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管理人の日記
高い…
あそこの家、WiiUが入ったらしいよ(驚愕) |
恐るべき事態が起こった。なんと、俺があのWiiUを買ってしまったのである…!!
…事の発端は次の通り。俺は今回、やっと社員寮を出て真の意味での一人暮らしを再開できたということで、大いに羽根と財布の紐を伸ばしていた。と同時に、気は早いのだが、例のFF13シリーズのやり込み企画が終わった後の次なるプレイについて考えていた。まあ、『ワールド・オブ・ファイナルファンタジー』や今年7月に発売予定のFF12HD版も気になるのだが、それよりは人気の割に当サイトでは完全なる空白地帯となっているFF5〜FF7を埋めておくべきであろう。
――とりわけ。その中の『FF6』は、俺にとってはFFシリーズの初経験となったタイトルであり、SFC(スーパーファミコン)時代の一つの終着点として、FFシリーズ内のみならずゲーム全体においても意義深い作品である。大勢のキャラクターと多数の技が存在し、やり込みプレイの内容的にも幅広い。そんなわけで、俺の中では、まだ細部は未定であるが、「いつかはFF6をやり込んでみたい」という思いが固まったのだ。
となると、次の問題はどのハードでプレイをするかということである。まず、FF6には直系のフルリメイク作品は存在しない。また、やり込みプレイの性質上、ゲーム画面を撮影・録画できる環境が必須であり、そこでは「HDMI端子での出力に対応しているか」という点が大きなポイントになってくる。最初に発売したハードはSFCであり、本来ならこれをプレイしたところなのであるが、あまりにもハードが古すぎるため、いま現在でそれを使うのは様々な面でリスクが大きい(ハードが無い/セーブデーター消失/HDMI端子なし、など)。次に考えたのが、PSハードでのアーカイブス版だ。PSNのゲームアーカイブスでは、FF6の初代PS版(SFC版の移植+OP&EDのムービー追加)が配信されており、PS3/PSP/Vita(+VitaTV)と多彩な楽しむことができ、PSハードの充実したインフラを用いれるため、いま現在のところ最もプレイしやすく取り回しも良いと言えるだろう。
…のだが。PSアーカイブス版は、初代PS版をベースとしているため、ロード時間に問題を抱えているほか、2006年に発売したGBA版の追加要素が無いという大きなデメリットが存在する。とりわけ、GBA版以降で修正された「物理回避率のステータスが無意味であり、魔法回避率の数値が物理回避率のそれとして適用されてしまっている(←!?)」という極めて大きなバグがアーカイブス版ではそのままであるため、低レベルプレイなどのやり込みプレイにおいては、それ以降の作品とゲームバランスが大きく異なってしまっている。今後、FF6が何らかの形で移植orリメイクされる場合、当然この修正後が元になるであろうため、アーカイブス版を使っていると全く攻略法が異なってきてしまうのだ。おのれ!!
――というわけで、俺はできればGBA版以降の作品でやり込みを行いたいのであるが、最新のiOS/Android版(機種次第ではHDMI出力可?)はドット絵がとにかく汚い、原作者監修だろうが汚いものは汚いということで却下、ならばGBA版はと言うと、正規の据え置きハードではHDMI出力に対応していないゲームキューブでしかプレイすることができない…と思いきや!
なんと、あのWiiUのバーチャルコンソール(任天堂ハードでのゲームアーカイブス)にて、2015年12月からGBA版のFF6が配信されていたことを発見してしまったのである!
これならば、乗り越えなければならない壁は大きいが、今のところの決定版と言えるGBA版FF6を、HDMI出力で録画しながらプレイすることができる。もう、ここまで来たらやるしかない。そういうわけで、俺はついに、SFC以来の任天堂据え置きハードとなる「WiiU」の購入を決意するに至ったのである。
そんなわけで。あの「WiiU」の購入を決めた俺であったが、その前途には大きな障害が待ち受けていたのである。
…まず。先日、2006年に発売したPS3が近々出荷完了となることが話題となったが、一方の2012年に発売したWiiUは去年の今の時期の時点でほぼ出荷が終了してしまっている。それだけならまだしも、WiiUにはアカウント制が存在せず、DL版の購入履歴やセーブデーターを他の本体に引き継ぐことができない。この2つの組み合わせが致命的にマズいのだ。要は、もし購入履歴とセーブデーターが引き継げるのであれば、オンボロの中古本体をオーバーダイブしながら使っていけば良いのだが、現実にはハードが壊れた時点で全てがおジャンとなってしまう。ならばと持ちの良い新品本体を買おうにも、とうの昔にWiiU本体の出荷は完了してしまっているのだ。この2つが互いの逃げ道を潰し合って巨大な欠点を作り上げているため、安定した長期のGBA版FF6のプレイは至難を極めているのである。
――しかしながら。俺は、少なくとも現段階では最も安定した方式が欲しいため、とりあえずは「WiiUの新品本体を確保する」ということを目的に定めた。…が、前述の通り、既にWiiU自体が1年近く前に“ほぼ出荷完了”となってしまっているため、その完全新品はもはやどこにも売ってはおらず、ネット上でもプレミア価格となってしまっている。が、一つだけ容易に手に入る新品モデルがあった。それは…「『スプラトゥーン』+『アミーボ』+『本体ストレージ32GB』」がセットとなった「Wii U
スプラトゥーンセット」である。このモデルについては、恐らくは最近まで出荷が行われていたのだろう、まだ実店舗でも新品を購入をすることができる。…が、その本体価格は37000円+税と、かなり凶悪である。その内容としても、本体ストレージが8GB→32GBに上がったところで、据え置きハードとしては雀の涙であり、どちらにせよ外付けHDDが必要となる(購入済み)。また、「スプラトゥーン(ゲームソフト)+アミーボ(何だコレ? 『有料DLCが付いたおまけのフィギュア』とでも言えば良いのか??)」についても、そのソフトが目当てで買う人以外にとっては価格を上げるだけの邪魔者である。正直、俺は「ファイナルファンタジー6アドバンス」「5アドバンス」と、その他のPSハードではプレイできない任天堂ハードのアーカイブスタイトルがプレイできればそれで良いので、これらの施策は全て邪魔である。正直、俺は前々から、PS3並みの本体性能も出来損ないのタブレットみたいなコントローラーも要らないから、「任天堂系列の過去タイトルをプレイできるアーカイブス専用ハード」を1万円くらいで売ってほしいと思っていたのである。もっとも、そんなものを待っていても更にWiiUの入手が困難になるだけなので、背に腹は変えられないのだが…。
そんなわけで。「新品のWiiU」という条件を満たすために特に必要ではないソフトの追加アイテム(物理)付き同梱版を買い、“出来損ないのタブレットみたいなコントローラー”を解消するための「PRO」コントローラー(一般的な握るタイプのゲームパッド)を購入するための資金まで含めると、合計して約45000円という絶大な金額を失うことになった。いくら財布の紐がダルダルになっていたとはいえ、冷静に振り返ってみるとなかなか酷いお金の使い方である。
…ちなみに。GBA版のFF6を、上では「今のところの決定版」と書いたが、そのゲーム内容にも若干の問題が存在する。最も大きいのが音質だ。FF6原作は、音質にも極めて力の入れられた作品であり、油で磨き上げた金属のような硬質の音が、作品の世界観を作り上げるのに大きく寄与している。しかしながら、GBA版ではこの音質が大幅に劣化してしまっているのである。ストレートに言うとショボい。例として、通常ボス戦の曲である「決戦」の【SFC/PS版】と【GBA版】を挙げてみよう。(;・∀・)「幾らなんでもこれはつれぇわ」と思う方が大半のはずだ。ちなみに、原作が発売されたSFCのサウンドチップは、ソニーが提供していたのだという。もう全部ソニーが作れば良いんじゃないかな。
――何はともあれ。初期投資に戸惑ったものの、これにて「ファイナルファンタジー6アドバンス」を始めとする、PSハードではプレイできないタイトルをHDMI出力で録画&プレイができるようになった。俺が買いたいのは、「ゲームソフト」という物ではない。それを通して得られる体験が欲しいのだ。皆さまもご存知だろう、名作ゲームと出会える体験は、強敵との熱闘で得られる経験は、ゲーマーにとっては人生そのものを豊かにしてくれるものである。それをお金で買えるのなら、安いものなのだ。いや、でも。もう任天堂ハードはこれっきりにしたいです…。
(2017年3月19日)
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