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パラダイムシフトなしクリアー (倉坂式)

 

《クイックリンク》  ゼノビア戦 / デミ・ファルシ=アダム戦 / アカデミアへの愚痴

■人類ルシ化計画

 今回から悪名高きEpisode 4、それも「新都アカデミアAF400年」です。ホープが主導した「人工ファルシ」によってコクーンを再浮上させるという計画に関連し、ホープの遺志を継いだ人間達が発展させてきた街――という触れ込みのようです。
 もっとも、後述する「アガスティアタワー」で語られる話には、現在の歴史の上ではホープがAF013年に死亡しており、その後はどうもアカデミアの主導をアガスティアの人工知能が担っていると思われるため、実際にはホープの遺志を継いだ街とはとても思えないのが実情なのですが……。
 さて話が逸れましたが、新都アカデミアAF400年のマップについては、改めて自分でプレイすると分かる酷さに満ち溢れていました。というか、倒しても倒しても敵が出てくる上、モーグリクロックは急激に経過し、逃げることも不可能と素晴らしくストレスフルな要素に満ち溢れています。「グールが自分に万能薬を使う」とか実にらしい演出だと思うし、街自体の景観はなかなか素晴らしい。ここまでが割とスムーズに進んできたと言うこともあり、アカデミアAF400はいくら何でも傾向がいきなり変わりすぎという気はする。
 出現する敵は「グール」「タキシム」「ネラプシ」の三種類に、中ボスとして「コキュートス」ぐらい。グールとタキシムは全属性弱点なのでBLAもまあ有効ですが、雑魚3種類はHPが低めなので、基本的に赤チョコボLv.15を加えた「[X] ATK+ATK+ATKで崩していきます。
 ただし、マップ後半は「ネラプシ×4」だの「タキシム×2+ネラプシ×3」だのと言ったウザイことこの上ない編成がじゃんじゃか出てくるため、「[X] ATK+HLR+ATK」などの回復もできるパラダイムを用います。ここで「カイザーナックル(装備能力75)」が拾えるため、適正レベルであればこれを装備出来ると考えると、レベル水準は少なくとも遅れているはずなので、慎重に進んでいきます。使ってないCP、4万超えてるからなあ…。
 中ボス戦として「コキュートス+ネラプシ」「コキュートス」の2連戦がありますが、これは「[N] セラJAM+ノエルHLR+赤チョコボATKで。コキュートスにバイオが有効なので、他と比べて硬いこいつ相手には放っておいても勝てる方向で。

 さあ、そしてここのボスである「ゼノビア」戦です。
 自らの“子供”であるウァバラトゥスを3体以上召喚し、これらが残っている間は全ての攻撃を無効化するという特性を持っています。全くもって失礼ですが、そういう点では前作のバルトアンデルス(1回目)に似た性質を持っていると言えるでしょう。激しく失礼だ。もちろんバルトアンデルスに対して。
 つるさんのプレイ日誌に掲載された動画を見れば分かるとおり、この戦闘ではゼノビアの開幕の『親衛陣』でウァバラトゥスが召喚されるという形を取るため、初期ターゲットはゼノビアで固定されています。そして十字キーを使って良いとは誰も言っていないため、何とかしてオートターゲットをウァバラトゥスに向ける必要があります。『エリアブラスト』ラ系魔法、この時点で使えるほどレベルを上げてはいませんが『ヒートブラスト』等の範囲攻撃でウァバラトゥスを巻き込むということも考えられますが、効率が悪いと思い、今回はボツとなりました。

セラ JAM Lv.18 ATK Lv.11 BLA Lv.25 DEF Lv.14 HLR Lv.04
HP 888物攻 67魔攻 105ATB Lv.4成長:67回
フェアリーボウ マジシャンサイン軽式×2
○ATB25%加速
ノエル HLR Lv.08 ATK Lv.22 BLA Lv.29 DEF Lv.12 JAM Lv.01
HP 1061物攻 136魔攻 112ATB Lv.4成長:67回
スピリットブレイズ シルバーバングル
○HP+16%
召喚 BLA Lv.01ブッカブーエース
HP 1154物攻 107魔攻 203ATB Lv.3
編成 [N] JAM+HLR+BLA (ドライブゲージMAX)

 ……申し訳ない、実はアクセサリをメモり忘れました。
 動画から「こうではないか」という数値を再現しております。

 前回、赤チョコボを倒した際に「『ウィーク』は後で使う」という旨の事を書きました。それがこのゼノビア戦です。ゼノビアには有り体に言って弱体系の魔法は全て有効であり、しかも容易に決まります。よりによってバイオすら有効です。これを見逃す手は無いでしょう。また今回のJAMにとって武器の魔法攻撃力などどうでもいいので、ATB加速能力を持つ「フェアリーボウ」一択です。
 ウィークをかけると全属性弱点となるため、これとコンボできる魔法攻撃のできる強力なBLAとなれば、やはりブッカブーエースです。今回もお世話になります。
 また、JAMは一通りの弱体をかけ終わると他の敵にターゲットを変更してくれる性質を持っています。これがうまくハマれば、勝利に大きな前進となります。
 あと、残ったノエルはHLRで。扱いがぞんざい過ぎる…。

 では実戦に移ります。
 開幕の『親衛陣』後、セラは修得している全てのJAM魔法――『デプロテ』『バイオ』『ウィーク』『デシェル』をそれぞれ4回ずつ撃ち込み、ウァバラトゥス存在下のゼノビアに攻撃が通用しないことを学習させます。このまま『ブラッド』連射モードに移ることを少しばかり懸念していたのですが、無事にこれ以降はウァバラトゥスを上から順にターゲットしてくれました。
 後はHP9184、チェーン耐性50・ブレイク値130%の貧弱な触手を凍結粉砕するのみです。ちなみにコイツにもバイオが有効ですが、ペインもフォーグも有効なので、サボティナ等のシンクロドライブが致命的に刺さって面白いかも。
 ただし、『フォーグ』『デスペル』を使ってくるウザいことこの上ない触手が出る事があるので、こいつには注意。それでもキアイは入れるんですけどね!
 触手を粉砕したら、全力でゼノビアに『デシェル』『バイオ』『ウィーク』を掛けてブッカブーエースにブリザドを撃たせます。フェイス+デシェル+ウィーク+チェーン200%程度2000のダメージが飛び出し、かなりの勢いでHPを削ることができるのですが、ブレイクする前に再び『親衛陣』を使われてしまいました。
 2回目以降、ウァバラトゥスの数が4本以上に増えます。こうなると、どうも今回の火力では『攻性変異』に間に合いません。しかし『攻性変異』もプロテスさえしっかり掛けておけば大したダメージにはならないため、回復を余裕で間に合わせることができます。しかも『攻性変異』によってウァバラトゥスは全て消滅するため、そのまま攻撃に移ることも可能です。いや、本来防御に使うはずの触手を攻撃に回すのだから『攻性変異』なのは分かるんだけど、ご丁寧に触手消さんでもいいだろ……。
 後はこれの繰り返しですので省略。格好いいシネマティックアクションもパーフェクトで締めて戦闘終了!


【動画】

ニコニコ動画版はこちらから


 実はキアイをケチりすぎたために『攻性変異』でノエルが掘られて一度やり直しましたが、無事に懸念していたこのエリアを抜けることができました。なお、この時点では場所が分からなかったのでガイセリックとは戦っていません。次回でも少し触れますが、DEFが軽く叩き割られたのでしばらくスルーします。
 しかし、シチュエーションだけ見たらセラがゼノビアの[※検閲削除※][※検閲削除※]されて[※検閲削除※]するような[※検閲削除※]が出てもおかしくないような気がしましたが、ここまで弱いとさすがにそういう欲求も起きなさそうだ。むしろセラがゼノビアを切り刻む厚い本あたりが欲しいところ。――ああ、そういえば男が[※検閲削除※]されるような薄い本もあるそうな。残念ながらノエル君ももう逃げられません
 やはり、私が持っている一般向けのゲームにおける「触手」のイメージは、ロマサガ2の破滅的な威力が未だに強いようです。最大HPが999のゲームで4桁超を出すあの威力は凄まじかった。


■聖人の塔

 続いて「アガスティアタワーAF200年」の探索です。なお、AF300年についてはまっとうな戦闘が無いので省略。
 アガスティアというのは、どうやらインドに残る伝説上の人物の名前だそうで、いわゆる予言者であるそうな。まあどうでもいいことですね。
 ここはエレベーターでの強制戦闘数回と、細い通路が多いがゆえの回避困難な戦闘が多いのですが、まあアカデミアAF400年に比べたら幾分かかわいいものです。なお、戦闘自体はイェニチェリをDEFに据えた「[N] ATK+BLA+DEFで、イェニチェリが割られる前に終わらせられるので安心です。最後に出現するグランベヒーモスにはバイオが有効なので、「[N] セラJAM+ノエルBLA+イェニチェリDEFで倒します。時間はかかるけど、仲間にしにいこうかな。
 ただし「ドラゴネル型×2+プリン衛生兵×2」お前らはダメだ。勝てないので、こいつらに遭ってしまった時は素直に全滅抜けしました。
 後思うところがあるとすれば……前作では第九章で出現する敵が多く再登場しており、その中にはクリスタリウム封印プレイで苦戦を強いられた「ヴェスペ陣風」「プリン電機兵」も含まれています。それが今回は「エアロしか使わない陣風」「制圧スパークの威力が低くなっているプリン電機兵」となっているため、ちょっと残念。前者はともかく、やっぱり制圧スパークは身も心も制圧してくれなくては…。まあ、前作でも普通に成長させていれば単体では脅威にはならない敵だった覚えもあるし、こんなものかなあ。
 ついでに補足。ここでは「○属性の強烈な攻撃をします。」というライブラ情報を持つ敵が多く出現するため、イェニチェリは『バオルガード』を使用することが多くなります。個人的には、限定的ながら使いどころが無い訳ではないという評価であります。  『バオルガード』「味方全員が受ける属性ダメージを33%軽減する」効果であり、唯一味方全員に効果が及ぶDEFのコマンドアビリティです。軽減対象は属性攻撃と限定されていますが、『エリアバリア』も含めれば受けるダメージを4割程度まで軽減することが出来ます。『リジェネガード』と違い本体のHPは回復できないのですが、仲間を守るという性能に特化したガード系アビリティとなると、これが最高でしょう。もちろん仲間を守る上で最重要なアビリティは『挑発』なのですが。

 いくらかモンスターを仲間にしたので、こちらも紹介。

ロール モンスター 雑感
HLR プリン衛生兵 「○仲間戦闘不能で強化」『ケアルア』を初期からこなすHLR。
レベルを上げるなら徹底的に上げるべきだと思われる。
シンクロドライブも単純ながら高性能。
ATK ヴェスペ陣風 対抗系アビリティを覚えるので限定的なJAM内蔵ATKとして使えるが、
フェイス対抗とブレイブ対抗はキチューと被る
結果、何とも言えない気持ちになってしまった。
BLA ツヴェルク市街型 『ブレイク持続UP改』の継承素材になる唯一のモンスター。
コストも安価で済むが、戦闘に出すほどの魅力はない。
継承を自粛している本プレイでは出番がなさそうだ。
ATK ドラゴネル型 攻撃力の伸びが極めて大きく、早熟タイプなので進行用に有用なアタッカー。
また遠隔攻撃なので、高所・遠所の敵にも『たたかう』を仕掛けてくれる
凶悪な攻撃力ゆえ、今後のボス戦では可能な限り封印したいところ。


 そして、問題の「デミ・ファルシ=アダム」戦です。
 最初は「[N] セラATK+ノエルHLR+ブッカブーエースという鉄板構成で戦うつもりでした。……が、なんとこれ、一戦目にすら勝てませんでした。  その理由はノエルにあります。ゼノビア戦のステータスを見れば分かる通り、ノエルは『エスナ』を修得しています。今作のエスナはATBコストこそ2で据え置きなものの、効果は「最新の状態異常2個を解除」と前作に比べて2倍の効果になっているため、使いどころがどこかにあるだろうと思って、ウィークついでに修得させていました。
 ……が、今作では、同時にAIの挙動が前作と変化している部分があります。JAMのブラッドから攻撃を入れるルーチンもそうですが、HLRの場合は特に致命的な変化になっていました。

◆HLRの行動ルーチン(暫定)
 ※パラダイムチューン「ノーマル」におけるもの。X/Wで動作が違う可能性あり。 
 1. 状態異常に掛かっているメンバーがいれば、上から回復する。 
 2. 残りHPが30%未満のメンバーがいれば、上から回復する。 
 3. 残りHPが70%未満のメンバーがいれば、上から回復する。 
 4. 戦闘不能のメンバーを『レイズ』で回復する。 
 5. 残りHPが70%以上のメンバーを回復する。 
 未調査:『はげます』の優先度、単体・全体・ア系魔法の厳密な使い分け 

 ブラッドダメージについての検討はしていませんが、基本的に本来の最大HPを基準に動いていると考えて良いと思われます。
 このルーチンを見ればよく分かると思いますが、今作のHLRはたとえ残りHP1で死にかけているメンバーであっても、HPではなく状態異常から優先して回復します。そして魔法モードの両触肢は、『カーズガ』『ウィーガ』を絶え間なく放ちながら、ラ系魔法で攻撃してくるのです。要するに途中からHPが回復できなくなって詰みました。
 ギリギリまでHPを削る戦いをする場合、『エスナ』など完全なる地雷アビリティです。しかも人間は『エスナダ』を修得できず、『エスナ』を覚えない限り、他のHLRアビリティも覚える事は出来ません。よって、この戦闘でノエルをHLRにすることはできなくなりました。
 また、何とかして2戦目に進んだところ、『ゲートオブバビロン』プロテスの上から700以上のダメージを受けて撃沈しました。『デミ・メテオ』で受けるブラッドダメージを考えると、人間が喰らったら大体即死です。

 それなら、と。
 いっそのこと超火力で押しきることは出来ないか?

ノエル BLA Lv.29 ATK Lv.22 DEF Lv.12 JAM Lv.01 HLR Lv.08
HP 1061物攻 113魔攻 107ATB Lv.4成長:67回
ガーディアンエッジ シルバーバングル
○ピンチにシールド改 ○HP+16%
セラ HLR Lv.04 ATK Lv.11 BLA Lv.25 DEF Lv.14 JAM Lv.18
HP 888物攻 100魔攻 139ATB Lv.4成長:67回
レイジングアーク ルーンブレス
○魔法耐性+15%
召喚 ATK Lv.20ドラゴネル型
HP 3540物攻 612魔攻 205ATB Lv.3
編成 [N] BLA+HLR+ATK


 今回は人間の成長を控え、「ドラゴネル型」を徹底的に強化します。何だこの攻撃力。
 コレに加えて『鎧通し』『ハイボルテージ』『攻撃してATB回復』まで覚えるため、ATBレベル3止まりとは言えどなかなかの火力を発揮します。というか、ロールボーナスだけで4桁ダメージ出せるよこの子…
 一戦目については、ボタン連打で問題なく終わります。右触肢撃破後、アダム本体を直接ターゲットすることがありますが、本体のHPが低いので無視しても大丈夫でしょう。
 まず、この戦闘での初期ターゲットは実質的に右触肢です。物理モードスタートの二戦目も、まずは触肢を両方破壊して本体を物理で殴る方針です。流石に『デミ・メテオ』をずっと受け続けるような状態では、後々が苦しいだろうし、何を頑張っても『ゲートオブバビロン』との複合攻撃で大惨事です。
 ……が、ここで問題が生じます。右触肢を叩き壊した後、アダム本体をターゲットすることがあるのです。一番近い敵をタゲってるくさいのですが、流石にATK+BLA+HLRで敵の行動制御までは無理だろう……ということで、ここは運ゲーです。左触肢が近くにいることを祈ってください。
 また、何度かやってみましたが『ゲートオブバビロン』が必ず飛んできました。HLRであるセラが死ぬのはもちろん論外ですが、ノエルもセラが『ケアル』で割り込んでくれないと普通に死にます。ドラゴネル型に当たれば万々歳なのですが、DEF無しに攻撃対象を制御するのは無理だろう……ということで、ここも運ゲーです。死者が出ないことを祈ります。
 ここを乗り越えれば、無事にブレイクしてドラゴネル型の狂った火力を発揮できます。軽く5000とか出してるよこの子。ブレイク終了前にシンクロドライブ『ワイドレンジビーム』でダメージも増やしておきます。これも火力がえげつねえ。
 そんなこんなで、ブレイク終了までにおよそ半分のHPを削ることが出来ます。2ブレイクで倒せそうですね。
 ブレイク終了後、アダムは触肢を再生させ、魔法モードに入ります。ターゲットはアダム本体のままですが、例によって十字キーを使っていいとは誰も言っていないので、そのまま本体をブレイクします。幸い、ドラゴネル型は打ち上げにある程度の耐性があるようで、攻撃時間が長い利点もあるようです。
 ……が、ここでも問題が生じます。『アルテマ』です。さすがにコレに耐えられるかどうかはかなりの運ゲーになるので、低ダメージを引くことを祈るしかありません。
 ただ、触肢の攻撃がドラゴネル型に多めに入ると、アダム付近にノエル⇔離れた位置にセラ&ドラゴネル型という陣形の都合上、ラ系魔法がノエルに当たらない機会が増えます。なので、『アルテマ』でセラが死んでしまっても、諦めずに○ボタンを連打してみましょう。初回撃破時は、セラ死亡、ノエルも虫の息という状態でした。

【動画】


ニコニコ動画版はこちらから


 改善するなら、人間2人を成長させてHPを増やすということが挙げられると思います。
 『ゲートオブバビロン』で死者が出ない事が、勝率に直結していましたので、ブラッドダメージを考慮すると、1500ほどあれば耐えられる確率は大幅に上がると思います。


■アカデミアへの愚痴

 さて、私はここまでのFF13-2について、ひとつ不満を持っています。それはバトルがヌルいとかシナリオが意味不明とかそういうものではなく、『なぜAF0X0年台のマップをもっと用意しなかったのか?』の一点です。
 私がFF13-2に求めていたのは、新たな環境でのバトルもそうですが、「コクーン統治の崩壊した世界で人々はどう生きているのか」ということでした。
 しかし、近代で訪れられる人の生活圏と思われる地域は「ネオ・ボーダムAF003年」のみ。居住地ではありませんが、パラドクスが生じていない歴史において、「ヤシャス山AF010年」はアカデミアの研究対象であると同時に、どうも観光地でもあったのでしょうか。わざわざ訪れた人に地図を渡すあたりがそうだと思うんですが…。
 また、外伝小説(Xbox版付属のアレか?)によって、AF003年以前にあのリグディ大尉とバルトロメイ・エストハイム氏が臨時政府とアカデミーの創立に関わっているということが明かされており、まあありていに言えば、私はこのAF010年以前のアカデミーに行きたかったのです。少年から青年になる過程のホープ君を見たかった。
 そうでなくても、今回の「街」はネオ・ボーダムとアカデミアAF4XX年(とアルカキルティ大平原)のみであり、近未来においてパルスに降り立った人々がどう生活しているのかを見られない、というのは非常に残念です。
 また、コクーンもまだ健在なのか、クイズには少なくともAFゼロ年代と思しきパルムポルムに関する設問が見られます。今作でコクーンの町に入れないというのはもったいない…。

 アカデミアAF4XX年は、その点で自分の欲求を満たすと言えば満たすものです。
 ミニゲームのクイズですが、実は私は“ゲームをプレイする”という観点ではないところで気に入っております。お前頭おかしいんじゃないのかと言われそうなので申し開きしますと、このクイズ、アカデミー主催による「コクーン時代における生活・文化」「近代史における生活・文化」「現在の生活・文化」における雑学クイズ選手権という形を取っています。本編ではないところでこういった文化的肉付けをするというのは、まさしくFF8/FF13の「チュートリアル」「オートクリップ」で取られてきた手法であり、私自身も面白い手法だと思っているのです。
 ただしこのクイズ、どう好意的に見ても致命的な点が二つあります。
 ひとつは、もう誰が見ても悪問である「ラッキー問題」。筐体と出題内容から、一つを除いて答えは決まっているのですが、知識を問うというコンセプトであるはずのこのゲームに、どうしてこんな根拠のない二択問題をはさむ必要があるのでしょうか。真に遺憾です。これはどう考えても暴動ものだろう。
 もう一つは、「次のうち、セラが使用できるロールは?」「スノウがセラに結婚を申し込んだ、意外なタイミングとは?」のような、雑学としてもあまりにお粗末な内容の出題です。AF4XX年の時代において、“時の旅人”セラの存在は認知されていた(アカデミーの研究対象だった事がクイズの設問で語られている)ようですが、まずこのクイズにゲームシステム的な設問は似つかわしくありません。また、ゲーム内での出来事をわざわざ問う必要が、アカデミア住民のためのクイズ選手権にあるのでしょうか。後、ライトニングの得意技とは何かだの何だのと、どうも一部の設問が、「クイズ選手権」というコンセプトを破壊している気がしてならないのです。
 ダディベアのクイズも含めて、中にはとても興味深い設問があるが故に、この一部の設問が残念でなりません。過去作に元ネタがある出題も多く、設問だけ見れば面白いんですが。


 さて、次はグラビトンコア集めと、そろそろワイルドオーパーツを使って横道に入ってみましょうか。
 というかやばい。息抜きでやるつもりだったのに、いつの間にかこれが本業になってしまっている。チョコボ稼ぎもしないと……。
 本記事をご読了いただき、ありがとうございました。

 

(2012年3月4日)

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