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かんたんスフィア盤なしクリアープレイ日誌

 



風が呼んでる…


 第2話である。ビサイド島に流れ着いたティーダが、ユウナたち一行と出会い、旅をスタートするところからだ。
 …さて、ここでやり込みプレイ的に行うべきことは、何はともあれ
サブイベントの回収である。FF10は、FF13と異なり後戻りのできる“一本道”としながらも、「@マカラーニャ寺院に突入してから、ベベルを脱出するまで」「Aベベル脱出後から、ザナルカンド遺跡をクリアして飛空艇を入手するまで」には、パーティの行動が大きく制限されることになる。まず@では、マカラーニャ寺院→サヌビア砂漠→飛空艇→ベベルと順番に攻略することになり、道中では後戻りすることができないうえに、多数の強敵が出現し、ブリッツボールの実行も不可能となる。またそこから連続するAでは、ブリッツボールが再開可能となり、全ての制限が解けたように思えるものの、グアドサラムで通行止めが為されており、当然ながらサヌビア砂漠に寄り道することもできない。
 ――その他、INT版オリジナルの要素として、Aのタイミングから、各地で
ダーク召喚獣が道を塞ぐようになる。これに関しては飛空艇を入手しても消滅することは無い。ゲームシステム上、当然と言えば当然であるが、とはいえ物語上の設定を考えると少し変な気持ちもする。

 というわけで。本プレイでは、恐らく
ダーク召喚獣に正攻法で勝つことは不可能であり、一部のサブイベントが永久に実行不可能になってしまう恐れすら存在する。だからこそ、初回訪問時のタイミングで、様々な要素を回収していくのだ。
 …具体的に、このビサイド島を例に挙げてみよう。飛空艇入手後に、村に入ろうとすると、強制的に
「ヘレティック・ヴァルファーレ」との戦闘イベントが発生する。その実力は、ダーク召喚獣の中では最弱とはいえ、HP800000&限界突破能力付きとラスボスを遥かに凌駕し、恐らく今回プレイの条件では斬魔刀で切り捨てるくらいしか勝ち目が無いであろう。しかしながら、ビサイド村では「ヴァルファーレの『シューティング・パワー』の入手」「試練の間の宝箱入手」「ジェクトのスフィア入手」といったサブイベントを行うことができ、それぞれ戦闘面に影響のある要素となっている。だからこそ、ヘレティック・ヴァルファーレが登場するよりも前に、それらのイベントを回収しておかなければならないのだ。
 ――さて、上記のサブイベントのうち、前者2つは、初回に訪れた時点で実行することができる。一方、最後の「ジェクトのスフィア」に関しては、中盤にマカラーニャの森で1つ目のスフィアを見るまでは発見できないため、ヘレティック・ヴァルファーレと戦わずに入手するには、
マカラーニャの森からビサイド村まで歩いて戻るしか無いのであるが、まあ戻るだけで良いので、また中盤のアイテム稼ぎがてら入手することになるであろう。

 そんなわけで、実際のプレイに戻ろう。まずは、ワッカと共に海岸から村へと行き、イベントを見た後に試練の間へと突入する。試練の間は、ちょっとしたパズルゲーム風味になっており、クリアの他に追加の条件を満たすと、その場でアイテムを入手できるほか、隠し召喚獣であるアニマの入手にも繋がっていく。というわけで、攻略本をしっかりと見て、必ず初回でアイテムを回収していくようにする。しっかし、昔はこんなのを普通に解いていたのか…。いくら「試練」の名が付いているとはいえ、ちょっと難易度が高めだぞ…。
 ――その後は、ユウナ・ルールーなどと合流して村を出発し、
すぐに村にUターンして「よだれでベタベタのなにか」でヴァルファーレを強化する。これに関しては、開発中は全ての召喚獣に2つのオーバードライブ技が用意される予定だったが、それがボツになり、既に作ってあったヴァルファーレのみ採用することにしたが、その入手イベントが何故かよだれでベタベタになってしまったという話はそこそこ有名である。
 …その後、再び村を出発すると、途中で
謎の獣人と戦うことになる。と言っても、ここも序盤なので、普通に攻撃してHPが減ったらポーションで回復するという正攻法で問題は無い。それと前後して、各種のチュートリアルバトルが行われる。FF10では、犬型モンスターにはティーダ、鳥型にはワッカ、魔法生物にはルールーなどと攻撃役が決まっており、正解だと一撃で倒すことができるというシステムを採用しているが、無成長プレイだと一発でトドメを刺せるのは序盤の序盤だけであるため、今のうちにじっくりと楽しんでおこう。その後、ビサイド島を出発して連絡船リキ号に乗り込む。ここまで、まあ序盤ということで、これと言った難関は無しである。

まだまだ正攻法で余裕


 続いて連絡船リキ号では、しばらくイベントを見た後、
「『シン』の背びれ+コケラくず×3」と戦うことになる。一応、ボス戦という扱いであるが、『シン』本体はターンが回ってきても視点を変化させるだけで何もしない。そして、使い魔のコケラくずは、「3体全てが倒されると、再び3体が補充される」というルールであるため、2体を倒して1体だけ残しておく。あとは、キマリの「竜剣」・ワッカの「たたかう」・ルールーの魔法など、遠隔攻撃が可能な手段で攻撃を行えば良い。苦戦する要素は全く無く、もはやイベントバトルに近い内容である。
 …続いて、そこからの連戦という形で、海中で
『シンのコケラ:エキュウ』と戦うことになる。こちらのメンバーは、ティーダとワッカの2名のみだ。敵は、本体が「ドレインタッチ×2」「スクリュー」を繰り返しながら、使い魔のコケラくずが突進攻撃を放ちながら消滅し、本体にターンが回るとコケラくずが数体補充される…というパターンを繰り返す。なお、PS2オリジナル版からの変更点として、本体が「スクリュー」を放ったターンにもコケラくずが補充されるようになり、若干ながら強化されたと言える。まあこんな序盤のボスを強化したところでだから何だというところであるが。
 ――さて。具体的なバトルとしては、「ブラインアタック」で敵を暗闇状態にすると楽になるのだが、初期パラメーターのワッカのMPは
10しか無く、消費MP5の「ブラインアタック」は2回=6ターンぶんしか使うことができない。実際に、敵のHP2000を削り切る前に暗闇時間を使い切ってしまったのであるが、敵の「ドレインタッチ」によるダメージはわずか50程度であるため、その後もアイテムで回復しながら戦っていき、問題なく勝利することができた。

 そして『シン』を追い払ってキーリカ島に上陸し、ユウナの異界送りを見届けた後に、キーリカの森を探索していく。ここでは、中央部に
「はぐれオチュー」という敵が登場するが、強制戦闘ではなく、左から回り込んで後ろを通れば避けることができる。ただ、倒すと討伐隊からアイテムが貰えるほか、プレイを始めてまだ強敵に出会っていないということで、せっかくだから戦ってみることにした。ちなみに、後ろから接近しても奇襲攻撃を仕掛けることはできない。こんなところにもアップデートの影響が…。
 ――さて、敵は火属性を弱点としているため、主力はルールーの「ファイア」である。今回の敵は暗闇状態を無効化するため、ユウナとキマリを主に使用し、2名でHP回復と「毒ツメ」で発生した毒状態の解除を行っていく。敵の攻撃はまずまず強力であるが、こちらを一撃で壊滅させるようなものは使ってこないため、これまた回復しながら攻撃という正攻法で勝利することができた。
 …そうしてキーリカの森を抜け、階段でニヤニヤ笑うビサイド・オーラカのメンツに草を生やしながら、参道で
『シンのコケラ:グノウ』戦を行う。こいつは、使い魔の触手を登場させて本体は守りに入るという凄まじく虚弱体質そうな攻撃パターンを行ってくるが、今回は触手を再生させるパターンを持たないため、触手→本体の順で攻撃を行えば問題ない。ユウナが「ケアル」「エスナ」で回復をしながら、普通に撃破することに成功した。

 その後、キーリカ寺院で愉快なルカ・ゴワーズ一味と相対し、寺院の試練を乗り越える。なお、キーリカ島ではダーク召喚獣に道を塞がれることは無いのだが、手に入るのは装備品であり、遅く手に入れることのメリットも特に無いということで、やはり初回で獲得をしておく。
 …そうしてイフリートを入手したら、続けて連絡船ウノイ号に乗り込む。ここでは、とりあえずお金が余っていたのでオオアカ屋に1001ギルを投資し、その後に
「ジェクトシュート」の習得イベントを行う。このミニゲーム、ここでは1回しかできず、失敗すると次に行えるのは召喚獣イクシオンの入手後と、地味にめんどくさくなっている。とはいえ、練習も行うことができるし、私も普通にやって合格基準11個に対し17個を消すことができたため、特に問題は無いというものだろう。今回プレイでは、ブリッツボールも重要なキャラ強化の手段となるため、ここでしっかりアビリティを取得しておくのだ。

「キッパ FF10」で画像検索をすると予想通りの光景が…


 そんなこんなで、次は
序盤の山場であるルカに到着する。と言っても、戦闘的には大したものは無く、どちらかと言えばブリッツボールの大会が行われるというシナリオ面での意味が大きい。あれだ、FF8のガーデン対決が一大イベントとされるのと同じ理由だ。
 …さて。ここでは、まずはいつも通り攻略本を見ながらアイテムを回収しつつ進めていくのだが、ここで必ず行うべきことは、
オオアカ屋から「リタルダント」を購入することである。FF10では「武器に攻撃力が存在しないうえに、装備品に付いているアビリティによって名前が変化する」という、当時のRPGとしては珍しいシステムを採用しており、ここで買える「リタルダント」は、「リタルダント[ティーダ用武器]:スロウ攻撃」という内容である。FF10のスロウは、敵の行動ペースをきっかり半減させるうえに時間経過で解除されないという極めて強力な効果を持ち、封印プレイでの守りの要となるが、そのスロウ状態を発生させる手段はかなり限定されるため、オオアカ屋が移動する前に買っておくのだ。ついでに、「ベノムアタッカー[ワッカ用武器]:毒攻撃」も購入する。毒状態も、スロウほど発生手段が限られてはいないものの、重要なステータス異常である。
 ――そして。少しシナリオを進めると、ユウナが誘拐され、アルベド族の機械と戦うことになる。この「アルベドポーター」は、それなりのギルと「ハイポーション」を落とすうえに、ルールーの「サンダー」などで簡単に倒すことができるため、ここで少し稼ぎを行っておく。1時間程度で、ハイポーション99個&必要なものは全て購入したうえで5000ギルを残すことができた。この時点なら、これくらいで大丈夫だろう。その後のボスである「アルベドシューター」は、
早速スロウ状態が有効であるため、それを使って速度を落としたのちに、トリガーコマンドから撃破をしていった。

 そんな感じで。戦闘の終了後は、実際にビサイド・オーラカを操作し、ルカ・ゴワーズとの決勝戦を行うパートに入る。なお、私は大昔に
【ブリッツボール攻略】なる企画を行っていたことがあり、6人の選手をLv99まで上げたこともあったため、いくら時間が経っているとはいえ、イベント戦くらいは普通に勝てるかと思っていた。が、その通り普通にやったところ3-1で負けた。運に恵まれなかったことはもちろん、実力も落ちていたのである。まあ、終了間際にワッカが1点決めることができたので、一応の見せ場は作れたということで…。
 ――その後は、セーブを挟んだのちに、スタジアムに乱入した魔物と戦うことになる。最初は、ティーダ・ワッカを用いてサハギンチーフと戦うことになるが、ここは普通に攻撃と回復を繰り返せば問題が無い。その後は、アーロンが
「俺の新しい脇を見せてやる!」とオープニング以来に登場する。アーロンは、加入が少しだけ遅いということでパラメーターの初期値が最も高く(リュックは海の遺跡で加入する扱い?なので低い)、特にHPなどは唯一4桁の1030となっている。アビリティ面でも、初期取得の「パワーブレイク」物理ダメージを半減させるうえに永続という強力な効果を持ち、オーバードライブ技もなかなか便利であるため、要所要所で出番が出てくることだろう。そんなアーロンを使い、魔物を無事退治することに成功した。

さすがにスフィア盤封印では相手を落としきるのは難しそう?


 その後、物語が進み、一行はミヘン街道を前進していくことになる。
この辺りから敵が一撃で倒せなくなってくるので、雑魚戦は逃げの一手である。なお、FF10の「逃げる」コマンドは、バトルメンバー3人が1人ずつ逃走することになり、動作時間は「1」であるが、25%の確率で失敗する。1人でも「逃げる」を成功させていれば、他のメンバーが戦闘不能になっても全滅扱いにはならない。また、戦闘不能のメンバーは、終了後にHP1で復活をする。
 …というわけで、いろいろと「逃げる」関連に特殊な事情の多い作品であるが、とにかく
25%の確率で失敗をするというのがなかなか厄介で、2回3回と連続で失敗して窮地に立たされることも少なくない。「さきがけ」などで補助はできるが、根本的な対策にはなっていない。本作には「エンカウントなし」も存在するが、手に入るのは終盤である。「とんずら」は非常に便利だが、残念ながらスフィア盤を使わなければ覚えることができない。快適性を上げるために「とんずら」のみ解禁するという手も考えたが、縛りプレイとしてかなり微妙になってしまうので控えることにした。
 ――やれ。本作では、HD版においてもリスタートやオートセーブ機能などは存在せず、上記の通り「逃げる」の成功率は100%にならないため、常に全滅の可能性が存在することになる。そのため、セーブポイントを見つけるたびに必ずセーブを行わなければならない。まあ、この時代のゲームとしてはごく普通の仕様ではあるが、よく考えると
ゲームをやめるわけでもないのにセーブをしなければならないというのはおかしい話である。ということで、『10』の再移植があるのなら、この辺りはまたその時代の親切設計に変更される…かもしれない。

 そんなこんなで、戦闘ごとに逃げて逃げて逃げまくり、減ったHPは「ケアル」で回復しながら、何とか中間地点の旅行公司まで辿り着く。
 …さて、ここでは、一泊したのちに、ボスの
「チョコボイーター」と戦うことになる。こいつは、HPが10000と高く、後ろに2回押し出されて落下しても物語を進めることができるという特殊な仕様になっているが、とりあえずは普通に戦ってみることにしよう。敵には、ステータス異常として「暗闇」「毒」「スロウ」「パワーブレイク」が有効であるため、これらをフル活用してバトルを進めていくのである。
 ――それでは、各ステータス異常の内容を説明していこう。「暗闇」は、
物理攻撃の命中率が最大10%になる(「運」の値には左右されるが、ほぼ気にしなくて良い)という、非常に強力な効果を持つ。ただし、持続ターン数が発生手段ごとに設定されており、一定ターンが経つと解除されてしまう。「毒」は、敵のターンが終了するごとに最大HP依存の一定ダメージを与えるというものであり、雑魚は大半が25%、ボスは敵によるが5%程度に設定されていることが多い。この毒は時間経過で解除されないという特徴があり、攻撃力に不足する今回プレイでは貴重なダメージ源となってくれるであろう。「スロウ」「パワーブレイク」は、それぞれリタルダントと新しい脇のシーンで説明した通り、攻撃ペース半減・物理ダメージ半減の効果を持ち、どちらも永続である。

 というわけで。これら4つのステータスを用いて、チョコボイーターと戦闘を進めていく。
 …まず、開幕はワッカの「ブラインアタック」で攻撃である。敵の暗闇防御率は「0」なので、発生率「100」「ブラインアタック」で確実に暗闇状態が3ターン発生する
(発生確率は「発生率 - 防御率[%]」。それぞれ100を超えることもあるほか、必中や耐性を無視する特殊な攻撃も存在する)。また、この時、ワッカが装備していた武器の「毒攻撃」も同時に発動し、相手を毒状態にすることができた。アビリティ「毒攻撃」による毒発生率は「50」であり、敵の毒防御率は「40」ということで、発生確率は10%となるため、今回は非常に運が良かったということになる。その後、ティーダとアーロンの攻撃で、スロウとパワーブレイク状態も発生させる。なお、敵に掛かっているステータス異常のうち、幾つかは見た目の変化で簡単に見分けることができるが、スロウ状態は敵のモーションから判断せねばならず、パワーブレイクは外見では一切判断できない。一応、「見破る」のアビリティを使えば文字で見ることもできるが、ステータス効果の有無はバトルに極めて大きな影響を及ぼすため、全て文字かアイコンで確認できるようにしてほしかった。
 ――さて。そうやって、「暗闇」「毒」「スロウ」「パワーブレイク」で敵を弱体化させれば、後は特に怖い要素は存在しない。暗闇状態こそ、初期MPのワッカでは「ブラインアタック」が2回しか使えないため、無補給では6ターンぶんしか発生させられないものの、その他のステータスは全て永続であり、敵の物理攻撃能力は
最初の1/4、しかもターンが終わるごとに5%のダメージを受けていくのである。ここまで来れば、もう苦戦する要素は無いのだ。
 そんなわけで、「貫通」を持つアーロン&キマリと魔法が使えるルールーで攻めていき、最初の位置より敵を1段階押した状態で、HPをゼロにして撃破することに成功した。欲を言うと、
ホントは海に落としてやりたかったのだが、そのためには更に2回押す必要があり、さすがに難しいかもしれない。

ここすき


 そんな感じで。ステータス効果の重要性を実戦で確認しながら、物語は
ミヘン・セッションへと進んでいく。なお、ミヘン街道に到達した時点でブリッツボールを自由に行うことができるようになっているが、「改造」が解禁されるのはまだまだ先であるため、この時点では行わないことにする。
 …さて、FF10では、キャラクターの成長と敵の強さがピッタリ合うように設定されており、無成長では既に雑魚戦が苦しくなってくる。ならばボスなど言わずもがなというものだ。それでも、様々なステータスや装備品の効果を駆使して、精一杯戦っていくようにしたい。俺たちの戦いはここからだ!!

 

(2018年5月27日)

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