クリスタリウムなしクリアープレイ日誌

【第8話 ネイティブチョコボ】

 「ここからが神」と言われるFF13の十一章:グラン=パルス。その実態は、ひたすらにだだっ広い平原と退屈なミッションモードである。
 十一章の象徴となるマップ「アルカキルティ大平原」は、今までの狭いフィールドが嘘のように、非常に広く作られている。そしてそこでは「FF12のモブ狩りのようなやり込み要素」と言われた"ミッションモード"を受けることができるのだ。・・・と聞くと「これぞFF!」などと意気込んでしまうが、正直言って俺は、FF13のミッションモードがあまり好きではない。ミッションを受注するには無駄にあちこち走り回る必要があるし、戦闘報酬も使えないアイテムがほとんど。とにかくストレスが溜まる構成なのである。とてもじゃないが、「FF12のモブ狩り」の後継を名乗れたもんじゃない。あれも作業感は存在したが、それでも効率的に進めていく楽しみが有ったからな。
 更に、ミッションを進めることで、これまで無かった「寄り道」となるフィールドも開放されるのだが・・・ネットで「ナムヴァの泉」「廃都ハリ」などと言った名前を見た時は、FF12のようなサブイベント満点のダンジョンがオープンされると思い、非常にワクワクしたものだった。――程無く、それがマップ1つ分の広さと知ることになったのだが。

 ・・・と、こんなところでネガキャンをしても仕方が無い。そもそも俺は基本的な点でFF13に満足しているし、これはクリスタリウムなしクリアーのプレイ日誌だ。
 この十一章でやり込みプレイ的に重要な要素は、何と言っても「チョコボの穴掘り」。アルカキルティ大平原で無限に行えるミニゲームであり、今までの何倍ものペースでギルを稼ぐことができる。聞いたところによると、1時間で30万ギル以上が入手できるとか・・・。前にも書いた通り、全員の武器を最強へと改造するためには、最終的に1000万ギル以上ものお金が必要となる。そのための稼ぎを、ここで行うことができるのだ。確かに手間は掛かるが、この十一章ともなると戦闘の難易度が凄まじく高いため、それを避けられる点で、チョコボ稼ぎは他の金策より圧倒的に優れているのである。
 ――ただし。「チョコボの穴掘り」を行うためには、幾つかのミッションをクリアしなければならない。長い長い十一章、まずはそこからである。


 ということで、十一章の攻略を始める。
 まずは、ヴァニラがチョコボ語を解してホープを助けるシーンからスタート。(;^o^)「俺も後から行く、だから先に進んでくれ!」という死亡フラグを立てたホープにしびれを切らし、召喚獣「アレキサンダー」が登場。この辺は召喚獣の登場間隔が短いからこそ思うけど、何というご都合展開・・・むしろホープが最も苦悩した場面は、七章のスノウとの対峙のシーンであろう。まァ、あれが召喚獣の登場によってうやむやにされたとしたら、それはそれでつまらなくなるのだろうが・・・。
 戦う。初回はホープがバングルを装備しておらず270しかHPが無かったため、なすすべ無く即死。いつものようにリスタートして、戦術を組み立てることにする。

 まず、十一章開始の時点で使うのは「ミスリルバングルLv.★」のHP+450。ちなみに、今まで章が変わる毎に新しいバングルを買っていたが、この先は「ミスリルバングル」をひたすらアイテムチェンジで強化していくことになる。これより上位種になると十一章の時点では入手が難しい(HP+400の「プラチナバングル」は、やたら手に入るイメージがあったが・・・)ため、ここからは一個のバングルをアイテムチェンジで末永く強化していくのである。・・・と、今後の「詳しい改造の方針」に関しては、また後日ということで。
 召喚獣「アレキサンダー」戦のメンバーは、「ホープ&ライトニング&ファング」ENHDEFが居て防御面が万全なことから、反面に敵の攻撃は一発の威力が非常に高く設定されている。まともに受けると通常攻撃でさえ全員が800*2と即死レベルであるため、絶対にENHによるプロテスとDEFのガードを切らしてはいけない。アレキサンダーをJAMでスロウ状態にすることはできないため、ファングは貫徹してDEFを任せることにする。
 ・・・・逆に、それさえ守ってしまえば、敵の攻撃ペースは遅めなので、しっかり回復していけば何とかなるのだ。特に注意する必要があるのは「誇り高き挑発」であり、なんと「何の効果も無い」という恐るべき能力を持っている。「はねる」かよ。
 というわけで、最初はENH+HLR+DEFで始めてプロテスを張り、以降はBLA+HLR+DEF」「BLA+BLA+DEF」「HLR+HLR+DEFを状況に合わせて入れ替えながら戦っていく。そんな感じで特に苦戦することもなく、3回目の挑戦で突破に成功。さすがに時間制限が有るから、「パワースモーク」のヘイストは使ったけどね。

誇wりw高wきw挑w発wwww
BOSS◆アレキサンダー (召喚獣バトル)

敵をスロウ状態にすることができないため、ファングを
DEF以外にするメリットは無い。
それさえ分かれば、後は適当に回復しながら、
ATKBLAを使ってゲージを蓄積させていくのみである。
ピンチにされた後には、大体「誇り高き挑発」を使ってきてくれるので、その隙に回復させれば良い。
弱い。書くことが無い。


 アレキサンダーを取得し、いよいよ広い広いアルカキルティ大平原へと歩を進める。1マップでFF12の1ロケーション並み。むしろ広すぎて逆に面倒だわ(´・ω・`)
 ここで最初に行うのは、前述の通り「ミッションモード」である。チョコボを取得するだけならば、M1→2→3→5&7→12→13→14とクリアすれば良い。敵はそれなりに強い奴らが揃ってはいるが、大抵は「スニークスモーク」を使っての先制攻撃が可能なので、それでブレイクしてしまえば楽に倒すことができるのだ。


 ということで、特記するような出来事もなくM1〜3、M5をクリア。M7へと進める。亡都パドラ(※もちろん1マップ)での死将「ビトゥイトス」戦か・・・。登場時にちょっとしたイベントが入るため、先制攻撃を行うことはできない。ふむ、これは難儀しそうだなァ。でも相手は「スロウ」「デシェル」も無効化できないから、きっと楽だろ。
 早速戦ってみる。開幕、「瘴気」(←何故か読めない)DEFのファングがデプロテ&デシェル状態に。それでも戦闘を続行していると、「いかずち」という攻撃が飛んできてあっさりリーダーのファングが死亡。がめおう゛ぇr。Oh, shit....
 その後も何度か戦ってみたが、どうしても「瘴気」によって攻撃に耐えるはずのファングがデシェル状態にされ、そして「いかずち」で潰されてしまう。アルティマニアで調べてみたところ、「いかずち」ダメージ252〜263の雷が10発ランダムに降り注ぐ攻撃らしい。デシェル状態にされてしまうとそのダメージは1.89倍だから・・・いくらDEFのロールボーナスがあったとしても、耐えるのは少々難しいというものだ。しかも「いかずち」は単体ではなく、素早い行動ルーチンの中で使ってくる。こりゃ無理だ。「ファングがデシェル状態になってしまった瞬間に失敗が確定する」くらいに捉えておいても問題は無いだろう。
 幸い、「瘴気」によってデシェル状態が発生する確率は60%と、それなりに回避を狙っていける数値である。が、敵のHPが高く何度も「瘴気」を受けてしまうため、棒立ちでの全回避を期待するのは無謀と判断、残り2個しかない「バリアスモーク」を投入することにした。「プロテス」「シェル」によって防御力が上がるのはもちろん、1回までなら「デシェル」を受けても「シェル」が保険になってくれる。更に「ベール」によってデシェルの発生確率も半減させられるという、まさに一石三鳥の策なのである。それだけに、「バリアスモーク」を集めて来なかったことが本当に悔やまれる・・・今からクリスタリウムなしをやる人は、面倒でも4章あたりで稼いどけよ('A`)

 ということで、ひたすら戦う。基本的には運ゲーであり、「瘴気」によって弱体化が発生してしまうと回復がどんどん追いつかなくなるが、その逆ならば安定して戦うことができる。敵は魔法自体が弱点という謎の特性を持っており、「デシェル」「フェイス」を兼用してのサッズの「ルイン」7000ものダメージを与えられるため、火力面の問題は全く存在しない。一応、戦闘開始から20分経つと「死の宣告」を使ってくるが・・・そこまで耐えられる人は、こいつには負けないだろう(´・ω・`)
 ――そんなわけで戦法が決まった後は、10回程度の挑戦で勝利を得ることができた。サッズが何故か「たたかう」「ルインルインルイン」という謎のコマンド入力(※「たたかう」は極小ダメージ)をしてくれるため、リーダーをサッズにして手動で「ルイン*4」を入力したら一発で勝つことができた。ふむふむ、「リーダー変更も重要」・・・と。


 次はアルカキルティ大平原に戻り、M12を受注する。六死将の一体「ガイセリック」戦。こいつもイベント付きで先制攻撃不能か・・・。面倒だなァ。けれども、JAMのステータス攻撃が有効だし、ブレイクもさせやすいから、きっと何とかなるだろ。うん!
 ――ということで戦ってみる。開幕の「侵略の拳」。全員が1500ダメージを受け全滅。終了。

 ・・・・・・なんじゃこりゃああああああああああアアアアアアァァァァァァッッッッッッ!!!!!!!
 こんな思いをしたのは、初回プレイで亀に踏みつぶされて以来である。とにかく敵の攻撃力が異常な数値を示しており、通常ルーチンの「侵略の拳」でさえ全員に1492〜1640という凄まじい大ダメージを与えてくる。( ^o^)「なに、いつも通りDEFで耐えれば良いだけだろ?」と思うかもしれない、というか俺が思っていたのだが・・・「エリアバリア」で軽減しても周りの味方に1000近いダメージが出てしまうため、HPの低いサッズ・ヴァニラは一撃で戦闘不能状態になってしまうのだ。敵の攻撃の度に戦死者が2人も出ていては、とてもじゃないが攻撃を加える暇など無い。しかしこれだけなら、「バリアスモーク」でプロテス状態を発生させれば何とかなる。
 だが本番はここからで、開始から数ターンが経つと、ガイセリックは使い魔の「巨拳」を出現させ、高威力の「征服の鉄拳」を使用するようになる。そのダメージは、驚くべきことに2509〜2613HPが1200あるファングは頑張れば耐えられるが、周りの味方は間違い無く即死する。一応「巨拳」を倒せば使用を阻止することはできるが、ある程度時間が経つと敵は巨拳を再生してしまうため、もうどうにもならないのである。通常ルーチンは鬼畜で、使い魔を召喚すると更に鬼畜・・・どうしろと(´・ω・`)

 ということで、1時間ほどJAMを使ったり召喚獣を使ったりいろいろしてみたが、どうにも勝てそうになかった。もちろん、スモーク系のアイテムをフル投入して、である。システム面でこれ以上有利にすることはできない。ならば・・・ということで、作戦を変更してみることにする。
 こいつの攻撃は「侵略の拳」「征服の鉄拳」を始めとして範囲攻撃が多いが、そのダメージ範囲は非常に狭く、狙った相手の近くにしか効果が無い。ならば話は簡単だ。要するに、DEFのファングが他の2人から距離を取って攻撃に耐え、他の二人が遠くから魔法で攻撃すれば良いのである。そもそもDEFのファングは、「征服の鉄拳」でさえプロテス&ガード&ロールボーナスを用いて700ダメージで耐えることができるのだ。だから、他の2人さえ死ななければ、戦術上の問題は一切生じないのである。
 ――が。FF13はFF12と違って、戦闘中自由にキャラクターを動かすことができない。よって、キャラの位置調整に一考が必要となる。そのためには・・・そうだな。まずはファングをATKにしてスタートし、「たたかう」で敵に向かって突撃する。そして次の瞬間ファングをDEFに変え、「挑発」によって敵を引きつければ良いだろう。
 つまり、こういうことである。

◆開始時

↓サッズ

( ^o^)    ヴァニラハワタシガマモル!!
    三┏( ^o^)┛        (手ロ手)
( ^o^)   ↑ファング/ATK       ガイセリック↑
↑ヴァニラ


◆その後

( ^o^) 三       マケルキシネエ!!
              ┗( ^ L(手ロ手#)
( ^o^) 三      ↑ファング/DEF
 一方的ナ攻撃オイシイデス^^


 何かAAを用いたことで余計に分かりづらくなってしまった気がするが、やりたいことはシンプルなので、皆さん理解して頂けるはずだ。ちなみに相手はブレイクゲージを蓄積させやすく、更に全属性が弱点となっているため、デシェル状態にしてBLAの魔法で大ダメージを与えることができる。
 ・・・と、こんな机上の理論が上手く行くわけない・・・と思っていたのだが、何と上手く行ってしまったのである。最初にATKのファングが突撃していき、すぐにDEFに変更。すると「挑発」を受けた相手は、最初の立ち位置から90度回転した場所で固定された。その後は隙を見てJAMに入れ替え相手をスロウ&デシェル状態にして、ファングの受けたダメージをHLRで回復しながら、サッズとヴァニラが魔法でダメージを与えていく。一応、ガイセリックの「野蛮な蹂躙」は攻撃範囲が広いため攻撃役の2人もダメージを受けてしまうが、その数値は低いためすぐ回復すれば全く問題が無い。そんな感じで、全て思い描いていた通りに事が進み・・・ガイセリック撃破。あれれ?
 ――もちろん検討段階で何度も失敗はしたし、それなりの回数を経ての成功ではある。しかし、適当に考えた作戦がここまで上手く行くとは、何とも気持ちが悪い・・・。そして俺は何故、こういう戦術上面白いバトルの録画をしなかったのだろうか・・・。でも、もう一回やる気もないしなァ。うん、奇跡は俺の得意技だ(´・ω・`)


 ということで、M12もクリア。チョコボ獲得までに残るは13と14だが、M13はスモークで先制攻撃して雑魚から倒し、M14は手が付けられなかったためバハムート召喚で一掃。そしてついに「チョコボの手綱」を入手。おーし!これでいよいよ、当初の目的であるチョコボが解禁されたぜッ!!
 目当てはチョコボ入手後すぐに行うことができる、アルカキルティ大平原に埋まっている宝物を掘り出す・・・というミニゲーム「チョコボの穴掘り」。システム的には、文字通りFF9のそれに近いのだが、平原がウザいくらいに広大なため、まともに宝物を探そうとすると異常なまでに時間が掛かってしまう。
 しかしこのミニゲーム、実は最初から宝物が埋まっている場所が決まっており、具体的には平原内に点在する候補地20ヶ所からランダムに5つが選ばれ、その位置に毎回宝物が埋まるようになっているのである。ならばプレイヤー側としては、候補地を幾つか回って宝物を2〜3個掘り出しセーブ&ロードを繰り返せば、非常に効率良くアイテムを集めることができるのだ。そして、その「候補地」の一覧はアルティマニアに載っている・・・と。来たッ、これで勝つるッッ!!
 ・・・ということで、早速チョコボでアイテムを集め始める・・・。

たから〜探し〜背中に乗って〜(50時間〜)♪
ご愛読ありがとうございました!
  つる先生の次回作にご期待ください!
(稼ぎに50時間近く掛かるから、1日3時間やっても2週間以上・・・マジで次回の更新はいつになるやら)

 

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