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管理人の日記

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今日は地球防衛軍の要素は全く無いよ |
最近の投資における重要テーマの一つとして、「防衛産業」が存在する。かねてから私は、それを投資計画の一つとして取り入れたいと思っていたのだが、ちょうど良い投資信託やETFが存在せず、攻めあぐねていた。ところが、本日、投資ニュースを見てみると、「[2244]
GX USテックトップ20」など、個性的なETFで知られる「グローバルX」から、「[466A] GX
防衛テック ETF」というものが11月26日に登場すると知った。ようやく、防衛関連の企業に、手軽に分散投資できる手段が生まれたのだ。
…まず、皆さまご存じの通り、「防衛」というのは、いま非常にホットな話題である。人類にとっては、恐らく良くないことなのだろうが、世界は再び戦国時代のような雰囲気となってきた。そして、防衛という文明は、決して後退することはない。皆さまの日常からAIが無くならないのと同じく、戦争も、ドローンが無かった時代には二度と戻らないのだ。人類経済が成長し続ける限り、軍事産業も右肩あがりである。防衛という概念がなくなるのは、それはきっと、人類が宇宙人に攻め滅ぼされたときくらいであろう。
――というところなのだが。これまで、日本の株式市場には、ちょうど良い防衛系の“投資信託・ETF”=「株の詰め合わせ商品」が、存在しなかった。ならばと、「[7011]
三菱重工業」など、個別株を買う手もある。だが、忘れがちだが、個別株は、値段が下がって戻らなくなる危険性があるので、お勧めできない投資方式だ。いっぽうで、防衛関連ETFとして、「SHLD」という、SHIELD(盾)をイメージさせる覚えやすい銘柄が、約50社の株を詰め合わせて販売中なのだが、これは米国株という分類である。アメリカ株は、各証券会社で手数料が無料でない場合が多いうえに、換金手続きも煩雑だ。日本株だけでも死ぬほど面倒くさいのに、海外株を売って買ってなんて、有り得ないというものだ。
というわけで。この11月26日に上場する「[466A]
GX 防衛テック ETF」は、念願の「SHLD」の日本版である。説明から判断するに、恐らく「米国株」→「日本株」と分類が変わっただけであり、組み入れ銘柄は変化しないのだろう。それでも、メリットは大量に存在する。日本株扱いなので、楽天証券などならば、手数料は0円である。販売価格は、恐らく数千円から始まるため、細かな資金調整に使いやすい。投資信託と違って、即座に売買できるので、極端な高値掴みや安値売りを避けやすい。楽天証券ならば、日中に売れば、その2日後の朝には出金可能であり、「投資信託」と比べて、大幅に取り回しが良い。いい事だらけである。
…では、ここからは、皆さまが最も気になるであろう「成長率」について、他の主要銘柄と比べてみることにしよう。なお、SHLDについては、2023年9月から運用開始ということらしく、2年強しか運用データーが存在しない。というわけで、変な区切りでの比較ということになるので、ご了承いただきたい。また、ここは日本なので、評価基準は、全て日本円ということにしよう。
とまあこんな感じで。防衛産業は、ちょっと尋常ではない成長を遂げている。そして、これから先の空気感も、まあ皆さま感じている通りであり、軍縮なんて有り得ない。良いか悪いか、もう私なんかには判断できないが、「防衛産業」は、間違いなく、ここ数年のトップテーマであったし、そしてその傾向は、この先も持続すると考えられるのだ。
…ちなみに。注目してほしいのは、「結果」欄の3つ目のデーターだ。「2024年10月1日〜2025年4月1日」の成長率だが、この期間は、ご存じの通り、某タコ大統領が、関税しよっかな〜(チラッチラ)と種火を燻らせていた時期だ(例の「解放の日」は、4月に入ってから)。そういうわけで、株カテゴリに分類される「全世界株」「日経平均」「ハイテク」は、どれも方向性を定められない値動きとなったが、ここでも大きく伸びているのが、「ゴールド(金)」と「防衛産業」である。この事実からも、防衛産業の驚異的な防御力の高さが伺えるというものだろう。
――そして。投資オタクの皆さまはご存じの通り、ゴールド(金)は、この秋に投機オーラが加熱しすぎた結果、10月中頃をピークとして、たった1週間ほどで、20%程度の苦しい下落を経験した。金は、いくら安定資産といっても、所詮は1銘柄なのだ。一方で、SHLDは、約50銘柄の詰め合わせ商品であり、そこまで一気に暴落するとは思えない。または、もしそうなっても、比較的早くに回復するだろう。
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ノーロードは「道が無い」という意味ではない |
さらに。同じく、“防衛関連の金融商品”として、iDeCo時にお世話になった「たわらノーロード」ブランドから、「たわらノーロード・フォーカス:防衛・航空宇宙」という銘柄が登場し、11月28日から販売開始になるという。
…さて、こちらについては、「投資信託」枠の商品なので、通常、100円以上ならば1円単位で購入可能だ。なので、「月々の積立投資による、中長期的な資産形成」に向いている。なお、「GX防衛テックETF」もそうだが、この「たわら防衛」も、NISA成長投資枠(240万円のほう)に対応している。もうすぐ年末ということで、余っていたら、その枠を使うというのも面白いだろう。私も買うつもりだ。ボーナスが有ればな。
――ちなみに、「GX防衛テックETF」のほうは、米SHLDの日本版であると明らかになっている。その50銘柄のうち、日本企業は、たった1社しかなく、しかも割合で言うと0.04%と、もはや無いのと同じである。というわけで、「たわら防衛」には、もう少し日本企業に寄った運用を試してほしいと思っている。ご存じ、日本経済は、長期的にはアレだが、短期・中期では割と可能性があると思っており、とりわけ、現政権のうちは、大フィーバー間違いなしと捉えている。馬鹿にしつつも、実際に日本市場に少なくない資金を投じているというのは、それだけ日本経済を評価しているということなのだ。
ちなみに。今回紹介した「GX防衛テックETF」や「たわら防衛」を買うということは、つまるところ、「自身のお金を防衛産業に貸すのと同じ」であり、その成長を助けることになる。では、私が「投資」という形式で、日本や世界の軍事や、それに務める人たちを応援したいかというと…もちろん、そんな理由があるわけない。私にとって、「防衛」は、「夫婦別姓」とかと同ランクの、至極どうでもいいものである。今の政治にも、“この酷い状況で真っ先にやることが軍拡か”と、唖然としているものだ。それとも、私が知らないだけで、ひょっとして日本国民の大半は、毎日毎日、戦争の恐怖に怯えてんの?
…それに、日本の防衛費が、この先も毎年1兆円のペースで伸びていったとする。いやコレ、嘘だと思うだろう。だが、2023年・2024年・2025年の実績値で、本当にビックリするくらいに、毎年1兆円ずつ増やしている。しかしそれでも、どうせ中抜きチューチューで、現場の兵士や職員の給料は安いまま、装備と機材もボロいままだろう。そして、増税による負担増だけが、平等に国民全員へと行き渡る。いつの時代も繰り返されてきたことだ。だったら、私も勝ち組に入れさせろ。株くらい買って、ちょっとくらい儲けさせろよ。
――その他の理由として、定番の会社名を見るのに飽きてきたという気持ちもある。アメリカ株なら、アップル・グーグル・エヌビディア、日本ならファーストリテイリング東京エレクトロンアドバンテストソフトバンク…こいつらいい加減にしろと言いたくなってくる。そういうわけで、既存の銘柄とは違う、また別の軸を持ってみたくなったのだ。うん、これが最も大きな理由の気がする…。
(2025年11月5日)

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