◇トップページ > FFプレイ日誌 > FF12 低レベル+マラソン禁止クリアー【入門編】 > No.00
FF12 低レベル+マラソン禁止クリアー【入門編】
皆さんこんにちは。Hoitekuと申します。今回初めてこちらのサイトにFF12のやり込みプレイを投稿いたします。
FF12には様々なバージョンが存在しますが(オリジナル版、北米版、インター版、HD版)、私が持っているものはオリジナル版のみです。なのでこの日誌ではオリジナル版を使用したやり込みプレイについて記述します。
さて、このプレイには「FF12 低レベル+マラソン禁止クリアー【入門編】」というなんか面倒くさい名称がつけられています。具体的なプレイ内容に触れる前に、まずは私がこのプレイをするに至った経緯を話します。
私が最初にFF12をプレイした時は、ごく普通にプレイをしていき、何とかオメガmk.XIIやヤズマット等を撃破していきました。次にFF12をプレイした時には、「ガリフ前プレイ」や「ナブディスの最強の矛」など様々な要素や遊び方を知った後だったので、ガリフ前にアルクトゥルスを作ったり、か弱いラーサー王子を無理やりナブディスに連れていったりして遊びました。
それから何年か経ち、「敵対心」や「役割分担」などのFF12の根本に関わる要素や様々な裏技・バグ技を知った私は、「本当のFF12を楽しみたい」と思い、技を用いたヘイトコントロールを活用したり、魔導士系キャラであるアーシェ・パンネロが仲間になるタイミング(リヴァイアサン脱出後)でMPを回復する技「チャージ」が販売されるのに気づいたり、レダスと共に苦難(キングベヒーモス、魔神竜、ゾディアークなど)を乗り越えたり、レダスが混乱すると回避無視とパリィ率の高さのせいで凶悪な存在に変貌する事に気づいたりしました。
ここまで合計3回FF12を攻略した私は、「そろそろFF12の低レベルクリアにも挑戦してみようかな」と思いました。しかしそれを思い立ったのは2018年の後半であり、オリジナル版の発売から12年経ち、更にHD版の発売からもだいぶ経っていました。当然その間に数多のプレイヤーが多種多様なやり込みを行っており、数え切れないほどの戦法が編み出されていました。
普通の低レベルクリアをやろうとしても、なまじFF12の知識を蓄えているが故に答えが見えている戦法を実戦するだけで終わってしまう事でしょう。かといって厳しい制限を設けてしまうと、FFのやり込みどころかやり込みプレイそのものをやった事がほぼない私("ほぼ"という微妙な書き方をしている理由はいずれお話しします)では挫折してしまう可能性が高くなってしまいます。
どのようなやり込みをしようか悩んだ私は、FF12のやり込みプレイで禁止されているのを(少なくとも自分が調べた限りでは)見たことがないものが1つ存在する事に気づきました。
それがマラソンです。
FF12において"マラソン"とは2通りの意味があります。それは、「@戦闘中にキャラクターを移動して敵のアクション実行を遅らせる」「A目的のアイテムを必要数入手するまで敵からのアイテム取得やトレジャーの取得を繰り返す」です。このうち、FF12において「マラソン」という言葉が出てきたら、特に「A目的のアイテムを必要数入手するまで敵からのアイテム取得やトレジャーの取得を繰り返す」を指す場合が多いでしょう。というのも、FF12のトレジャーや敵から入手できるアイテムを活用すると、その時点では貴重なアイテムや強力な装備品を入手できるからです。その強さ故に入手確率が低かったり入手まで時間が掛かったりする事がほとんどなのですが、それ相応の価値がある物が多く存在します。
トレジャーの存在によって、イヴァリースではマラソンがメジャーなスポーツになっており、各地でマラソン大会が開催されているのは説明不要でしょう(FFTは未プレイなのでわかりませんが……)。敵からのアイテム取得についても、装備品やアイテムの直接入手はもちろんの事、「おたから」を売りさばくことで交易品として装備品や消費アイテムの早期入手ができる場合も多く存在します。
やり込みプレイでは、敵との戦力差や制限内容によって生じる課題点をカバーする為に前述のAのマラソンが積極的に行われます。そこから転じて、私は「マラソンを禁止した低レベル攻略をやってみるか!」と思い立ちました。大学生の書く卒論みたいな動機ですが、自分なりのやり方が出来そうなプレイになると思い、この制限内容に基づくやり込みプレイをすることに決めました。もう少し真面目な動機を述べると、3回のFF12のプレイを経て「FF12は装備品の性能よりも戦術の方が大事だな〜」と感じたので、強力な装備を先回りして入手するのではなく、店売り+α程度の装備品でも戦術を組んで突破していきたいという思いもあります。
ただし、前述のとおり私はやり込みプレイは初めてなので、「あれもこれも」と制限内容をきつくしすぎると結局挫折してしまう可能性があります。そこで私は言い訳マラソン禁止以外は比較的緩めの制限でプレイするという意味合いを込めて【入門編】という名称をつけました。実際には前述の@の意味のマラソンを禁止しているのではなく、Aの意味のマラソンのみを禁止しているのですが、分かりやすさを考慮しこの名称になりました。以降も今回のプレイで「マラソン」という言葉が出たら、基本的にAの意味を指します(@の意味で登場する場合には「マラソン戦法」と呼ぶことにします)。以上がこのプレイをするに至った経緯です。
前書きが長くなりましたが、ここからは具体的なプレイ内容について説明していきたいと思います。「マラソン禁止」と言うからには、どのような行為がマラソン行為に相当するのかを定義する必要があります。つまり今回の「低レベル+マラソン禁止クリアー【入門編】」の主要な内容は「低レベル攻略かつマラソン行為の禁止」となります。これについての具体的な内容を以下のように定義しました。
低レベル+マラソン禁止クリアー【入門編】 主要制限項目(2019年6月18日更新)
|
これらの項目について順に説明していきます。
この項目については説明不要でしょう。パーティメンバーのLvを初期レベルのままで攻略していきます。
セロビマラソンやヘネマラソンに代表されるトレジャー漁りを禁止します。不確実なトレジャーだからこそマラソン行為に至るので、ランダムトレジャーの取得を禁止するのは当然と言えます。「トレジャーの取得」という書き方をせずに「出現率が100%かつ中身が固定」という書き方をしている事で何がしたいかバレている気もしますが……、そこは入門編という事でお許しください。なおここからは完全な余談ですが、FF12も乱数などの解析が進んでおり「乱数調整すれば目的のものを確実に入手できるから100%扱い」という屁理屈をこねる事が出来るかもしれません。しかし「やり込みプレイ」としてあまりにも汚すぎる事、少なくとも私はトレジャーの「出現率」の調整方法を知らない事、そして何より仮にトレジャーのランダム要素を完全に操作できたとしてそれをイヴァリース中のトレジャー全てに対して行うのかという事から私なら結局その理屈を却下する事でしょう。
前置きにも書きましたが、「盗む」や「密猟」、各種心得などを利用して敵から入手できる「おたから」を集めると、その時点では非常に強力な装備が手に入ることがあります。しかし、交易品に必要となるおたからは一定の手順を踏めば必ず手に入るというものではなく、しかも複数必要になる場合がほとんどです。この「おたから」を集める行為がトレジャー漁りのマラソン行為と同様なものであると判断し、交易品の購入を禁止しました。なお、「おたからの入手」ではなく「交易品の購入禁止」としたのは、このプレイでは市販品を購入してアイテムや装備を入手する事がほとんどであるためです。おたからの入手を禁止するとおたからを売ってお金を稼ぐことができなくなり、装備やアイテムを買えなくなってそこで試合が終了してしまいます。そのため、お金稼ぎが目的の「盗む」などの使用は許可しています。
トレジャーからは装備品だけではなく、魔片や回復アイテムなどの貴重な消費アイテムを入手する事が出来ます。それだけなら「1.「出現率が100%かつ中身が固定」ではないトレジャーの取得禁止」でいいのですが、FF12には数え切れないほどのイベントがあり、その際にアイテムが手に入ることがあります。イベントで消費アイテムが手に入る個数は同様に手に入る装備品の個数よりも圧倒的に多く、いくら100%手に入るからと言ってもそのうちアイテムの出所が分からなくなります。また、一度手に入れば自分で売らない限り手元に残る装備品と違い、文字通り消費アイテムは使用するとなくなってしまいます。その管理も面倒なので、それならいっそということで非売品の消費アイテム使用を禁止にしました。もし入手した場合は、そのアイテムを全て売却しなければなりません。
(※2019年6月19日追記)ただし、FF12ではシナリオの途中で現在いるマップから外に出られない場合があります。このとき、そのマップにショップがない場合は上記の内容そのままの制限を適用すると、一切の消費アイテムが使用できなくなり、そのマップで発生するボス戦を「低レベル+マラソン&アイテム禁止」という壮絶な難易度で攻略しなければならなくなります。初回のやりこみからこの難易度は無理ゲーと思われるので、セーブクリスタルで「エリアをクリアするまで外に出られません」と表示されている間は、「そのアイテムを使用する目的での」ショップ以外での消費アイテムの入手を禁止という条件にとどめておきます。この条件下だと基本的に「マップ突入前やマップ内のショップで購入した消費アイテムのみで攻略する」という方針になります。なお、実質的に上記の状態になるウォースラ戦もこの条件を適用します。今思うと最初からこう書いておけばよかったんじゃ……
特にレアモンスターの中には、最速で出会える時点で強力な装備品を持っている場合が多く、ドロップアイテムや「盗む」の使用などによって入手できることが多くあります。ただし……というか当然というか、その確率はかなり低く、何回も「盗む」を繰り返したりヘルヴィネック式チェインなどの裏技を使い続けなければ入手出来ません。この行為はマラソン行為と同じ方向性であると判断し、敵からの非売品の装備品入手を禁止しました。非売品の消費アイテムと同様に、もし入手した場合は売却しなければなりません。なおお金稼ぎの過程などで、その時点で購入可能な装備品を入手した場合は、売却することもそのまま使用することも可能とします(特に、使うけど買っていなかった装備品の場合いちいち売っていると二度手間になるので)。
以上でメイン制限項目についての説明は終わりますが、上記の条件下でもセコい抜け道があったりするので、追加で以下のような追加制限項目やその他自主規制項目を設定しました。
低レベル+マラソン禁止クリアー【入門編】 追加制限項目 その他自主規制項目 ◆レベルアップ(パンネロ稼ぎ)禁止 ◆バッガモナン狩り禁止 ◆戦闘中のギル消費禁止 ◆ニホパラオアの使用禁止 ◆召喚獣、ミストナックの使用禁止 ◆ギル稼ぎ以外での「歩数攻撃」の使用禁止 ◆セーフティを持たない敵への「算術」使用禁止 ◆経験値入手回数最小 ◆できる限りHPアップライセンスを取らない ◆できる限りミストカートによるMP増加を使用しない |
これらの項目についても順を追って説明していきます。
◆レベルアップ(パンネロ稼ぎ)禁止
ご存知の方も多いかと思いますが、パーティメンバーのパンネロは2回パーティに加わる機会があり、2回目の加入の時にレベルが再計算されます。これを利用して、1回目にパンネロが加入した時に、パンネロのみで戦闘をこなしていきLPやギル、アイテムなどを稼ぐことが出来ます。この時どれだけパンネロのレベルを上げても、2回目の加入時にパンネロ以外のメンバーが初期レベルを保っていれば、パンネロも最低レベル(Lv3)になります。FF9でマーカスに血を吸わせ続けるのと同じような裏技(仕様?)であり、やり込みプレイでは大抵禁止されます。今回のプレイ条件下でも、パンネロのLPをいくらでも稼げてしまうので、序盤のLPやりくりの面白さがそがれてしまうと思い禁止します。
◆バッガモナン狩り禁止
これもご存知の方が多いかと思いますが、バッガモナンと初めて戦うときに、前述のヘルヴィネック式チェインを活用することでバッガモナンの手下を延々と倒し続ける事が出来ます。一回倒すごとにLPを入手出来るので、これもパンネロ稼ぎと同様にLPをやりくりする必要がなくなってしまうため禁止しました。禁止しなくても魔片とかのアイテムが使えないせいで出来ないような気がしますが……
◆戦闘中のギル消費禁止
FF12には、戦闘中にギルを消費するアビリティ銭投げやアクセサリの亀のチョーカーが存在します。銭投げは、バトルメンバー全員の現在HPの合計値ぶんギルを消費し、敵に消費ギルと同額の防御無視ダメージを与えることが出来ます。亀のチョーカーは、MPの代わりにギルを消費することで魔法を唱えることが出来ます。銭投げは最大HPを増加させやすいFF12にいてお手軽に大ダメージを与えるアビリティと考えて差し支えなく、強力すぎる故禁止します。亀のチョーカーは、最初は使ってもいいかなと思ったのですが、先人方の戦法を模倣できてしまう戦闘がかなり多くなってしまうので禁止する方向にしました。まあ、アイテム収集マラソンがギル収集マラソンに代わるだけというプレイ方針的な理由があったり、ギルを稼ぐのがすごく面倒くさいという理由もあったりするのですが……
◆ニホパラオアの使用禁止
回復アイテムでダメージを与えたり、治療アイテムで逆に悪性ステータス異常にかかるなど、多くのアイテムの効果を逆転させるアクセサリです。これらの効果は、耐性がなければ100%効果を発揮するので、ステータス魔法の価値が下がったり、「○○(永続状態異常)の敵->たたかう」の下に「○○(その他の状態異常)の敵->万能薬」とガンビットを組んでしまえば戦闘を終わらせる事が出来てしまったりします。効く敵には面白いくらいに効いてしまう単純な戦法になりかねないので、これも禁止します。
◆召喚獣、ミストナックの使用禁止
ミストナックはダメージにばらつきがあるものの、防御無視の融合技によって大ダメージを与えるごり押し戦術が使えてしまうので禁止します。召喚獣は
弱いけど召喚獣絡みの反則臭いバグ技(「永続順番待ち」と呼ばれる特殊攻撃が発動できなくなるバグ技)があるので禁止します。
◆ギル稼ぎ以外での「歩数攻撃」の使用禁止
◆セーフティを持たない敵への「算術」使用禁止
「歩数攻撃」は0~9990の防御無視ダメージを与えられる技であり、「算術」はセーブ&ロードを繰り返せば60000以上の大ダメージを与えることが出来ます。「歩数攻撃」で序盤~中盤のボスに致命的ダメージを与えたり、おともの敵を「算術」で消し飛ばしたりすると、序盤の面白さをまるごとそいでしまう可能性があるので禁止します。ただし、いずれもFF12のゲーム性を象徴するヘイトコントロール(敵のターゲットを操るテクニック)において重要な技であることから、ボスのおとも以外の雑魚的相手への「歩数攻撃」の使用と、ダメージが無効化される「セーフティ」持ちの敵への「算術」使用は許可します。
◆経験値入手回数最小
これは個人的な感覚なのですが、「レベルアップしないギリギリの範囲まで経験値を獲得してLPを稼ぐ」という行為に少々モヤモヤしたので、「必ず経験値を入手する場面」を最少にすることを意味しています。というかこの自主規制あれば最初のパンネロ稼ぎ禁止はいらないんじゃ……
◆できる限りHPアップライセンスを取らない
◆できる限りミストカートによるMP増加を使用しない
【入門編】と銘打っているとはいえ最初からパラメータをがっつり上げてしまうと、HPを上げて肉壁で強行突破したり、ロッドが「なんかMP上がる武器(笑)」にしかならなかったりする可能性があります。特にせっかくのロッド選択の機会を奪ってしまうのは面白くないと思ったので、可能な限り初期HP&初期MPで行きたいと思います。「これ以上は無理だ」と感じた場合にそれぞれの増加を解禁する方針を取ります。
上記の制限以外にも、メンバーチェンジや蘇生、タイムアタック以外のやり込みでは御法度扱いの装備変更技といった裏技を自主規制して挑んでいきます。
さて、ここまで様々な制限内容について言及していきましたが、一般のFF12やり込みで禁止されている事項についてここまで触れていなかったものについて説明します。
・銃、計算尺
やり込みプレイでは大抵禁止される武器ですが、このプレイの条件下だと、両手銃は店売り装備品しか入手できません(アルクトゥルスは交易品、フォーマルハウトは不確定トレジャーでしか入手できません)。片手計算尺もモブ討伐報酬で1個だけ手に入るユークリッド定規以外は店売りでしか入手できません。これで楽に攻略できてしまったら攻撃力を設定したスタッフが悪いでしょう(責任丸投げ)。さすがに攻撃手段がそろってくる中盤以降は使用を控えますが、序盤は挫折する方が怖いので店売り銃の使用を許可します。
・銃、計算尺と同じダメージ計算式の武器(癒しのロッド、フェイスロッド)
こちらも銃や計算尺と同様に禁止される武器ですが、MP上昇量が大きく、攻撃する場合も店売り銃や計算尺(ユークリッド定規)の方が強いため、わざわざこちらを禁止するまでもないだろうと判断しました。むしろ初期MPで進めていく今回のプレイでは、MP増加の選択肢を増やす武器ととらえ、積極的に利用します。
・ダークマター
最大で60000ダメージを与えられる消費アイテムですが、非売品であるため個別に禁止せずとも今回のプレイでは使用できません。(低レベル攻略ではトレジャーか交易品でしか入手できないので、このプレイでは入手不可能です)
――長々と説明してきましたが、以上が今回のFF12 低レベル+マラソン禁止クリアー【入門編】のプレイ内容になります。他にやっている物事も多く、更新が遅くなるかもしれませんがよろしくお願いいたしますm(_ _)m
(2019年6月15日)
. . |