. . |
◇トップページ > 管理人の日記 > 2024年5月28日の記事
管理人の日記
たけのこ料理も研究しなきゃ…
かわいい |
最近、キノコが安いのだ。ぶなしめじ(人の指先ほどの傘を持つ、王道のキノコ)が2株セットで98円、えのきだけ(白くて細く、幹のように密集したキノコ)が1パック38円、といった程度である。確かに今日は特に安かったのが、ここしばらく、ずっとこんな感じである。
――やれ、キノコと言うと、だいたい1パック(1株)が78円〜98円という感じで、秋から冬にかけての味覚という印象が強く、私も先の冬では、鍋料理に積極的に取り入れていた。だから、その正反対の季節で、まさかの半額近い値段で購入ができることに、私は困惑を隠せないものである。さすが、セフィロスのテーマ:「片翼の天使」にも謳われている、伝説の食材ということはあるな…(意味不明)。
だが、「この季節のキノコの安さ」について調べてみると、至極納得の行く理由があった。キノコは、工場で栽培されているため、年中ずっと出荷ができる。よって実は、キノコには、特定の決まった旬は無いのである。そして、秋から冬にかけては、鍋料理などで需要が増える。その逆も然りであり、春から夏に掛けては、需要が減って、値段が安くなるということだ。
――ちなみに、キノコは加熱調理がほぼ必須(食べられるキノコでも、生だと毒になることがある)のため、暑い季節には食べづらいという理由もある。前述の習慣…つまり、“秋から冬に掛けて消費が増える”というのも、温かい物を食べたくなる季節であるからだろう。ただ、夏場の料理であっても、火を全く使わないというのは有り得ないので、工夫をすることで、美味しく消費していくことは可能であろう。高い時に売る…のは無理だが、安い時に買うというのは、株と同じだ。そう言えば、キノコも、数える時は「1株、2株…」と数えるので、株である(どうでもいい)。
ところで。キノコは、植物のように土などから生えてくるが、ご存じの方も多い通り、分類としては菌類である。多数の菌が密集して、一つの生物のように役割分担をして、キノコの傘を形成している。キノコは、植物ではないのだ。ちなみに、遊戯王カードだと、「マタンゴ」というキノコのモンスターが、謎に戦士族にカテゴリされていたりする(【遊戯王カードWiki:マタンゴ】)。「500ライフを払って相手にコントロールを渡すと、300ポイントのダメージを与えられる」という、KENYoU専用の糞カードと思われていたが、最近、ほんの僅かだけ、環境デッキで注目されたことがあったらしい。
…さて、では、実在キノコに話を戻そう。キノコは、前述の通り、植物でないのだが、もっと言うと、キノコの本質は、地中に張り巡らされた「菌糸」という細菌同士のネットワークであり、我々が“キノコ”として認識している物体ですら、「
――そんなことは置いておいて、私が思ったのは、「キノコって肉じゃね?」ということだ。植物のように地面から生えて動かないものの、菌類なので、生物としての分類は、むしろ動物に近いと言われている。そして、食べ物としての観点から考えてみると、「野菜や穀物」、そして「肉」、そのどちらとも、食感や味が大幅に異なり、”第3勢力”と言える存在だ。そのうち、私は、肉の部分をキノコで置き換えられないか、確かみてみたのだ。
特訓後も入れたかったのだ… |
そういうわけで。私は早速、キノコを料理で使ってみることにした。
…と言っても、これまでのように、“みそ汁に少量を入れる”という使用法では、3大勢力の一角を為すには弱すぎであり、0.1勢力ぶんくらいにしかなれない。そこで、思い切って私は、肉料理に、肉の代わりとして、キノコを採用してみることにしたのだ。
――というわけで。本日作ったのは、親子丼をモチーフとした、「キノコ卵丼」である。現在、卵も少しだけ安く、冷蔵庫で余りがちのため、良い料理だと考えたのだ。調理法は、いつもの親子丼と同じだが、今回は、テーマ上、「鶏むね肉200g弱」を使っていたところを、完全に「キノコ」へと置き換える(3人前 /
「だし汁200ml、しょうゆ大2.5、みりん大2.5、酒大2.5、砂糖小1、めんつゆ大1」の煮汁に、肉の代わりの「しめじ2/3株とえのき1/3株」と新玉ねぎ中1.5個を入れ、熱が通ったら卵3個を溶いて投入)。卵からしてみると、親がいきなりキノコ化して驚いただろうが、私の食卓では、親がウインナーだったり、肉団子になっていたりと、ニセ親子であることが頻繁に存在したので、今さらという感じだ。
というわけで、その「キノコ卵丼」食べてみると…期待に反して、ピンと来る風味ではなかった。やはり、肉のジューシーさは、肉でしか出せず、そう簡単に他の種別の食品で再現することは、できそうにない。キノコ玉子丼は、肉の入った“親子丼”ではなく、「卵丼の派生」にしか成り得ないのだ。
…ただし、悲観するほど酷いわけでもなく、キノコの存在により、玉ねぎと卵だけの卵丼と比べて、別種の料理と呼べるほど、食感が異なっていた。もし、ここに肉を加えて、キノコ親子丼にしていたら、それは“進化した親子丼”と呼べる料理になっていただろう。
――つまり、キノコは、肉を代用するものではなく、野菜でも肉でもない、第3の食材として、新たな使い道を考えていくべきだったのだ。思えば、既存の食材を、簡単に置き換えられるなどと考えるのは、肉にもキノコにも失礼だった…。
そういうわけで。キノコは、確かに肉の代わりにはならないものの、立派な第3勢力として、使用可能であることが分かった。まあ、生で食べると病院送りになるため、加熱料理限定であるが、逆に言うと、加熱する料理のほぼ全てに、調和できるポテンシャルを持つ。癖のない味と、独特の食感が、食べていて楽しい。「楽しい」というのは、食事において、侮れない価値である。それでいて、この季節だと、もやし並みの価格で調達可能なのだ。
…というわけで。この、春〜夏という季節は、キノコの裏の旬ということで、私は積極的に、料理へと用いていくことにしてみたい。実際に、本日の夕飯+明日のお弁当枠として作った「キノコみそ汁」は、キノコを使わない場合と比べて、大幅にパワーアップした料理となっていた。
――さあ、次は、何を作ろうか。前述の通り、加熱料理のほぼ全てにキノコを投じてみる価値があるが、今のところの私は、「キノコ炊き込みご飯」に興味津々である。今や、炊き込みご飯の素も、150円程度とブルジョワ化しているから、その味が、もし自分で出せるなら、それはもう、最強だよ…!
(2024年5月28日)
2024年5月28日の記事を表示しています。