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管理人の日記















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カビチュウ
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昨日の投資記事で宣言した通り、私は、買うタイミングが悪かったために-7万円の損益となっていた「[1540]
純金上場信託」を、いったん全売却し、買い戻した。すると、奇妙なことに、何故か損失が3万5000円残るという結果になったのだ。調べてみて、そうなった理由は分かったのだが、しかし“そのような制度が用意されている意味”については、謎が深まるばかりである。
…まず、「[1540] 純金上場信託」は、人気の「三菱UFJ
純金ファンド」のETF版である。短期だけでなく、中長期も期待できる資産として人気が高いが、今年秋には、投機オーラが高まりすぎた反動として、最高値から1週間ほどで20%下落するという厳しい暴落を経験した。私は部分的にそこに巻き込まれ、楽天証券の特定口座枠で、現時点で-7万円の含み損を出している。ただし、春先から持っていた金については、大幅な黒を出せている。トータルでは勝ってるというやつである。また、荒々しい値動きをしたものの、「金が、株とは異なる値動きをする、魅力的な資産」という点は全く毀損されていない。そういうわけで、見た目のマイナス分はそこまで気にせず、気長に持ち続けておく予定であった。
――のだが、昨日の日記で書いた通り(【日記:2025/12/9】)、この-7万円を今年のうちに確定させておくと、「2025年に楽天証券の特定口座で出した利益」が減り、7万円の20%:1万4000円が、“払いすぎた税金”として戻って来る。そして、その資金で即座に同銘柄を買い戻せば、1540を持ち続けることもできる。さらに、評価損益のマイナス分を大掃除することができ、精神的な充足感を得られる。0石2鳥という感じで、大きなメリットが得られる予定であった…。
しかしながら。実際に、まず「[1540]
純金上場信託」の全売却を行い、-7万円の損失を確定させた。その後、新たに2万0000円程度の価格で、同一の口数を買い集めた。すると当然、“その時点での評価損益”は、±0円になるはずだ。しかし、実際にやってみると、何故か半分の-3万5000円が残ってしまった。しかも、もう一度、売却をしようとすると、「差金決済取引は法律で禁止されています。本日売却するには、あらかじめXX万XXXX円を入金してください」と、莫大な量の金銭を要求された。なぜ、自分が持っている株を売るのに、新しく入金が必要なのか?
投資詐欺?
…が、これについては、調べるとすぐ理由が分かった。どうも、特定口座では、同一銘柄を同日に売買した場合、「全て最初に買って、それから売った」として計算されるらしい。具体的に、私の場合で言うと、約55万円で全売却をしてから、すぐに55万円で同一口数を買い戻したのだが、この場合、まず買って110万円にしてから、そのあと売って55万円に戻ったという扱いになる。よって、損失も半分に薄められ、3万5000円分しか精算がされなかったということだ。
――ということで。全売却から買い戻したにも関わらず、3万5000円のマイナスが残ったままの理由は分かった。だが、何故こんな意味不明な制度が用意されているかは、謎のままである。ひょっとすると、手作業で取引していた頃は、「市場が閉じてから、まとめて処理をする」といった感じで、このような手続きが必要だったのかもしれない。だが、今はどうせ全て機械である。この「最後にまとめて計算する」というシステムも、わざわざプログラムに手を加えて余計に複雑にしているに違いない。この制度が難解で不利益という以上に、そもそもこんなものが用意されていること自体が不気味である。
ちなみに。この「全売却から買い戻しをしても、半分しか損失を確定できない」というのを避ける方法は簡単で、購入と売却を別日にするか、または、「[1540]
純金上場信託」を売って「[1321] NF
日経225」を買う…などといった感じで、別の銘柄を挟めば良い。このように、問題回避は簡単なのに、やはり、なぜ「即座に同銘柄を買い戻す」だけが禁止されているのか、理解不能だ。
――というわけで。私は、投資界隈の最も謎なルールは、「受渡日」だと思っていたが、今回の「差金決済」もなかなかである。やれ、投資というものが、一般層に普及するようになったのは、実は、ごく最近のことのようだ。あの「eMAXIS
Slim 全世界株式」でさえ、始まりは2018年10月、まだ7歳・小学2年生だ。たぶん、投資には、今回の記事のような、“およそ現代人の感覚では理解不能な古いルール”が、数多く存在するのだろう…。ぜんぜん分からない。俺たちは雰囲気で株をやっている。
(2025年12月10日)















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