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ノーバグ低レベルクリアー(GBA)プレイ日誌
ここには魔大陸浮上マスとか無いのかな? |
前回、レテ川にてオルトロスを撃破したので、今回はFF6名物の三分割シナリオからのスタートである。
…さて、このパートは、3つのパーティに物語が分岐し、どのキャラクターからでも物語を進められるという、FFシリーズでも類を見ないゲームデザインとなっている。なお、手前のシナリオで手に入れたアイテム等は、後のパーティでも使用することができる。戦闘キャラの非常に多いFF6ならではのギミックなのだが、残念ながら序盤のここにしか採用されていない。むしろ、崩壊前はもっと積極的に取り入れてほしかった。
――ちなみに、3つのシナリオの内容は均等ではなく、長さ・難易度ともに、ティナ編→ロック編→マッシュ編の順に長く&高くなるとされている。というわけで、通常プレイで推奨される順番もこれであり、今回プレイもこの順序を採用していくことにするが、基本的には好きな順番で攻略して構わない。なお、低レベルクリアーの場合にも、人によってはマッシュ編とロック編の順序が逆になる場合があり、特に決まりは無いようだ。
というわけで。まずは、最も簡単なティナ編から進めていくことにする。イカダに乗ってレテ川を更に進み、ナルシェ近くのワールドマップに辿り着いたら、裏道から目的地であるジュンの家に入る。以上、ティナ編は終了である。戦闘全逃げで実時間10分ほどで終わってしまった。これであのバナンを野に放てると思うとせいせいする思いである。
表現規制? |
そんなわけでティナ編は一瞬で終了し、次はロック編の攻略を進めていく。
…ここでは、帝国兵によって通行止めがされているサウスフィガロの町を探索し、隠し通路の地下室からセリスを救出して町を脱出、サウスフィガロの洞窟を抜けることが目的となる。まあ、謎解きに関しては、低レベル的な難所は特に無いので、通常プレイと同じ感じで進めていけば良い。
のだが。今回は、町中に出現する敵から、アイテム稼ぎを行っておく。まず、ここでは、ロックのHPがゼロになると、全滅ではなく初期位置からHP満タンで復活という扱いになる。この際、盗んだアイテムはリセットされない(通常の全滅はリセットされる)ので、「盗む」→「全滅」を繰り返すことで、わざわざ逃げないといけない通常のアイテム稼ぎと比べ、遥かに楽にアイテムを集めることができるのだ。
…そして、ターゲットは、通せんぼをしている「ヘビーアーマー」である。こいつ、初プレイの時は、ヘビー(重い)という語彙が無く、ベビー(赤ちゃん)だと思っていたので、「なんで赤ちゃんなのにこんなに強いんだよ(怒)」と社会の不条理を感じていたが、そんなことはどうでも良く、レア盗みで「アイアンヘルム」を入手することができる。ついでに、通常盗みは「ポーション」であるが、現時点では回復アイテムすら自由に買えないため、こちらもなかなか嬉しい。そして、敵の攻撃は強力であるため、さっさと戦闘不能になることができる。なんなら、逃げて再び話しかけても良いだろう。
――そんなわけで。初回の低レベルプレイということで、今後の展開が不透明であるため、ここで少しだけ稼ぎを行っておいた。稼ぐ際は、ついでに商人から服や羽根付き帽子・マインゴーシュも剥ぎ取っておく。毎回服を盗まれてくれる律儀な奴である。というわけで、1時間ほど稼ぎを行い、ポーション40個&羽根付き帽子18個(全部売れば2250ギル)&アイアンヘルム3個を入手しておいた。しかし、この後の展開を考えると、アイアンヘルムを含めてここで稼ぐ必要は全く無かったのであった…。
そんなわけで、その後は金持ちの家の地下室に入り、セリス(Lv5)を救出して仲間にする。セリスは、「魔封剣(まふうけん)」で相手の魔法攻撃を吸収することができるため、低レベルクリアーでは積極的に使っていきたいキャラクターである。
…ちなみに、この救出シーンが、GBA以降の作品でSFC/PS版と表現が変わっており、曰く付きのシーンとなっている。原作では、「鎖に繋がれたセリスに対し、監視の兵士が突進(?)をする。兵士が出ていった後に、ロックが鎖を外してセリスを救出する」という内容であり、鎖に繋がれたセリスに対して出現する選択肢の「クサリを外してやるか
/ このまま眺めているのもいいか」は、静かな名言として地味に人気がある。一方、GBA版以降では、兵士の突進(暴力?)と鎖に繋がれている演出(犯罪?)が無くなり、例の選択肢も無難なセリフとなった。
――やれ、このシーンが変更された理由には諸説あり、兵士が勢いを付けて殴っているモーションが性的表現とも捉えられるだとか、鎖に繋がれているドット絵が犯罪をイメージさせるだとか言われていて、それらを考慮したうえでCERO:A(FF6GBA版発売の2006年は、ちょうど「全年齢」から「A」に変わった年)にするためにカットしたなどという話がある。この手の話では、同じ時期に発売されたPS2版FF12でも、パンネロの監禁シーンがカットされたという例が存在する。まあ、この辺りは難しいところだろうが、できる限り社会の規制に負けず、原作があるのならそれに忠実に、そうでなくとも製作者が表現したいものをそのまま出してほしいものだなあ…。
その後、セリスと2名で脱出するパートにて、各種の宝を集めながら逃げ進んでいく。特に、隠し部屋の、更に画面では見えない位置に隠された「リボン」は、多くのステータス異常を防げる装備品として重要である。しかし、FF6のリボンは割と穴があるので、これで完全に安心とは行かないようだ。
――そうして町を出て、更に進んでいくと、最後にサウスフィガロの洞窟で、ボスの「ディッグアーマー」と戦うことになる。こいつは、セリスの「魔封剣」のチュートリアル的なバトルであるため、魔封剣さえ使っていれば余裕!
と思って大半の装備を外して挑んだところ、ドリルを投げつけられてロックが即死したため、ある程度は装備を固め、さらに与ダメージ半減を覚悟して、後列からロックが地道に削っていくことにする。そのうえで、「魔封剣」を切らさずに戦っていけば即死は無いので、あとはロックが回復をしながら、源氏の小手の2連撃で殴る…という方法で、5分ほどで勝利することができた。なお、この後は自動的にロック編が終わるため、ロックとセリスから装備を剥ぎ取ることはできなかった。残念…。
威力は大きいが、カウンター待ちで攻撃を回避するわけでもなく1度しか発動しない。バグ勢には人気? |
そして最後に、最も長いマッシュ編をスタートする。
…まず、ここでは開幕の小屋で、シャドウ(Lv5)を仲間にする。ここで3000ギルを取られると記憶していたが、無料で仲間になってくれたため、勘違いであったようだ。ついでに、その場の道具屋から、シャドウの「投げる」専用武器である「手裏剣」を買い込んでおく。個数は迷ったが、とりあえず15個ということにしておいた。ついでに、味方にバニシュを掛ける「このはがくれ」も5つ購入しておいたのだが、結論から言うとシャドウ自身しか透明になれない地雷アイテムであり、ここで購入する必要は全く無かったのであった…。
――その後は、ワールドマップを、ひたすら逃げながら進んでいく。ご存じの通り、ここで戦っているとシャドウは一定確率で離脱してしまい、その後はかなり後になるまで仲間にできなくなるのだが、とりあえず今回プレイでは雑魚とは戦わないので問題は無い。やれ、シャドウはただでさえ使いやすいとは言えないキャラなのに、更なるマイナス要素を付け加えるとは…。なお、ここで登場する雑魚敵の「ストレイキャット」は、「あばれる」で強力な「ネコキック」を使えるようになるので、まず無いと思うが、遭遇を忘れないようにしたい。
そして、次のダンジョンは、帝国軍の野戦陣地である。ここでは、新キャラクターのカイエン(Lv7)と交互にシナリオが進んでいく。うわぁ頑張ろう。
…まずは、カイエン1人を使って、ドマ城に攻め入る帝国兵を迎え撃つところから始まる。カイエンのオリジナルコマンドの「必殺剣(ひっさつけん)」は、コマンドを決定した後に溜め時間を取ることで強力な技を放てるというものであり、初期レベルではランク2の「空」まで使える(崩壊後のイベント終了後は、1〜8まで全てを使えるようになる)。が、ランク1の「必殺剣 牙」が必中・防御力無視・後列半減なしと既に優秀であるため、これを使い続けるだけでも十分に強い。なお、設定上は、ドマの兵は全て必殺剣を使えるということのようだ。まったく、オートボウガン常備のフィガロ兵と言い、帝国が迂闊に全面戦争を挑めないわけである。もっとも、帝国は帝国で、魔導アーマーを全兵士に装備させるという荒業があるので、意外と良いバランスなのかもしれない。
――それはさておき、このカイエン1人のパートでは、敵のリーダーである「隊長」を倒せば終わりであるが、ここの雑魚は経験値を持っていないので、せっかくだから周りの兵も全て倒しておく。敵は死に際に「反撃」という技を使ってくることがあるが、そのダメージをアイテムで回復しても余裕で黒字にすることができる。もっとも、この後に獣ヶ原での自由な稼ぎが行えるようになるため、やはりここでのギル稼ぎは全く意味が無かったのだが…。最後に隊長を「必殺剣 空」で一撃必殺し、アクセサリの「ブラックベルト(カウンター攻撃が発動する)」を入手することができた。
続いて、マッシュ&シャドウのパートに戻る。ここでは、敵の本拠地ということで緊張感の漂うパートであるものの、物語進行を無視して探索をすることで、様々なアイテムを入手できる。ノリ的には、FF10のアルベドのホームとか、あんな感じが近い。
…まず、入ってすぐ左のテントから、「星のペンダント(毒無効)」を手に入れる。ここでは、選択肢が出て、「蹴飛ばす」を選ぶと表のドーベルマンと戦闘になってしまう。そのため、「叩く」のほうを選んでいったのだが、どうもこの敵からは逃げられるうえに、ここの選択で1回だけしか出現しない超レアモンスターであるため、「あばれる」コンプのためには「蹴飛ばす」を選んだほうが良かったようだ。今となっては完全に後の祭りである。
――その後は、ケフカとの戦闘(1発殴れば終わり)の後に、再び陣内をまったり探索し、宝箱モンスターの「サテライト」と戦う。こいつはなかなか強いが、経験値を持っておらず、勝つと強力な「グリーンベレー」が手に入るうえに、何故か獣ヶ原にも出現して、その度に「グリーンベレー」を落としてくれる。「グリーンベレー」は、物理回避率が+10される頭防具であり、5種類しか無い回避に関わる頭用装備の1つなので、低レベルプレイでは最後の最後まで検討対象に入ってくるだろう。なお、サテライトとの戦闘自体は、両耳にイヤリングを付けて「オーラキャノン」の威力を上げていたマッシュが、「メガバーサク」の効果によって速攻でバーサク状態になり、かなり苦しい戦いを強いられてしまった。うーん、リボンでバーサクを防ぐべきだったな…。
そして、イベントが進み、ドマ城の内部を探索するパートでは、万能薬以外のアイテムを入手することはできない。その後は、カイエンの登場と魔導アーマーへの騎乗を挟み、何度か強制戦闘が挟まれるが、敵は経験値を持っておらず、強さ的にもこれと言ったものはない。最後に、「こんなガラクタに用は無い!」と魔導アーマーを乗り捨ててしまうが、戦力を考えるとそのままずっと乗っておくべきではないだろうか。そんなわけで、帝国軍陣地もクリアーである。まだまだ、強制戦闘以外で手に入れた経験値はゼロ(強制戦闘でもゲーム開幕のガードリーダー戦のみ)だ。
SFC版の際はテレビCMにも使われた「セイントビーム」、使用者は魔列車と強化版ホーリードラゴンのみ |
さて、次なる目的地は、迷いの森を抜けた先の魔列車である。ちなみに、いきなり余談から始まるのだが、最近のFF14では過去のFFシリーズの世界観を取り入れたイベント(?
この辺りは未プレイなのでよく知らない)を定期的に行っており、この魔列車もFF6企画の一要素としてFF14に実装されたのだが、残念ながら長方形の台車のようなものに乗って、押されながら戦うという感じになってしまった。さすがに、ランニングデュエルは無理だったか…。一方で、奇跡的な再現度を持つ動画として【こういうもの】もあるので、お暇な方は是非どうぞ。これのせいで「木の葉隠れ」は全体だと思ってました。
…さて、魔列車の内部では、シリーズおなじみの敵モンスターであるボムの「かえん」でシャドウが瞬殺されたりもしながら進めていき、行き止まりの車両でアレ?
と思ったが、入り口まで戻って道を塞いだ敵からは逃げ、その後にイベントで前の車両へと進めるようになった。
――続いて、後半戦では、食堂車でHPを回復してから進み、ジークフリード(偽?)と戦う。こいつは、貧弱な打撃を連続で使ってくるだけであり、低レベルの戦力でも全く問題ない。ジークフリードは、この後は崩壊後のサウスフィガロの洞窟で登場した後に、何故かコロシアムではラストエリクサーを賭けた時の超強敵として出現する。その扱いから、何かイベントを用意するつもりがボツになったとも言われているが、真相は不明である。
その後、更に前の車両での、宝箱が4つ並んでいる場所では、一番左に宝箱モンスターの「亡霊」が入っている。こいつはアンデッドなので、すぐ隣の宝箱で手に入るフェニックスの尾で一撃だそうだが、せっかくだから普通に戦ってみることにした。マッシュのオーラキャノンが約500という大ダメージを与えられるうえに、敵の「イナズマ」はマッシュが回避を決め、2ターンで倒すことができたため、結局のところどういう敵であるかは不明のままである。
その後は、先頭の機関車まで進み、スイッチを思いっきり逆に操作したりもしながらも、ボスの「魔列車」と戦う。
…さて、こいつは、例によってアンデッドであるため、「フェニックスの尾」で一撃必殺できることがよく知られているのだが、またまたせっかくだからということで、正面から戦ってみることにした。敵の攻撃のうち、「酸性雨」や「セイントビーム」は、全体に100強のダメージを与える大技であり、低レベルでは一発で壊滅的な状況になってしまう。また、「魔界の汽笛」も、多数のステータス異常をもたらす技であり、これまた被害は甚大である。
――ということで。長期戦を挑んでも戦いはどんどん苦しくなるため、今回はマッシュが「オーラキャノン」、シャドウが「手裏剣」、カイエンが「必殺剣 牙」で、それぞれ速攻を仕掛けることにした。幸い、敵の行動にはランダム性が強く、運が良ければ単体物理ダメージの「車輪」しか使ってこないようだ。そんなわけで、全力で攻撃し、見事3ターンでバトルを終わらせることができた。なお、今回も一応は低レベルらしい戦いということで、動画を用意してみた。まあ、何ということは無い、文字で説明したことが収録されているだけの映像なのであるが、実際のゲーム映像で見たほうが分かりやすいということもあるし、それに短い動画をちょくちょく入れることで、日誌全体としてのテンポが良くなるみたいな効果もあるみたいだしなあ…。
◆動画◆
「あばれる」は、制限プレイではエース級の活躍をする。獣ヶ原のその他の特徴も重要 |
というわけで、魔列車を降りると、シャドウが離脱し、バレンの滝に飛び込むパートとなる。
…さて、ここでは、雑魚のオピニンクス→ボスのリゾーパスという順番に戦うことになる。ちなみに、この連戦は、どうやら「70秒が経ったのちにオピニンクスのパーティを全滅させると、最後のリゾーパスが現れる」というプログラムになっているようであり、最初のパーティで待つという手でも良いようだ。そしてボスのリゾーパスは、「エルニーニョ」が来ると一発全滅になってしまうそうだが、カイエンが敵の物理攻撃を避け、そのまま押し切ることに成功した。ちなみにカイエンの物理回避率は16、魔法回避率は1である。GBA版万歳!
その後、滝から獣ヶ原に流れ付き、「干し肉」を与えてガウ(Lv7)を仲間にする。「敵として登場するキャラクターに回復アイテムを使用する」という、他に類を見ない条件がストーリー進行に必須となっているが、ここは何らかの形で攻略情報を見ていて、初回プレイでも迷わなかった気がする。ただし、「ほしにく」という言葉を「干し肉」に変換できず、「星の形をした肉かな?」とトンチンカンな解釈をしていたが。
――さて。この獣ヶ原は、低レベルクリアーにおいて、極めて重要な場所となる。その理由は、「@経験値が手に入らず、自由にギルと魔法修得値稼ぎができる」「Aガウを飛び込ませて、平均レベルを下げられる」「B『あばれる』の強化に使える」の3点だ。どれも攻略のカギを握るポイントであるため、ここでまとめて説明をしておくことにしよう。
まず、@の「経験値が手に入らず、自由にギルと魔法修得値稼ぎができる」という点について。獣ヶ原には、主としてこれまでに戦ってきた雑魚モンスターが登場するのだが、共通して経験値がゼロであり、どれだけ戦ってもレベルアップをすることは無い。このことが、通常プレイにおけるガウの使いづらさを助長しているような気もするが、それはさておき、この低レベルクリアーにおいては、レベルアップをしないというのは実に嬉しいものである。FF6は、最強育成を目指す場合には低レベルでのシナリオ進行を行わなければならないため、この経験値0という特性は、意図して設定をされたものだろう。
…というわけで、この獣ヶ原で戦うことにより、低レベルの条件下でも、ギルと魔法修得値(魔石の入手後)をどれだけでも稼ぐことができる。崩壊前は、やや時期や行き方が制限されるものの、手間暇を掛けて訪れる理由は十分にあるだろう。そして崩壊後には、飛空艇入手後にはいつでも訪問することができるのだ。ちなみに、付近にあるモブリズの村に、無料で回復できるベッドがあるというのも嬉しい(崩壊前・崩壊後共通)。
――その他、一部の敵は、初回出現時と同じアイテムを落とすため、例えば前述の「サテライト」からは、「グリーンベレー」を何個でも手に入れることができる。また、魔石の「ラグナロック」を使ってアイテム変化をさせたり、盗むでアイテム稼ぎを行うという手もあり、そのために序盤から意識してエンカウントを調整していく(不要な敵パーティと遭遇しないようにし、稼ぎの効率を上げる)など、様々な活用法が存在するようだ。この辺りまで来ると、もう難しすぎて私も現段階ではどうなるか分からないので、今回は探り探りプレイをしていくことになるだろう。
また、Aの「ガウを飛び込ませて、平均レベルを下げられる」については、まずFF6では、新しいキャラが加入する際と離脱して再加入する際に、「いま居るキャラクターたちの平均レベル(小数点以下切り捨て)」を基準として、レベル調整が行われる(下がることはない。バグ勢は下げているらしいが…)。しかしながら、ガウを獣ヶ原に飛び込ませている間は、この平均レベルの計算から除外することができる。そのため、「ガウに強制戦闘の経験値を背負わせ、獣ヶ原に飛び込ませている間に仲間を加入させ、そのレベルを低く保つ」というテクニックが成立するのだ。
…さて。ここまでは、特に経験値関連で難しいポイントは存在しなかったものの、この先は、魔導研究所脱出連戦や魔大陸突入連戦など、経験値分配で頭を悩ませるパートが続出するため、そういう際にガウの「飛び込む」が重要になってくるだろう。なお、この低レベル維持の方法は、ただの低レベルクリアーを目指すだけでもなかなか面倒であるが、「あばれる」のコンプリート(期間限定だが逃げられないという敵を倒さなければならない)や最強育成(魔石ボーナスのために、最終レベルだけでなく、途中のレベルアップも重要になってくる)の場合、更に難しい計算が必要となってくるそうだ。
最後に、Bの「『あばれる』の強化に使える」という点について。ガウのオリジナルコマンドである「あばれる」は、そのモンスターに成り切って特殊攻撃を使うというものであるが、「ただの『たたかう』の発動率が1/4あるため、必ず狙った特殊攻撃を使うわけではない」「どのモンスターでどんな技が出るのか、ゲーム中では説明されない」「モンスターの並び替え機能が無く、不要なものを忘れさせることもできないため、膨大なリストの中から名前と技の組み合わせを覚えるしかない」「寄り道して獣ヶ原を訪れ、ガウに『飛び込む』を使わせなければ、技が全く増えない」などと、使いづらい点が山ほどあり、通常プレイではまず出番が無いコマンドである。
…しかしながら、内容自体は、ストップや即死といったステータス攻撃を早期に仕掛けられたり、耐性無視の混乱(←!?)といった感じで、強力を通り越してバランスブレイカーに達しているようなものまで存在するほか、地味にそのモンスターと同じ耐性を得るため、ステータスや属性を防御するために使用するというテクニックも存在する。この、「あばれる」は、非常に使いづらいものの、使いこなせた時のポテンシャルは最高と断言して良いだろう。
――ということで。低レベルクリアーにおいては、この「あばれる」を上手に使っていくことが、攻略の大きなポイントとなるのだ。なお、他者様の低レベルクリアーでは、このガウの扱いには少し微妙なところが存在し、経験値背負い役としてレベルが上がっているのだから参戦させないという人や、逆にフル活用するという人、他にはロフレシュメドウの「誘惑」だけ名指しで禁止するという人(FF5の祝福のキッス的な感じ)など、様々なパターンが存在する。本プレイにおいては、今のところ特に取り決めはしていないため、今後の状況次第で扱い方を考えていこうと思う。
この「アスピランス」(ネズミが空を飛んでるみたいな奴)のあばれる技も重要だけど、それはまた今度! |
そんなわけで。獣ヶ原にて、これまで戦えなかった鬱憤を晴らすようにギルを稼ぎつつ、それと並行して「あばれる」のパターンも増やしていく。ガウが現在どのモンスターの技を覚えているかということは、分かりやすい形では示されず、例によって莫大な数のモンスターリストを出現している敵と比較するしか無いのだが、まあその不親切さが性能とトレードオフならば、仕方が無いというものだろう。
…というわけで、2時間ほど稼ぎを行い、約3万のギルと、「グリーンベレー」などの有用なアイテム、そして現時点で取得できる「あばれる」技を一通り習得しておいた。ついでに、怪我をした兵士のイベントも終わらせ、「タマの鈴」を入手しておいた。これ、レアな割に大して使えないアクセサリとして知られているが、まあ低レベルクリアーでは使い減りしないHP回復手段として活用できる…かもしれない。
その後は、シナリオを進行させるために、蛇の道を通って港町ニケアへと向かう。そしてニケアから船に乗れば、マッシュ一行はサウスフィガロの町へと戻り、それでマッシュ編は終了となる。なお、この船の上でカイエンが「ナルシェは目と鼻の先でござるな」というセリフを喋るが、初プレイ時の私は例によって“目と鼻の先(すぐ近く)”という慣用句を理解できなかったため、「目と鼻の先っぽが何なんだ?」と理不尽な怒りをぶつけていた。
――というわけで! これにて、FF6序盤の名物である三分割シナリオも終了である。なんか、実際のプレイ以上に、やたらと日誌を書いている時間が長かったような気もするが、当サイトではいつものことである。なら、この先でやり込みプレイとして面白くなるのも、いつも通りとなってくれるかな…?
(2019年3月29日)
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