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「地球防衛軍」面白いね / やり込みinFF

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管理人の日記
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 最近、PS Vitaの「地球防衛軍3 PORTABLE」を熱中してプレイしている。もともと俺がVitaを買ったのは、老朽化したPSPに変わってDLタイトルとアーカイブス作品を遊ぶためだった【2013/1/13】。しかし、せっかく新ハードを買ったのだから、Vita専用タイトルも1つくらいは遊んでみたいと思い、前々から興味のあった「地球防衛軍」を購入することにしたのである。
 ・・・さて、この「地球防衛軍」は、左スティックでキャラクターを、右スティックで銃口を動かし敵を倒していく、“TPS”と呼ばれるシューティングゲームだ。その目的は、巨大化したアリやクモ・敵の戦闘ロボットを倒し、宇宙の侵略者から地球を守ることである。やれ、ゲーム中では画面を埋め尽くす大量の虫やロボットと戦うことになるため、一種の“バカゲー”として捉えられることもあるが、もちろんそれだけの作品ではなく、多くの収拾要素や高難易度モードのやり応えなど、馬鹿にできないゲーム性を誇っている。そのルールはシンプルながらも、遊びやすく奥深い、なかなかの作品となっているのだ。
 ――ところで、PS2で発売された『1』『2』は、なんとSIMPLE2000シリーズの作品であり、全71ミッション・多彩な武器・難関ミッションのやり応え・2種類のキャラクターなどから、「2000円でここまで遊べるのか!」と大いに話題となった。その結果、続編である『3』はフルプライス(シンプルシリーズではなく、他と同じ6000円程度の値段)となったのであるが、ファンの意見としては「値段が高くなったぶん更に作り込んでほしい!」と歓迎するものが大半であった。が、その『3』は何故かXbox360での発売だったため、2012年にVitaに移植されることで、やっと俺のようなPSハードのユーザーもプレイできるようになったということなのだ・・・。

 さて、この「地球防衛軍」シリーズの特に大きなポイントとして挙げられることが、「高難易度モードのやり応え」というものである。このシリーズには、EASY/NORMAL/HARD/HARDEST/INFERNOの5つの難易度が用意されており、EASYNORMAL程度なら初見でもサクサク突破できるが、HARDではある程度の慣れが必要とされ、HARDESTINFERNOでは一瞬でも気を抜くと即死するような厳しいゲームバランスとなってくる。しかし、決して無理な難易度というわけではなく、戦略を練っていけば十分にクリア可能なレベルである。また、高難易度ではそれだけ強力な武器が手に入り、集めるほどHPが上がる体力アイテムの存在もあるため、目的意識を持ちながらプレイを続けることができる。まさに、「遊びやすく奥深い」という言葉がピッタリの作品であろう。これで、『1』『2』の時は2000円のだから驚きだ。
 ・・・そのような前提のうえで、今回の『3 PORTABLE』の特徴を挙げるとすると、全体的にゲームバランスが大きく向上しているということが言える。やれ、前に俺が『2』の高難易度をプレイした時は、どちらかと言えば面白いというより理不尽な感想を持ち、しかも71ミッションと1週が長かったため、HARDESTの途中でダレてしまっていた。が、『3 PORTABLE』では、バランス調整と様々な新要素が追加されており、最高難易度であるINFERNOまで飽きずに遊べている。特に、「仲間兵士」「乗り物」は、高難易度になればなるほど重要になってくるし、新登場の「リロードできない武器」「サポート専用の武器」などは、2つしか武器を持ち込めないこのゲームでは致命的な欠点を背負っていると言えるのだが、それをもって利用価値が出てくるほどの絶妙なバランスとなっているのだ。
 ――やれ、最高難易度のINFERNOでは、基本的な武器である「AF100(掃射)」「ライサンダーZ(狙撃)」「スティングレイMF(爆発・連射)」「グレネードランチャーUMAX(爆発・曲射)のほか、リロード不能ながら極めて強力な「ヒートブラスターZ」、設置型爆弾の「C70爆弾」、固定砲台の「ZEXR-GUN」、仲間の周囲だけを攻撃する「キラードローン突撃編隊」、HP回復の「エリアルリバーサーX」、乗り物を強化する「リミットブースターA4」など、様々な兵器を使い分けていく必要がある。そういった違いから来る戦略性を考えると、『3 PORTABLE』ではこれまでのシリーズ作品よりも遙かにゲーム性が向上していると言って間違い無いだろう。

 が、そんな『3 PORTABLE』の欠点について言えば、それは未だにSIMPLE時代から抜け出せ切れていないということだろうか。
 ・・・というのも、このゲームには「ストーリー」というものは無いに等しく、達成感が有るはずのエンディングもまさかの一枚絵4枚という同人ゲームレベルで終わってしまう。また、グラフィック・演出・音楽なども、同世代のゲームと比べると、特別優れているというわけでもない。その他にも、「強力武器の入手率が異常なまでに低い」「長い距離の移動が面倒」「似たようなミッションが多くてダレる」という今までの問題も相変わらずであり、ゲーム性も向上しているとはいえ大ざっぱな点は同じである。やれ、『2』は2000円ということで、ある程度の荒削りさも許せたのであるが、『3』はフルプライスであるため、そうは行かないという話である。もちろん、最高難易度のINFERNOまでガッツリ遊べば評価も変わってくるだろうが、そうでなく1週プレイして終わりの人々にとっては、ただグラフィックが一新されたくらいの感想しか持つことができないだろう。
 ――だから、この『3 PORTABLE』を、『2』の2000円という価格から判断すると、正直言って3500円くらいが妥当かなと思うのである。確かに、前作よりも圧倒的に出来は良くなっているが、かと言って定価で3倍近い値段を文句無しに払えるかと言うと、そこまででも無い。『2』は、その安さもあって万人にお勧めできたが、『3 PORTABLE』は普通のタイトルと同じ値段であるため、やはり比較対象が厳しくなってしまうのである。

 しっかしまあ、そんなことを言っている俺は、実際に『3 PORTABLE』をガッツリとやり込んでいるわけであるし、この後には「ペイルウイング」の攻略も残っている。この「地球防衛軍3 PORTABLE」は、確かに現状では傑作とまでは言えないが、しかし間違いなく良作と表現すべきタイトルである。もし、この記事を読んで興味を持った人がいれば、それは是非とも「地球防衛軍」に触れてみるべきだろう。
 ――ちなみに、この2013年にはPS3/Xbox360にて、「地球防衛軍4」という新たなナンバリングタイトルの発売が決定していたりもする。まあ、『3 PORTABLE』のことを考えると、過剰すぎる期待は厳禁というものかもしれないが・・・しかし、このシリーズはまだまだ“不完全”であるからこその「伸びしろ」というものが存在する。だから、大いに頑張って欲しいというものだ。そんな「地球防衛軍」は、俺のお薦めタイトルの一つである。

(2013年2月6日)

登録タグ/ ゲーム一般
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