.                                                                                                                                                                                                                .
「囚人のジレンマ」は、共同生活の過ごし方の話 / やり込みinFF

トップページ > 管理人の日記 > 2024年5月15日の記事

管理人の日記
今月の楽天カードの請求額が約107万円になっててマジでアルティメット大草原ですよ…

←前の日の記事へ 次の日の記事へ→


2024年5月15日(水)
「囚人のジレンマ」は、共同生活の過ごし方の話


 
ペルソナ6はまだです?


 皆さまは、
「囚人のジレンマ」という話を聞いたことがあるだろうか。一種の思考実験とでも呼ぶべきものであり、紹介する人よって、細部が異なるようだが、私の記憶していた内容は、以下の通りである。


・AとBが、共同で犯罪を起こし、警察に逮捕された。
・A,Bは、取り調べに対し、「黙秘する」「『主犯は相手だった』と答える」の、どちらかの選択ができる。

・両者ともに黙秘をした場合、
お互いが懲役2年となる。
・Aが「主犯はBである」と答え、Bが黙秘した場合、
Aは懲役1年Bは懲役10年となる。
・Bが「主犯はAである」と答え、Aが黙秘した場合、
Aは懲役10年Bは懲役1年となる。
・両者ともに「主犯は相手である」と答えた場合、
お互いが懲役8年となる。

・これらのルールは、A,Bに明かされている。
・A,Bは、それぞれの回答が決まるまで、一切の意思疎通ができない。



 さて。上のルールを見ると、二人で協力して黙秘をし、お互いに懲役2年で済ますのが良いように思われる。
 …ところがどっこい、
Aの立場から考えてみると、常に「主犯はBである」と、相手を裏切るのが正解となるのだ。まず、Bが律儀に黙秘をした場合、Aは「Bが主犯です」と宣言することで、黙秘をした際と比べて、自分の懲役を-1年の「1年間」にできる。また、Bが「主犯はAです」と言っていた場合、黙秘をしてしまうと懲役10年を食らうため、この場合も、相手を悪く言うことで、懲役を-2年の「8年間」に短縮できる。Aは、Bを裏切ることで、必ず自身の懲役を短くできるのだ。もちろん、この法則は、Bについても同じである。
 ――かくして。犯罪者AとBが、それぞれ合理的に行動した場合、
結果として、両者が懲役8年になるという、不合理な結果を引き起こしてしまうのだ。これが、“囚人のジレンマ”という物語である。トロッコ問題といい、こういう“思考実験”というのも、面白いものだ。

ゆるふわ先輩もかわいいけど、ポニテ後輩もいい…


 ところで、私が、
「囚人のジレンマ」の話を初めて聞いたのは、確か大学生の時だったと思うのだが、その際は、具体的にこの実験が何を例えているのかということが、全く分かっていなかった。私は、自分を“正しい”とか“普通の人間”などとは全く思っていないが、さすがに懲役刑を食らうまでの犯罪者になるつもりは無い。だから、「囚人のジレンマ」も、あくまで思考ゲームであり、自分には関係の無い話だと思っていた。
 …だが、今では分かる。「囚人のジレンマ」では、要するに、
「閉鎖空間で、各人が自分だけにメリットのある行動を続けると、最終的に全員がデメリットを受ける」ということを言いたかったのである。

 では、ここで、私の実生活に話を移そう。我が社には、
職員用のエレベーターが、2台存在する。これらは、「@人員の移動用」「A荷物の運搬用」に用途が分けられており、別系統での管理となっている(片方を呼んでも、もう片方に乗ることはできない)。ただし、Aの荷物運搬用エレベーターは、荷物運搬に使用する時間帯が決まっており、それ以外の時間では、職員が通常の移動に使っても、問題が無い。
 ――なお、これはあくまで実社会に実在する物質ではあるのだが、思考実験として、“ゲーム的な細かいルール”を定めておくことにしよう。
ボタンを押して一度エレベーターを呼ぶと、もうキャンセルはできない。また、階段は存在するが、業務で使う機材の都合上、エレベーター利用は必須であるとする。

 さて。このエレベーターを使う場合、「@とAのうち、早く来そうなほうのボタンを押す」「面倒なので@のエレベーターだけを使い続ける」などという方法が考えられるだろう。私も、原則として、@だけを使い続けている。だが、実際には、少なくない職員が、
「@とAの両方を呼んで、早く来たほうに乗り、残ったものは放置する」という利用法をしている。これが、我が社における、「囚人のジレンマ」だ。
 …やれ、@とAの両方のエレベーターを呼べば、
自分だけは、必ず最速でエレベーターに乗れることになる。だが、乗らなかったほうのエレベーターは完全に無駄足となる。電気代はタダではないし、装置だって劣化するだろう。さらに、自分が既にエレベーターで移動していた側の時は最悪だ。我が社では、エレベーターに乗っていると、それなりの頻度で、「降りる人が居ないにも関わらず、エレベーターが途中の階で開く。だが、誰も乗り込む人が居ない」という、不思議な事態が発生する。だが、この理由はハッキリしており、両方のボタンを押して、反対側のエレベーターが早く来て人が乗り込んだ結果、放置されたエレベーターが開いてしまったのである。つまり、“自分だけが早く乗れれば良いと思っている輩”に巻き込まれて、時間を消費させられてしまったのである。私はこれを、かなり不愉快に感じる。物理的に無駄になった時間以上に、そういう人間の思惑に巻き込まれて、一方的にデメリットを背負わされるというのは、気分が悪くなるのだ。
 ――しかしながら、既にエレベーターに乗っている側の立場からすると、上記の現象で各駅停車となってしまうのを防ぐ手段は、いっさい存在しない。対抗できるとすれば、それは、
自分も@とAの両方を呼び、乗り込む速度のほうを上げるというものである。上でも書いた通り、両方のエレベーターを呼べば、自分だけは必ず最速でエレベーターに乗れ、それによって自分がデメリットを負うことは全く無い。かくして、我が社においても、「囚人のジレンマ」がごとく、“各人が自分だけの利益だけを考えた結果、回り回って全体が不利益を被る”という悪循環が、成り立ってしまったのだ。

私は善人ではないけど、悪としてのカッコ良さは追求したい


 さて。「囚人のジレンマ」「閉鎖空間での過ごし方の話」と考えてみると、
これは、実に多くのことに当てはまるように思える。
 …例えば、
駐輪場での2輪車の停め方だ。皆が、自分の利益だけを考えて利用をすると、どんどん通路が狭くなり、最終的に全ての人間が駐輪を行いづらくなる。また、スーパーで、一度カゴに入れた商品が要らなくなった際、元の場所に戻すのではなく、その辺の棚に放置していく人間が居る。以前に住んでいた三重県から、今の地域に引っ越したあと、明らかに見かける機会が増えたため、ひょっとすると地域性があるのかもしれない。しかし、客の立場からすると、商品の値段を見誤りやすくなるし、元に戻す手間や破棄などのコストが掛かってしまった場合、サービス低下や値上げと言ったデメリットを負う。というわけで。駐輪場でも、スーパーでも、「囚人のジレンマ」は、日々起こっているのだ。我々は、皆が皆、生きているだけで囚人だった…?

 ちなみに、最初に述べた、会社のエレベーターの例では、私は常に1機を使い続けている。後から来た人間が、「反対側も呼んで、先にそちら側に乗る」という行動を行って、自分が先にエレベーターに乗れる状態になったとしても、それに加担するのは嫌なので、見なかったことにしている。駐輪場は、指定スペースの奥のほうに、自転車の首が倒れないよう駐輪している。スーパーの商品が要らなくなったら、手間が掛かっても必ず元の場所に戻しているし、冷凍/冷蔵ものが既に傷んでしまったようなら、責任をとって買い取る。
これらは、自身の利益という点で考えれば、全くメリットの無い行動だ。
 …やれ、別に私は、「戦争で敵を殺すなら、むしろ自分が殺されたい」と思うような甘ちゃんではないし、「お客さまのために働きます」みたいなお行儀の良いことは、建前ですら発言できない。そして、結婚して家庭を築いたり、起業するといった、後世に何かを残す事業も行えない。多分、定年までは働き続けず、投資で四桁万円の資産を作って、さっさと社会からログアウトをするという結末になるだろう。
 ――でもまあ、自分が、「自己の利益さえ得られれば良いと思っている輩」に巻き込まれて不利益を得た際の、
あの色つきの怒りを、他の人には味わわせたくないと思っている。自分がやられて嫌なことって、やっぱ他の人にはやりたくないよね?

(2024年5月15日) 718 PV

登録タグ/ 社会一般
この記事のURL 日記ログへ移動する / 編集

←前の日の記事へ 次の日の記事へ→

2024年5月15日の記事を表示しています。

日記のメインページへ
トップへ


System: Trishula Ver.1.27