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管理人の日記
今回はデスブースターだな…
この土曜日に、遊戯王カードの最新パックである「EXTRA PACK 2012」が発売された。その有力カードたちの名声は、既にリアルカードを引退した俺にとっても、耳に入ってきてしまうほどである。
――が、そのパックの「レア封入率」が、かつてないほどの悲惨な事態となっており、なんと最高額のカードは1枚4000円もの価格で取引されているという。これは、EXTRA
PACKの1箱3000円ですら優に上回ってしまう値段である。なぜ、そんなことが起こってしまうのか?
というわけで本日は、そんな「遊戯王カードにおけるレアカード封入事情」について、お話をしてみることにしよう・・・。
まず、今回発売された「EXTRA PACK 2012」は、海外で発売された先行カードが日本でも登場するパックであり、このパックの発売をもって日本の公式大会でも海外先行カードたちが使用可能となる。そして、今年のラインナップには、海外で大活躍した「魔界発現世行きデスガイド(Tour Guide From the Underworld)」や「エヴォルカイザー・ドルカ(Evolzar Dolkka)」などのパワーカードも収録されており、実に魅力的なものが揃っている。これらのメンツは、これからの遊戯王カードのプレイ環境にも、大きな影響を与えてくることであろう。
・・・では、それの何がまずいのかと言うと、レアカードの封入率が低い、というよりもノーマルカードが史上最強の勢いで被りまくるのである。というのも、遊戯王カードには主に「ノーマル」「レア」「スーパーレア」「ウルトラレア」の4つのレアリティが存在し、1パックには必ずレア以上が入ることになっている。ところが、今回の「EXTRA
PACK 2012」では、全42種・1パック10枚入りのくせにノーマルカードが20種類しか無いため、著しく同じカードが出まくるのである。その酷い被り具合を、具体的に数値にして示してみることにしよう。
◆遊戯王カード 「EXTRA PACK 2012」の封入率について |
・全42種 ウルトラレア:6種類 スーパーレア:6種類 レア:10種類 ノーマル:20種類 1パック10枚入り 300円 1BOX=10パック=100枚 ウルトラ2枚、スーパー2枚、レア16枚、ノーマル80枚 (今回より1パックにレア以上2枚に) ・1BOXで狙ったカードが出る平均枚数/価格 ウルトラ:0.33枚 / 1枚:9000円 スーパー:0.33枚 / 1枚:9000円 レア:1.6枚 / 1枚:1875円 ノーマル:4枚 |
・・・いや、もう。こうして見てみると、遊戯王が○ンプガチャ並みの悪徳商法に思えてくるが、そもそも遊戯王カードは損得感情でやるものでは無いため、ある程度の金額は仕方が無い。
だがそれでも、今回の「EXTRA PACK 2012」はノーマルが被りすぎてキツいのである。1パックにつき8枚ものノーマルカードが入っているのに、ノーマルは20種類しか無いため、3パック買えばもう被る。そして、ウルトラやスーパーを揃えるために3BOX買えば、ノーマルカードは12枚も出てきてしまうのである。いくら「買うことが面白さの一つ」とはいえ、ここまで同じカードばかりが出るとなると、もはや精神修行のような雰囲気になってしまう。やれ、通常ブースターのように、ホロ/レリ/ウルなどのレアリティ違いでコレクション要素を増やしているということも無いし・・・。
――そして更に、である。例えば、ウルトラの「魔界発現世行きデスガイド」は複数投入で有用となるカードであるため、準制限カード(2枚まで)となっているが、できる限りデッキにフル投入を行いたい。となると、1BOXつき1/3の確率で当たるのだから、6BOXを買えば2枚揃うのか・・・と言いたいところであるが、こういうものは大体ばらつくため、当たらなかった場合は更に延々とパックを購入しなければなくなる。具体的には、6BOXを買って「魔界発現世行きデスガイド」が2枚揃わない確率は31%ほど存在するため、それにハマってしまえばもはや生き地獄である。そこからはもう、砂漠に落ちたゴマをひたすら捜すような気持ちでパックを剥き続けなければならない。しかも、同じような立場に「ゼンマイシャーク」というカードも存在するため、これまた必要な数を当てるまでパックを買わなければならないのである。これ・・・凄いな・・・。
と、いうわけで。とにかく今回の「EXTRA
PACK 2012」は鬼のようにノーマルが被るまくるため、目当てのカードを当てるのはかなりの苦行となってしまうのである。
・・・やれ、遊戯王カードのプレイヤー達は、新ブースターの発売日となると、まるでお祭りであるかのように果敢に箱買いを行っていく。それで目当てのカードが出れば良し、だが狙ったカードが出なかった場合には、そのボックスは「糞箱」「ゴミ箱」などと自嘲的な形容をされてしまう。が、それで書き込んだ人たちは購入を諦めるだろうか?
いや恐らくは、お目当ての「魔界発現世行きデスガイド」を手に入れるために、今後もひたすらパックを買い続けることであろう。なんともまあ、陰気な商売である。「くやしい、でも感じちゃう・・・」とはこのことであろう・・・。
(2012年10月13日)
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