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弊社端末、『無』へと接続してしまう… / やり込みinFF

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管理人の日記
気が付くとベッドの上に9台もスマホが散乱している…犯罪組織じゃないよ

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2025年10月9日(木)
弊社端末、『無』へと接続してしまう…


 
『無』とはいったい……うごごごご!!


 今週の勤務で、ある部門のスマートフォン型端末が、一斉に繋がらなくなる事案が起きた。原因は、
『無』へと接続してしまったことである。
 …さて、このスマホ端末については、
前々から使えないと思っていた。この手の機器は、「ハンディターミナル」という分類であり、主にバーコードを読み取るための機械らしいが、どう考えても、ただのアンドロイドの劣化版だ。軍用スマホのようなゴツい外見をしているが、落とすと普通に画面割れを起こす。「ゾウが踏んでも大丈夫」という触れ込みらしいが、弊社の職員女性がゾウ以上の体重だったということか? そして、そのブッサイクなケースに入っているせいで、充電が非接触限定となり、低速充電しかできず、100%まで何時間も掛かる。充電台は、太いコード変圧器、そして鉄のカタマリのような本体と、デザインという概念を全力で投げ捨てた作りであり、机のスペースを激しく圧迫する。何から何まで、可憐な社員たちには全く似合わないものだ。もし私が、職場の女性たちと念願のデートに行けたとして、バッグからあの端末がスッ…と出てきたら、爆笑する自信がある。
 ――やれ、変更前に、「今度のスマホ型端末はiPodからアンドロイドに切り替わる」と聞いた時は、コストパフォーマンスを重視した物に変わるのだろうなあ…と思っていた。だが、まさかこのような
想像を絶するゴミが出てくるとは誰が予想できるだろうか。ちなみに、○ーエンスとかいう年収2000万円の日本企業がハードウェアを制作し、ソフトウェア部分は我らがF通が担当だ。なるほど、ゴミな理由が分かったわ。

 というわけで。この「キー○ンス×F通」の最凶タッグが作り上げた
産業廃棄物は、我が社において、たびたびトラブルを引き起こしていた。前述の通り、重くて使いづらいくせに、落として破損する頻度はiPod時と変わらない。
 …また、現場では、複数台が同時に「応答していません」でクラッシュするという惨劇が複数例報告されており、部門でも
「再起動する、それで直らなければ、時間を空けて再起動する」という対策が、最初の1ヶ月でマニュアル化した。正直、昔のテレビをバンバン叩いて直すのと、やっていることは変わらない気がする。
 ――さらに、運用時は、
「ランチャー」というソフトウェアで、一部のアプリケーションしか動作させられないようになっている。これを使い、仕事中にゲームや音楽など、余計なことをさせない…というのが狙いだろうが、携帯電話は1人1台の時代であり、わざわざあんなブサイクな端末でインターネットをしたい人は居ないであろう。ところが、そのランチャーによる制限を、“電源を入れ、最初にPINを入力する前に、画面上からスワイプする”という方法で突破できるバグ技が発見されておりそれにより、機内モードをオンにしてのログインでネットワークをロックする破壊工作(一度ランチャーが起動すると通常手段では戻せない)や、スワイプメニューの「Wi-Fi」ボタンを長押しして設定画面に入るというクラックが、多数実行されているらしい。現場のたくましさには笑うしかない。

 極めつけに、この「ハンディターミナル」は、バーコードを読み取るための専用機械なのだが、あろうことか、
部屋が少し暗くなると、そのバーコードが読み取れないという苦情が殺到している。現場では、「片手に懐中電灯を持ち、それで照らしながらバーコードを読み取る」という、アホみたいな解決方法が既に実施されているらしい。だが、アホな機械に対抗するには、こっちもアホになるしかないのだ。
 …しかしながら、このハンディ端末にも、もちろんライトを照らす機能は存在する。だが、ボタンを離すと消えてしまうため、固くて距離の離れている「ライトボタン」「バーコード読み取りボタン」を、手を痛めながら押す必要がある。UIも最適化されておらず、ボタンが側面に
計7つもある(電源・音量大&小・フリー機能ボタン×4)ので、どれがどの機能を担当しているのか、さっぱり分からない人も多いようだ。しかも、F通のキッティング(初期設定)がメチャクチャだったためか、このフリー機能ボタンに機能が割り振られていない不良端末まで存在し、実際、私が本日点検した端末には、ライトを照らす機能が割り振られていなかった。クソ野郎…。
 ――そして、さらに。「全機能が正常に割り振られている当たり端末」を、「機械に強い職員さんが引いた」ところで、操作性の壁が立ちふさがる。どういうことかというと、一般的な人が考えるであろう
「ライトボタンで照らしながら、バーコード読み取りボタンを操作する」では読み取りが行えないのだ。ではどうすれば良いのかと言うと、私もあちこち触って初めて分かったのだが、「@まず、バーコード読み取りボタンを押し、赤いガイド線を表示させる」「Aライトボタンを押して、明かりを付ける」「Bライトボタンを離す」「C直後にバーコード読み取りボタンを離す」の順でボタンを操作すれば良い。B→Cは、同時では駄目であり、猶予は0.1〜0.2秒くらいで、早すぎても遅すぎても駄目である。恐らく、こんな仕様を調べてキャッキャ言っているのは、私のようなクソゲーハンターだけであろう…。なるほど、現場で「懐中電灯で照らしつつ、バーコードリーダーで読み取る」という対策が取られるのは、むしろ合理的であり、現場の創意工夫の現れだったのだ。

ふだん我々が使っている電波も、もしかすると薄氷の上に維持されているのかも


 とまあ。キーエ○ス端末は、そんな感じの
ゴミなので、トラブル対応で「部門の5台が、一気に繋がらなくなった!」と電話連絡を受けたときも、あ〜はいはい、時間を空けて再起動ね…と、甘く見ていたものだった。
 …しかしながら、実際に5台を並べて再起動を連射してみても、何故か一向に指定されたSSIDへ繋がらない。そして、不思議なことに、「5台全てが繋がらない」ではなく、
1台か2台は、繋がることがある。しかも、この繋がる端末が不定であり、接続できていた機器も、再起動を挟むと、ネットワークから切断されたりする。つまり、ハードウェアの故障というのも考えづらい。
 ――かくして、30分ほど四苦八苦し、バグ技ではなく正規の裏口を使って設定画面を確認し、F通の初期設定が統一されていない案件をまた発見したりもしたが、原因の特定に至らなかった。やむを得ず、いちど繋がらない端末を1台持ち帰って、詳しく調べてみようと思った。現場を離れる前に、担当の人に、その旨を伝えると、「そう言えば、今日の朝、ネットワークの工事の人が来ていて、それから繋がらなくなりましたね」とつぶやいていた。
最初に言ってくれ〜!! どう考えてもそれが原因だろうが〜!!!!
 そして、その“現場で繋がらなかったハンディ端末”を、我が部門に持ち帰ると、一瞬でネットワークが回復した。
も〜う、今朝の工事が原因で確定である。かくして、ネットワークに詳しい職員が向かい、「新設されたWi-Fiアクセスポイントに、その元となる有線LANケーブルが接続されていなかった」という原因を発見し、それを繋ぎ直すことで、問題は解決に至った…。マジで、「本日は工事があって、それから繋がりにくくなった」という情報は、早く言ってほしい。何なら、最初の電話の「ハンディ端末のネットワークが繋がらなくなりました!」の次くらいには言ってほしい!

 ちなみに。トラブルの主犯であった“有線LANケーブルが繋がれていないWi-Fiアクセスポイント”だが、これについては、「電波が出なくなる」ではなく、
「何にも繋がらない電波を発し続ける」という、厄介な挙動をするようだ。これにより、「5台中、1〜2台は繋がる。再起動を繰り返すごとに、接続できる端末が変わる」という不可思議な動作をした理由もハッキリした。この「『無』へと繋がる電波」をガッチリ掴んでしまった端末は、自分はネットワークに繋がっていると錯覚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・しているため、その後、絶対に正常な通信には復帰できない。運良く、両隣のAPからの電波をキャッチできた端末だけが、通信を行えていたというオチなのだ。
 ――というわけで。F通もキーエン○もやばいが、やっぱり我が社も、
それに対抗できるレベルの悪魔的やばさを誇っている。争いは同レベルの者としか発生せず、そんな現場で働き続ける私も、かなりの猛者となってきた気分だ。まあ、私はこの魔境を割と楽しんでいるが、たぶん、普通の人は、最低賃金レベルでこんな仕事をやらされたら、頭がおかしくなると思う…。

(2025年10月9日)

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