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管理人の日記
FF13も再開しましたが、いきなり数十時間規模のやり直しとなりました…
このマリオ、くっそ不親切で難しいな〜…。だがそれがいい! |
任天堂の現行機であるスイッチでは、FFシリーズ作品が、『7』『8』『9』『10&10-2』『12』(7はPS1版のリマスター、12はゾディアックエイジ)と発売されている。本日はこれらを、私がやっているようなFFシリーズのやり込みプレイに使えないかどうか、考えてみることにしよう。
――さて、その比較対象は、いつもながら、PS4やPSvitaなどのPSハードである。私にとってはこれが基本のゲーム機であり、比較対象として相応しいと言える。PS3以降は、「高性能なPC」と「HDMIキャプチャのための外部機器」を使って、ゲームプレイの録画を行ってきた。その環境は、果たしてスイッチにも当てはめられるのか。また、私のようなコア層だけでなく、ライトユーザーな方々が、「高価な専用機器を使わずに、インターネットでゲーム画像・動画を公開したい」と思った場合に、それぞれの機器ではどのような方法があるのか。さっそく行ってみよう。
@全般的な特性
まずは、撮影や録画と関係ない、PS4およびスイッチの全般的な比較である。
…最初に述べておきたいのが、グラフィック面では、PS4と比べてスイッチは大幅に劣るということである。ノーマルPS4にすら大きく劣る品質であり、PS4proやPS5と比べるべくもない。また、コントローラーの操作性でもPS4の圧勝であり、スイッチは操作がしづらい。そもそもボタンが小さくて押しづらいうえに、携帯モードでは持ち手に角度が無いため、X+A(△+○)の同時押しをしようとすると、自然な持ち方ではB(×)まで押さざるを得ない。3月発売予定の「モンハンライズ」では、片手剣の方向転換斬りが「X+A」に割り振られたが、「B」も同時に押すと回転回避が優先されてしまう。これは、方向転換斬りの消滅にも等しい。「ワールド」の片手剣で一番よかったアクションなのに…。その他、スイッチは、HD振動なる機能をコントローラーに搭載しているらしいが、あまりにも情けない内容であり、壊れているのかと思って速攻で消した。何だったんだアレ。
――その代わり、スイッチには携帯機モードが存在するという長所がある。PS4に携帯機としての性能は無く、リモートプレイも“家庭内の取り回し”を考えた場合ですら、携帯ゲーム専用機に及ぶものではない。いっぽう、PSハードの携帯機としてはPSvitaが存在するが、既に新品の出荷が終了している。そして、PS4・Vitaの両方で発売されているゲーム(FF10リマスターなど)であっても、「ソフトを2本買わなければならない場合がほとんど」「セーブデーター移行が思ったよりも面倒」などと不便であり、滅ぶべくして滅んだという感じである。スイッチは、簡単な動作で据え置きモードと携帯モードを切り替えられ、ソフトも1本で良く、屋外に持ち出して単独で遊ぶことも可能である。本体の処理性能が劣化するというデメリットも、携帯機としての画面サイズを考えれば、むしろ綺麗に見えるとすら言って良い。以上の理由により、「携帯性」という性能では、スイッチの完全勝利と言える。
ということで。PS4は据え置き機とした場合、スイッチは携帯機とした場合に、それぞれの強みを活かせると感じた。FFシリーズの過去作は、見た目もシステムも最新ゲームのクオリティに及ぶことはない。よって、この点だけで言えば、スイッチのほうがプレイしやすいと言えるだろうか。
…余談だが、私がスイッチで気になったのが、とにかく部品が多いことである。まず、本体の時点で、画面部分と取り外しできる左右のコントローラーと、合計3点の主要構造が存在する。しかも、これらがそれぞれ電池を積んでいる。私は、「変形する機械」には極めて嫌な思い出がある(【日記:2015/2/18】)ため、こういう構成は好きではない。3万円と、据え置きハードに迫る値段なのだから、壊れたところでそんな簡単には買い換えられないのだ。これらの問題を解決するためか、携帯モード専用の「スイッチライト」という物も発売されている。本体価格が2万円と緩和されているほか、小型軽量で取り回しが良くなり、「コントローラーの変形機能」および「電池3つ」という構造上の弱点も解消されているのだが、代わりにHDMI出力機能が削除されており、この1点だけで私の購入検討からは外れてしまった。なんでそんなVitaTVみたいなことしちゃうかなあ…。
――更に、本体以外にも、トースターのような見た目の「ドッグ」が存在し、これにセットすることでTV出力が可能となるとともに、電源がコンセントから供給され、若干の性能UPが為されるという仕様になっている。これで、4つ目の主要構造部が出来てしまった。しかも、「トースターのようなドッグ」の形が重要だったのか、スイッチ本体には給気口または排気口が上部にある(←!?)ため、放置しておくとホコリが積もってしまう。ドッグの置き方を横向きに変えたいところだが、接続が重力を使って軽くハメるだけなうえ、ガッチリとホールドされていることも無いため、横向きは接触不良や転落が怖い。もちろん公式でも、上から下への接続しか想定していない(【公式Q&A】)。こだわるべきはそこだったか?
総合して、スイッチは部品が多くて難しいうえに、壊れやすいと思う。やれ、任天堂ハードは簡単で子供や女性向けと聞いていたが、プレイステーションのほうがよっぽど楽に思えるな…。
A本体機能を使った録画
ここからは、機器ごとに大きく差異の出る、「画像や動画を撮影する方法」について書いていこう。まずは、本体機能を使うパターンである。
PS4とスイッチには、画像や動画を撮影して保存する機能がある。それらの撮影物は、SNSなどに投稿できるほか、パソコンや携帯電話に保存して、編集が可能である。やり込みプレイでは、成果を写真や動画で公開するほか、自分用のプレイ記録としても欠かせない。これらは、全て外部キャプチャ機器でも行うことができ、画質や自由度ではそちらの圧勝なのであるが、ゲーム機の本体機能はパソコンすら使わずに利用できるというのが魅力であり、ゲームの楽しみ方を広げる機能として、近年では欠かせないものとなっている。
○静止画
PS4もスイッチも、プレイ中の画像を写真として撮影できる機能があり、コントローラーの該当ボタンを押せば完了である。その画像を、TwitterなどのSNSなどに投稿する機能があるのも同じである。
○動画
PS4では、常時ゲームプレイの録画をしており、最大で60分前までを振り返って保存が可能なほか、現在位置を開始地点として録画を行うこともできる。画質も、まあまあ良好と言える。PS4とPS4proでは、後者のほうが高い画質で録画が可能である。
そして、スイッチでも、この機能は基本的に同じ…なのであるが、振り返れる秒数が30秒しかなく、ほぼ使い物にならない。試しに録画してみたが、ファイルサイズは30秒で18MBほどであり、このサイズであれば1時間でも2.16GBである。スイッチの本体ストレージは32GBであるため、ある程度までなら詰め込んでも問題ないであろう。それを30秒とは、何故こんな中途半端な機能にしてしまったのか…。
そんなわけで。本体機能を使って、まとまった時間のゲームプレイを録画することは、スイッチでは不可能と考えるべきである。30秒ごとの動画を繋ぎ合わせて…というのは、現実的ではないだろう。なお、動画をSNSに投稿できる機能は、両機種に存在する。
○パソコンなどへの転送
PS4では、USBストレージ(USBメモリ)を使って、PS4本体からパソコンにファイルを移動できる。PS4から携帯電話へは…やろうと思ったことが無いので分からないが、どうもパソコンを経由したルートが必須ということらしい。私のようにパソコンを中心として考えている人には分かりやすいが、そうでない人には難しいだろう。最近の子供たちと大人たちは、携帯電話が便利になりすぎて、パソコンを使えない人も多いというからな…。
一方のスイッチでは、USBストレージに対応しておらず、「スイッチと携帯電話をデーター共有用のWi-Fiネットワークに繋ぎ、ブラウザ経由でファイルをダウンロードする」という、何だかよく分からない方式が用意されている。携帯電話のカメラで撮影するバーコードも用意されているが、Wi-Fiの接続設定をバーコードで読み取るというのは普通の行為なのだろうか?
ちょっと私はよく分からない。ちなみに、同じ方法でパソコンにもデーターが移動できるほか、USBケーブルで繋いで写真・動画を移動させることも可能である。ということで、移動方法に最初は戸惑ったものの、機能面ではスイッチのほうが勝っていると言えるだろう。
B外部機器を使った録画
ゲームのプレイ動画を、ゲーム機以外の「外部機器」を使ってパソコンに取り込む方法である。パソコンに加えて、キャプチャのための専用機器まで用意するという手間が掛かるだけに、画質も自由度も最大であり、私は長らく、この方式でサイト作成を行っているものだ。なお、私が用いている機器は、「MonsterX
U3.0R」というものであり、少し古いため4Kには対応していないのが難点だが、必要な機能しか存在しないシンプルな作りが気に入っており、今後も長く愛用していこうと思っている。
――ちなみに、用語として、「パススルー」というものがある。これは、映像をパソコンとテレビの両方に出力できる機能のことである。これがあると、パソコンにゲーム画面を写しつつテレビでプレイが可能となり、HDMIキャプチャ機器の利便性が大きく上昇する。逆に、パススルー機能が無い場合は、パソコンの小さな画面で録画しながらプレイするか、プレイ環境を工夫するか、「スプリッター」(HDMI分配器)という更に別の機器を用意する必要がある。このスプリッターという機械は、高いうえに全く汎用性が無いので、できればこれを使わない方式が望ましい。
○PS4
パススルー機能のあるHDMIキャプチャ機器で、ゲームプレイをパソコンとテレビに同時出力可能である。
また、Vitaなどを用いたリモートプレイでは、リモートプレイ先の機器に映像が表示されるほか、PS4本体からも引き続き映像が出力されるため、録画を行いつつ、寝っ転がって作業を楽にする…ということも可能である。また、パススルーの無い機器でも、リモートプレイを「2ndスクリーン」として使えるだろう。ただし、リモートプレイ中は、「本体機能での録画」が行われなくなることは注意したい。ちなみに、VitaはPS4と接続する特別な設計があり、他の機器より快適にリモートプレイが可能であるが、残念ながらPS5リモートプレイにはVitaは非対応のようだ…。
意外な使い方として、最近では、パソコンでもPS4リモートプレイを行えるようになった。つまり、PS4のゲーム画面をパソコンに表示できるということであり、高価な専用キャプチャ機器を買わずとも、パソコンを使った録画が可能となる。この場合、「画質の劣化」「タイムラグの発生」「PS4コントローラーの一部機能の無効化」など、看過しがたい問題も多く発生するが、このPCリモートプレイも、手段の一つとして考えてみて良いだろう。
○スイッチ
据え置きモードであれば、PS4と同じように、専用機器を使ってゲームプレイを出力可能である。
いっぽう、携帯モードでは、HDMI端子を使って映像を出力する機能が無いため、録画を行うことはできない。この仕様上、「スイッチライト」では絶対にPC録画はできないということになるので、購入の際はよく気をつけておきたい。本体機能も、静止画はともかくとし、動画は前述の通り30秒しか録画できない。以上のことにより、スイッチで外部機器を使って録画をする場合、通常タイプのスイッチを、据え置きモードで使うことが必須と言える。
それぞれの特性を活かしたゲームを遊ぶほか、過去作の移植なら「持ってるほうを使う」のもアリ |
というわけで。当サイトで用いるような「やり込みプレイの環境」として、PS4とスイッチを比較してみた。
…やれ、両ハードとも、細かい点に差異があるものの、全く画像・動画の記録ができないというほど酷いことは無く、運用でカバーが可能である。また、過去作の移植ということになれば、それぞれの機器の処理性能の差も、そこまで影響は無いだろう。よって、どちらの機器を使っても、同じような楽しみ方が可能である。“ゲームを本格的な趣味としている人”は全機種持ちも可能だろうが、そうでなく、「1機種しか持っていない人」であっても、どちらか片方のゲーム機だけで、「やり込みプレイをして、その結果を共有」といった深い楽しみ方ができると考える。良い時代になったものである。
やれ、昔話をすると、大昔は録画に3色端子&ビデオテープという闇より出でし絶望を使っており、画質に優れないものの、どんな機器にも対応することが魅力であった。ところが、PS3でHDMI時代となって、従来のキャプチャ環境が全てゴミになった。そして、それを皮切りに、「なんだこの2画面のハードは!」「えーっ、前世代にあったテレビ出力が無くなっただって?」「録画しながらだと、性能も電池もストレージ容量も全てがキツいし、電話やメールも飛んでくる…」などと、様々な難局を経験してきたものだ
――それらに比べれば、PS4とスイッチの録画環境は、恵まれすぎているというものだ。そして、せっかくこうやってゲームの楽しみ方が広がったのだから、もっと多くの人に、ゲームを広い方法で楽しんでほしい。ということで、やることがなくなったあなた!
「FFやり込み」はいかがかな!?
(2021年1月23日)
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