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管理人の日記
※特殊な交渉術を用いています。
NHKの火曜・夜10時55分〜11時25分には、「タイムスクープハンター」という番組が放送されている。これが実に面白く、最近の俺は毎週火曜日をとても楽しみにするようになったのだ。
・・・この番組は、主に日本の歴史における庶民文化をテーマとした「歴史ドキュメンタリー」なのであるが、面白いのは何と言ってもその設定である。というのも、作中では「タイムスクープ社」という未来の映像会社がタイムスリップをして歴史上の映像を集めるという設定になっており、進行を務めるのは未来っぽい服装に包まれた謎のジャーナリストである。しかも、そのジャーナリストも「番組の進行役」という浮いた感じではなく、登場人物として作中の人物に絡んでおり、トラブルに巻き込まれたりすることも多い。そのような、ドキュメンタリーであり、かつドラマ的な要素も取り入れた「独特の切り口」こそ、この番組の最大の魅力と言えるのだ。
――なお、歴史番組と言うと、どうしても有名な人物や当時の政治的背景などに重点が置かれる場合が多いが、この「タイムスクープハンター」はあくまで「庶民の文化」がテーマとされているため、笑ってしまうような内容も多く収録されている。というわけで、あまり堅苦しくせず、ツッコミを入れながら見るくらいの気持ちがちょうど良いであろう。ある意味、「実況向けの番組」と言えるかもしれない。
さて、そんな「タイムスクープハンター」で、特に話題を呼んでいるのが、「特殊な交渉術」という単語である。これがもう、番組を象徴するキーワードとも言える言葉なのだ。
・・・というのも、この番組では「タイムワープした未来の人間が歴史映像を撮影する」という設定上、「歴史への介入によって未来が変わってしまう」という、いわゆる「タイムパラドックス」の問題が発生する可能性が出てきている。それを避けながら、エージェントによる円滑な取材活動を行うために、番組内では以下のような説明が為されているのだ。
◆「タイムスクープハンター」 取材方法の説明(全文) |
この時代の人々にとって、私は時代を超えた存在となります。 彼らにとって、私は宇宙人のような存在です。 彼らに接触するには、細心の注意が必要です。 私自身の介在によって、この歴史が変わることも有り得るからです。 彼らに取材を許してもらうためには、「特殊な交渉術」を用います。 それは極秘事項となっておりお見せすることはできませんが、 今回も無事、密着取材することに成功しました。 |
・・・とまあ、こういう長ったらしい説明を、毎週必ずエージェントがカメラ目線で長々と読み上げるので、俺はもうこの時点で爆笑してしまうのである。こういうものは、出演者がふざけてやっていると分かると途端に冷めてしまうのであるが、番組ではどう見ても大まじめに説明をしているため、そこが面白おかしく感じられてしまうのである。まあアレだ、「お約束」とはこういうものなのであろう。
――さて、この「特殊な交渉術」であるが、気になるその内容は極秘とされており、番組内にも収録されていない。しかし、どうやら毎回成功して全く怪しまれずに取材ができていることから、どうやら相当に巧妙な交渉術であるようだ。一体、この「特殊な交渉術」とは何なのか・・・。その「特殊な交渉術」というものが、ファンの間でちょくちょく話題にされ、いつしかそれが番組を象徴するキーワードとなっていったのだ。
さて。
俺も、ここまで特殊な留年術を用いて大学に6年在学してきたが、そろそろ次の進路を見つけなければならない。そのためには、特殊な面接術を用いて内定を取るか、特殊な無職術で何とかするか、はたまた特殊な錬金術を使わなければならない。どれもまあ特殊な処世術と言えるだろうが、そのどれもが実は「特殊な交渉術」によってまかなえる領域である。
――やれ、世の中には様々な問題が多いが、そのほとんどは特殊な技術や特殊な知識ではなく、人と人との交渉術によって何とかなってしまうものである。だからこそ、「コミュニケーション能力」などという虫酸が走るキーワードが、世間では重要視されているのだ。残念ながら、これは変えようの無い事実である。さあ皆さまも、これを参考に、自分だけの「特殊な交渉術」を身につけてほしい・・・!
◆ 以下、「特殊な交渉術」が必要とされるシーン集をお楽しみください ◆
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(2012年5月10日)
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