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靴磨き、始まる… / やり込みinFF

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2025年10月31日(金)
靴磨き、始まる…


 
時間は掛かるし、手も部屋も汚れる。それでもやるのは、こだわりです


 現在、
「靴磨き」という言葉は、もっぱら、投資家を馬鹿にするための用語として使われる。由来は、「靴磨きの少年が『○○は儲かる』と言い始めたら危ない」という逸話だ。“靴磨きの少年”=金融リテラシーの無い者まで、その銘柄にたかり始めたら、もう暴落が近いという話である。もっとも、“危機を避けるためのアドバイス”としてではなく、損をしてしまった人間を嘲笑する場合が100%である。まあ、少し界隈にいれば分かるが、投資に関する情報は、発信元を問わず、99%がゴミなので、こんな言葉を気にする必要はない…というかそもそも、こんな表現が飛び交う場に、身を置かないことが重要である。
 ――それはそうとして、本日の日記は、
リアル革靴の靴磨きのほうである。私は、この10月からのSE部門への正式移籍で、革靴を履くようになったのだが、あろうことかその靴を、毎日ピカピカに磨き上げるようになってしまったのである。理由は、靴が綺麗なほうが、なんか気持ちよく働けるからだ。

 さて。まず、私は、この10月1日に、以前までの技術部門から、
SE部門に正式移籍をした。ちなみに、それにより、常勤職員は4人から3人になった。どうやら、私が入って4人体制となったのは、人員の増強ではなく、単に育成期間というだけ、それが終われば1人が抜ける予定であったらしい。1000人以上の職員が使う情報機器を、たった3人で守りきるって、おかしいだろ…。
 それはそうと、制服についても、私の分類は、技術職から事務になるのだが、折り悪しきことに、弊社では、
事務部門の制服が廃止されてしまった【日記:2025/8/15】。8月末に、それが正式発表され、猶予期間は1ヶ月ということで、私は、その廃止の影響を真っ先に喰らってしまったことになる。何か私、悪いことした? 少なくとも職場では、それなりに頑張っているつもりなのだが…。
 ――というわけで。私は、“オフィスカジュアル”なる概念を、新たに用意することになった。スーツの上下でも良かったが、ただ、普段の仕事として、ホコリっぽいところでの作業も頻繁に行うため、
やはり「丸洗いできる」は維持したい。かくして、上は長袖シャツ(および、それ風の衣装)、下は洗えるタイプの黒ズボンを着ることにした。そして、それに合う靴として、黒の革靴を取り出すことにしたのだ。

 ところで。周囲を見渡してみると、事務員兄貴姉貴の方々は、「スーツ風カラーリング」で働いている人は多いが、
革靴となると、少ない。そりゃ、こんな固くて履きづらい靴、毎日の仕事では使いたくないだろう。というわけで、「ただ革靴を履く」というだけでも、十分なくらいに目立てるのだが、そこに更に、私は、某所で養われた靴磨きテクを活かし、何を血迷ったか、靴磨きセットで靴を光らせ始めたのである。
 …さて、その理由については、上に書いた通り、
なんか気持ちよく働けるからというのが、嘘偽りない気持ちだ。異性に対して…とりわけ特定の個人に対して、カッコつけたいというわけではない。今の私は、女性よりも、機械や株のことを考えている時間のほうが遥かに長い。また、仕事で様々な部門にお邪魔をするということで、“小物類にこだわると、顔を覚えてもらいやすい”という性質がある。ただ、私は既に十分わかりやすいビジュアルをしているため、ことさらに印象を強める必要は無いであろう。あんまり親しくなりすぎると、あれもこれもとお願いされて、それはそれで大変なことになる…。
 ――そういうわけで。「わざわざ手間暇を掛けて、靴をテカテカに磨き上げる合理的な理由」は、全く存在しない。それをしているのは、
こだわりである。あれだ、アイドルマスター・シンデレラガールズの楽曲で、「オシャレをしているが、別にモテたいわけではなく、自分らしく生きたいから」みたいな歌詞が何回か出てきたが、だいたいそんな感じであろうと思われる。

 ちなみに。そもそも
「靴磨き」というのは、靴を水や洗剤でバシャバシャ洗ったり、単に汚れを落とすだけではなく、“専用の手入れ具と油を使い、革靴をツヤツヤに光らせる”という、娯楽である。
 …やれ、革靴というのは、その名の通り、
動物の革で作られており、生き物である。そのため、放っておくと乾燥してバリバリになってしまい、壊れやすいと言うほかにも、固くなって履き心地も悪化する。そういうわけで、「軽く手入れ油を塗る」くらいであれば、靴の寿命を伸ばし、かつ、柔軟で履きやすい靴とするために、合理的な行動であると言えよう。カッチコチの靴で戦争に行けるか、という話である。ちなみに、その他の業界だと、野球部では、“グローブに手入れのための油を塗っている人”がいるらしいが、それも似たような理由だろう。
 ――が、しかし。“鏡面磨き”と呼ばれる、
つま先をキラリと光らせる行為は、やはり同人としか言いようがない。その歴史を紐解くと、元々、オーストラリア軍人が靴をキラキラに光らせており、それを見た他国の兵士が、KAKKEEEEEEEE!!!! と真似をしたところが、世界に靴磨きが広まった理由だという。そこから日本にも伝搬し、“忙しい中、異様なまでに靴を美しく輝かせる”という同調圧力が始まってしまったのである。アホなのは、オーストラリア人か、それとも日本人か。いやいや、ここまでの登場人物で、一番アホなのは、もちろん、特に必要のない場面で靴をきらめかせている私でしょ…。

一般通過キーウィ


 というわけで。本日は、
「やり込みinFF」流の、靴磨き方式を紹介してみよう! なお、具体的な商品名も含めて紹介するが、いつもながらアフィではないので、安心してほしい。


使用品
・KIWI 油性靴クリーム(黒)
・100円ショップ 靴クリーム
・カット綿
・靴ブラシ × 3つ



 さて。このアイテムの中で、
「KIWI」は必須である。プロの皆さま方にも愛用されている、お馴染みの靴墨だ。ちなみに、1缶で800円と、なかなか高価だが、“どうせ磨くために手間を掛けるなら、綺麗に光らせたい”ということで、所持分を使い切ったときのために、既に追加購入を行っている。ちなみに、“KIWI”というのは、キウイフルーツの元ネタである「キーウィ」という鳥に由来している。オーストラリアではなくニュージーランドの生き物だが、創業者の妻の出身、ということらしい。ちなみに、購入のために、私は近所の店をいくつか回ったが、全く見付けることができなかった。「靴磨き」という文明が、いかにマイナーか察せるというものだ。
 …また、
「カット綿」は、聞き慣れない商品だろうが、この名称で薬店等で売っているため、探すのに苦労をすることはないであろう。ちなみに、衛生用品ということらしいが、私の生活では特に用途は見い出せず、もっぱら靴磨きグッズとしての活躍になる。
 ――そして、これらの道具を、以下のように用いていく。


靴磨き手順
@ ブラシ1を使って、靴の全体に付いている汚れを、サッと落とします。

A カット綿を、適切なサイズにちぎり、そのまま「KIWI」を取って、革靴の先端に塗ります
B 次に、ブラシ2で「100円靴クリーム」を、つま先を除いた全体に塗ります

C 別のカット綿に水を染み込ませ、先端を拭き取ります
D 更に別のカット綿を用いて、息を吹きかけ、綿をくるくると回すようにしながら、5〜10回ほど磨いて、つま先を輝かせます
E その後は、ブラシ3で先端以外の余分なクリームを落として、軽く光らせておきます



 とまあ、こんな感じだ。
 …さて、この過程では、靴を持つため、
手を靴の内側に入れる。1日中、足が入っていた場所に手を突っ込む”というのは、あまり気持ち良いものではない。さらに、靴墨で手に黒汚れが付くし、一応は新聞紙を敷いてはいるものの、磨き場所である玄関に墨が飛び散り、さらに服などに乗って部屋へ拡散すると、踏んだ時に、かなり迫力ある跡が残ってしまう。時間と金銭の消費も馬鹿にならない。それだけのデメリットを負って、得られるのが、靴が綺麗で、ちょっと自己肯定感が上がるこれだけである。金銭&時間コストに対するパフォーマンスが圧倒的に見合っていないということで、私以外の職場の全員は、毎日の靴磨きなんて、やらないのであろう。
 ――というわけで。私にとっての「靴磨き」は、
完全なる自己満足だ。だが、それがいい。髪を染めたり、アクセサリを付けたりするのだって、要するに、自分が満足できるかどうかであろう。靴を磨くのもそういうことなんだよ。多分。

(2025年10月31日)

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