. . |
◇トップページ > 管理人の日記 > 2020年9月12日の記事
管理人の日記
FFのほうは、残していた13のボス戦タイムアタックを進めていきます
この緊急発進の緊張感は他シリーズとは桁違い |
前々からやりたいと思っていた「エースコンバット7」(PS4、Xbox、PC)を購入してクリアしたので、その感想を書いてみたいと思います。
…まず、「エースコンバット」シリーズは、バンダイナムコ(旧:ナムコ)から発売されている作品であり、難解操作を取り払って、戦闘機での爽快なシューティングを楽しめるゲームである。PS〜PS2時代に好評を博したものの、“その人気の絶頂期”に最新作の『6』がXbox360独占というアレをやらかしたうえ、その後の作品でもコンセプトを定めきれず、しばらく迷走が続いていた。
――が。『7』は、久々のナンバリング新作ということで、作品の方向性を以前までのように戻すとともに、ハードもPS4/Xbox/PCと、主要なものを網羅した。私としては、『3』『4』『5』『ZERO』『X』と親しんできたシリーズであり、『7』もPS2以来のナンバリング(Xbox360は持っていなかったので)ということで期待大であったものの、当初の発売日である2017年から何度も延期を繰り返していたこと、そして2019年1月に配信されたVR体験版がまともに遊べずに一瞬で終わる駄作だったことから、発売直後の購入を見送っていった(下記の関連記事を参照)。しかし、PS4時代のうちにプレイしておきたい作品であることは変わらなかったため、先日のセールで購入して遊んだのである。
(エースコンバット関連記事:【2013/1/24】、【2015/12/6】、【2019/1/19】)
そんなわけで。クリア後の感想としては、「良い意味でPS2時代と同じゲームだった!」というものである。
…まず、前述のように、エースコンバットシリーズは、しばらく対応ハードを変えたり(Xboxでの『6』や、携帯機での『X』『X2』『3D』など)、戦闘システムを変えたり(『アサルトホライゾン』)、完全オンラインゲームにしたり(『インフィニティ』)と、路線変更を試みてきた。しかし、それが定着しなかったと判断されたのか、『7』ではPS2時代と同じようなシステムに回帰が為された。これ自体が嬉しいことであり、15年ほど前にPS2で親しんだゲームの新作を、現行ハードで楽しむことができた。もちろん、グラフィックは現行ハードに合わせて強化されており、驚くほどの敵の数など、見た目も内容もPS2時代から正当進化をしている。ミッションは20(+VR3+有料DLC3)とやや少なめであるが、1ミッションが長いため、ボリュームは歴代作品と同じくらいである。こういう、全盛期の作風を、今なお出せている作品というのは、意外と少なく、貴重なのだ。
――ただし、今回はプレイして、なぜかツッコミどころを多く感じてしまった。例えば、「燃料・弾薬などが足りなくなったので、敵基地に航空攻撃を仕掛け、輸送機を着陸させて物資を奪おう!」というミッションは、敵の地上勢力が少しでも残っていたら着陸後の地上戦であっさり全滅する。「谷の合間を抜けて敵基地を襲撃しよう!」というシリーズ恒例のミッションは、敵基地突入後数分で味方のヘリコプター部隊が到着する。どこに居たの…?
また、本作に登場する超兵器は、プロペラを全て破壊してもまっすぐ飛んでいる。気球である。それどころか、メインプロペラは破壊しても定期的に復活する。ボスの使い魔が何度も復活するパターンかな?
そして、味方の航空基地からスクランブル離陸する際、自走式対空機関砲がレーダーをぐるぐる回しながらかっこよく戦闘してくれるが、自走式対空砲は味方の戦車部隊を移動しながら守るくっっそブルジョアな兵器であり、固定の滑走路を守るなら他に良い手段が山ほどある…などなど、現実的には疑問符が付くようなシーンが数多くある。
しかし、言われてみればエースコンバットシリーズは、100発を超えるミサイルの搭載量とか、毎回参戦する超兵器とか、トンネルくぐりに適した広さの謎空間とか、あと電脳世界に逃げ込んだラスボスを戦闘機で追撃とか遊戯王みたいなアレが大量にあるので、“リアルさに対するツッコミ”は今さらというものかもしれない。むしろ、昔のシリーズも、こういうイカれたポイントを探していくという楽しみ方ができるかも…?
そんなわけで。「エースコンバット7」は、名実共にエースコンバットの正統続編であり、PS2以来の楽しみを味わうことができた。
…ちなみに、『7』の作中世界は、発売年と同じ2019年ということになっている。また、『7』は、シリーズで最も未来を描いている『3』との繋がりを示唆した作品でもある。『3』は、私は小学生の時にシリーズで初めてプレイをし、さっぱり意味の分からない作品であったが、それだけに強く印象に残っており、今後の作品で『3』での事件が扱われるようなことがあれば、嬉しい限りである。「AIやネットワークなど電子機器の進歩」「国家を超える企業の台頭」「人類の電脳化といった夢のような技術」「…にも関わらず、嫉妬・愛憎・欲望といった原始的な感情で争う人々」といった「エレクトロスフィア」の世界は、ちょうど現実世界とも符合する。また、現段階ではバカ高いおもちゃという印象しか無いPlayStationVRであるが、これもあと10年もすれば、「戦闘機の遠隔操縦」という『3』の世界観と変わらないリアルさを出せるようになるだろう。現実が、エースコンバット3の2040年に近付いているのだ。
――というわけで、エースコンバットシリーズは、『7』で再びPS2時代のような全盛期を取り戻したと言える。そして、この後は、今なお私の中で伝説の作品となっている『3』に続いていくことだろう。さあ、次のPS5で出る作品では、挟まっちまえることを期待します!
(2020年9月12日)
2020年9月12日の記事を表示しています。