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管理人の日記
◯今日のプリンター:謎の印刷ジョブを大量生成し、3台のPCをクラッシュさせる

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今回も難しいのはスピードブースター関連 |
メトロイドドレッドは、ラスボスを前にしてのアイテム回収だ。既に、全アビリティが解禁されているということで、回収不能なアイテムは理論上も存在しない。安心して、各種のアイテムを集めていける状況である。
…というわけで。これまで冒険した世界を回っていくと、まず気付いたのは、ウェイブビームやスクリューアタックの強力さである。どちらも終盤で手に入るアビリティということで、目立った出番が存在せず、歴代シリーズより弱体化した印象を受けていた。しかしながら、アイテム回収で戦闘時間を増やすことにより、その強さを遺憾なく発揮できるのだ。
――とりわけ、アルタリア・カタリス・ダイロンといった序盤エリアは、完全に無双状態とできる。これらのリージョンは、バリアスーツすら入手する前のごく序盤に入ることになり、慎重に慎重に進んで、それでも即死するような緊張感があった。そこを、ビームと回転攻撃だけで容易に突破できるのは、例えるなら“RPGで序盤のダンジョンを再訪した時”のような、独特の高揚感が存在するというものだ。
いっぽうで。肝心のアイテム収集については、なかなか厳しい。
…まず、システム面の問題点だ。今回の回収率は、7つある主要リージョンごとに管理され、いつでもMAP画面から見ることができる。そのため、99%で止まって、「あと1個どこだっけ…」と徘徊しなくて済むのは、気が利いている。しかしながら、肝心の絵的なアイテム表示は、とても不親切だ。まず、アイテムが残っているエリアは、白く点滅して表示されるのだが、その点滅が速度も色も目立ちづらい。また、ゲーム内で、アイテムタンクを目視していた場合は、マップの点滅が消え、アイテムアイコンへと変わるのだが、そのアイコンも小さいうえに色が薄い…というか、信じられないことに、取得済マークと比べても大差ない。
――というわけで。ただでさえ、アイテム100%のためには、頻繁にMAP画面を開くことになるのだが、その際は、「点滅表示」と「未取得アイコン」を、目を血走らせて探す必要があり、やがて疲れて、目が動かなくなってくる。目トロイドである(これが言いたかっただけ)。
あとは、そろそろ、メトロイドシリーズにも、ファストトラベルが必要なのではないかと思った。
…やれ、今作には、「フュージョンのエレベーターホール」や、「スーパーの赤土湿地エリア」のように、複数のエリアへ繋がる回廊的な場所が無い。それどころか、エレベーター&列車という従来の直線的な移動に加えて、「テレポータル」というワープポイントまで存在し、頭がグッチャグチャになる。
――さて、今作のマップは、広大なように見えて、サムスの移動速度も早いため、実はそこまで時間が掛かるわけではない。しかしながら、その構造が複雑なため、マップを何度も開いて確認する必要があり、そのたびにゲーム進行は中断される。また、ゲート間の移動は瞬時なものの、エレベーターやテレポータルによってリージョンチェンジを行う場合のロードは、かなり長く、回数も多めなので、ストレスが大きい。
以上の理由により、このゲームであちこち移動をするのは大変であり、とりわけ、実際に掛かった時間以上に、精神的な疲労が溜まる。そういったものへの救済手段として、ファストトラベルが存在すべきだと思う。各種行動の効率が上がるのはもちろん、迷ってしまって途方に暮れたときも、特定地点からやり直せれば、少なくともマイナスになることは防げる。そういった安心感は、ゲームでは重要だと思うのだ。ほら、機械が壊れたときに再起動するのと同じで、ゲームでも意味が分からなくなったら、とりあえずリセットしてみるのだ。その際、“プレイヤーに後戻り感を与えない”というのは、重要な視点だろう。
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>>> (超えられる壁) >>>
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というわけで。ここからは、肝心のアイテム回収パートだ。
…まず、最も簡単なのは、「場所も取り方も分かるが、アビリティだけが足りなかった」というパターンだ。この手のアイテムは、序盤から見えている場合もあり、じらされるが、クロスボム・パワーボム・スクリューアタックなど、後半に解禁される能力を使えば、容易に取得が可能である。
――次に、多くを占めるのが、「場所が分かれば取れる」というパターンだ。これは、マップの白点滅(見づらい)で気付くパターンが多いが、放置していた高熱エリア&寒冷エリアについては、ほとんどの場合、アイテムへと繋がっている。また、“開けていないゲート”についても、マップ画面で気付くことができ、やはりその先は、寄り道ルート=アイテムへと繋がっていることが多い。まあ、今となっては全く無意味な通路(シーケンスブレイク時に使用?)だったり、はたまた、このタイミングで地図が手に入ったりと、ハズレも存在したりするのだが…。
そして、最後が、「場所も取り方も分かるが、難しくて取れない」というパターンだ。言うまでもなく、スピードブースター関連である。
…さて、スピードブースターには、「シャインスパーク」という追加アクションが存在する。ダッシュをしてスピードブースターを発動し、その状態で下ボタンを押して急停止すると、その後に数秒だけ、体がエネルギーで激しく明滅した状態になり、そのままジャンプボタンを押すことで、無敵状態での突進攻撃を行える。今では公然の秘密に近いものの、『スーパー』では隠しテクニック扱いだったこともあり、クリアに必須とされることは少ない。私のやった作品(『スーパー』『フュージョン』『ゼロミッション』『ドレッド』)だと、クリアに必須なのは、“ドレッドで入手直後に使う真上への1回”だけのはずだ。
――しかしながら、隠し扱いだけに、メインルートから外れると、むしろ「シャインスパークの使い方こそが上級攻略のカギ」と言えるほどの重要テクニックとなる。とりわけ、『フュージョン』からは、「横シャインスパーク状態で、駆け上がれる坂に突撃すると、そのままスピードダッシュ状態に戻れる」という革新的な仕様が採用され、これにより、「細かい坂を使って、非常に長い区間、ブースト状態を維持する」という戦法が生まれた。ただ、これはかなりの高等テクニックであり、利用場所は、アイテム100%狙いと、あとは、各種のタイムアタックくらいだ。
というわけで、それらをフル活用した“アイテム100%回収動画”(【フュージョン】【ゼロミッション】)などを見ていくと、心がぽかぽかした気持ちになる。その他にも用途は多数であり、「フュージョン」における隠しナビゲーションや、タイムアタック、はたまた実用性皆無の魅せプレイなども存在する。
さて。『ドレッド』の話だ。ドレッドにおいても、アイテム回収のために、シャインスパークをフル活用する必要がある。内容は、基本的にはこれまでと同じで、坂道に突進をすると、スピードダッシュ状態に戻れる。“坂を見ると、シャインスパークを細かく維持したくなる”…メトロイダーあるあるだ。
…ただし。今回は、ゲーム本編が死にゲークラスの難易度になっているということで、アイテム100%も相応の難しさと化している。“スイッチ本体の、30秒録画機能”を考慮した…かどうかは不明だが、1回の挑戦自体はそこまで掛かるものではない。問題は操作であり、まずは回転ジャンプだ。これまでは、十字キーで操作していたため、上ボタンを押すことで回転ジャンプ状態を解除でき、スムーズな空中シャインに繋げられた。だが、『ドレッド』はニンテンドースイッチでの作品ということで、移動がスティックのため、上に倒しても横扱いとなって、回転ジャンプが継続してしまうことが多々存在する。これを補う機能が、空中でのビーム射撃ということに気付いたのは、かなり後になってのことだった。
――さらに、今回は、助走がギリギリという場面が、やたらと多い。本作は、グラフィックは3Dであるため、“ドット単位でどこから走れば良いか”というのが分かりづらい。そして、スティックについても、どうしても“遊び”が出てしまって、機敏な操作は行いづらい。かくして、最初のブースト発動の時点でつまずいてしまうことが多くあり、これもストレス要素となりやすかった。
ちなみに、『ドレッド』では、新機能として、速度を殺さないアクションでは、そのままスピードダッシュを継続できる。具体的には、「スライディング」と「壁蹴り」が相当し、これを使えば、かなり長い間、速度を殺さずにダッシュ状態を継続できる。ただ、これは極めて高度なテクニックとされ、活躍はタイムアタックや魅せプレイが主となり、アイテム回収では、1ヶ所を除いて必須とされない。
――そう、1ヶ所を除いて…。そうだよ、例のフェーレニアの左上だよ。多分あそこが、ドレッドで最難であろう。やれ、ゲーム中盤から発見自体は容易であるが、意味不明なギミックの組み合わせが立ちふさがり、取る方法がまるで思いつかない。私は、壁蹴りでブーストを維持して、壊せるブロックの直前で止まり、急いでクロスボムで落ちるブロックを超えたのちに、真上に飛んでいった。だが恐らく、【こちらのYouTube動画様】のものが、スタッフの想定したルートだろう。私は、「左側の小部屋は何なんだ?」と思っていたが、動画様の方式であれば、無駄なく活用ができる。数学などと同じで、用意された要素は全て使い切るのが美しい。だが、それを前提としたうえで、あえて外れるのも、また乙というものだ。どんだけ移り気なんだ…。
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「ラスボス『早く来て…』」も、この手のゲームだと恒例 |
かくして。「純粋な操作難易度」のほか、「スティックならではの不自由さ」や「システムの不親切さ」にも苦しめられながら、なんとか、2周目プレイの大きな目標の1つであったアイテム回収率100%を達成していった。
…ちなみに、ネットの攻略サイトの使用については、「アイテムを見つける段階」については、ごく一部、攻略サイトを使用していった。が、「見つけたアイテムを取る段階」≒「スピードブースターの使い方」については、完全に自力で考えていった。そのため、“アルタリアの感圧ゲートのアレ”で、狭い通路の向こう側から走ってきたりと珍妙なルート構築をしてしまったりもしたが、それも今では良い思い出である。皮肉じゃなくて、これはマジで。
――やれ。今回は、ゲームにおける“コンプリート系”としては珍しく、作業感も無く、むしろ、1周目で見逃していた「最強状態での雑魚戦無双」や「世界を余すこと無く周り切る」といった要素により、非常に良い達成感を得られたと思う。
そんなわけで。あとは、メインディッシュとして残しておいた、ラスボスを倒しにいくことにしよう。最強育成のあとのラスボスは、まさに、“目玉となるご馳走を、最後に食べにいくとき”の、あの感じだ。さあ、20年ぶりのメトロイドとなった『メトロイドドレッド』の日誌も、次回が最終回!
(2025年8月4日)

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