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オクトパストラベラートレサ編 ノーセーブノーダメージクリアプレイ日誌
さて、今回は久々の動画無し回である。
実際のプレイシーンが無く、面白みが無い一方、プレイ全般のチャートを組み直すという意味では重要な回である。
前回で(ただの)ノーダメージクリアを終え、いよいよ「ノーリトライ・ノーダメージクリア」本番となるのだが、ノーリトライ条件を付す上で、どこが問題となるのか、どのようになるのかを考察していきたい。
1.前回チャートのおさらい
日誌2〜6話でお届けしてきた(ただの)ノーダメージクリアだが、以下の流れで進めてきた。
(2話)トレサ編1章
↓
(3話@)1章ボス
↓
(3話A)学者取得
↓
(3話B)各地をブックマーク
↓
(断章)静寂の森でリーフ稼ぎ
↓
(4話@)ブックマーク続き
↓
(4話A)買い物
↓
(4話B)仲間3人集め
↓
(5話@)トレサ編2章
↓
(5話A)トレサ編3章
↓
(6章)トレサ編4章
この中で、ノーリトライクリアの上で障害となるポイント、つまり、「リセットの可能性があるポイント」はどこかを見ていこう。
前半戦(リーフ稼ぎより前)
・トレサ編1章 JP稼ぎ中に不意打ち
・1章ボス(クリティカル不発)
・学者取得までの道中で不意打ち(特に西ノーブルコート平原)
・ブックマークの道中で不意打ち(特に月隠れの海道)
まとめて書いてしまったが、トレサ編1章が最難関(突破率3分の1程度)で、他は成功率が8割程度ある。
全てノーダメージでクリアできる確率は約6分の1と小さいが、どう対策を講じるかと言うと、
何もしない
が結論だ。
序盤なので、取れる選択肢が少ないというのと、何よりやり直しても大して時間が掛からないというのが大きい。
慣れればトレサ編1章は30分、その先も30分で計1時間あれば、リーフ稼ぎまでたどり着ける。
突破率が6分の1だと、平均で6時間掛かるように思えるが、やり直しの大半はトレサ編1章で、1回の試行が10分程度で終わることが殆どなので、約2時間で6回挑戦でき、リーフ稼ぎに取り掛かれる計算だ。
まぁ、この位は許容できないと話にならない。
後がヤバいからね。
後半戦
問題はここからだ。
リーフ稼ぎでは、静寂の森を延々と1時間半歩き続けることになる。
この稼ぎの後のやり直しとなると、さすがにツライ。
行動速度が気紛れ過ぎて、突破率100%でないのは明らかだが、可能な限り勝率を高め、試行回数を減らしたい。
リセットポイントは以下の通り。
・ブックマーク続き(オアウェル、ダスクバロウ)
・2章、3章道中に不意打ち
・2章ボス
・4章ボス
オアウェル、ダスクバロウの手前には、危険地帯Lv45の長く険しい道が控えている。
ここだけ日誌4話、動画で言うと3本目に切り離しているのも、道中にエンカのリスクがあり、直前でセーブしたかったからだ。
他は道中で運悪く不意打ちを受けたらリセットだったが、ここは敵が強すぎるため、エンカしたら基本不意打ち、即リセットと考えた方が良い。
最短ルートを極めようと、繰り返し歩いてみたが、結局エンカウントは0にならないため、
オアウェル・ダスクバロウには行かない
という結論に至った。
危険地帯ならではの強力な装備品は魅力的だが、アクセサリのネックレス(パラメータ+80)をブレスレット(+50)で代用するなどして、何とか対応できる。
残るリセットポイントは主にボス戦だが、次項で見ていこう。
2.2章ボスと道中不意打ち
2章ボスと道中の不意打ちについては、同じ方法で突破率を高めることが出来る。
JP稼ぎ
である。
不意打ちについては、学者が6個アビリティを習得(1630JP)すると、ついでに「不意打ち回避」というサポートアビリティを覚えられる。
稼ぐJPの量が多すぎて、稼ぎ戦闘中に不意打ちを受けたら本末転倒なのだが、ついでに2章ボスの準備も出来る。
2章ボスは「古兵よびで一掃&2人攻撃でブレイクの3人先攻要求」が勝利条件であるため、行動速度が重要となる。
ここで、盗賊が5個アビリティを習得(630JP)すると、ついでに「行動速度+50」というサポートアビリティを覚えられる。
まずトレサが不意打ち回避を習得してしまえば、以降の稼ぎは安全となるため、ノーリスクで行動速度+50も習得できる。
ところで、この行動速度+50という値はどの程度稼ぐ価値があるのだろうか。
攻略本によると、トレサはLv1速度72、Lv99で速度256なので、1回のレベルアップで行動速度は約1.88上昇する。
行動速度を50高めるには、50÷1.88≒27と、約27回のレベルアップが必要となる。
単に27レベル上げるだけでも相当面倒だが、更にこの攻略では「ノーダメージ」という条件も重なる。
ノーダメージで突破するには、先攻を取って傭兵よびで一掃していくしか無いが、この方法では金が掛かるので、リーフ稼ぎの時間も延びる。
更に、このゲームの行動速度が気紛れ過ぎるので、多少レベルを上げたところで、ボスに確実に先制出来るとは限らない。
失敗したら最初からやり直し
何度も稼ぐ羽目になる。ノーセーブノーダメージの泣き所である。
実際に試したところ、不意打ち回避&行動速度+50を習得する程度であれば、30分程度の稼ぎで足りた。
相手が雑魚だと安定するのか、稼ぎ中に不意打ちを受けることもほぼ無かった。
行動速度+50を付けて2章のボス戦に臨むと、元々5割程度だった勝率が、通算13勝7敗(65%)に上昇した。
2章ボスの勝率が上がる、道中の不意打ちもケアできるという意味では、30分費やす価値は十分あり、手間対効果は十分と言えるだろう。
2章ボスは一旦、「3人先攻前提」という作戦を踏襲し、実戦の中でより良い作戦が閃けば改良するという方針で進めたい。
3.最難関「勝率10%」4章ボス
最後に残ったのが4章ボス「エスメラルダ」である。
前話では、10回戦って何とか勝利した様子を動画でお届けした。
ノーセーブノーダメージクリアの最終ボスが勝率10%というのは、プレイヤーにとっては狂気の沙汰だし、やり込みプレイの完成度としても不満が残る。
4章ボス戦で最大の壁となるのが、
である。
トレサの行動が挑発→緊急回避(4回分)で固定される一方、敵は3ターン目に5連撃を放ってくるため、どうしても回避が1回分足りない。
5連撃をどう突破するか、それが4章、いや本プレイ最大の壁と言えよう。
自分の乏しいプレイ経験では、浮かぶ選択肢も少ない。
今はYouTubeを漁れば、多様なやり込み動画が出てくる。
ヒントを求める気持ち8割、同条件で既に達成者が居ないかという不安2割を持ちつつ、「オクトパストラベラー ノーダメージ」で検索した。
まず安堵したことに、同条件の動画は存在しなかった。
基本的に、裏ボス系をノーダメージで撃破するというタイプの動画ばかりであった。
本プレイで獲得できるジョブや装備の範囲に制限があり、完全に同じ状況を再現できる訳ではないが、何か得るものは無いかと思い、いくつか視聴してみた。
見つかった。
サポートアビリティ「かばう」
「かばう」は剣士のサポートアビリティで、アビリティを4つ習得するとついでに得られる。
効果は挑発と同様、「単体攻撃の対象を自分に向ける」というものだ。
挑発と異なり、戦闘前に装備しておけば勝手に効果が発揮されるので、トレサの行動を緊急回避→緊急回避(4回分)とすることで、回避が5回分となり、5連撃を凌ぎ切れる。
計130JPで足りるため、習得の手間も掛からない。
完璧だ
と言いたいところだが、1つ疑問が生まれる。
「かばう」という基本的なアビリティを、自分で気づけなかったのは何故か?
今までも、アビリティ「挑発」や「千本槍」のために剣士を使ってきた。
その延長上で、「かばう」に至るのは自然な発想だ。
自分で気づかなかったのではない。「真っ先に思い至ったが、すぐに選択肢から外した」というのが正確だろう。
FFVやIXの「かばう」をご存じの方ならばお分かりだろうが、味方の攻撃を庇うには条件が存在する。
味方が瀕死状態であること
オクトパストラベラーの「かばう」も、例に違わず「HP30%以下の味方」が庇う対象となる。
ノーダメージクリアと相性が悪すぎる。
私が観た動画では、戦闘前に味方のHPを削っておけば良かったが、本攻略ではいかなる戦闘でも、味方がダメージを受けることは許されない。
しかし、実際に「かばう」を使った動画を観た時、私は一筋の光明を見出していた。
現在HPの割合=現在HP÷最大HP
小学生でも分かる式だが、この式の見方を変えることで、ノーダメージクリアとかばうを両立させることが可能となる。
割合を30%以下にする方法は、現在HPを減らすだけではない。
ここまで書けばお分かりだろうが、実現するには準備が必要だった。
私は前回プレイと全く異なるメンバーで、4章のボス戦に挑むことにした。
(前回プレイ)
当然ながら、(ただの)ノーダメージクリアでは、メンバーを4人しか集めていないため、今までのメンバーで4章ボスにも挑んだ。
ずっと育てたメンバーの方が強いのだから、別におかしくないだろう、と思われるかもしれない。
(今回プレイ)
私の新案では、基本のレギュラーメンバーを全員抜き、Lv4の3人を加入させている。
この「Lv4」という数値は、各キャラの1章ボスを撃破した直後のレベルで、本プレイ条件では理論上最低レベルである。
何故敢えて弱い3人を加入させたのか?
それは次の画像で明らかになる。
見事、全員「HPが30%以下」を達成できている。
現在HPは変わらず、ノーダメージの条件を破った訳ではない。
最大HPのみを上昇させた
のだ。
オクトパストラベラーには、「最大HPを上昇させても、現HPは変わらない」という仕様が存在する。
「レベルアップ時にはHP・SPを全回復させる」という仕様もあるので、レベルアップでは関係ないが、装備品で最大HPを増やした場合には、最大HPと現HPの間に差が生まれる。
通常プレイではデメリットになりがちなこの仕様を逆用したのだ。
最大HPは体力のブレスレット(+500)、王家の証(+600)というアクセサリで増やすことが出来る。
実際には体力のネックレス(+1000)というアクセサリも存在するが、危険度の高い町でしか手に入らず、安定してノーエンカで辿り着けないため、本プレイでは諦めた。
王家の証も1個限定の品で、基本は体力のブレスレット頼みとなるため、最大HPは1000しか増やせない。
そこで、「Lv4の3人を加入させる」ことがポイントとなる。
かばう条件を満たすには、
x/(x+1000)≦0.3
という不等式が成立する必要があるが、これを解くと
x≦428
となる。
Lv18でHPが1000もあるメンバーは明らかに条件を満たせず、低レベルメンバーが必要ということが、お分かりいただけるだろう。
オクトパストラベラーは様々な主人公が活躍するのが魅力のゲーム。
4人だけというのは寂しいので、やはり7人全員(※)の活躍が見られるというのは、嬉しい限りだ。
※Octo=8つの/Path=道
かばう条件はゲームによってそれぞれで、FFIX(6分の1以下)だとx/(x+1000)≦1/6で、x≦200となるため、Lv4のメンバーでも達成できない。
FFV(記憶が曖昧だが、確か1/8以下)だとなおさら厳しい。
今回のかばう作戦は、
「パーティーメンバーが入れ替え可能で、ベンチに経験値が入らず低レベルが維持できる」
「かばう条件が30%以下と緩め」
「最大HPを増やしても、現HPは変わらない」
という仕様に支えられていると思うと、我ながら美しく感じる。
・・・
若干脇道に逸れてしまった。
古兵よびで押し切るという脳筋攻略の中で、緻密にボスを倒す唯一の見せ場であるため、つい興奮してしまった。
ご容赦いただきたい。
では最後に、エスメラルダ戦がかばう作戦によりどう変わるかを見ていこう。
(前回)2人先攻要求+5連撃回避要求(体感勝率10%)
(今回)トレサ1人先攻要求のみ(体感勝率50%)
相変わらず先攻要求が残り、最終戦にしては非常に頼りない勝率ではあるが、勝率は5倍に増えた。
トレサ1人が先攻した瞬間に勝ち確。
具体的には、以下の流れで5連撃を受け切る。
・Turn1
トレサが先攻して緊急回避×2(1ブースト)。
ブレイクはさせず敵の攻撃を許すが、単体攻撃2回なので、「かばう+緊急回避」×2で耐えられる。
他のキャラはエスメラルダのシールドを削り、アーフェンは防御して2ターン目で先攻を取る。
・Turn2
アーフェンが先攻し、調合「光粉」×3でブレイク。
余裕のあるキャラがトレサにBP回復のザクロを使用し、トレサは緊急回避×4(3ブースト)。
・Turn3
トレサは緊急回避を使用。
・Turn4
エスメラルダがブレイクから復帰し、先攻。
体制を立て直して5連撃を使用するが、トレサが「かばう+緊急回避」×5で耐える。
上では防御関係の行動しか記載していないが、余裕を見て古兵を4回使用して勝利するのは前話の日誌と同様である。
今回はここまで、解説ばかりで退屈だったかもしれないが、「ノーリトライ・ノーダメージクリア」の目途は立った。
リーフ稼ぎ到達までが6分の1、2章ボス勝率が7割、4章ボス勝率が5割と、1発通しで成功する確率は5%と残念な試算となったが、後は実戦で運ゲーを制するか、天啓の閃きで勝率アップのオリジナルチャートが降ってくることに期待しよう。
最初の7話が準備という構成となり、本番は1話のみなのがプレイ日誌と言えるのか疑問であるが、無事クリアできるか、期待してほしい。
(2020年6月18日)
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