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ノーバグ低レベルクリアー(GBA)プレイ日誌
おうくの(幼稚園的仮名遣い) りゅう(幻想生命体) ぞ(係助詞) |
GBA版追加要素:「竜の巣」攻略の第2弾である。前回までで、強化フリーズ・ストーム・アース・レッドの4体を撃破したため、残っているのはブルー・スカル・ホーリー・イエローの4体である。また、その他にも、この竜の巣には、「シンボルエンカウントで、ボスBGMが流れる雑魚敵」と、「宝箱から登場し、同じくボスBGMが流れるモンスター」が登場するため、それらも“ボスに相当する敵”として、今回プレイで扱っていくことにしよう。
…そして。仕掛け的には、ブルードラゴンはレッドに引き続いてすぐ戦えるのだが、その後はかなり複雑となる。スカルドラゴンと戦うのは、その名に恥じない広大さを誇る「大空洞」である。なんとか????が覚えられたりはしない。そして、ホーリードラゴンは、狭苦しいうえに仕掛けが複雑かつ逃げられないランドウォームとグランベヒーモスが両方登場するという超凶悪エリアの奥に出現し、イエロードラゴンはそこから脱出したうえで全く別の地点に向かわなければならない。よくもまあ、こんなにも恐ろしいダンジョンを作ってくれたものだ…。
――そんなわけで。今回の戦いは、4体の強化版/伝説の八竜に、2タイプの強ザコたちを加えて、合計6パートとなる。まあ、バトル的にはそこまで難易度が高くない敵が多いため、サクッと読んでいただけるような内容にできると思う。それでは、今回も行ってみよう!
お わ
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それでは。神殿エリアにて、ボスの「強化ブルードラゴン」戦である。こいつは、レッドドラゴン戦を行うためのスイッチの近くに普通に待ち構えており、各種の攻略サイトではレッドドラゴンよりも先に倒すとされている場合が多いようだ。
…さて。こいつは、原種と同じく、「波紋」によるステータス入れ替えを使用してくる。その方式は、バトル開始と同時に(強化ステータスを得ているキャラに?)、メッセージを表示して自分に暗闇・毒・スロウのステータス異常を掛け、そこから「波紋」を使ってくる。しかしながら、この「波紋」は魔法回避率によって回避することができるため、そうすれば何も効果は発生せず、ただ単にブルードラゴンが暗闇・毒・スロウのままになるだけである。
――そんなわけで。あとは、「シャドウが物理回避率と魔法回避率を128以上にして“かばう”を使い、他のキャラクターも魔法回避率をできる限り高めたうえで、フォースフィルドを使って敵の得意属性を無効化する」という「必勝法」を使って、容易に勝利することができた。問題と言えば、せっかくの毒状態を活かしたかったのに、フォースフィルドで毒属性を無効化してしまった(FF6の毒状態は毒耐性で0ダメージにできる)ため、何度かリセットしたり、敵のアクアブレスが実は水+風属性であったため、フォースフィルドで水しか無効化しておらず、魔法回避に失敗したゴゴが死んだり…などと、およそバトル全体には支障の出ないことしか発生しなかった。もっとも、いま振り返ると、「波紋」を使ってくる相手との戦いにシャドウを投入する(インターセプター永久消滅バグがある)というおぞましいことをやっていたのだが。
そして、いつもの微妙な戦利品は、セリス用武器の「セイブザクイーン」である。FF9のベアトリクスの専用武器が印象深いが、その他のFFにも多く名前が登場している。初出は『タクティクス』の、メリアドールの装備品としてのもののようだ。あの時から敵に回した時だけやたらと強かったのか。
…さて、FF6でのセイブザクイーンの性能は、「攻撃力240
/ 素早さ+4・体力+3・魔力+7 / 物理回避率+40・魔法回避率+40」と、凄まじいまでの強力武器なのであるが、やはりライトブリンガーを上回ることができない。
――そりゃあ、ライトブリンガーの性能は、攻撃力が255で、力・素早さ・体力・魔力の補正値が全て最大の+7で、しかも物理&魔法回避率の上昇値もこれまた全装備中で最大の+50ずつだからなあ。これを上回れるものなんて、それこそバリアントナイフ・アルテマウェポン・イカサマのダイスといったダメージ計算が特殊な武器か、機械装備か、はたまた最近発見されたモンクとかいうバグアイテム(参考:【ニコニコ】 / 【YouTube】)くらいのものだろう。
◆動画◆
「試練の回廊」に登場する敵は、他シリーズに登場したモンスターがモチーフとなっている奴が多い |
ブルードラゴン撃破後は、逃げられないグランベヒーモスに襲撃されながら3パーティを動かし、「大空洞」へと足を進めていく。
…さて、ここでは、ゴゴの洞窟と同じく、緑色の作業員が侵入者を突き落とすという仕掛けがある。この作業員の正体は例によって不明である。ゴゴの洞窟の時は、実際に吸い込まれた人だとか、はたまた生物的な防衛機能を人間に見立てているなどという説があったが、果たしてこちらはどうなのだろうか。
――そして、作業員に突き落とされると、ペナルティ用のマップに送られる。今回、そのマップは「試練の回廊」と呼ばれており、そこでは狭い通路に青い炎のシンボルが合計で5つ動き回っていて、触れると専用の強力な雑魚敵(逃げられない)と戦闘になる。今回プレイでは、これらの敵も攻略の対象としたい。なにせ、ボスBGMが流れるのだから、強さはボスに匹敵すると言って良いだろう。ただし、これらの敵は経験値5000(4人で割ると1250)を持っているため、撃破するたびにリセットをしていく。そして、炎のシンボルは、敵を倒すと一度は消滅するものの、再び作業員に落とされると復活している。これと言った豪華な戦利品が手に入るということもないため、通常プレイでの戦う積極的なメリットは、せいぜいモンスター図鑑の完成というところだろうか。
◆アースイーター
見た目は黄色のフンババで、元ネタはFF10の訓練所モンスターであろう。
敵の攻撃技は、打撃と、即死の追加効果を持つ「メガトンパンチ」の2種類であり、物理攻撃しか使って来ないため、シャドウのかばうによって完全回避が可能である。もちろん、ファントムでの透明状態を使っても良い。この知能では地面を削って食べるくらいしかできないのだろう。
◆モルボルワースト
イラストは濃い青のモルボルで、こちらも出典はFF10の訓練所と思われる。
最初は1体しか居ないが、倒すと2体→4体と分裂していき、合計で7体を倒さなければならない。ただし、即死攻撃に対する耐性が無く、デジョンならファイナルアタック扱いの敵の分裂を封じられる。そのため、最初の1体をデジョンで倒してしまえば、それでバトル終了である。
◆ガルガンチュア
灰色の巨人モンスターで、オリジナルはFF8のアルティミシア城のボス敵かな?
敵は「クエイク」を使ってくるそうなので、一応は地耐性を付けておく。あとは全部、回避できる物理攻撃なので、シャドウがあっちからこっちへと受け流す。クエイクを使われると吸収してかばう方式が乱れてしまうが、それくらいだろう。
ちなみに、このダンジョンの敵としては珍しく、様々なステータス効果が有用である。
◆ダークベヒーモス
外見は、黒くなったベヒーモスである。出典は、特にこれと言ったものが思いつかなかったのだが、FFTに登場したのが初なのかな?
敵は、最初にマイティガードを使ったのちに物理攻撃を繰り返し、死に際には「メテオ」か「アルテマ」のどちらかを使う。しかし、即死を無効化できないため、「デジョン」で異次元に送ってしまえばそれで終わりである。こうして飛んでいったベヒーモスが、また異世界で大暴れしていく…。
◆アビスウォーム
ランドウォーム・スラッグクロウラ・ゾーンイーターといった吸い込む系モンスターの色違いで、血のような赤い色をしている。一応、この名前の初出はFF2のようだ。ちなみに、この手のモンスターのデザインは、恐らく牙のようなものの内側に穴が空いていて、そこから食道に繋がっているという感じなのだろうが、昔の私はそのような立体的な構造を理解できず、真ん中の部分がコイツらの顔であると認識していた。陰獣キムコウかよ。
こいつは、地属性全体攻撃を含む様々な技を使用してくるが、地属性は「大地の衣」で対策すれば良い。それにより、魔法回避率が128未満となってしまうキャラも出てくるが、他の攻撃は全て単体対象であるため、大きな問題とはならない。また、「きょうさん」というゾッとするような名前の攻撃を使用してくるが、どうもこれ「強酸」ということらしく、単体にスリップというだけの情けない効果になっている。本当に強酸?
資本主義が混ざってない?
というわけで。これにて全ての「試練の回廊」のモンスターを撃破することができた。まあ、せっかくだからということで扱ったが、「『必勝法』で勝てる。以上」でまとめても何ら問題のないモンスターたちであった。まあ、今のパーティの防御能力は高すぎるのだが…。
――なお、前述の通り、こいつらは経験値を持っているため、1体倒すごとにWiiUの「まるごと保存」の機能を使ってリセットをしている。なお、難易度はかなり高いものの、敵シンボルは全て避けることが可能である。そのため、通常のセーブ機能しか持たないハードであっても、その気になれば経験値入手ゼロで上のエリアに戻ることができる。ネズミ避け並の難易度だが。
◆動画◆
このバトルのために掛かった時間は!!
…50分だけ |
「大空洞」にて、緑の作業員を回避して先に進んでいくと、ボスの「強化スカルドラゴン」戦がスタートする。
…さて。こいつは、普通にHPをゼロにして倒しても復活するため、MPダメージでなければ倒せないという相手である。そのMPは14000と高く、低レベルキャラの「ラスピル」によるMPダメージはだいたい60〜70というところであるため、倒すためにはかなりの時間が掛かってしまう。
――ただし。敵の攻撃には、全く脅威となるようなものは存在しない。「レベル5デス」は当たらず、その他の「ディスアスター」「フィアー」「バイオ」は全てこれまでの方式で回避ができる。「鬼火」は回避率無視のはずなのだが、何故か全く使ってこなかった。また、魔法回避率を128以上にできないゴゴは、「リボン」を装備し、ディスアスターのステータス対策をしていく。まあ、一発も当たらなかったのだが。
そんなわけで。バトルの内容だけを考えれば、例えばティナのトランスを使ったり、レベルの高いモグを連れてきたり、といった工夫を行うことで、MPダメージの数値を増やし、戦闘時間を短縮することもできるだろう。ただ、それによって得られるメリットは、結局のところ時間だけであり、それを行うために3パーティを集結させてパーティを組み直す、といった手間が余計に掛かってしまう。ならば、やや効率が悪くても、今のままのメンバーで「ラスピル」を連打したほうが良いと判断した。やり込み的にはあまり良くないだろうが、結局のところ「ラスピル」「アスピル」を使い続ける時間が数分増えるという程度であるため、どうかご容赦いただきたい。大空洞のセーブポイントまで3パーティを集めるのに頭がねじれそうだったからという理由もある。
…というわけで。与えられるMPダメージこそ60〜70程度と少ないものの、4人全員でそれを繰り返すことができ(ソウルオブサマサ装備のセリスは2回)、敵の攻撃は全く怖くないため、ボタンを押して待っているだけで良い。ちなみに、シャドウは防御態勢を作るためにアクセサリ枠を2つ埋めており、「スリースターズ」を装備できないため、「ラスピル」を3回使うとMP切れになってしまう。これは確かに欠点であるが、すぐにアスピルで吸い取れば問題が無く、この単調なバトルでは、一つの目安として活用することもできる。その時に、ライブラで相手の残りMPを調べるなどして、バトルの意欲を維持していった。
――なお、物理回避率と魔法回避率の両方を128以上にすれば、敵の攻撃でダメージを受ける要素は一切なくなるうえ、相手は自分自身の行動でMPを減らしていく。そのため、「完全放置→最後にラスピル」などでも理論上は勝つことができるのだが、試しにやってみたところ、MPを消費する行動の頻度が低く、猛烈な時間が掛かりそうだったため、考案から約5分でボツとなってしまった。
そんなこんなで。実戦では、50分ほどラスピル・アスピルを掛け続け、14000のMPをゼロにして相手を倒すことができた。もっと、2桁ダメージで1万超えを削るのだから、数時間単位で掛かると予想していただけに、かなり短いというイメージである。なお、ゴゴは魔法完全回避を成立させることができないのだが、運が良かったのか、一度も攻撃に当たることはなかった。つまり、50分間のバトルで、敵からは何の被害も受けなかったということになる。
――さて。本バトルの戦利品は、ゴゴ用の武器である「さそりの尻尾」だ。「攻撃力215 / 力+4・体力+4・素早さ+4・魔力+4
/ 後列半減なし / 追加効果バイオ」という、まずまずの性能を誇る。もっとも、ゴゴで物理攻撃をしようという人はまず居ないであろうから、重要なのは+4の補正部分だ。ゴゴは、GBA版から勲章を装備できなくなったため、この補正はなかなか魅力的である。しかし、残念ながら低レベルプレイにおいては「魔力+7
/ 魔法回避率+30」という効果を持つウィザードロッドが優先であるため、出番は無いであろう…。
◆動画◆
何も考えずに挑んだ場合は八竜で最強のはず |
続いては、大空洞から左へ向かい、溶岩の間のスイッチという説明されていても分からない仕掛けを解いて、ボスの「強化ホーリードラゴン」戦である。
…さて、こいつは、原種のホーリードラゴンが「リフレクトリングがあれば一切負ける要素が無く、しかもサイレスで完全に行動を封じられる」と情けなすぎたことから、凄まじいまでの強化を受けている。まず、バトル開始時には「天使を従えている」なる「で?」という感じのメッセージが表示されるが、この能力は敵カウンターに使われている。こちらからの攻撃には、約6500のHPを回復する「ケアルガ」を2/3の確率で、続いてこちらのHPを1にする「心無い天使」を1/3の確率で使用する(これらのカウンター判定は別々に行われるため、両方を使用したり、またはどちらも使わなかったりする)。やれ、カウンターのケアルガで大回復というと、FF9のオズマを彷彿とさせるが、あれが最大でも50%だったので、それよりも頻度が高いと言って良い。もっとも、クイックでのカウンター封じに乱れ打ちによる連続攻撃もあるので、相対的な厄介さは、(通常のプレイ方針であれば、)こちらのほうが遥かに低いのだが。
――そして、敵の通常時の攻撃は、全て複数回行動であり、聖属性全体攻撃の「セイントビーム」を切り札とし、打撃と強化打撃の「ヘブンズドライブ」・「ホーリー」を複数組み合わせた連続攻撃を行ってくる。特に、聖属性は無効・吸収をできる装備が「英雄の盾」しか無いため、「心無い天使」→「セイントビーム」と打たれてしまった場合の被害は甚大である。ちなみに、セイントビームは、SFC/PS版では魔列車の専用技であった。
しかしながら、低レベルクリアーにおいては、これまで使ってきた対策をフル活用することで、割と楽に勝つことができる…というか、恐らくこれ以外だとMP切れくらいしか有効な攻略法が無いのではないだろうか。
…まず、敵のカウンターケアルガに対しては、リフレクを相手に使って跳ね返す。FF9のオズマは、リフレクに対して耐性を持っているという信じられない特性であり、「おっ!
ケアルガの回復って相手リフレクで封じられるじゃん!
俺天才!!!!」と思っていた当時の私を地獄の底に叩き落としたものだったが、この強化ホーリードラゴンにはそんな性質は無い。ただし、カウンターケアルガが跳ね返ることにより、こちらのHPが回復してしまい、かばう戦法が乱れてしまうのは厄介である。また、セイントビームに対しては、もちろんフォースフィルドで無効化していく。その他の対策を考えるにも、魔法防御力255だと、残念ながら「心無い天使」→「セイントビーム」が来た時に1ダメージで蒸発してしまう。これらの方法で、敵回復と聖属性に対処すれば、あとはダメージ攻撃が単体物理攻撃だけとなるため、いつも通りの戦法で勝利できるようになるのだ。
――やれ。実戦では、リフレクの効果時間が短すぎて途中で切れてしまい、相手の「ケアルガ」が炸裂して思いっきりHPを回復されてしまったりもしたのだが、めげずに戦っていき、危ない場面も無く勝つことに成功した。強敵ではあるが、やはり対策がしっかり刺さったのが大きい。通常プレイだと、バリアントナイフやアルテマウェポンを使った力押しで倒してしまうほうが楽なのだろうが、こうやって戦法を練って戦っていくのも楽しいものである。
ちなみに、この強化ホーリードラゴンを倒した戦利品は、カイエン用の「斬魔刀」である。「攻撃力245 /
聖属性 / 力+7・体力+7 / 物理回避率+30」という性能であり、カイエンはそのままではライトブリンガーを装備できず、既存品の性能もあまり良くないため、珍しく普通に使える武器である。また、カイエン自体も、現在では必殺剣牙マンという以外にもそれなりに強力なキャラとして評価されているらしく、カイエンを使いたい場合は斬魔刀が役立ってくれるだろう。もっとも、低レベルクリアーでは、やはり出番は無いのであるが…。
◆動画◆
こういう簡単そうな仕掛けが意外と難しかったりする |
さて、続いては、神殿エリアに戻って強化イエロードラゴン戦に…進めない。どういう理由か分からないが、水路の亀が斜めの方向に行ってしまっており、こちらから呼ぶことができないのだ。
…やれ、この「水路の亀」の仕掛けは、言葉では少し説明しづらいのだが、最初は「十」字上の水路の真ん中に亀が存在し、いずれかの端の方向から呼びかけることで、こっちに近付いてきて、以降は乗って直線方向に移動することができる。しかしながら、斜めには呼び寄せることができないため、いったん上下または左右の移動に使うと、もうその方向にしか通行できなくなってしまう。ただし、ダンジョンを出ると中央に戻るほか、反対側の岸に居る時に呼んだ場合、いったん中央で止まってから、合計2回でこちら側の岸にやってくるため、複数パーティで呼んだり乗ったりを組み合わせるという手もある。また、「上」と「右」は最初から繋がっており、イエロードラゴンを倒すと「下」にも徒歩で行けるようになり、自由に左方向へと移動ができるようになる。
――さて。今回の場合、強化ホーリードラゴンを倒してイエロードラゴンに向かおうとした場合、この亀の水路を「左」→「右」と移動したいのだが、亀は「下」にいたため、水路を横切ることができない。「おーい!
さっきの女子!!」と呼びかけたところで、亀は斜めには全く反応してくれないのだ。カメェェェッー!
というかそもそも、私のプレイ時は、この亀の仕掛けの性質を正しく理解していなかったため、何が何やらさっぱりという感じであった。
さて。こうなると、もはや他の2パーティを使って何とかするしか無いのだが、それらの状況は、モルルのお守りが使えるパーティはともかくとして、もう一つはブルードラゴン撃破後から放置しており、しかも居場所は逃げられないグランベヒーモスの登場エリアである。しかも、それぞれのパーティが逃げられない敵に邪魔されてリセットをすることによって、時間軸も乱れていき、もはや複雑に絡みあった糸のような意味不明の物質と化してしまった。
――やむを得ず、諦めて「テレポ」で脱出をすることにした。こうなると、序盤のストームドラゴン戦後の3パーティでの飛び石も、レッドドラゴンのエリアのグランベヒーモスに怯えながらの3パーティの進撃も、全てやり直さねばならないと覚悟していたのだが、幸運にも、入り口近くのフリーズドラゴンと戦った場所のすぐ手前から、神殿エリアに進めるようになっていた。ふう…。これだけ簡単なら、さっさと入り口からリスタートすれば良かった。
マリオRPGっぽい技名とエフェクト |
というわけで。やっと「強化イエロードラゴン」戦に辿り着けたわけであるが、戦闘を始めるまでが極めて難しかったためか、ボス自体は貧弱である。敵は、常時「魔封剣」と同じ特性を得ているが、青魔法を吸収することはできない。また、相手の技は、全て「必勝法」で防ぐことができる。そんなわけで、吸収されない「フラッド(水属性の全体攻撃で、GBA版の新規魔法)」「メテオ」で攻撃する…という一手間すら必要無く、そもそもフラッドはフォースフィルドで自分から無効化してしまったため、ストラゴスとゴゴが歩数ダメージを撃っているだけで撃破ができた。
――やれ。恐らく、強化版/伝説の八竜の中で、こいつが最も弱いのではないだろうか。いや、でも、魔法頼みのパーティだと一応は戦略が崩されてしまうという戦いづらさがあるぶん、強化(笑)ブルードラゴン(笑)よりはマシなのかな…。
そんな強化イエロードラゴン撃破の報酬は、ロック用の短剣:「ゾーリンシェイプ」である。「攻撃力220 /
風属性 / 力+3・素早さ+7・体力+3 /
物理回避率+30・魔法回避率+20 /
追加効果スリプル」と、なかなか優秀な内容が揃っているものの、バリアントナイフ・ライトブリンガー・アルテマウェポンといった超強力武器たちの枠を奪うには全くの力不足である。ロックは、終盤で装備が整ってくると最強になるというキャラクターであるため、それが最も極まった裏ダンジョンの最終段階においては、上記の能力値でもまるで足りないのだ。
――もっとも、ゾーリンシェイプが、最強クラスに準ずるくらいの性能は持っていること自体は事実であるため、源氏の小手で二刀流をし、かつライトブリンガーやアルテマウェポンを持っていないか別のキャラクターに回したい場合に、ギリギリで声が掛かるというくらいだろうか。しかしまあ、移植版かつ裏ダンジョンとなると、原作をやり込んでいるという人も多いから、やはりもっと分かりやすい特徴を持たせるべきだったと思うが…。
◆動画◆
これまた他FFシリーズ由来のモンスターが出る。でも、残念ながら、神竜みたいな強さの奴はいない |
というわけで。これにて、強化版/伝説の八竜を全て倒せたため、最深部で大ボスである「カイザードラゴン」と戦えるようになる…のだが、その前に、イエロードラゴン戦を行った場所に存在する墓標を調べることで、ダリルの墓と同じく、言葉を並び替えるミニゲームを行うことができ、それをクリアすることで、多数のアイテムが手に入る「宝物庫」方面へと進むことができる。
…さて、今回の言葉は、「おう」「りゅ」「うぞ」「くの」の4つである。“蟹すら友よや”に対して比較的ミステイクを起こしづらくなっているが、逆に怪文章を作ろうとしてもなかなか上手く行かない。ちなみに、正解は「りゅうぞくのおう」、つまり“竜族の王”である。
――そして、宝物庫では、カイザードラゴンと戦ううえでは必須ではないものの、多数のレアアイテムを入手することができる。せっかくここまで来たのだから、是非とも寄っておきたいところ。なお、ボーナスステージ的な扱いのくせに、2パーティを使う仕掛けがあったりする。
さて。ここでは、例によってモンスターが隠れている宝箱が3つあり、そこでは他のFFシリーズの敵をモチーフとしたオリジナルモンスターが出現する。そして、そこで流れるBGMはボス曲であるため、試練の回廊に引き続き、今回プレイでも倒すべき敵として扱うことにしたのだ。なお、3つのバトルのうち2つは経験値が手に入ってしまうため、例によって撃破後にリセットを行っている。
◆プレイグ
元ネタのFF4と同じく、バトル開始と同時に、全員に「死の宣告」を掛けてくる。…が、FF6では「リレイズ」が使えるため、原作のような恐ろしさは全く存在しない。なお、死の宣告のカウントは19で、敵のHPは22000だ。
途中、「トライン」で全員が暗闇+沈黙を喰らった時は驚いたが、それでも頑張って治療しながら戦っていったところ、リレイズを配りつつ、カウントが0になる前に相手のHPをゼロにすることができた。
ちなみに、敵は経験値を持っているため、撃破後はリセットをする必要があるが、戦利品はリルム用の「天使の筆」である。「攻撃力170
/ 素早さ+7・魔力+7 / 追加効果コンフュ」という内容であるが、魔力+7&魔法回避率+30を持つウィザードロッドと競合してしまう。うーん、補正の最大値を+7でなく、もっと上げたほうが、GBA版追加装備は個性が出たのではないだろうか?
◆ネスラグ
出典はFF10より。FF6では、ユミール(とプレゼンター)の亜種という姿で登場し、定期的に殻へと隠れるという特性を持っている。
こいつは、殻から出てくるたびに、殻が「ホワイトウインド」を使ってHPを9999回復してしまうのだが、その間に歩数ダメージを4発は叩き込めるため、4000×4で与ダメージのほうが上回り、いつかは勝つことができる。敵の攻撃は、全て「必勝法」で回避ができる。なお、殻に入るタイミングを図ることが難しく、間違えて頭ではなく殻を攻撃してしまうと、即死の「100万トン」でカウンターを受けるのであるが、青魔法は自動的にターゲット変更が為されないという特徴があるため、頭をターゲットとして実行していれば、その後に敵が殻に隠れても、自動的に不発となってくれる。やれ、この特性は、既に倒した敵に歩数ダメージを使ってしまって無効化されるというデメリットだけだと思っていたが、まさかこんな形で役立ってくれるとは。
ちなみに、この敵は設定ミスなのか、経験値を持っていないため、低レベルプレイでも普通に倒してゲームを続行することができる。入手品はモグ用の槍:「グングニル」であり、「攻撃力240 /
体力+7・魔力+7」という性能だが、エドガーのロンギヌスと同じく、「ジャンプのダメージが1.5倍でなく2倍になる追加効果」が失われている。ただ、モグはそのままだとライトブリンガーを装備できないキャラであるため、このグングニルは、エドガーのロンギヌスよりは遥かに有用と言える。今後、魔力+3だったグローランスの上位装備として、モグを使う際には活躍してくれるだろう。
◆プリンプリンセス
ご存じ、FF4のレアモンスターより。このFF6でも、5体セットで登場する。
しかしながら、敵は即死を無効化できないため、デジョンであっという間に倒すことができる。
こいつは経験値を持っているため、撃破後はリセットをしなければならないが、手に入るアイテムはシャドウ専用武器の「朧月(おぼろづき)」である。「攻撃力225 / 力+7・素早さ+7
/ 物理回避率+50・魔法回避率+10」という内容であり、実はシャドウの忍刀にはステータス補正のあるものが全く無かったため、この朧月は大いに役立ってくれることだろう。二刀流によって物理回避率が128を超えるというのもイメージにピッタリである。まあ、低レベルプレイでは勲章+ライトブリンガーが存在し、そもそもこの敵からは経験値が手に入るため、ここから手に入れることはできないのだが…。
その他、宝物庫で手に入る装備品のうち、GBA版で追加されたラインナップは以下の通りである。
◆ボーンリスト:ウーマロ用の追加アクセサリで、様々な補正を持つ。残念ながらウーマロは低レベルプレイでは全く使えないのであるが、その場合はコロシアムに賭けることで、後述する「デュエルマスク」に交換することができる。
◆星屑のロッド:ストラゴス用の武器で、「攻撃力180
/ 体力+4・魔力+7 / 追加効果で単体メテオ」という性能を持つ。しかし、魔法回避率+30のウィザードロッドのほうが便利であり、ストラゴスは魔力に依存しない「歩数ダメージ」も使えるため、出番はかなり苦しいだろう。
◆デュエルマスク:ガウ用の頭防具で、物理&魔法防御力が40とカッパ装備の次に高く(「皿」はそれぞれ42、魔法防御力はカッパ状態で無くても有効)、最大HPを25%アップさせ、力・素早さ・体力・魔力の全てを+6し、物理回避率+10&魔法回避率+10と頭防具最大の回避率を持ち、さらに全属性を半減するというライトブリンガー並のてんこ盛り装備である。そのままではガウしか装備できないが、「勲章」の適用範囲に入るため、最も優先される頭防具となる。入手は1個のみであるが、上記のボーンリストをコロシアムに賭けることで、2個目を手に入れることができる。
と、こんな感じである。上の、ネスラグから手に入れた「グングニル」と、「デュエルマスク」(と、その素材になるボーンリスト)は、実用性のある装備品であり、今後のバトルでも決定的な場面で活躍してくれることだろう。
…ちなみに、完全な余談であるが、このマップは「宝物庫」という名前であり、これはもちろん“ほうもつこ”と読む。その意味は、文字通り宝物をしまっておく倉庫であり、FF8のアルティミシア城にも同名の設備が存在する。が、そのFF8を初回プレイした際の私には、「ほうもつ」という語彙が無かったため、「たからぶつ」などという奇っ怪な読みをしてしまっていた。そのため、私は今でも心の中では、「宝物庫」を“たからぶつこ”と読んでいる。ふとした時に、これを会話で使ってしまわないように気を付けなければならない。もっとも、現代日本で「宝物庫」なんて単語を喋る機会は皆無であろうが。
◆動画◆
バトルは簡単だったけど、探索面がこれまでに無い難しさだったよ… |
そんなわけで。これにて、竜の巣の探索が終わったということで、あとは最深部の「竜帝の息吹」のスイッチを3パーティで踏み、カイザードラゴンの居る「竜帝の間」へと進めば良くなった。
…ちなみに、この最後のマップも、全く別の経路からそれぞれのスイッチを押しに行かなければならないという複雑な仕掛けになっているのだが、それぞれの道は全て2パーティで解ける仕掛けになっているため、道中よりは遥かにマシである。まず、全員を神殿エリアに集め、その正面から2パーティを使って1個目のスイッチを踏ませる。次に、残った2パーティで、大空洞を通ったうえで「心眼の迷宮」の仕掛けを解いて2個目のスイッチを押させ、最後のパーティが大空洞から3つ目のスイッチへと進めばいい。これでもかなり難解であるが、あの強化ホーリードラゴン戦後の意味不明さを経験した後では、全く大したことなく思える。なお、「一番最後にスイッチを踏んだパーティがカイザードラゴンと戦う」という仕様になっているため、誰がどのスイッチを踏むかについての順番は、深く考えなくても良いだろう。
――というわけで。次回は、いよいよ裏ボスであるカイザードラゴン戦からである。オリジナルのFF6には、せいぜい魔神竜とかブラキオレイドスという程度で、絶対的な「裏ボス」と言える敵が存在しなかった。だからこそ、この戦いがどんなものになるかは、私はとても楽しみである。そして、カイザードラゴン戦を終えた後には、更なる強敵であるオメガウェポン戦や、連戦モードの「魂の祠」にも食指を動かしてみたい。次回は、正真正銘の正念場である!
(2019年9月1日)
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