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管理人の日記
目を合わせなかったり、急に歩き出したりする
このムービーも既に10年前か… |
かなり情報が遅れてしまったが、いよいよである。PS4/「ファイナルファンタジー15」の発売日が、ついに今年9月30日に決定したのだ。
…やれ、皆さまご存知の通り、この「ファイナルファンタジー15」は、元々は「ファイナルファンタジー・ヴェルサス13」という“FF13シリーズ”の1作として、2006年に初めて情報公開が為されたのだが、2009年に原作である『FF13』が発売された後にもほとんど動きがなく、発表から7年が経った2013年になって対応ハードがPS3→PS4に変更された(関連:【2013/6/23】)後にもまだまだ開発が続き、その後に2015年3月の「エピソード・ダスカ」なる体験版を挟み、2016年の今回、やっと発売日が決定したということである。
――というわけで。驚くべきことに、初公開からの発売までの期間は実に10年を超えるのである。俺は、開発中断などの特殊な事情を除き、ここまで開発が長引いたゲームを過去に見たことがない。シリーズとしても、前作を『FF13』と考えた場合にも6年弱が経過しており、特に長く感じたFF10→FF12の期間とほぼ同じである。やれ、一応2013年にハードがPS4になった後は定期的に開発状況が報告されていたため、まあ発売中止は無いだろうということは分かっていたのだが…。
というわけで。数年に一度しかないFFシリーズの完全新規タイトル、普通に考えれば後はひたすら発売日を期待して待つだけなのであるが、残念ながら今回は気になることが存在する。それは、「@仕事上の理由でまとまったゲーム時間が取れない」「A体験版の出来が非常に悪く、内容に素直に期待ができない」ということである。@は、まあ本件とは関係が無いということで、今回はAについて書いてみることにしよう。
――さて、「体験版の出来が非常に悪い」とは、果たしてどういうことなのだろうか。FF15には、これまで複数の有償・無料体験版が登場しているが、俺がプレイしたのは2015年のPS4/「ファイナルファンタジー零式HD」に付属した「エピソード・ダスカ」である。これは、初めて一般人が遊べるタイプのFF15体験版ということで、俺もPS購入直後に手が出たタイトルだったのであるが…その出来が、俺にとって極めて不満なものだったのだ。
では、具体的な不満点を挙げていく…前に、まずは余談的な話をしておこう。俺は、ゲームに最も重要なのは、「グラフィックと操作性の融合」だと思っている。(;・∀・)「『最も重要』って言ってるのに、2つ挙げちゃう男の人って…」などと思う方も多いかもしれないが、この2つは別に独立したものではなく、そもそも「ゲーム」という娯楽と他と比べた時の大きな独自性が、「操作ができる」…つまり「ボタンを押し、それによる映像・音声などの反応を楽しめる」ということであり、大半のジャンルのゲームにおいて、この「グラフィックと操作性の融合」が最も重要となることは、多くの人が意識せずとも感じているに違いないのだ。「グラフィック」と「操作性」、そのどちらが駄目でも、そもそもゲームとして成立をしないのである。
…さて、俺がこんなダラダラとした長話を書いた理由は、もうお分かりであろう。FF15体験版:エピソード・ダスカにおいては、このグラフィックと操作性が完膚無きまでに駄目だったのである。まず「グラフィック」については、確かに綺麗なのではあるが、正直言って「新ハードに切り替わった衝撃」に値するかどうかは微妙なところである。また、画素数:900p/フレームレート:30fpsと、次世代アクションゲームのようにクッキリ・ヌルヌル動くわけでもなく、むしろガクガク感やチラツキが目立つ。残念ながら、FF13に比べて大きく進化しているとは感じず(まあFF13がPS3のゲームの中では特に綺麗だったということもあるが…)、このグラフィック面に関しては、少なくとも体験版の部分に関してはハッキリと「不満」なのである。
――また、もう一つの柱である「操作性」なのであるが、これがもう本っ当に駄目であり、本作最大の不満点であると言える。本作では、FF12のようなフィールドとバトルが融合した形をとっており、キャラクターを移動させながら適時適切なコマンドを入力する…というアクションRPG的な形式が採用されている。そして、本作の特徴として、○ボタンを押しっぱなしにすることで、勝手に技を繰り出してくれるという点がある。が、ここが最大のクソ要素であり、実際のプレイ感としては「○ボタンを押すと勝手に画面の中のキャラクターが操り人形のようにフラフラ剣を振っている」というものであり、まったくもって「ゲームを操作している」という感覚が無い。その他の、爽快感の根底に連なるであろうと思われる「特殊技」や「ワープ」「回避」についても、同じく操作感が劣悪であり、使っていて全く面白みを感じないのだ。やれ、このFF15の体験版は基本的にはネット上では“好評”とされていることが多いが、俺にしてみれば不評も不評であり、マジでこれの何が面白いのか説明してほしいくらいである。
というわけで。この体験版をプレイした当時の俺は、(;^o^)「まあPS4はグラフィックを重視してるからこんなもんか…」という、非常に非常に非常に!誤った解釈をしてしまっていた。が、その後に「メタルギアソリッドV:ザ・ファントムペイン」という非常に良い作品をプレイし(関連:【2015/11/2】)、俺は自分の認識がハッキリ誤っていたことを実感したのである。同作は、特に「操作性」に関して優れており、多彩な武器を装備・構え・使用し、立ち・中腰・伏せなどの姿勢を切り替え、サポートキャラクターに適時適切な指揮を出す…そういった難しいコマンドを、PS4のコントローラーを用いてまるで手足のように操作ができた。そういった「操作性」の良さが、俺の同作に対する非常に高い評価へと繋がっているのである。あとグラフィック表現もFF15体験版よりも遥かに優れてます。マジですよこれ。
…そんなわけで、俺は少なくとも体験版:エピソード・ダスカの時点においては、本作に非常に厳しい評価を下さざるを得ないのであるが、これをもって俺が「FF15に期待をしていない」と判断するのは待ってほしいというものである。むしろ、楽しみにしているからこそ、これだけの文章を書いているというものなのだ。俺が、もしFFシリーズに対して何の愛着も無いのであれば、この体験版をプレイして(;^o^)「えー…あっ、うん…」くらいの評価となり、何も感じないままフェードアウトしてしまっていただろう。よく言われることであるが、「好きの反対は無関心」、つまるところ、FF15に期待しているからこそ、これだけの辛辣な評価を批判覚悟で挙げようと決意したのである。
――やれ。発売日も正式に決まり、いよいよ世間でのPS4やFF15に関するムードは熱くなってきたというものなのであるが、俺はこの体験版の件から、どうしても煮え切らない思いを感じ続けている。まったく、FFシリーズは、『10』を超えたあたりからシステムが大きく変更されるようになり、一作ごとに賛否両論の嵐が吹き荒れているが、その作品のどれもが最終的には好きになれるものだった。だからこそ、この『FF15』もそうであってほしいと思い続けている。言うまでもなく、俺にとってFFシリーズは掛け替えの無い作品であり、これからもずっと楽しめる作品であってほしいということは、もはや言うまでもないことなのだ。FF15、久しぶりの本当の意味の新作として、期待をしておりますよ。
(2016年4月18日)
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