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管理人の日記
坊やだからさ…
子供の頃、俺は「玉に瑕(たまにきず)」という言葉を「ときどき傷が付いている」という意味であると思っていた。美しい物であっても、“たまに”傷が付いているようだと、その価値は大きく落ちてしまう・・・という感じである。無駄に意味が合っているところが憎たらしい。もちろん実際には、「玉」とは“宝玉”のことであり、美しい宝玉でも僅かな傷で大きく価値が劣ってしまうことから、「玉に瑕」で「良い物のなかに一つだけ残念な要素が存在する」ということを指している。残念ながら頻度の問題では無かったようだ。
・・・とまあこんな感じで、子供の頃には誰もが凄まじい勘違い発言をするものである。大人であれば、そのような間違いはすぐ訂正することができるが、子供だとそういうことができない場合も多い。そして、勘違いしていた期間が長ければ長いほど、間違いが分かった時に大きなショックを受けるのである。このような経験は誰にでも存在するものであり、決して恥じることは無い。
では、この手の勘違いとしてメジャーなのは、果たして何なのだろうか。代表的なものとしては、「ハロー警報」や「台風一家」「核家族」などが挙げられる。「波浪」という語彙が存在せずにアメリカ人が襲ってくる警報と勘違いしたり、「一過」という単語の意味が分からず連続した台風襲来を一家になぞらえてしまったり、「(国家の)核(となる)家族(体系)」という伸ばし方ができず、核兵器の家庭という意味不明な理解をしてしまったり・・・。まあ、「核家族」に関しては、もともと「nuclear
family」という外来語を強引に訳してしまった結果であるため、誤解が生まれてもおかしくないのであるが。
・・・その他、俺が印象に残っている勘違いを挙げてみると、「全てのゲームはオンライン化する」とか「地震は10秒くらい揺れて終わる」というものがある。まず前者に関して、俺が10歳くらいの時にはちょうど「ファイナルファンタジー11」が発表され、「オフラインの作品はFF10が最後になるかも」などという発言も存在した。そのように、2000ゼロゼロ年代の頭には「インターネットが社会の全てを変えてくれる」という風潮があったわけだが・・・まったく、それから10年以上が経った今となっては、皆さまご察しの通りである。まあ現在では、ある意味「オンライン」ゲームが主流になっているとも言えるのだが・・・。
――また、「地震」の件で言えば、俺が小学校低学年の時に阪神大震災(1995年)が起こったため、その後の防災教育などから、地震とは「瞬間的に揺れて、建物の倒壊で被害が出るもの」だという強いイメージを持っていた。ところが、昨年の東日本大震災の際は、俺の住んでいる場所では大した揺れにならなかったのだが、それがなんと3分以上も続いたため、揺れている最中(;^o^)「どうして揺れが収まらないんだ・・・」という強い恐怖感を抱いていた。やれ、「地震災害には様々なタイプがある」という、言われてみれば当たり前のことも、実際に体験するまではなかなか分からないというものである。
とまあ、そんな感じで。「単なる言葉の間違い」から「社会環境の変化」「大災害の発生」など、色々なパターンで「子供の頃の勘違い」というものが発生することが分かった。そしてこれからも、様々な人が様々な勘違いをしていくのであろう。だが、そういうものを見て、「あいつには常識が無い」と非難するのは、それこそ「大人げない」というものだ。現代人には、こういうものを笑って許せるくらいの余裕が必要である。
――と、いうわけで。本日の日記では、俺自身における「子供の頃の勘違い」というものを、いくつか紹介してみることにしよう。やれ、これはあくまで俺個人のこととはいえ、俺と同じく昭和ラスト〜平成の頭あたりに生まれた人々にとっては、どこか共感できる部分が多いというものではないだろうか。では、さっそく行ってみることにしよう・・・。
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(2012年10月25日)
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