低レベルクリアープレイ日誌

【第十一話 光と闇!アルテマ・ゾディアーク!】

 さて、いよいよ残しておいた召喚獣に取りかかる。敵は聖天使アルテマ、戒律王ゾディアーク。この二体、あえて並べて書いているが、ゾディアークのほうが圧倒的に強い。アルテマは楽しみのために取っておいた、という感じだ。
 そんなアルテマ戦。全体攻撃「ホーリジャ」を筆頭に強力な攻撃を数多く仕掛けてくる。が、しかし一般的な攻撃ばかりで「全員9999ダメージ」「3秒で5000ダメージ」「全員9000ダメージ+50%即死」などという裏ボスに特有の凶悪さは無い。こいつ裏ダンジョンの頂点にいるが、恐らく裏ボスというイメージで作られたのではないのだろう。そういうわけで、こいつはあまり強くない。「ホーリジャ」を白の仮面で2人吸収(3人吸収だとホーリジャ→フルケアが凶悪)して、基本通りに戦う。ついでにこいつ闇属性を弱点としているので、セロビ台地のトレジャーに粘着し「ダークショット」を3つ入手・装備。もちろんこいつに使うためだけではなく、主な目的はヤズマットの弱点を突くため。アルテマ戦だけなら絶対取らないなあ。後は消費アイテムを必要な分補充しておく。準備が整った。では行こう。クリスタル・グランデへ。中央からいきなり転移装置でワープし、カンプル・ピスでセーブしてクリスタル・ピークへ。どうでもいいが、ここ周辺のライフフォビトンの登場の仕方がかなり格好いい。レベル上げにどうぞ。

 戦闘開始!まずはパンネロのデスペル。アルテマに最初からかかっているプロテス・シェル・リフレク・ヘイスト状態を解除する。デスペル前提だなこれ・・・。その間にバルフレアとアーシェは弱点の闇属性を持つダークショット装備のフォーマルハウトで攻撃。これで7000以上の大ダメージを与えることができる。ブレイブスーツ装備のバルフレアなら9999ダメージだ。しかし被ダメージ返しと打撃がかなり痛い・・・避けなければ。ということでパンネロのインディコブライン。暗闇状態にして攻撃を回避しやすく出来る上、アルテマは「ブラナ」でこれを解除しようとするので、それによって時間を稼ぐことも出来る。
 攻撃を加えていく。するとアルテマのホーリジャ!4000ダメージを受けパンネロが死亡するが、白の仮面で吸収した二人がパンネロを蘇生させる。逆転状態の自分にハイポーションを使いアーシェが死亡したりしながらも攻撃。異常空間がHPダメージに変化するが、とりあえず問題なし。すぐにアルテマに殺されるから。さらに攻撃を加えていくと今度はMPダメージ。MPがあっという間に無くなってしまうが、それだとまずいので、適時「エーテル」でパンネロがMPを回復しながらブラインをかけ続ける。HPが少ないアルテマは必ず自身の暗闇状態を「ブラナ」で解除しようとするので、攻撃回数が少なくなりかなり楽になる。っていうか、はめられる。
 次は異常空間で打撃が封印される。最強の矛・トウルヌソルを装備して遠隔攻撃連打。更にダメージを与えていくと今度は魔法が封印される。ブラインがかけられないのでピンチ!頑張ってフェニックスの尾を連打し切り抜ける。そして異常空間技封印。どうでもいいのでダークショットでガンガン攻撃。アルテマが瀕死状態になり根性が上がるものの、別に魔法障壁とかコラプスとか全員9000ダメージ+即死とか使ってこないので大したことがない。そのまま攻め続け・・・アルテマ撃破。ふーむ。やはり大したことは無かったか。

 今回の本題はもちろんここから。戒律王ゾディアーク。アビス・ヘクトアイズ・エテム等の最強モンスターが多数登場するヘネ魔石鉱の奥に待ち受ける、最強最後の召喚獣。今までの敵とは次元の違う強さを持つ。

 まずは攻撃面。なんと言っても闇属性全体攻撃の「ダージャ」だろう。これの即死効果に苦しめられたプレイヤーは数知れない。闇属性は容易に吸収出来るが、全員が「黒の仮面」などで闇属性を吸収するようにしてしまうと今度は「ダージャ」の発動ペースが早くなってしまうというデメリットがある。よってこの戦いでも闇属性を吸収するのは三人のうち二人。一人が9000弱のダメージを受けて死に、残りの二人も50%の確率で戦闘不能・・・厳しい。1/4の確率で3人が死ぬのだから。そして「ダージャ」の他にも「コラプス」などの強力な攻撃が揃っている。かなり厳しい。
 さて次は相手の防御面。こいつ銃・計算尺耐性を持ってやがる。ダメージが1/8となってしまうので、低レベルクリアーで主力となる銃が事実上使えなくなる、ということとなる。最も厳しい戦いで、最も厳しい防御能力を持つ、か。更に厳しいのが終盤の魔法障壁。「魔法」という言葉がついていて非常にややこしいが、要するに「物理絶対防御」の事だ。HPが20%未満になったゾディアークは「気合い」「バリアチェンジ」と同時に物理絶対防御の能力を得て一気に強くなる。しかも普通のボスならば2分ほどでこの状態は解除されるが、ゾディアークは永続的にこの効果を得る。以降は魔法でしか攻撃できないわけだ。低レベルクリアー、MPも魔力も低いこの状況で攻撃方法が魔法だけ・・・HP20%未満といっても60000以上ある。最後にまた一段と強くなるゾディアークのHPを削りきるのは、通常プレイでも難しい。それをどう削りきるか・・・最後の状況で相手が得ている特殊能力は「セーフティ」「ノックバック無効」「銃・計算尺耐性(ダメージ1/8)」「活力無視(魔法必中)」「天候&地形無視」「リフレク貫通」「回避無視」「HP満タン攻撃力アップ」「瀕死攻撃力UP」「瀕死魔力UP」「被ダメージ返し」「消費MP半減」「被ダメージカット(ダメージ7/10)」「通常攻撃ダメージUP」「通常攻撃CT0」「魔法CT0」「バリアチェンジ」「消費MP0」「魔法障壁(物理絶対防御)」。うーん。自分で言って、この低レベルの条件下で本当に勝てるのかどうか、ちょっと疑問を呈したくなってきた。

 さて、敵を知った。次は己を知る番だ。メンバーは・・・MPの高いパンネロ・アーシェ、力の高いバッシュ、と言ったところだろうか。銃が役に立たないので、こっちの攻撃手段はエクスカリバーの装備の「たたかう」。聖属性を弱点としているので、「魔力のシシャーク」「マクシミリアン」を装備して力を強化したバッシュで大体3000ダメージを与えることが出来る。被ダメージ返しが痛いが、こっちの攻撃手段はこれくらいしかない。これでボコスカ殴ってHPを削る。防御面では、戦ってみて分かったことだが、打撃が2500ダメージ、しかも遠隔攻撃能力つき・回避不能とかなり厳しく、普通にエクスポーションで回復しているとゾディアークのHPを半分ほど削ったところでアイテムが枯渇してしまう。これでは残り半分のHPを削るなど夢のまた夢。というわけで、この戦いでもデコイ・リバース作戦を使う。パンネロ・アーシェは黒の仮面を装備して「ダージャ」を吸収し、バッシュはリバース状態で「ダージャ」を吸収する。とりあえず、机上の論理では防御面は完璧となった。後は、実戦で何処までこれが上手く働くか・・・。
 瀕死状態になったゾディアークは前述の通り、物理絶対防御の能力を得る。当たり前の事だが、エクスカリバーでの打撃は通用しない(さらに言うならば、バリアチェンジによって聖属性が弱点では無くなる)。そこで、使うのは・・・第八話で「某戦闘で使う」と予告しておいた「ニホパラオア」。このアイテムは使うとかなり印象が悪くなるらしい。しかしこれでも使わなければ勝てない。パンネロのコラプスが500ダメージしか与えられないという低レベルの条件下では、魔法で普通に削りきるなど絶対に無理だ。
 「ニホパラオア」・・・回復薬の効果を逆転させるアクセサリ。この解説を最初に見たとき「? 回復薬をダメージ薬に変えてどうするの?」と思った。わざわざアイテムを消費して攻撃するくらいなら、直接殴ったほうがいいからだ。この装備、主に「フェニックスの尾」や「万能薬」を逆転させ、即死効果を発動させたりかけられるステータスほぼ全てをかけたりするために使われる。しかしその方針では今回は使わない。回復薬をダメージ薬・・・打撃が通用しない今回こそ、使うときではないか。ニホパラ・エクスポーションでのダメージは2400。被ダメージカットの効果を経ても1680のダメージを確実に与えられる。40発ほどで物理絶対防御のゾディアークを倒せる!この事実に気付いた瞬間、俺は低レベルの条件下でもゾディアークに勝てると確信した。

 以上のことより、戦術が決定した。序盤はデコイ・リバースでゾディの攻撃を阻みつつエクスカリバーで攻撃。終盤はニホパラオア装備で「目の前の敵 - エクスポーション」のガンビットで攻撃する。苦しい戦いになるだろう。この作戦を確立するまで10回ほど戦い、十分ゾディアークの強さは分かっている。そんな戦いだからこそ、勝ちたいという思いは高まる。受験だって、我々はあえて苦しい道に挑戦するでは無いか。さあ、行くぜ!
 ヘネ魔石鉱の雑魚は、前にアイテム取りに進入した時に習って「血塗られた盾」を装備しダッシュで切り抜ける。時間が結構かかるが、ゾディアーク戦までにアイテムをほとんど消費せずにすむ。この戦術を確立して1回目のゾディアーク戦。いよいよこいつを倒すときが来た。

 序盤は全員レベル3のパーティが「レベル3ドンアク」を喰らったり、ダージャで三人が退場したりとピンチに陥りつつも、順調にダメージを与えていく。そしていよいよHP20%まで削り、相手が最後の強化魔法を使い出す。それと同時にこっちも装備を切り替える。「ニホパラオア」を装備し、ガンビットも付け替える。さあ、戦いもいよいよ最終局面!行くぜ!ニホパラ・エクスポーション!








(バチッ!) 

レジスト!













 ARRRRRRRRRRRRRRRRRRGGGHHHHHHHHHH!!!!!!!!!!!!!







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