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管理人の日記
近所のスーパーで鶏肉が安かったので、2kg近くを一気に購入しておいた。楽しい!!
最も必要なのは「防御力を下げてスキルを強化する錬成」だろ |
「モンスターハンターライズ:サンブレイク」は、よく出来たゲームである。“意欲的な新要素を取り入れ、独自の世界観を構築した『ライズ』”の追加パックとして、高難易度クエストや分かりやすいやり込み要素を追加し、大ボリュームの全部盛り丼に仕上げていった。もし、“性能控え目のスイッチ向け作品”ということや、“ライズがやり込み要素の少ない作品だったから…”と敬遠している、かつての私のような人が居たら、それは非常に勿体ない。サンブレイクは、『ワールド&アイスボーン』にも匹敵する、現在のモンスターハンターが到達した、完成形の一つである。
…のだが、そのサンブレイクから、絶対に次回作に引き継いでほしくない要素として、「防具の傀異錬成」が存在する。「傀異錬成」は、本編クリア後の「傀異クエスト」を進めていくと解禁される、装備品の更なる強化要素であり、特徴として、武器と防具で、全くシステムが異なる。まず、「武器の傀異錬成」については、“傀異化素材を用いて、武器を好みの方向性に強化していく”という、ワールド&アイスボーンの「カスタム強化」に似たシステムであり、こちらについては、特に大きな問題は無いどころか、傀異研究レベルを上げていくうえでの、大きなプレイ意欲となってくれた。
――いっぽう、「防具の傀異錬成」のほうは、簡単に言うとスロットマシーンだ。傀異化素材を使い、防具に「防御力上昇」や「新スキルの発動」「装飾品スロットの追加」などの効果を、ランダムで付与する。この際、「強化」という言葉が使われているが、どのような追加効果が付与されるかは毎回ランダムであり、ゼロベースでスタートするため、狙った防具を作るには、何度でも、何度でも、な・ん・ど・で・も!
傀異錬成を繰り返す必要がある。
さて、この「防具の傀異錬成」を、なぜ私が糞スロットと呼んでいるのか、理由を紹介しよう。
第1に、理想の防具が出る確率が低すぎる。基本的に、モンハンシリーズは、防御力数値の重要性が低く、スキル編成がプレイ内容を左右する。よって、スキル狙いで回すのが基本となるが、レアものを一点買いしようとすると1/200程度というやべぇ確率になり、そこで更に、2つ目のスキルやスロット、マイナス効果が付かない、などを求めていくと、冗談抜きで、1つの防具につき1000回以上回すこともザラである。私は、「粉塵纏」と「蓄積時攻撃強化」という、装飾品が存在しないスキルを、この傀異錬成を前提とした編成で組んでしまったため、非常に沼となってしまった。
…また、2つ目の理由として、操作性が激しく悪い。防具の傀異錬成は、素材をいくつ持っていたとしても、必ず1回ずつしか試行ができない。しかも、1回の結果が出て、次を回すまでには、「B」「←」「A」「A」「X」「A」「A」と、両手を使って、複数のボタンを押す必要がある。私は、全く遊んだことが無いのだが、恐らく、“現実世界のスロットマシーン”のような感じにするために、あえて操作を複雑にしたのかもしれない。だったらもっと、楽しい感じの演出とかも入れてくれないかな。
――さらに、最後の理由として、防具がくっちゃくちゃで何が何だか分からなくなる。防具の傀異錬成では、防具枠1つにつき、だいたい2個、相当頑張れば3個相当の、新しいスキルを付けられるようになる。が、この強化状態は、マイセットに保存したり、消さないように維持したりする機能が無い。そのため、複数パターンの強化状態を維持するためには、同じ防具を、何個も作る必要が出てくる。それだけならまだしも、もし、ガチ編成で使っている防具を、間違えて、弱い状態で上書きしてしまうと、取り返しがつかなくなる。ただでさえ、1回の試行に最低7回のボタン操作が必要で、それを幾度となく繰り返すことを要求されるため、集中力が切れて、細かいミスを起こしやすいのだ。それで、好きな装備セットが壊れてしまった場合には、元の状態に戻すだけでも途方も無い手間が必要となり、高給耳栓でも防げないような奇声が発生するだろう。
というわけで。何故、私がこんなことを書いているかと言うと、傀異クエスト攻略でずっと使ってきた編成を、ミスで破壊してしまったからだ。
…やれ、もちろん私も、上で書いたことはあらかじめ理解しており、基本的に、防具の編成を考えるときには、「既存防具の傀異錬成をやり直す」のではなく、「新しい防具を作る」という方針で行っていた。だが、原初を刻むメル・ゼナの素材が足りず、「まあ1部位くらいならいいか…」と、既存防具で傀異錬成を進めていった結果、最終的に、何が何だか分からなくなってしまい、強い護石を手に入れたはずなのに、何故かスキルが減ってしまった。
――もちろん、私は、何とかして直そうと、ああでもないこうでもないと、装飾品の組み合わせを変えたり、糞スロットこと防具の傀異錬成を必死に回してみたりもしてみた。だが、元に戻すのは、休日を丸1日潰しても、無理だった。例えるなら、プログラムでバグが発生し、どうしても修正できず、前バージョンにロールバックするという、あの時の気分にとても似ている。
やれ、確かに今回は、計画的にプレイしなかった私が悪い。ただまあ、モンスターハンターは娯楽作品であるため、あくまでユーザーを楽しませることを目的として、親切設計が求められるだろう。
…さらに。前述の通り、防具の傀異錬成にこだわりだすと、3桁回など普通、4桁回もままあるという感じで、スロットが必要となる。これが、新しい編成を作ろうとするたびに要求されるというのは、果たしてアクションゲームとして正しいものなのか。下手すると、ゲームのメインである戦闘よりも、操作性が劣悪で見た目も面白くない糞スロットを回している時間のほうが長くなるくらいである。傀異錬成が存在することで、むしろ、装備選択の自由度を下げてしまっているのであれば、それは本末転倒というものだろう。
――やれ、どのゲームにでも言えることだが、こういう、もはや娯楽と呼べないような長時間の単純作業を、「厳選」と呼んで、もてはやす雰囲気は、好きではない。私はそれで、ルビー&サファイアで、ポケモンシリーズを卒業したくらいだ…。
「飛び込み」…お前と、傀異クエストの攻略中に出会いたかった |
というわけで。今回の傀異錬成の失敗で、私は、「災禍転福Lv1」を失ってしまった。
…さて、このスキルの内容は、“状態異常効果を受け、その後にST回復薬を使うか、または時間経過で解除されると、30秒間、攻撃力が+12される”というものだ。傀異クエストの劫血やられはもちろん、そうでなくとも、モンハンではやたらとST異常を受けることが多いため、特に意識せず戦っていても、それなりに火力上昇を期待できる。サンブレイクの環境らしく、Lv1が最も強化効率が良く、その後、Lv2・3と上がっていくごとに、相対的な効率は下がっていく。そのLv1を失ってしまったことは、私にとって、少なくない衝撃を与えた。
が、怪我の功名というべきか、代わりに、「飛び込み」というスキルが発動した。
…これは正直、「蓄積時攻撃強化」というトップクラスの沼スキルを狙っていた際に、おまけとして付いてきた能力なのだが、これはなかなかもって使えるのだ。内容は、“納刀時、通常は敵に背を向けてしか行えない大ジャンプ回避を、敵に向かっても行える”というものだ。やれ、最初に見た時は、だから何? と思ったのだが、明確な使い道があって、それは、相手の攻撃、特に敵周囲が爆発するタイプの範囲攻撃を無敵時間で回避しつつ、モンスターへ接近できるということだ。サンブレイクでは、ハンターさんの動きが機敏なため、敵に接近して起き上がれば、そこからすぐに攻撃を開始できる。通常の、“敵に背を向けて大ジャンプ回避をする場合”だと、距離が大きく離れるため、どうしても、攻撃再開が遅れてしまっていた。それを省略できる「飛び込み」は、隠れた良スキルと言えるかもしれない。
――とりわけ、今となっては遅いのだが、傀異クエストでは、「傀異バースト」という、まさに敵周囲が爆発するタイプの範囲攻撃を、ほぼ全ての敵が使用してきた。そこで「飛び込み」を使えていたら、バースト直後の賢者モード中に素早く攻撃を当てられ、プレイ感覚に大きな影響を与えていただろう。
そういうわけで。傀異錬成のランダム性には、「あえて自分では選ばないようなスキルを使う」という楽しさも、あるにはあるということが分かった。でもまあ、こんな糞スロットは、絶対に「ワイルズ」には引き継がないで欲しいものだ。新しい防具を作るたびに、こんな苦行を強いられるようではなあ…。
――そういえば、「アイスボーン」にも、拠点でプレイできる、スロットマシーンみたいなミニゲームがあった。あちらは、寒冷地で使用する蒸気を発生させるという世界観的な位置付けがあり、愉快なBGMとともに、各種の演出が挿入されたり、オンラインに繋いでいると週ごとに豪華報酬が付与されたりと、それなりに楽しめる要素もあった。だが、最終的には、やはりプレイするのが面倒になり、素材を持て余しやすかった。サンブレイクで、それより遥かに劣化したスロットマシーンを導入するとは、よほどカプコン社員は、スロットが好きなのか。いや、でも、スロットは、パの付くお店でやろう!
(2024年12月24日)
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