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管理人の日記
キッショ なんで伸びるんだよ |
モンハンシリーズの「フルフル」と、私が初めて対峙したのは、PSPの初代「ポータブル」でのことだった。と言っても、討伐対象として戦ったのではなく、ジャングル(旧密林)のマップで、洞窟に足を踏み入れた際に、壁を這い回っている不気味な敵がいたということを覚えている。
…その後、爆発的ヒットが始まった「ポータブル2nd」では、なんと、村長クエストを★2から★3に上げるための討伐対象として、いきなりの抜擢が為された。見た目も戦闘スタイルも、極めて奇抜な敵であるが、「まず敵の攻撃を避け、その後に決まった回数だけ攻撃する」「回復アイテムを使う際も、まずは敵の攻撃を避けることを優先する」という、当時のモンハンの定石を教えてくれる、まさに先生と言えるような相手になっていた。
――その後の展開としては、「ポータブル3rd」には、ギギネブラとかいう空気が新登場し、フルフルは未参戦であった。さらに、3DS作には、割と頻繁に登場していたらしいが、私は全て未プレイである。そして、私が久しぶりに本格的に遊ぶことになった「ワールド&アイスボーン」でも、フルフルは収録されていない。そんなわけで、忘れかけていた頃に、「ライズ」にてフルフルが復活し、そして「サンブレイク」にも続投をすることとなったのである。
さて。フルフルは、電撃を使って戦ってくるモンスターだ。デザインとしては、目が存在せず、生理的嫌悪感をもたらす風貌となっている。やれ、パワフルでカッコいい印象が多いモンスターたちの中では、かなり異質な存在だ。いっぽうで、ぬるぬるとした見た目に反して、戦闘能力は高く、ねっとりとした動きに油断すると、こちらのほうが狩られてしまう。急にぴたっと止まって鼻息を荒くする怒りモーションは、今でも恐ろしいものだ。
…だが、見た目や戦闘スタイル以上に、大きな特徴と言えるのが、戦闘BGMが「無音」であることだ。モンスターハンターでは、基本的に「敵モンスターに発見される」を条件として、そのモンスターに対応した「専用BGM」か、それが無い場合には、フィールドに対応した「汎用BGM」、そのどちらかが戦闘曲として流れる。だが、フルフルの場合、「無音」が専用BGMとして設定されているらしく、音楽が何も流れない。もっとも、フルフル自体の不気味な戦闘スタイルを際立てる演出としては合っているし、それに、動画サイトなどでは「フルフル戦闘BGM」という用語で、様々なネタ動画が投稿されている。楽曲面の話は、ともすれば、嫌われてしまいそうなフルフルの、愛らしい要素として、立派に定着していると言えよう。
しかしながら。そんなフルフルに、ついに「サンブレイク」にて、BGMのある中での戦いができた!! と言っても、通常マップでのフルフル戦闘曲は、相変わらず「無音」から変わらない。さすがに、そこを変えてしまっては、もはや「フルフル」として登場させる意味が無い…。
…では、どういう時に曲が流れたのかというと、それは「塔の秘境」と言われるマップでの戦闘でのことである。ライズ&サンブレイクには、“決戦場フィールド”と呼ばれる、闘技場形式のマップが存在する。「塔の秘境」「獄泉郷」「闘技場」の3種類が存在し、「@キャンプ」と「A敵と戦う場所」という、非常に簡素な2マップ構成が特徴だ。実は、傀異クエストにおいて、これらのフィールドでは敵体力が1.05倍になるという不利な補正を受ける。だが、開始直後に全パラメーターを満タンにできる強化アイテムを入手できること、そして、クエスト開始直後や、モドリ玉で脱走した後にも、すぐさま戦闘を開始できることから、稼ぎクエストなどにおける人気は高いようだ。
――が。私は、あまり闘技場フィールドは好きではない。その理由としては、もちろん、他モンスターの操竜によってダメージを稼げないことや、採集による追加クエストを得づらいという点もある。だが、最も大きいのは、BGMが全て汎用曲となってしまうことだ。なんと、各モンスターの個性を際立たせていた専用BGMすら、闘技場ごとの汎用BGMに上書きされてしまうため、せっかくの特別感が薄れてしまう。やはり、ゲームなのだから、数値的な効率だけでなく、“戦っているときの楽しさ”というのも重要だ。だから私は、専用BGMを持つ敵に闘技場フィールドが出たときは、あまり喜べなかったのだ。
しかし! これにより、「無音」という専用BGMを持つフルフルに、晴れて、戦闘曲が付与されるに至ったのだ。もちろん、所詮はフィールド汎用曲であり、既に何度も聞いている楽曲ではある。だが、フルフル戦でBGMが流れるという事実が重要だ。実際、バトルの雰囲気は、大幅に変わってくれる…。この時を、フルフルも、首をなが〜〜くして待っていたことだろう!
(2024年10月28日) 195 PV
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