームでよく非難される、水増し系のやり込み要素と言わざるを得ない。
…また、訓練所での戦闘に関しても、ラスボスを超えた強敵と言えば聞こえは良いものの、パラメーターをある程度まで高めると、全員が最強装備で同じ技を繰り返すだけというワンパターンな内容になってしまう。相手側の能力に関しても、ただカウンターが鬱陶しいだけとか、HPが高くて時間が掛かるだけだとか、防御無視で即死するだけなどといった感じで、強さの表現が限界を迎えている敵も多い。とりわけ、訓練所最強とされる「すべてを超えし者」などは、素早さを170以上にまで成長させ、リレイズとヘイストを掛けながら「クイックトリック」を連打するだけである。やれ、ストーリー中はあれほど戦略性の高かったFF10が、最終的にこんなバトルになってしまうのは、ちょっと悲しいというものだ。
――ただ、この辺りは、FF10が前作の『9』から僅か1年で発売された作品という点を考慮する必要があるだろう。そう思えば、むしろ時間や労力の制限が厳しい中、よくこれだけ遊べる要素を作ったと称賛するべきである。FFにも、こうやってテンポ良く作品を出せていた時代があったのさ…。
一応、「調合」までフル活用すれば、上4体は倒せる…予定 |
それでは。ここからは、スフィア盤封印プレイにおいてのモンスター訓練所について語っていこう。
…まず、前回パートまでで全モンスター×10匹の捕獲を終え、リストには既に「すべてを超えし者」を除く34体の独自モンスターが並んでいる。なお、すべてを超えし者に関しては、「全モンスターを10匹捕獲し、かつ他の訓練所独自モンスター34種類を全て倒す」という条件が存在するものの、独自モンスターの1体である「神龍」はまあ倒せないため、「スフィア盤封印プレイですべてを超えし者と戦うこと」、および「訓練所の完全制覇」は不可能であるとされている。なお、その他の敵に関しては、極端なことを言えば、さきがけ斬魔刀を放てば全て倒すことができるのだが、基本的には体系的に攻略されていることは少ないようだ。
――まあ、FF10発売当時のやり込みと言うと、通しプレイとしての制限をきっかり決めていく方針が基本であり、今のように「基本の制限を緩めにして、“自主規制”で難易度を調整していく」「単体の戦闘とストーリー進行を分け、稼ぎを簡略化したり、縛りの条件を先鋭化したりする(この方式に関しては、2004年の【ドラクエ7
レベル1ボス撃破】から有名になったはず)」といったスタイルなど、ほとんど存在しなかった。そのため、今回の私の攻略方針である「メイン制限はスフィア盤のみとし、召喚/使う/調合については段階的に解禁しつつ、敵を倒せることが分かったらリセット」というプレイなど、仮に2001年当時に持っていけたとしても、意味不明の物質としてしか扱われないであろう。その他、制限攻略ではストーリー突破が第一であり、寄り道要素は重視されないという事情もある。こちらは、今も昔も大きくは変わらないものだ。
そういうわけで。今回は、実に新鮮な気持ちで、スフィア盤封印プレイにおける訓練所攻略を始めていくことになった。
――まあ、もちろん私にも、さきがけ斬魔刀を使えば神龍以外は全て倒せるということは分かるし、行動パターンを一目見るだけで勝利を確信できるような場合も存在する。だが、全35体のモンスターを全て詳細に攻略するとなると、どうなるかということは予想が付かない。言うまでも無く、基本的には“裏ボス”扱いということで、数体しか倒せずに門前払いされてしまう恐れも高いのだが、逆に完全制覇まであと一歩というところにまで追い詰められるかもしれない。まあ、何事もやってみなければ分からないというものである。こんな古いゲームであっても、まだまだ未開の地は残されているものだね。
@:召喚/使う/調合封印 何らかの大きな弱点を持っているモンスター編 |
このレベルの敵が訓練所に出現するとは… |
それでは。実際に、スフィア盤封印の条件下で、訓練所モンスターとの戦闘に入っていくことにしよう。
…その前に、まず基本となる方針であるが、敵の撃破には主にキマリの「死の宣告」を利用する。訓練所の独自モンスターは、HPが数十万〜数百万という敵がほとんどであり、正面から削っていくのは明らかに現実的ではない。一方、「死の宣告」ならば、カウントは地域&種族制覇モンスターが「200」、オリジナル枠モンスターが「255」と極めて長いものの、3桁ダメージで倒し切るよりは遥かに効率が良く、戦法としても守っているだけなので戦いやすいことが多い。まあ、撃破時間に関しては、30分〜1時間以上と異様な長さになるものの、やり込みプレイならばこれくらいは普通である。
――その他、「カルテット99」で9999ダメージを与えて敵を倒すという手段も、もちろん利用可能である。ただし、言うまでも無く、これには「調合」の解禁が必要となるので、当初は封印ということにしたい。なにせ、訓練所レベルであっても、9999を連打できれば一瞬で沈んでしまう敵が少なくないからだ。まあ、最終的には全てを解禁しての死闘になるだろうが、当初の方針としては、これまでと同じく、縛りプレイらしい戦いをしていきたいのである。
というわけで。以下は、対策を練ることにより、召喚・使う・調合の全てを封印したうえで、極めて簡単に撃破することができた相手だ。それでは、訓練所の開幕ということで、さっそく行ってみることにしよう。なお、記載は私が倒した順番である。
○ストラトエイビス
(地域制覇:ビサイド島)
敵は「通常攻撃」→「通常攻撃」→「チャージ」→「大空の凱歌」の順に行動をする。しかし、通常攻撃は「回避カウンター」で回避が可能であり、1ターン溜めての「大空の凱歌」は「最大HPの15/16」を与える最大HP割合ダメージであるため、どちらも対策を練れば一撃死することは無い。そして、敵には「死の宣告」が200カウントで有効であるため、それを掛けてひたすら待っていれば勝つことができるのだ。
…実戦では、キマリに「オートリジェネ」の防具を付けると、敵の行動1回につき160ずつHPが回復し、最大HPが644であるため、4回でちょうど「大空の凱歌」のダメージを帳消しにできる。よって、もう負けることができないため、あとは「スロウ攻撃改」で自分を殴って速度を落とし、暇なので「マイティガード」でプロテスも貼っておく。減ったODゲージは、七曜武器のロンギヌスに装備変更をして「華麗」を使えば、僅か3回の回避で満タンになってくれる。あとは、動作の遅い「サンシャイン」で敵のターンを20回弱は連続で回して、合計25分ほどの戦いで勝つことができた。
○ボムキング (種族制覇:ボム)
敵は3回攻撃を受けるたびに巨大化し、使う攻撃の種類を「通常攻撃」→「ファイラ」→「ファイガ」→「アルテマ」とパワーアップさせていく。
………。よって、最初にさきがけ装備で3回だけ攻撃し、キマリに交代して「死の宣告」を放ち、あとはファイラを「炎吸収」あたりで耐えていれば終わる。何のために産まれてきたの?
何をして喜ぶの?
○キマイラガイスト
(地域制覇:ナギ平原)
「サンダラorブリザラ」→「突撃(通常攻撃)」→「アクアブレス」→「メギドフレイム」を繰り返す。ただし、開幕がどこから始まるかはランダムだ。
「突撃」以外の行動は全て属性を持っているため、2名が4属性に耐性の付いた防具を持ち、「突撃」で死んだ時だけ「フェニックスの尾」で蘇生させて行けば良い。というわけで、あとはいつも通り「死の宣告」を使用し、フェニックスの尾×50個の消費で勝つことができた。
FF10のゾンビは回復逆転・吸収逆転・即死耐性はあるが死の宣告は防げず、戦闘不能で解除される |
○アビスウォーム
(地域制覇:ビーカネル島)
通常時は「頭突き(通常攻撃)」→「頭突き」→「地震準備」→「地震」を繰り返すが、こちらが5回の攻撃を加えると、カウンターの「吸い込む」で味方キャラクターのうち1名を吸収する。吸い込んだキャラクターは、その後に2回の行動を受けると「吐き出す」をカウンター扱いで使用して、9999のダメージと共にバトルへ復帰させる。
…ところが、こいつの行動パターンには、「誰かを吸い込んだあと2回の行動を受けて『吐き出す』を使うまで、召喚獣が出現していない場合、自分のターンの行動では何もしない」という信じられない大穴が空いている。というわけで、こちらの対策としては、さきがけ装備などを使って5回攻撃し、誰かが吸い込まれたら残った2名のうち1人がキマリと交代、「死の宣告」を唱え、あとは△ボタンを連打しながら待つだけである。結局、相手は何もせず、7分ほどでバトルが終了した。おそらく、スフィア盤封印プレイの訓練所攻略において、最も簡単に勝てる相手なのではないだろうか。やめたらこの仕事?
○オルニトレステス
(種族制覇:トカゲ)
HP吸収効果を持つ「ドレインタッチ」と、毒効果のある「ポイズンタッチ」を使い分ける。
前者の「ドレインタッチ」は、なぜか特記欄には記述が無いが、その名の通りHP吸収の効果を持っている。よって、自分をゾンビ状態にすることにより、回復と吸収の効果を逆転させ、相手に約16000のダメージを与えることができるのだ。一方の「ポイズンタッチ」は、「現在HPの3/4」を与える現在HP割合ダメージと毒の追加効果を持つが、ダメージは切り捨てであるためこの攻撃だけで死ぬことはなく、毒は「完全毒防御」でガードすることができる。よって、これで「ドレインタッチ」にも「ポイズンタッチ」にも対策できたので、あとはドレインタッチの逆転ダメージで相手のHPがゼロになるのを待てば良い。「死の宣告」も掛けたが、敵の体力が尽きるほうが先であった。
○フェンリル (種族制覇:オオカミ)
200という極めて高い素早さで、「撃滅の牙」「混乱の牙」「地獄の牙」の3種類の攻撃を使い分ける。
…まず、即死効果を持つ「地獄の牙」は、「回避カウンター」で回避が可能である。また、「混乱の牙」については、ダメージは「現在HPの15/16」となるが、クリティカルをすると即死となるため、「マイティガード」のプロテスでダメージを半減させて対策をし、追加効果の混乱は、「完全混乱防御」で防げば良い。最後の「撃滅の牙」は、こちらのパーティに混乱状態のキャラクターがいる際にしか使用をしないので、無視して良い。
――というわけで、これで敵の攻撃には対処可能となったため、あとは「死の宣告」で待っていれば良い。例によって、ODゲージを「華麗」で溜めて、自分をスロウにしたうえで「サンシャイン」で最大の待機時間をセットすれば、敵は25回ほど連続で攻撃をしてくれる。なお、割合ダメージの計算式の関係なのか、HPは2までしか減少しなかった。
A:召喚/使う/調合封印 蘇生の繰り返しで耐えられるモンスター編 |
150回死んだロンゾ |
続いては、「単体攻撃に対して、蘇生を繰り返すことにより、勝つことができる相手」である。
…というのも、訓練所モンスターの中には、そもそも単体攻撃しか使わなかったり、対策を練れば事実上の脅威が単体攻撃だけとなる敵が存在する。一方、FF10では「フェニックスの尾」と「メガフェニックス」をそれぞれ99個持てるため、最大で297回の戦闘不能をアイテムで回復することができる。そして、「死の宣告」のカウントは200〜255であるため、上手にアイテムを使って戦闘不能を解除していくことにより、死の宣告のタイムリミットまで耐え続けて相手を倒せるパターンが存在するのだ。
――ということで。以下に紹介するのは、単体攻撃を耐え続けて勝つことができたモンスターたちである。なお、スフィア盤封印プレイにおいて、「メガフェニックス」は収集が非常に面倒なアイテムであるため、ここからは撃破を確認したらリセットを行っている。まあ、1体撃破をするごとに5〜10時間の作業を行うなら話は別だが、今のやり込みプレイの価値観なら、リセットで作業を簡略化していったほうが良いだろう。なお、使用メンバーは、特に理由が無ければ、素早さの早い順にリュック・ティーダ・ユウナとし、3人中2名に「オートフェニックス」を付けていく。しかしながら、場合によっては「オートフェニックス」を1人だけにし、その人員が倒された時は「メガフェニックス」を使うことにより、適度にフェニックスの尾を節約していったりもした。
○闘鬼(地域制覇:ミヘン街道):攻撃力が高い順に狙ってくる。キマリが「死の宣告」に対するカウンターで殺されたのち、バトル終了まで一度も行動できなかったのだが、まあ問題点はそれくらいか。序盤は「オートフェニックス」で蘇生をさせていき、フェニックスの尾が尽きたのちは、2人まとめて「メガフェニックス」で復活させていった。
○クァールレギナ(地域制覇:キノコ岩街道):「カオス」の混乱効果だけは「完全混乱防御」で防ぐ。死の宣告の効果で味方が戦闘不能になってもオートフェニックスは即座に発動するため、やはりフェニックスの尾が切れるまではボタン連打で良い。実戦では、「カオス」の無駄打ちや死の宣告キャラに「ハイパーブラスター」を使うなどといった無駄な行動が目立ち、際どいところであったが、メガフェニックスを持ち出すことなく勝利ができた。ちなみに、【あまと氏のプレイ日誌】でも触れられているが、攻略本の「カオス」と「ハイパーブラスター」の使用率は恐らく逆である。
○ドン・トンベリ(地域制覇:盗まれた祈り子の洞窟):ただモーションが長くて時間が掛かるだけ。基本戦略で勝てる。
○タンケット(種族制覇:甲羅):同じく、基本戦略で勝てる。
○ジャガーノート(種族制覇:ツノ):「サルヴォ!」は炎耐性で防ぎ、あとはいつも通りに。
B:召喚/使う/調合封印 多少の工夫が必要だったモンスター編 |
プロテスで軽減できる攻撃は、必ず防御でも軽減できる |
次は、同じく単体攻撃を蘇生の繰り返しで耐える作戦をベースとしつつも、若干の工夫が必要となった方々である。
○ヒュージスフィア
(オリジナル:2種族制覇)
「訓練所オリジナル」枠での登場なので、カウントが255である。単体に大ダメージを与える通常攻撃のほか、「アクアプレス」は「最大HPの15/16」を全体に与える最大HP割合ダメージ攻撃であるが、プロテス・防御によって半減できる。
…よって、「オートヘイスト /
オートフェニックス / オートプロテス /
オートリジェネ」といった装備があれば楽勝なのだが、実際にはめんどくさかった物資の都合上そこまで用意できず、オートプロテスはリュックのみで、リジェネは3人ともピンチ系統で代用していった。そのため、アクアプレスでも頻繁に死者が出て、あっという間に「フェニックスの尾」を使い切ったりもしてしまったが、「メガポーション」での回復や、「メガフェニックス」の使用は2名が戦闘不能になるまで粘ってからなどの方策を使って、少しヒヤヒヤしながらも勝利することに成功した。その他、後で気付いたものとして、武器アビリティの「薬の知識」を使うことで、フェニックスの尾でもHP全快で回復できるようにすれば、もう少し楽に勝てていたかも?
○モルボルワースト
(地域制覇:キーリカ島)
「とてもくさい息」は、魔法攻撃扱いだがプロテス&防御が有効であるため、さきがけでその2つを入力することにより、アーロンが600程度のダメージで耐えることができる。一方、追加効果の暗闇+沈黙+毒+スロウ+混乱は、どうせ撃破後にリセットをするということで、豪華に「リボン」(INT版以降で追加、即死とカーズ以外のステータスを無効化する、改造素材はダークマター×99)で防御をしていった。
…そうして「とてもくさい息」を乗り切れば、あとはこちらから手出しをしない限り、敵の攻撃を「いただきます」「すごい消化液」の2つに限定できる。そして、そのどちらも単体攻撃であるため、いつもの戦法で200ターンを乗り切ることが可能となるのだ。
0.5×0.5×0.5×0.8
= 0.1 |
◆「カトブレパス」戦…使用した主な装備とキャラクター | |||||
◆キマリ HP644 / ODタイプ:修行 | |||||
武 | ロンギヌス | ダメージ限界突破 | トリプルドライブ | AP2倍 | 回避カウンター |
防 | 進軍の小手 | オートヘイスト | オートリフレク | 完全混乱防御 | バーサク防御 |
防 | 再生の小手 | オートフェニックス | (空き) | (空き) | (空き) |
◆リュック HP360 / ODタイプ:なんでも良い | |||||
武 | サバイバー | 薬の知識 | (空き) | (空き) | (空き) |
武 | ゴッドハンド | ダメージ限界突破 | トリプルドライブ | AP2倍 | ギル2倍 |
防 | リボーンアーマー | オートフェニックス | オートヘイスト | オートリフレク | (空き) |
防 | ヘイストアーマー | オートヘイスト | (空き) | (空き) | (空き) |
◆アーロン HP1339 / ODタイプ:なんでも良い | |||||
武 | 虎徹 | 貫通 | カウンター | 物理攻撃+20% | 物理攻撃+10% |
武 | 正宗 | ダメージ限界突破 | トリプルドライブ | さきがけ | カウンター |
防 | 進軍の腕輪 | オートヘイスト | オートリフレク | HP+30% | 物理防御+20% |
防 | 投薬の腕輪 | オートポーション | オートプロテス | HP+30% | 物理防御+20% |
◆特記事項 | |||||
キマリのODタイプは「憤怒」のほうが良い |
○カトブレパス (地域制覇:ガガゼト山)
「通常攻撃」「打ち上げ」「フレア」を使い分けて攻撃する。また、HPがゼロになると、その直後に反撃として「アルテマ」を使用する。これがマジックマスターちゃんですか。
…さて、反撃の「アルテマ」は約10000ダメージで、現在の縛りでは決して耐えることができず、しかも「死の宣告」で倒しても使ってくる。ただし、カウンターでHPをゼロにすると何もしないため、その抜け道を使って撃破することにした。ちなみに、最後の「アルテマ」でパーティ全員が倒されても、訓練所ということで全滅扱いとはならず、報酬の「スリースターズ」や装備品も手に入ってしまったりするのだが、これをもって撃破扱いとするのは非常に微妙なため、通常のバトルと同じく、味方健在での勝利を狙っていった。
さて。まず、カウンターを決めるためには、相手の攻撃に1発は耐えなければならないが、結論から言うとこれは可能である。敵の通常攻撃は、基本ダメージこそ約13000と大きいものの、カトブレパスには「パワーブレイク」が有効であり、これに「プロテス&防御」を組み合わせ、さらにアーロンの防具に「HP+30%」「物理防御+20%」を付けることにより、合計のダメージを最初の1/10とし、ギリギリで耐えることができる。そして、相手の攻撃に耐えられるのならば、カウンターを行うことが可能で、死に際の「アルテマ」を封じて勝利を掴むことができるのだ。
…しかしながら、カトブレパスのHPは550000も存在し、いくらなんでも正攻法で削っていっては物資が足りなくなってしまう。ところが、この問題についても解決済みである。というのも、敵は「フレア」を放ってくるため、それをリフレクで反射すれば、約7500のダメージを与えることができる。これを70発ほど当てれば良いという話だ。そして、敵の「通常攻撃:打ち上げ:フレア」の使用率は「2:1:1」とされており、70回のフレアで目標HPまで到達できるとすると、通常攻撃と打ち上げを使われる回数は210回であり、それらで毎回戦闘不能になったとしても、「フェニックスの尾」「メガフェニックス」の個数は足りてくれる。よし、勝った…!!
例えばこの状況なら、次の攻撃でどちらが狙われても間に行動できるので、防御でターンを潰す |
それでは、細かい点を考えていこう。まず、敵の攻撃への対策である。意外なことだが、カトブレパスは素早いモンスターであり、行動ごとの待機時間は「18」と短い。そのため、単体攻撃だけとナメていると、普通に蘇生直後に3連続で攻撃されて全滅したりもするのだ。
…というわけで、今回は受け役であるアーロンの防具の枠が特に厳しいのであるが、全員がヘイスト状態を用いたうえで、さらにリュックに「オートフェニックス」を付けていく。この装備だと、待機時間の関係上、「フェニックスの尾」が続く限り、全滅することは無くなる。と言っても、実際にはフェニックスの尾は枯渇するので、オートフェニックス役のリュックが戦闘不能になった時は、必ず「メガフェニックス」で蘇生をさせ、更に余裕があるとき…つまり、「次のカトブレパスの攻撃後に2名が行動でき、どちらが狙われても全滅することなく戦闘続行可能な場合」は、メガフェニックスで2名を同時に蘇生させるようにしていきたい。なお、素早さ最低のアーロン・キマリであっても、ヘイスト状態かつ待機時間倍率「2」の行動であれば、必ずカトブレパスと交互以上でターンが回ってきてくれる。
――それでは、具体的な行動ごとに考えていこう。まず「通常攻撃」は、アーロンなら最大まで状況を固めた状態で耐えられる。今回は必要アビリティの都合上「オートポーション」は付けられないが、手動で回復をする隙は十分に存在する。アーロン以外のキャラクターへの通常攻撃、および「打ち上げ」に関しては、耐えることは不可能なので、これは1人が死ぬものとして対処しよう。そして「フレア」は、誰に来てもオートリフレクで反射をし、約7500のHPを削れるということで、このバトルでの唯一と言っても良いダメージ手段である。しかも、このフレアは待機時間倍率が「5」というおまけも存在し、敵の次の攻撃がかなり遅くなってくれる。実にサービス精神に溢れた攻撃である。
続いては、具体的な戦闘の流れである。まず、カトブレパスには全てのブレイク状態が効くが、「マジックブレイク」を決めてしまうと反射フレアのダメージまで落ちてしまうため、ここはアーロンの技である「パワーブレイク」で、確実に物理攻撃のダメージだけをダウンさせていく。それが終わったら、キマリは「マイティガード」を使い、通常攻撃に耐える態勢を作っていく。このプロテス状態は、アーロンが戦闘不能になると解除されてしまうが、その都度マイティガードを使って掛け直せば良い。そのため、キマリのODタイプは、成功時の「修行」ではなく、「憤怒」のほうが良いだろう。
…そういうわけで、その後は防御やアイテムといった待機時間倍率「2」の行動でターンを潰しながら、「フレア」のリフレク反射を使ってHPを削っていく。オートフェニックス役のリュックには「薬の知識」を付けてあるため、アーロンが死んだ場合も必ずHP全快…正確には、1だけ減った状態(小数点以下切り捨ての通常のHP回復量を、単純に2倍にしただけ?)で復活させることができる。なお、カトブレパスを含む訓練所の独自モンスターは全て「見破る」を無効化するため、HPの計算は電卓で行うほか無い。また、敵は「かたい」特性を持っており、この縛りだとアーマーブレイクだけを決めることはできないので、アーロンはフェニックスの尾の節約ついでに、「貫通」付きの自作武器でカウンターを加えていくと良い。まあ、反射フレアの1/30くらいしかダメージを与えられないので、ただ計算の手間が面倒になるだけかもしれないが…。
――さて、ラストである。敵のHPが残り僅かになったら、まずは落ち着いて「征伐」でマジックブレイクを決める。これにより、フレアのダメージが4500程度にまで落ちるため、更に細かい範囲まで調整ができる。それが終わったら、「オートリフレク」の装備を外し、ついでにアーロンは「正宗」に持ち替える。マジックブレイクと同時に掛けたアーマーブレイクで「かたい」が無効化されるうえ、敵の攻撃を受けたのちの行動は「カウンターの実行」→「オートポーションでの回復」の順であるため、正宗のHP減少による火力上昇効果を有効に活かすことができるのだ。INT版で弱体化されたとはいえ、そのダメージは500以上と、スフィア盤封印プレイにおいてはかなりの高火力となる。
そんな感じで。バトルは1時間15分という長丁場になったが、何とか最後にカトブレパスの打撃を1211ダメージで耐え、カウンターで566ダメージを与えて、「アルテマ」を封じつつ敵を撃破することに成功した。
…なお、今回はアイテム的にギリギリであり、使用をしたのは「フェニックスの尾」×96個&「メガフェニックス」×55個、そしてアーロン回復用の「メガポーション」×35個である。特に「フェニックスの尾」は、切れるとその時点から全滅の可能性が出てくるため、本当の本当にギリギリであったと言える。まあ、万全を求めるなら、キマリのODタイプは「憤怒」にしたうえで、トドメ用の装備にも「オートヘイスト」を付けるなどの細かい改良は可能であるが、要するにフレアを多く使ってくれるかどうかの運ゲーなので、勝てる時は勝てるし、負けるときは負けるという感じだろうか。
C:召喚/使う/調合封印 この条件では倒せなかった方々 |
「死の宣告」にすらカウンターされる。これさえ無ければ、あとは全て単体攻撃なのに… |
さて、ここまで召喚/使う/調合を制限して、合計14体の訓練所モンスターたちを撃破してきたが、全ての制限を守っての快進撃はここまでである。残りの敵は、残念ながら絶対に勝つことが不可能か、勝てるとしても天文学的な確率となるため、ここで私は諦めざるを得なかった。
――そういうわけで、それらモンスター21体については、じっくり書くと長くなりすぎるのだが、全く記載しないというのもアレなので、ここで簡単に触れておくことにしよう。まあ、訓練所ということで、またいつでも戻ってきて戦える。これらの方々も、いつか誰かに倒されるかもしれない。
@耐久不可能の全体攻撃を、特定タイミングで必ず使ってくる
プテクリス / 一つ目 / エレメンタル・ネガ(「死の宣告」にカウンターされる) / ネムリダケ / アイアンクラッド
/ カタストロフィ / ブラキオレイドス
A耐久不可能の全体攻撃を確率で使うため、200〜255ターン凌ぐことが事実上無理
ヨルムンガンド / アバドン / ヴォーバン /
ウィーザルシャ / ジャンボプリン /
アルテマバスター
B敵の攻撃が早すぎor多すぎで、「オートフェニックス」の物資が切れて負ける
ホーネット / ファヴニル / アースイーター
C死の宣告が効かない、または逃げる
サポテンダー / エスパーダ / ネスラグ / 神龍(水中戦でキマリが参戦できず、「使う」を解禁しなければ死の宣告状態にできない)
D挑戦権が無い
すべてを超えし者
だいたいこんな感じである。
…まあ、この中で可能性があると言えるのは、せいぜいBに挙げたモンスターくらいで、その他はもはや理論上も不可能というくらいに確率が低いと思われる(例えば、Aのヨルムンガンドに関しては、2/3を199回連続で引く必要がある。仮に、「1回の試行が1分」で「1日8時間プレイ」し、それを「地球の人類70億人全員」が「地球誕生から今までの50億年間」を使ってやり続けるとして、その世界線を180億回くらい繰り返すと達成できるかもしれない…というくらいの確率である。つまり、無理なのだ)。というか、乱数表とかの関係で、恐らくは絶対に無理になるのではないだろうか?
D:使う&調合解禁 カルテット・瞬殺の巻 |
まあHP10万とかならこれで勝てますよ |
そんなわけで、ここからは三本柱のうち、「使う」「調合」を解禁していくことにする。ここで、本編のシーモア:最終異体戦で見せたような、一部解禁という手も考えたが、まあここまで来たら200ターン耐えるのもカルテットで瞬殺するのも同じだと思うので、「使う」「調合」の解禁内容については問わないことにした。もう、カルテットだろうとリレイズだろうと、待ったなしなのである。なお、「召喚」に関しては、初期ステータスのキャラクターたちで戦っていくというテーマをなかなか壊してしまうため、全解禁には更にワンステップを置いていくことにした。
…ということで、以下はHPが10万前後と少ないため、「カルテット99」に「アタックリール」など連続攻撃系OD技を組み合わせ、即座に撃破ができた相手である。なお、減ったODゲージは、エレメンタル・ネガさんに「アルテマ」を使っていただくことにより補給をしていった。
◇サポテンダー / HP100000(地域制覇:雷平原):「カルテット99」→「アタックリール」で終わり。ちなみに、16ターンより前に逃げることもある。
◇プテクリス / HP100000(種族制覇:鳥):同じく「アタックリール」で終わり。
◇ウィーザルシャ/ HP95000(種族制覇:小鬼):アタックリールで終了。
◇一つ目 / HP150000(種族制覇:目玉):少しHPが高いが、アタックリールの前に「エース・オブ・ザ・ブリッツ」を挟めば終わり。
◇ネムリダケ / HP98000(種族制覇:キノコ):アタックリールで完。
E:使う&調合解禁 カルテット・少しは苦労したの巻 |
「アタックリール」では絶対に転倒しない?
条件は結局よく分からなかった |
引き続き、「調合」を解禁してのプレイを進めていこう。
…続いての相手は、「カルテット99」により撃破できたが、開幕で即殺できる敵よりは少し苦労した方々である。主に、HPが高かったり、または「オートフェニックス」があれば全滅こそ無いものの、その他の理由で撃破に苦労したメンツが名を連ねている。
◇ヨルムンガンド / HP520000
(地域制覇:ジョゼ街道)
1/3の確率で使ってくる全体攻撃の「時空震」を喰らうと全滅するため、その前に片付ける。スロウ状態が効き、通常攻撃は「回避カウンター」で回避可能、石化+大ダメージの「不動の視線」も「完全石化防御」があればただの単体攻撃である。ということで、それほど苦労することはなく、カルテットで押し切ることができた。
◇エスパーダ / HP280000
(地域制覇:マカラーニャ地方)
死の宣告を無効化し、常時リジェネ効果を持っている。ただし、単体攻撃しか使ってこないので、「オートフェニックス」を用意すれば全滅は無いうえ、敵が自分のターンで使用する「死神のツメ」は「回避カウンター」で回避できる(※カウンターの攻撃に関しては、「回避カウンター」は無いものとして扱われる)。敵の攻撃には即死の追加効果があるため、ODタイプは戦闘不能キャラの発生で30増加する「悲哀」とし、「トリプルドライブ」も兼用する。そのうえで、「エース・オブ・ザ・ブリッツ」「アタックリール」「炎の魔石」などでしばらく攻めていったところ、無事に撃破をすることができた。
◇アバドン / HP380000
(地域制覇:『シン』の体内)
自身にリフレクで魔法を跳ね返しながら、時間を掛けると魔力集中の後に全体攻撃の「エンブレム・オブ・コスモス」を使用する。しかしHPが低いため、カルテットからのOD技で簡単に片付けることができた。
◇ホーネット / HP620000
(種族制覇:羽虫)
単体攻撃しか持っていないが、素早さが102(行動ごとの待機時間は「12」)と異様に早く、クリティカル率の高さやステータス攻撃も厄介で、三本柱封印では「オートフェニックス」の物資が切れた瞬間に敗北する相手であった。一方、カルテットを解禁すると、フェニックスの尾が残っており「オートフェニックス」が有効なうちに敵のHPを削り切るだけの戦いとなる。一応、敵はHPが半分未満になると「ケアルガ」を使うこともあるが、その回復量は僅か7000程度と、完全に焼け石に水である。ということで、死の宣告で倒そうとしていた時の苦戦が嘘のように、簡単に撃破することができた。
◇ファヴニル / HP1100000
(種族制覇:竜)
「通常攻撃」→「3段攻撃」→「3段攻撃」→「3段攻撃」を繰り返す。「3段攻撃」は、「@通常攻撃→Aブレス→B通常攻撃」を1ターンの間に行うというものである。細かい点として、@の通常攻撃で戦闘不能者が出た場合、Bの通常攻撃は行わない。また、Aのブレスは、氷→炎→雷の順番となる。驚くべきことに、この「3段攻撃」の1セットで待機時間倍率が「1」である。3回攻撃で待機時間倍率が1ということは、つまりオリジナル版「クイックトリック」の更に3倍の速度というふざけたスピードとなっている。お前を上回る9倍速だーっ!!
…ということで、このファヴニルは、ブレスの属性攻撃さえ無効化すれば、あとは実質的に単体攻撃を繰り返すだけの相手となるのだが、あまりにも速度が早すぎるため、「死の宣告」で耐えているのは不可能であった。そして、これだけ敵の行動ペースが早いと、なかなか攻撃チャンスが作り出せず、「カルテット99」を解禁したとしても物資切れまでに勝てるかどうかは微妙となる。1回目は、全員が「オートフェニックス
/ 氷・炎・雷防御」の防具を付けていくというミスを犯し(敵の攻撃1回と死亡者1名の発生が完全に対応しているため、「オートフェニックス」は2人で十分)、フェニックスの尾を使い切ってもHPを削りきれなかったのだが、2回目はリュックの防具を「オートヘイスト」のものに変えたところ、53個ものフェニックスの尾を残して勝利することに成功した。まあ、これはさすがに極端すぎるが、結局のところ運要素は存在するものの、それほど勝率は低くないといったところだろうか。
◇アースイーター / HP1300000
(オリジナル:2地域制覇)
立っている状態と転倒している状態が存在し、立っている状態では大ダメージの「通常攻撃」と即死効果のある「メガトンパンチ」×1〜2回を使用するほか、こちらの攻撃には「メガトンパンチ」×1でカウンターをする。また、立っている状態で10万以上のダメージを与えると、敵は転倒し、3ターン目に起き上がるまでは自発的な攻撃をすることが不可能となる。一方、転倒時でもカウンターは存在し、何らかの攻撃を加えると、敵は尻からフレアを放って攻撃する。これは自身の永続リフレクに対して反射をしているため、こちらの「リフレク」で跳ね返すことはできない。
…さて、こいつは、一応「単体攻撃しか使わない敵」に入るのであるが、素早さが47(行動ごとの待機時間が「18」)となかなか早く、しかも「メガトンパンチ」×2に対して「オートフェニックス」が1回しか発動しないことがあるため、メガトンパンチで2人が倒され、1人しか蘇生されず、そこから更にメガトンパンチの二連撃を重ねられると全滅してしまう。そのため、フェニックスの尾が残っていても負けることがあるため、速攻で片付けるほかは無い。味方の防具には、いつもの「オートフェニックス」「オートヘイスト」のほか、「メガトンパンチ」を通常のダメージ攻撃に変換して「悲哀」でのODゲージ回復に繋げるため、「即死防御」系統のアビリティも付けておいた。
――ところで。このアースイーターが転倒する条件については、「立っている時に10万以上のダメージを与える。または、転倒中に10万以上のダメージを与えておき、立ち上がった後に更に1以上のダメージを与える」とされているが、例外が幾つか存在し、オーバードライブ技を使った場合は転倒条件のダメージが加算されないことがあるようだ。これに関しては、色々なことが書いてあって正直よく分からなかったのだが、とりあえず「アタックリール」では転倒しない(「エース・オブ・ザ・ブリッツ」も?)ということだけは確実であると思われたので、ワッカではなく久々にルールーを投入し、「T・サンダー」によってHPを削っていった。ちなみに、PS4のスティックだと、早く回しすぎると反応しなくなるため、優しくいじってやることが重要である。私は7回が限度だったが、果たしてこれ以上の回数を出すことは可能なのだろうか?
何はともあれ、メガトンパンチ×2の連続使用さえ来なければ全滅は起こらないため、負けた際には運が悪かったのだと割り切り、しばらく戦っていって撃破することに成功した。
F:使う&調合解禁 リレイズ解禁の巻 |
復活直後に長めの待機時間がセットされるのが弱点 |
続いては、リレイズ効果を持つ「マイティGグレート」を解禁しての攻略である。
…やれ、FF10には「リレイズ」状態が存在し、同名魔法と調合の「マイティGグレート」のほか、ラストバトルでは途中からイベントで永続発生するようになる。その効果は、戦闘不能になった時に自動的にHP25%で復活するというものであり、通常の蘇生と同じく「非ヘイストで待機時間倍率『3』の行動をしたのと同じ待機時間」がセットされるという弱点があるものの、一発全滅の攻撃に対策できるという意義は大きい。
――さて。このリレイズ状態は、上記の通り復活直後の待機時間が長いため、ランダムで全体攻撃を使ってくる敵に対しては、起き抜けに同じ攻撃を重ねられ、上手くいかないことが多い。しかしながら、逆に全体攻撃の使用タイミングが決まっている場合は、「死の宣告」を掛けて「マイティGグレート」で待っているだけで勝てるような相手も存在するのだ。というわけで、ここではそんなモンスターを中心に、「リレイズ」の解禁によって勝てるようになった6体の方々を紹介してみることにしよう。
○エレメンタル・ネガ
(種族制覇:エレメント)
各種の魔法を使って攻撃をしてくるほか、こちらから魔法以外の攻撃を加えると「アルテマ」でカウンターされる。なんと「死の宣告」ですらアルテマで反撃されるため、リレイズなしだと攻撃手段は「ドレイン」のゾンビ逆転か「魔法カウンター」と属性防御を組み合わせて反撃するしか無いが、前者は1度でも敵が「リフレク」を貼ってしまうと以降は永久に使われなくなり、後者はティーダの七曜武器で殴って100程度のダメージが最大なうえ、「フレア」が来るとフェニックスの尾が削られていく。まあこいつも、乱数を自由に調整する方法でも発見されない限り、勝つことは不可能だろう。
…ところが。敵が自分のターンに使ってくる魔法は全て単体攻撃であるため、最初の「死の宣告」に対するアルテマさえ凌げれば何とかなる。よって、そこを「マイティGグレート」で乗り切れば、あとは△ボタンを連打しているだけで勝てる相手となるのだ。属性魔法を適当に防げば、「バイオ」の毒状態で死んだ時ですら「オートフェニックス」で復活できるため、何の心配もいらない相手であった。
○カタストロフィ
(オリジナル:6地域制覇)
最初の殻にこもった状態では、「何もしない」→「邪毒雲(全体魔法攻撃)」のみを繰り返す。殻にこもっている時の敵の素早さは34であり、行動ごとの待機時間は「24」である。一方、リュックが戦闘不能になってリレイズで復活し、次に行動可能となるまでの待機時間は「36」のため、邪毒雲で死んでリレイズで蘇生した場合、次の邪毒雲が来る時刻「48」の前に必ずリュックのターンが回ってくる。よって、こちらがやるべきことは、「死の宣告」を掛けた後に、ひたすら自分に「マイティGグレート」を使い続けるだけである。マイティGグレートを放つと、次は必ず邪毒雲が来るため、他のコマンドを入れる必要は一切無い。ODタイプは「修行」としておく。この戦い自体が、確かに滝行みたいなものだ。
…さて、敵の「死の宣告」のカウントは255であり、勝利までには「マイティGグレート」の127回の使用が必要となる。そのための物資であるが、マイティGグレートは「光・月・星のカーテン」+「勝負師の魂・逆転のカギ・勝利の方程式」のどれかを組み合わせれば発動可能であり、前者のカーテンは雑魚敵から盗むことで容易に入手でき、後者もサブイベント等で全て99個揃っている。よって、これらだけでも最大297回の「マイティGグレート」を発動でき、物資的には全く問題が無い。ということで、約45分のあいだ自分に対して「マイティGグレート」を使い続け、特に危ない場面も無く勝利することに成功した。危ない場面と言うと、ボーッとしすぎて、敵に「盗む」を放ってしまうとか?
「いまわしき虹」の前後で交代すれば安定化が可能 |
○ブラキオレイドス
(オリジナル:6種族制覇)
「@通常攻撃」→「Aいまわしき虹」→「B白魔法」→「C収束魔法陣」を繰り返す。白魔法のターンでは、プロテス・シェル・リジェネをこの優先順位で使用し、全て発生していると何もしない。また、攻撃を受けてHPが変動すると、カウンターで全体攻撃の「断罪」を使用する。この「断罪」にはリレイズを含む強化ステータスを全て解除するという効果があり、今の縛りだと受けた瞬間に全滅である。よって、「死の宣告」以外の行動は仕掛けてはいけない。というか、そもそも行う意味が無い。
…さて、この敵の行動ごとの待機時間は「18」であるが、スロウを掛ければ「36」になるため、リュックは蘇生直後に必ずターンが回ってくる。よって、スロウを掛けて、あとは「死の宣告」の制限時間まで「マイティGグレート」を使い続ければ勝てる…と思われた。
――しかしながら、この戦法はすぐにボツが決まってしまった。というのも、敵はスロウを無効化するのである。まあ、これくらいのレベルの敵がスロウに耐性を持っているのは当たり前と言いたいところであるが、何故か敵にはスロウを無効化するくせにスロウ状態に対する反撃として「ヘイスト」を使うという行動パターンが用意されているのである。まあ、恐らくは同種である聖地のガーディアンさんを意識したのであろうが…やれ、効かないステータス魔法に対して専用の反撃パターンを用意しているのはこいつくらいのものだろうなあ。
というわけで、別の作戦を立てることにする。
…まず、敵の攻撃の中で最も恐ろしいのはAの「いまわしき虹」であり、全体が約26000のダメージを喰らうため、スフィア盤封印の戦力では決して耐えることができない。よって、この攻撃を「リレイズ」で受けなければならないのだが、例によって蘇生直後には「非ヘイスト状態で待機時間倍率『3』の行動を入力したのと同じ待機時間」がセットされる。そのため、リレイズで蘇ってもブラキオレイドスに連続攻撃をされてしまう…のだが、「Aいまわしき虹」の次の行動は「B白魔法」である。今回は「死の宣告」で相手を倒すということで、B枠の補助魔法は全て死に技であり、1回休みと変わらない。
――したがって、この特性を使えば、適当にリレイズを使っているだけで勝てる…と思いきや、まだまだ事態はややこしい。というのも、敵には「いまわしき虹」以外にも「@通常攻撃」「C収縮魔法陣」と、2つもこちらのメンバーを戦闘不能にする技を持っている。これらでリュックが狙われてしまうと、最悪の場合「マイティGグレート」を使用するタイミングが無くなってしまうのだ(例えば、開幕に「マイティGグレート」を掛け、通常攻撃ですぐリュックが殺される。すると、「いまわしき虹」はリュック以外の2名で受けてリレイズで復活するが、すると味方のターンが来る前に「収束魔法陣」が来て、メンバーは1人になる。そこからメガフェニックスで蘇生をさせても、もうリュックは「いまわしき虹」より先に行動ができず、全滅が確定する)。
そういうわけで、今回はリレイズに加えて、更に入れ替えを利用した作戦を用いていった。
…やり方は簡単、通常時はリュック以外のメンバーでターンを潰し、「Aいまわしき虹」が来る直前になったら、控えからリュックを出して「マイティGグレート」を使用する。すると、相手は次のターンに「いまわしき虹」を使い、全員が戦闘不能となってリレイズで復活するが、待機時間の関係上、必ず「C収束魔法陣」の直前にリュックのターンが回ってくる。そうしたら、再びリュックを控えに戻し、他の3人で「いまわしき虹」の前までターンを潰していく。この際、C収束魔法陣→@通常攻撃で誰が狙われようとも、必ず「いまわしき虹」の後に3人が復活できる態勢を作り上げることができるのがポイントである。ちなみに、よく分からないが、どうやらC→@では、同じキャラクターが狙われる可能性が非常に高い(100%?)ようだ。
そんなわけで。「Aいまわしき虹」の前後でリュックを入れ替えて「マイティGグレート」を使うことでパターン化ができることに気付いたのちは、いつも通りに「死の宣告」のカウントダウンまで同じことを繰り返すだけの作業となった。
――というわけで、バトル時間は約1時間10分、アイテム消費は「月のカーテン+勝負師の魂」のリレイズ発動セットが64個ずつ、フェニックスの尾が91個、メガフェニックスが36個であった。これで、全8種類のオリジナル枠モンスターも半分が倒せたことになるが、残りの方はなかなか苦しい…。
Q:なぜ勝てるのですか? A:私にも分かりません。 |
○ジャンボプリン
(種族制覇:プリン)
「アルテマ」を含む、各種の攻撃魔法をランダムで使用し、HPが減るごとにアルテマを使う確率が増える。また、「プロテス」で軽減できる攻撃を全て無効化する能力を持っており、魔法での戦いを余儀なくされる。
…さて、こいつに関しては、「スロウ」が有効とはいえ、一発全滅のアルテマを終始使用する可能性があり、しかもHPが130万と高い。さらに、物理防御力が255とカンストしており、「カルテット99」からの「アタックリール」でも、半分くらいが0ダメージになってしまう。どうも、カルテット無しでやってみたところ、1か0のダメージが出ており、もともと0ダメージの攻撃は9999になってくれないという性質のようだ。ティーダの連続斬りなど、その全てが0ダメージだ。加えて、属性攻撃も全て吸収されるため、「テンプテーション」や魔石アイテムもアウトであり、攻撃手段は極めて限定される。現実的には、リュックが「ダークマター」を投げ、キマリが「竜剣」、ワッカは半分ほど無効になるのを承知で「アタックリール」で削っていくしか無いだろう。
――よって。私は、本バトルは確率面で極めて苦しい戦いになると覚悟していたのだが、その試行中に「リレイズ」を使ってみたところ、どうやら敵の「アルテマ」で全滅したのちに、蘇ったリュックが必ず先制攻撃ができるということを発見した。そりゃあそうだろう、素早さ「60」で行動ごとの待機時間は「18」(フレアは「30」)、それがスロウで遅延して「36」になるのだから、蘇生後の待機時間が「36」となるリュックは、必ずジャンボプリンに対して先手を取れる。ここまで分かれば、あとはいつも通り「死の宣告」を掛けて「マイティGグレート」を連打するだけの作業となった。敵の攻撃で毎回死んでも問題無いのだが、時間短縮のため、4属性吸収防具を使い、「スロウ攻撃改」で自分も殴ったりしながらターンを潰していった。
○アイアンクラッド
(種族制覇:鉄巨人)
3種類の攻撃を順番に使用する。技名は「@剛剣法・烈破撃」→「A剛剣法・武神斬」→「B剛剣法・神龍断」というものであるが、よく分からないので内容で書くと、「@回避カウンターで避けられる単体攻撃」→「AHP・MPダメージの全体攻撃」→「B回避不能の高威力単体攻撃」である。また、何らかの攻撃を受けると、100%の確率で「剛剣法・烈破撃(単体攻撃)」を使ってカウンターを行う。
…やれ、こいつは鉄巨人タイプのくせに、素早さが65と高く、行動ごとの待機時間は「15」しか無い。そのため、Aをリレイズで乗り切ったとして、Bをリュックが受けてしまうと、「オートフェニックス」で蘇生させても次のAまでにリレイズの発動が間に合わない。よって、この戦闘は、Bでリュックが狙われた瞬間に失敗が確定する。そんな状況で200ターンを耐えきるのは、さすがに不可能であると思われた。
――ところが。試しもしないで諦めるのは良くないだろう…と実際にやってみると、「A剛剣法・武神斬」をリレイズで乗り切った後の「B剛剣法・神龍断」で、何故かアーロンしか狙われないのである。よく分からないが、同じ対象しか狙わないのなら…と一度リセットを行い、しっかりと装備を整えたうえで、開幕で「死の宣告」を使って、それに対するカウンターは何とか片付けたうえで、戦闘を続行してみる。すると今度は、ひたすらキマリしか狙われない。そして、リュックさえ狙われなければ、次のAの直前に必ずリュックのターンが回ってくるため、「修行」でODゲージを回復し、「マイティGグレート」を発動することができる。以降、この繰り返しである。そんな都合の良いことが有るはずないというところであるが、実際に死の宣告のカウントが0になるまで、「B剛剣法・神龍断」は全てキマリを狙い続けてくれた。いくらなんでも、1/3が60回以上も続くということは普通は有り得ないため、攻略本にも攻略サイトにも全く記されていないが、何らかの特性があると見て間違い無いだろう。例えば、最もHPが高い相手を狙うとか、そんな感じか?
この画像1枚のために掛けた時間は…!! |
○ヴォーバン (地域制覇:オメガ遺跡)
HP630000。全ての行動に対して、カウンターとして1/2の確率で全体攻撃の「シュトルムフレイム」を使用する。また、自分のターンの行動では、2/3の確率で「通常攻撃」を、1/3の確率で全体攻撃の「ボディプレス」を使用する。なお、枠としてはリレイズ解禁編に含めており、実際に勝利時は「マイティGグレート」が無ければ負けていたのであるが、戦法として重要なのはカルテットのほうである。
…さて。敵の攻撃に耐えることは、HP2倍/プロテス&シェル/はげます&集中/防御状態の各効果をアーロンへと重ねれば不可能ではない。しかしながら、B5のメモ用紙を合計5枚くらい使って考察をしてみたが、最終的に安定して耐えることはできなさそうな感じであった。特に、INT版以降の作品にて、「ボディプレス」の威力が10→13に、「シュトルムフレイム」の威力が24→28と微妙に上げられているのが苦しく、耐える方向性の戦法は難易度が大幅に上昇している。ザコ敵のバルバトゥースはともかく、ヴォーバンまで上げる必要があったのか?
――ということで。今回採用するのは、リュック・ティーダ・ワッカを使った瞬殺作戦である。もちろんヴォーバンに瞬殺される作戦ではない。敵の攻撃は、カウンターの「シュトルムフレイム」はあくまで1/2であるし、ヴォーバン自身のターンの行動も、全体攻撃の「ボディプレス」は1/3の確率でしか使ってこない。そのため、運さえ良ければ、カウンターを一切使用せず、自分のターンでも単調な単体攻撃しか使わない相手と考えることができるのだ。よって、その隙を使い、「カルテット99」とOD技を組み合わせて、630000のHPをむしりとってしまうのである。
と、文章としては簡単に書いたし、実際にやること自体は簡単なのだが、もちろん問題は確率である。まず、開幕は全員さきがけ装備で、「カルテット99」→「エース・オブ・ザ・ブリッツ」→「アタックリール」と連続でOD技を使用し、その後に敵のターンが回ってくるというパターンで固定なのだが、この時点で生存率は僅か1/6となってしまう(1/2 × 1/2 × 2/3)。
…そしてその後も、攻撃のたびに1/2で「シュトルムフレイム」が、ヴォーバンのターンの行動は1/3で「ボディプレス」が使われるため、常に全滅の危険性が付きまとう。一応、状況によっては「マイティGグレート」でリレイズを掛けることもできるが、全員のカルテット状態が解除されるうえに、蘇生後は必ず敵のターンから回ってきて、そこに「ボディプレス」を重ねられてしまえば終わりのため、所詮は保険程度にしかならない。
――それでは、具体的な勝率について、だいたいの計算をしてみよう。ヴォーバンは630000というHPは、最短だと6回の行動で削りきれるため、その間にカウンターの「シュトルムフレイム」が飛んでこない確率は1/32([1/2]5)である。さらに、敵のターンが回ってくる回数は、状況によるが仮に5回とすると、一度も「ボディプレス」が選択されない確率は32/243([2/3]5)である。とはいえ、実際にはこれより短いターンで終わらせることもでき、「マイティGグレート」のリレイズ効果もそれなりには有用であるため、実際の勝率は1/100から1/200の間といったところであろう。
ミスしても 変わらないのよ エースオブザブリッツ(超字余り) |
ということで、本バトルは、前回のオメガウェポンを更に超える純然たる運ゲーとなるため、相応の対策が求められる。まず、ODタイプであるが、これはもちろん全員が「憤怒」…とはせず、リュック・ワッカが「憤怒」、ティーダは「修行」とする。こうすると、理由は全く分からないが、全体攻撃で死んだときに必ず全員のODゲージが満タンとなるため、失敗してやり直す際に、他のバトルでゲージを溜める手間を削減することができるのだ。肝心のバトル内容に関しても、主力はワッカであるため、そこまで大きな影響を与えることは無いだろう。
…また、こちらが使用する技については、敵のHPは630000であるため、9999ダメージを64回出せば勝つことができる。味方パーティのうち、最も攻撃回数が多いのはワッカの「アタックリール」であり、12回のダメージによって、最短で6度の使用でヴォーバンのHPをゼロにできる。次に強力なのは「エース・オブ・ザ・ブリッツ」であり、9回のダメージを与えることができる。こちらは、2度まで混ぜても、アタックリールの時と同じく、通算6ターンの攻撃で敵を倒せる(アタックリール×6で72回。アタックリール×5+エース・オブ・ザ・ブリッツ×1で69回。…以下、エース・オブ・ザ・ブリッツが1度増えるごとに、攻撃回数が3回ずつ減っていく。6度の攻撃で倒せる最低のラインが、アタックリール×4+エース・オブ・ザ・ブリッツ×2である)。
――ということなのだが、ここで「エース・オブ・ザ・ブリッツ」のコマンドをミスしても良いという点に注目をしたい。というのも、エース・オブ・ザ・ブリッツは、最初に8回の攻撃を行い、次にコマンド入力をして最後の1回の攻撃を行うのだが、このコマンド入力が少し難しく、失敗をすると最後の攻撃は発動しなくなってしまう。しかしながら、仮にエース・オブ・ザ・ブリッツの攻撃回数が9回でなく8回であっても、アタックリール×4+エース・オブ・ザ・ブリッツ×2の合計の攻撃回数は64回となり、結局のところ6度の攻撃で勝つことができる。つまり、エース・オブ・ザ・ブリッツの最後の一撃は、成功させなくとも良いのだ。このことに気付いてからは、試行を繰り返す際の手間を大幅に下げることができた。なお、「アタックリール」のほうは、確実に12回を決める必要があり、最後の1つは20秒待って止められるとしても、あまりナメすぎていると最初の2つですら2hitで止められないため、こちらはある程度は注意をしていきたい。よって、試行間の暇潰しは、動画ではなくテキストまたは画像形式がおすすめである(どうでもいい)。
ちなみに。今回は、久々にVitaのPS4リモートプレイを使って挑戦をしていった。理由は、もちろん動画を撮影するためである。
…やれ、もともと「携帯機を使って挑戦を楽にしたい」という目的だけであれば、お察しの通りVita版のFF10HDリマスターでプレイをすれば良い。ただ、Vita本体には動画撮影機能が無く、せっかく倒せたとしても決定的瞬間を逃してしまう(スクリーンショット機能で一瞬のチャンスを狙うなら話は別だが…)。そして、もう運次第で勝てることが分かっているこのバトルにおいて、勝利の瞬間を逃すというのは挑戦する意義自体に影響してくるため、なんとしても動画形式でプレイを残したい。そういった苦肉の策で採用したのが、PS4リモートプレイである。
――すると、当然Vitaならではの自己完結性は犠牲になるし、家庭内の直接接続を使っているくせに画質は劣化気味で、急に切断されたり遅延や無反応が発生することも存在する。ただし、リモートプレイを使っていてもPS4本体からの映像出力は継続されるため、Vitaのボタンでプレイをしながら、パソコンでは通常と同じ方式で録画を続けられるという大きなメリットがある。そして、とにかくひたすら回数を重ねなければならないこのバトルでは、寝っ転がりながらプレイできるというのは、とても挑戦を行いやすくしてくれるのだ。
◆動画◆
というわけで。結局、合計で10時間ほど戦い、何とか勝利を掴むことができた。挑戦回数は、恐らく200回程度であろう。敵の4回の攻撃は全て「通常攻撃」であり、「シュトルムフレイム」は1回だけ飛んできたが、「マイティGグレート」のリレイズ効果で何とか乗り切れ、通常攻撃で狙われたキャラクターも良かった(ティーダ→「シュトルムフレイム」で復活してからのリュック→ティーダ→リュック)おかげで、スムーズにアタックリール×4+エース・オブ・ザ・ブリッツ×2を当てて、相手のHPをゼロにすることができた。
…さて。今回は、訓練所編の総まとめということで、せっかくだからこのヴォーバン戦の動画を掲載してみることにしよう。やれ、ここまで長々と書いておいて何だが、今回の訓練所攻略ではこれと言って動画映えするバトルが少ない。ほとんどの戦いはひたすら耐えているだけであり、要点は全てテキストでまとめることができる。そうなると、戦闘として見せ場があるのは、このヴォーバン戦と、あとは最後の一発をカウンターで決めるカトブレパス戦くらいとなるのだが、カトブレパスはやっぱり長いため、結果的に動画化できるのが、やはりヴォーバン戦くらいしか無いのである。
――まあ、本戦闘は、一応はオメガウェポン戦に引き続き、昔ながらの運ゲー要素を醸し出してはいるし、訓練所編で一つくらいは動画を掲載したいとなったときに、素材としてはそこまで悪くないと思うのである。その他の点として、無いとは思うが、画像だけだと「これはバルバトゥース(HP95000)を使った偽写真だ!」と言われた時に反論ができなくなってしまうので…。
ちなみに。最初の画像のコメントとして、「この画像1枚のために掛けた時間は…!!」とアオリ文を載せているが、写真1枚のために10時間というのは、まあやり込みプレイならよくあることである。
…なお、この発言は、【制作会社のWEBページに掲載】されているアルティマニアオメガのスタッフコメントを念頭に置いたものだったが、久しぶりにそちらを覗いてみると、1ページの半分にも満たない記事のために600時間を掛けるという桁違いの努力が行われていた(何らかの手段で自動化した?)。これがプロとアマチュアの違いである。その他、これまで私は攻略本に誤りがあるとかなり厳しく指摘をしていたのだが、同ページのコメントによると、どうも制作側のデーターをそのまま掲載しているのではなく、実際に全て自分でプレイをして調べていたようだ。ちょっと辛辣すぎたかな…。
G:全解禁 それでも倒せなかった方々 |
全人類が宇宙の終わりまで頑張り続ければそのうち勝てるんじゃないですかね(適当) |
そんなわけで、ここまで35種類中31体の訓練所モンスターたちを倒してきたが、例によって最後には倒せなかった方々が出てきてしまったため、長い文章のラストとして、それらの敵を紹介してみたいと思う。
×ネスラグ (オリジナル:全モンスター1体以上)
HP400万。敵は、単体攻撃の「通常攻撃」と「百万トン」、および全体攻撃の「ねんえきネバネバ」をランダムで使用する。また、HPが200万を切ると、殻にこもって永続リジェネと「プロテスで軽減できるダメージ」を無効化する効果を、HP100万を切るまで得る。
…まず、こいつは「死の宣告」を無効化する。しかも、リジェネ状態の回復量は、例えば待機時間「30」(参考/アタックリール:30、チャージ&アサルト:28、調合:36)につき約47万という凄まじい量になるため、仮に全員が毎ターンOD技を使えたとしても回復量を上回ることができない。よって、理論上も勝利は不可能である。実戦では、その遥か前段階で、「ねんえきネバネバ」にて門前払いを喰らってしまった。
――とはいえ、こいつとの戦いでは、一応は「召喚」を使えるため、さきがけ斬魔刀を使えば勝つこと自体は可能である。ちなみに、それ以外だと、アニマがプロテス&まもる状態で敵の通常攻撃にならギリギリ耐えられるという程度なので、やっぱりちょっと無理だろう。
×アルテマバスター
(オリジナル:全モンスター5体以上)
HP500万。ミヘン・セッションで戦った『シンのコケラ:ギイ』と同タイプの敵であり、本体は「通常攻撃」「アルテマ」のみを繰り返す。
全体攻撃を確率で使ってくるうえに、素早さもなかなか早く、「マイティGグレート」でも全く防御が追いつかない。通常の召喚獣でも全く駄目であるため、やはりさきがけ斬魔刀以外の勝機を見出すことは困難であろう。
×神龍 (オリジナル:水中モンスター2体以上)
HP200万。水中戦となり、「通常攻撃」「シャイニング(全体みだれうち×8回)」「イレイザー(防御不能の石化効果)」の3種類の攻撃をランダムで使い、何らかの攻撃を受けると、カウンターとして攻撃してきた相手に「通常攻撃」を使う。
こいつも、確率で全体攻撃を使ってくるが、何よりも問題なのが水中戦なので召喚獣を使用できないということである。そのため、最後の切り札であったさきがけ斬魔刀を使用できず、唯一とも言える希望が奪われてしまっている。
――まあ、一応「通常攻撃」は単体攻撃であるし、「シャイニング」も乱れ打ちなので1人ないし2人に集中するということもある。それらで死んだキャラクターを蘇生させつつ、カルテットからの「アタックリール」や「エース・オブ・ザ・ブリッツ」で削っていけば、ひょっとすればそのうち勝つことができるかもしれない。また、キマリが使えないものの、「命のロウソク」を「使う」で使用することにより、死の宣告状態も255カウントで掛けることができる。本当の本当に理論上の話であるが、勝てる可能性は残されているのだ。どうです、やってみますか?
私は投げました。
×すべてを超えし者
(オリジナル:全モンスター10体&他の訓練所独自モンスターを全て撃破)
今回プレイでは神龍を倒せなかったため、挑戦権を得られていない。仮に挑めたとしても、敵の素早さが200と極めて高く、「マイティGグレート」で蘇生させても最低3回は連続で攻撃されるため、「オートフェニックス」が無くなると蘇生が間に合わない。さきがけ斬魔刀以外は、理論上も無理であろう。
草 |
そんな感じで。最終的に、スフィア盤封印プレイにおいて、35体中31体の訓練所モンスターを倒すことができた。その内訳は、以下の通りである。
@召喚/使う/調合の完全封印で撃破成功(14体)
ストラトエイビス / モルボルワースト / 闘鬼 /
クァールレギナ / アビスウォーム /
キマイラガイスト / ドン・トンベリ /
カトブレパス / フェンリル / オルニトレステス /
タンケット / ボムキング / ジャガーノート /
ヒュージスフィア
A使う/調合を解禁して撃破成功(17体)
ヨルムンガンド / サポテンダー / エスパーダ /
アバドン / ヴォーバン / プテクリス /
ホーネット / ウィーザルシャ / 一つ目 /
ジャンボプリン / エレメンタル・ネガ /
ファヴニル / ネムリダケ / アイアンクラッド /
アースイーター / カタストロフィ /
ブラキオレイドス
B今回プレイでは撃破に失敗(4体)
ネスラグ / アルテマバスター / 神龍 /
すべてを超えし者
こんな感じである。ただし、もちろんこれは暫定的なものであるため、撃破の段階を更に上げるということは可能なはずだ。
…ちなみに、@で封印した“三本柱”のうち、「召喚」に関しては、結局のところ最後まで使っても使わなくとも同じという結果になった。Aの敵に関しては、全て召喚を使わずとも人間キャラクターだけで勝つことができ、逆にBには、通常の召喚獣の戦法では決して勝利できない。もちろん、「斬魔刀」や「そだてる」まで含めた完全解禁を行うのならば、ネスラグとアルテマバスターには勝つことができるだろう。ただ、それはやれば勝てることは分かっているため、私は今回プレイではスルーしていった。倒せなかった奴らは、訓練所オリジナル枠の後半4体で、ある意味分かりやすいとも言えるだろう。
ジェ「アーロン…早く来てくれ…」 |
というわけで、これにて訓練所編も終わりである。最初は数体しか倒せずにすぐ挫折するかと思ったが、最終的には予想より遥かに多くの敵を撃破できた。あの、【FF13-2:クリスタリウムなしクリアー2.1】のグランドクロス編と同じである。そう言えば、まだあのプレイ日誌は終わってないね…。
――さて。ここまで、小粒な企画にする予定であったFF10プレイ日誌も、なかなかのボリュームとなってしまったが、いよいよ次が最終話である。残されている要素は、「ダーク召喚獣」と「本編ラスボス」の2つだが、前者はまあまともに戦うのは無理なため、メインとなるのは後者である。さあ、あの本編ラスボスも、三本柱完全封印では決して勝つことのできない相手として知られているが、果たして…?
(2018年9月2日)
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