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ポテサラおじさん vs やり込みinFF / やり込みinFF

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管理人の日記
炊き込みごはんの味付けにはバターが良いのだろうけど、あんな高級調味料、買えないよ…

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2024年5月30日(木)
ポテサラおじさん vs やり込みinFF


 
作れないんだな、それが


 少し前に、「ポテサラおじさん」なる言葉が流行った。内容は、
「スーパーでポテトサラダを買おうと思っていた子連れの若い女性に、見ず知らずの高齢男性が、『母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ』とケチを付けた」というものである。もっとも、情報源はインターネット上の書き込みであるため、内容が誇張されているか、はたまた全くの嘘ということもありうるが、その可能性については、今回は除外していこう。
 ――まず、最大の問題なのであるが、
実は「ポテトサラダ」という料理は、作るのがかなり面倒な部類に入る。実際に、私がレパートリーに入れている料理に、+比較用のインスタント食品も加えて、手間の順に10段階でリストアップしてみると、次のような感じとなる。


[最も簡単]
1 カップ麺(トッピングなし) カロリーメイト ゼリー飲料 菓子パン
2 カップ麺(トッピングあり) 米を洗って炊飯器にセット レタスサラダ みそ汁(レトルト) そうめん かつお節ごはん 日の丸ごはん キムチ丼 冷ややっこ スーパーの惣菜(買う手間を考慮しない場合)
3 袋麺(鍋で茹でるタイプ/トッピングあり) 自家製ポテナゲ大 納豆ごはん 目玉焼き丼 もやしサラダ 焼きギョーザ 市販の素を使った炊き込みごはん

-----「料理」と認識するかどうかの壁-----

4 親子丼 キノコ炊き込みごはん(暫定) 玉ねぎスクランブルエッグ(暫定) チーズウインナー目玉焼きカレー キャベツサラダ 大根サラダ
5 みそ汁(具だくさんの調理品) 白菜サラダ スーパーの惣菜(買う手間を考慮する場合) 見た目を考慮した来客用サラダ
6 鍋料理 豚肉/玉ねぎ/じゃがいものマヨネーズ炒め

-----「仕事を終えた後に作れるか否か」の壁-----

7
8
9
10 ポテトサラダ
[最も面倒くさい]


 とまあ、こんな感じである。
私が、ポテトサラダよりも面倒と認識しているレギュラー料理は、1つも無い。圧倒的な偏差値なのだ。
 …やれ、“なぜポテトサラダがそこまでめんどくさいのか”ということに関する説明は、画像を挟んだ後編に回すとして、この時点で、“ポテサラおじさん”の言っている「ポテトサラダくらいという表現は、
もろくも崩れ去ってしまう。ポテトサラダ「くらい作ったらどうだ」どころか、むしろ、忙しい母親業務においては、ポテトサラダ「くらい買って済ませたらどうだ」が正しい表現なのだ。
 ――とはいえ、ここだけであれば、ポテサラ爺に同情できなくもない。
ポテトサラダという料理は、一見すると、簡単に思えるのだ。じゃがいもを熱して潰し、肉と野菜をベースにした少量のトッピングを加え、マヨネーズ等で味を整える。所詮それだけである。だから、上のリストで言うと、料理と呼べるかどうかの「3.5」くらいのラインに位置しそうであるが、それが実際には、約3倍の詐称料理と化しているのだ。
 ところで。反対に、
“逆詐称”と言える料理の代表格は「親子丼」であり、もはやこれは、私の中では「玉ねぎを切るだけ」と認識されている。最近は、生物の玉ねぎが安いため、積極的に購入をして、余らせないよう包丁とまな板を取り出しているが、もし冷凍品で済ませるのであれば、恐らく、私にとっての親子丼は、皆さまでいう「電子レンジで温めるだけ」程度の認識となるだろう。

 さて。話をポテサラおじさんに戻すと、そもそもの問題として、
見ず知らずの人間が、他人の食生活にケチを付けるというのがおかしい。この理屈は、高齢男性と若い女性という構図で、ことさら強調されている感がある。
 ――だが、性別を逆転し、例えば私が、知らないおばさんから、
「あらあら〜〜😅💦 まだまだ若い男の子なんだから、もっと不健康な生活しないと駄目よぉ〜?😊 投資💀なんてそこそこに、もっと🍕スーパーの惣菜🍱を買いまくりなさぁい‼👌とか言われたら、「そうですね。ウフフフ(は? 痩せろ、デブ)としか思わないであろう。私は、自分で選んで、この生活をやっているのだ。あなたの人生に私は干渉しないから、どうか放っておいてくれ。

 その他の点、ポテサラ爺の問題として、「ポテトサラダくらい作れ」という表現から、
「母親は苦労をして当然」と思っているということがある。時代を振り返ってみると、かつての日本は、今より遥かに給料が高く、「専業主婦」なる文明が存在したそうだ。男は外回りをしてお金を稼ぎ、そして女は家庭を守る。なるほど、私の理想とする男女の役割分担であり、そんな習慣が存在した日本は、神の国と表現しても良いだろう。そして、そのような時代であれば、夫や子供のために、女性が苦労をして料理を作る…というのも、大きくは間違っていないように思える。
 ――が、そんな
神話の時代は終わりを告げ、残念ながら、今や共働きが一般的となってしまった。そうやって、悪い意味で男女平等となってしまった現代では、家事は女の仕事ではなく、男女で適切に分担すべきであると、私は思う。もし、ポテサラ爺と相対したのが、母親ではなく父親だったとしたら、なんだから、ポテトサラダくらい作ったらどうだ」と発言していたかというと…まあ、間違いなく言っていなかっただろう。こわ。私も、こういう偏見を持つことなく、ましてや見ず知らずの他人に偉そうに説教したりしないよう、気を付けていかなければならない。

「伏魔御廚子」の平易な日本語訳は「悪魔のキッチン」だと思っている


 さて。前置きが長くなったが、本日は、やり込みinFF式「ポテトサラダ」の、
尋常ではないめんどくささを紹介していこうと思う。


ポテトサラダ(3食分)

材料
・じゃがいも あなたが「3食分」と感じる量
×1.5〜2.0
・玉ねぎ 大 0.5個程度
・ウインナー 3本
・ミックスベジタブル 適量

調理手順
[じゃがいも]
1. まず皮を剥きます
2. 次に、熱が通りやすいよう、細く切ります
3. 電子レンジで、柔らかくなるまで熱します
(8分程度?)
4. やけどをしないよう注意しながら、3を取り出し、適当な器具で潰します

[トッピング]
1. 玉ねぎを、みじん切りします
(または、既にみじん切りされている業◯スーパーの冷凍品を使用します)
2. ウインナー
(冷凍可)を、短く切ります
3. ミックスベジタブルを投入します
4. 1,2,3を、フライパンで、少し焦げ目が付く程度まで炒めます
(電子レンジ可)

[混ぜる]
1. 潰したじゃがいもに、炒めたトッピングを混ぜます
2. マヨネーズとごま塩を使って、いい感じに味付けをします

メモ
・じゃがいもの量を「×1.5〜2.0」としているのは、潰すので、だいたい思ったよりも体積が少なくなってしまうからです。
・どうも、トッピングには、ハムやきゅうりを使う人が多いようですが、私は保管の容易さから、玉ねぎ/冷凍ミックスベジタブル/冷凍ウインナーを採用しています。



 とまあ、こんな感じだ。
 …やれ、こういうものは、たいだい
項目数が増えれば増えるほど面倒になるというのが恒例だ。上に書いた工程は、計10個であり、前に書いた親子丼回【日記:2023/10/8】「6個」を凌駕している。しかも、親子丼は主力となりうる料理だが、ポテトサラダは、所詮「サラダ」枠、サイドアームでしかない。そのうえ、ポテトサラダでは、「じゃがいも:皮を剥きます」など、しれっと書いている1つ1つがいちいち重たく、かなりの労力が要求される。
 ――しかも、加えて厄介なのが、
「潰すと見た目の体積が減る」という点だ。この法則により、だいたい、ポテトサラダは、当初に作ろうと思っていた分に対して、食べられる量が少なくなる。調理に苦戦するくせに、実際に容器へ盛ってみると、2食分にすらならないという場合がほとんどで、なかなか取り扱いが難しい。他の料理だと、みそ汁なんかは、予定よりも多くなる場合がほとんどであるし、仮に少なかった場合も、もやしや水を加えることで、簡単に増量ができる。だが、ポテトサラダの嵩増しは不可能であり、失敗してしまった場合にも、乏しい量を3等分して、なんとか耐えていくしかない。

 そういうわけで。ポテトサラダは、「調理がめんどくさい」「量の調整が難しい」「所詮サラダ枠でメインディッシュに成り得ない」などと、厄介な性質を大量に持ち合わせており、
私はあまり作りたくない料理である。あえて風味や食感を楽しみたいという場合も、これだけ面倒ならば、正直、店で買えば良いと思う。わざわざ頑張って作っている若い女性なんて見たら、心の中で、「ポテトサラダくらい買って済ませたらどうだ…」と言いたくなる。
 …が、数少ないメリットを挙げてみると、それは、
余ってしまったじゃがいもを、大量に消費できるという点である。自炊派閥の皆さまにはご理解いただけると思うが、じゃがいもというのは、「皮を剥くのが面倒」「茹ですぎると溶けてしまう」「適切な温め時間を計りづらい」などの理由で、とかく余らせやすい食材だ。だが、ポテトサラダは、そんなじゃがいもが主人公となれる数少ない料理であり、在庫を一気に減らせる。そして、調理の手間を度外視すれば、前述の通り、風味や食感は、他では再現できないものであり、楽しんで食べていける料理である。
 ――というわけで。私がポテトサラダを作るのは、もっぱら休日で、かつ、じゃがいもが余っていて、そのうえで、体力気力に余裕がある時に限っている。そんな日の昼下がりに、明日のお弁当を夢見て、
「領域展開『ふく魔御厨子まみづしなどと心の中で唱えながら、玉ねぎをスパスパみじん切りにし、フライパンで茜色になるまで炒めつけていくのだ。いやもう、ホント、ポテトサラダってめんどくせえ〜!!

(2024年5月30日)

登録タグ/ 食べ物
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