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管理人の日記
さあ、就職だ!
この国の公務員は、上に行けば行くほどブラックになるという謎のシステムが採用されている。普通なら、組織で昇進すると楽になることが多いため、これは大変奇妙な構成と言わざるを得ない。
・・・その点を、例えば「給料」という点から考えてみよう。例えば、「地方公務員」の一般的な給与は、年収にして700万円程度であると言われている。一方、「キャリア官僚」と呼ばれるエリート公務員の花形と言われる人々の給料は、年齢や階級にも依るが1000万〜2000万という程度である。では、国家公務員一種の人々は、一般公務員の2倍程度の仕事しかしていないのかと言うと、そんなことは絶対に有り得ない。官庁と言えば、確かに国の中枢を動かすやりがいのある仕事であろうが、合格者の半分が東大卒と言われるほどの難関であり、しかも仕事内容は残業当たり前の激務中の激務である。そして、それだけ優秀な人であれば、民間に行けば間違いなくもっと楽な仕事・良い給料で働くことができるであろう。要するに、キャリア官僚はブラックなのである。その他、例えば「総理大臣」や「最高裁判所長官」の年収は4000万円前後と言われているが、こんなものは日本で1人しかやれない仕事であり、民間で言えば超一流企業の社長レベルに匹敵するクラスと言っても良いだろう。当然、そのような立場の人間は年間数億クラスの報酬を受け取っているわけであって・・・そう考えてみると、「総理大臣」も「最高裁判所長官」も、キツさや難易度の割に給料が貰えないブラック職場となってしまうのである。
――逆に、“普通の人”が就職するような公務員の仕事と言えば、多少の差は有るものの、概して「一般的な民間企業と比べて異常なまでに苦しい」という声を聞くことは少ない。それで、公務員ならば安定した雇用・年収を得られるのだから、これはもうホワイト企業と言っても過言では無い。よって、「公務員は上がブラック、下がホワイト」という図式が出来上がってしまうのである。だから、もし公務員のことが嫌いになるとしても、エリートの人々のことは嫌いにならないで欲しいのだ。実際、俺の親しい人の中にも、そういう場所で働いている人が数多く居るし・・・。
さて、このような状況を理解すると、当然のやり口として、「自分の実力よりも低い職場に就職し、より良い条件で働こうとする」という輩が出てくることになる。端的に言えば俺のことである。
・・・そもそも、俺は前から「公務員に就職する」ということを現実的な選択肢として考えていたのであるが、ハナっから「エリートを目指す」というつもりは全く無かったのだ。その理由は、「@俺はそこまで自分を仕事のできる人間だとは考えていなかった」し、「Aそもそも自己を犠牲にしてまで国家や社会のために働こうという思想も無く」、「Bさらに『やりたい仕事』というものも特に無かったから」である。それに、もし俺が(
^o^)「自分の身を削ってでも、国家のために貢献しよう!!」という思想を何かの間違いで持った場合にも、公務員であれば内部から試験を受けられる場合も存在するため、現時点で幹部コースを目指さなかったとしても、それがそこまで深刻な影響を与えてくるということも無いのだ。
――やれ、皆さまご存じのように、俺は今年頭あたりに「自分のやりたい仕事」などと甘い考えを持って民間へと就職活動を行ったことがあったが、それはことごとく裏切られ、更にその他に受けた“大学の推薦”や中小の企業なども全て不合格となってしまった。30社を受けてほぼ全て門前払いだったのである。そのため俺は、若者たちにこのような屈辱を味わわせる“社会”とやらに極めて強い憎しみを抱いており、「社会のために貢献しよう」という感情は全く持ち合わせておらず、それなりの仕事でそれなりの給料が貰えれば他は全てどうでも良いと考えてしまっている。もっとも、別に俺は「積極的に社会へ復讐してやろう」とまで考えているということも無いため、「やりがいのある仕事」「人を育てようという環境」「良い仲間」などの条件が揃えば、再び身を捨てて職場のために邁進しようという考えも出てくるのかもしれないが・・・。
ところで、今現在の「公務員」と言えば、世間的にはうらやましい職場であると考えられているが、逆に日本が好景気だったバブル期は、公務員は馬鹿にされる身分であったのだ。
・・・というのも、少し前までの景気が良かった時代には、民間の給料は右肩上がりで上昇していき、また採用人数も増える一方であった。だから、そんな時代にわざわざ公務員を受けるというのは、それこそ国家のために身を捨てようという考えが無ければやる価値の無いことであったのだ。当時は合コンなどに行っても、公務員は「給料が安い」「将来性が無い」と馬鹿にされ、逆に楽して金儲けをする人間が優秀であると言われていた。信じられないことであるが、我々の産まれる少し前の時代には、そんなことが本当に起こっていたのだ。
――だからこそ、今現在の社会で、「公務員は高給取りだ」「将来が安定している」と昔とは真逆のことを言われたとしても、俺は全くそんな筋合いは無いと思うのである。そもそも公務員自体は前から変わっていないし、むしろ景気が良い時に虐げられてきたのだから、こういう時代くらいは恵まれていなければ釣り合いが取れないというものである。それにそもそも、今の若者達の間では、公務員は非常に名誉ある仕事として考えられている。「職務内容・給料が安定している」ということ以上に、「国や社会のために働く」ということが、今の人たちには格好良いと考えられているのだ。これも時代というものか・・・?
と、実は、俺は今年春に「やりたかった仕事」に全て落ちた時点で、既に「一般的な公務員へと就職し、今後の身の振り方は組織に入ってから考えると共に、自分の興味・関心は趣味であるホームページのほうで活かしていこう」という意向を固めていた(【2012/4/18】)。まあ、それから紆余曲折があり、結局は「公務員を目指そう」と取り組み出したのは今年7月になってからであったが・・・公務員には秋採用の枠があり、しかも「新卒採用」という馬鹿げたルールも存在しないため、いざとなれば来年以降に受験することもできる。試験の難易度も法外に高いということはなく、最初は中間くらいの立場からスタートしたとしても、もし俺が将来的に社会に尽くそうという考えを持つようになったら、内部から昇進試験を受けることもできる。まさに、俺にとって公務員は持ってこいという話である。
・・・というわけで、その努力も、いよいよ本番を迎える。ついに、来週から俺の大学後初めての公務員試験が始まるのである!
もちろん試験は決して簡単ではないが、俺だってそれなりに自信は持っているため、簡単に落ちてやろうというつもりも無い。まあ、準備期間が1ヶ月程度しか無く、少々準備不足という感はあるのだが、それでもこれで受かれば良し、失敗したとしてもまた様々な選択肢が出てくるであろう。さあ、ひょっとしたらこれは、俺にとって人生最大の戦いかもしれないぞ。
(2012年8月25日)
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