. . |
◇トップページ > 管理人の日記 > 2022年12月13日の記事
管理人の日記
3ヶ月ぶりの例のアレで寝込んでいたら、ヤバいニュースが舞い込んできた
こんなものを”決定版”として、これから長く語り継がないといけないのか… |
悪夢再びである。FF1〜6の、史上最低の手抜き移植:「ピクセルリマスター」が、PS4/スイッチに登場しそうなのだ。
…というのも、どうも、これら6作が、海外のレーティング機関を突破したらしいのだ。そう言えば、今夜20時から数日を掛けて、FFシリーズ35周年の記念生放送が行われるという。ひょっとしたら、そこで発表を行う予定なのかもしれない。こんなのが喜ばれると思っているのか?
さて、“ピ”こと、「ピクセルリマスター」については、去年から今年に掛けて発売された、FF1〜6の現行機種への移植(当初、スマホとPC)である。しかし、初報PVと同時にドット絵の出来がイマイチであることが発覚し、公式サイトの紹介文にも「原作準拠なので追加要素は無い」と書かれているなど、既に不穏な空気が流れていた。そして最初に、FCタイトルを原作とするピ1〜3が発売されると、GBA&PSP版での追加要素が全て削除されており、そのくせ原作再現としても中途半端なバランス、ドットの世界観に合わないアレンジBGM(原曲の収録は無し)、シリーズ内での魔法エフェクトの使いまわしなど、阿鼻叫喚が展開された。しかも、この出来で、PSP版ベースの旧スマホ版を配信終了してしまったのだ。出ないほうがマシだ。
…しかし、そんなものはただの入り口に過ぎなかった。夏以降、順次発売されたSFC時代の3作については、地獄絵図である。まずピ4は、レベルが上がるまでの経験値が半分になり、一本道要素の強いRPGということもあって、ゲームバランスが消滅した。また、ピ5は、あのFF4アドバンスすら凌駕する超ド級のバグ移植であり、一周回って、バグ探しがオンラインコンテンツとして大いに盛り上がった。そして、その惨状を見て、ピ6は3ヶ月ほど延期されることになったのだが、結局のところ、多くのバグや劣化点が残っており、最後まで不名誉なままにシリーズを終えた。
――ちなみに、その後であるが、この2022年の末までに、何度かアップデートが行われ、深刻な進行不能バグなどは直されたという。やれ、この2022年に、たかがFC&SFCのソフトの移植にアップデートロードマップなんて頭がイカれているとしか思えないが、これらのアップデートによって、最低限、ゲームとして遊べるようになったという。最終的には、「劣化点が多く、とても決定版とは言えないものの、とりあえずパッと一周遊ぶくらいなら、大きな問題は無い」という程度に収まったようだ。アレか、1本500円・6本セットで1800円とかの簡易版かな?
9172円です…。
さて。私は、【タグ:コレジャナイ感】を見ていただければ分かるように、この”ピクセルリマスター(笑)”シリーズを、初期から追い続けてきた。その理由は、FF1〜6がCS機でプレイできたいのは、PS3/PSPやWiiU/3DSと言った旧世代が最後であり、現行機ではプレイできていなかったからである。
…私は、シリーズ初期作のやり込みに、VitaTVやWiiUと言った旧ハードを持ち出している。例えば、いまプレイしている【FF5の低レベルクリア】も、GBA版をWiiUバーチャルコンソールで動かしている。これらのハードは、出荷が既に終了をしており、状態の良い本体の入手は難しくなってきている。そして、Vitaについては、後に撤回されたものの、”オンラインサービスが終了する”という情報が出されたことがある(【日記:2021/3/30】)。一方のWiiUも、来年3月でオンラインサービスが正式に終了する(【日記:2022/2/18】)ため、○ミュを使わないという前提ならば、中古屋で高価になっているGBA版のカセットを購入し、初代DSなどの環境でプレイをするしかなくなってしまう。
――それらのオンラインサービスを取り巻く環境により、私にとっても、いま持っているハードが壊れてしまえば終わりである。そして、未プレイの方にも推奨しづらい。そういうわけで、私は、FF過去作をお勧めしたいのだが、なかなか良い環境が存在しない…という、苦しい思いを抱えていた。
ということで。もし、”ピクセルリマスター”が、本当の意味での決定版になるのならば、私はもちろん全て買うし、新規プレイヤーにもお勧めをする。今回の、PS4/スイッチへの移植(予定)も、ベッドから飛び起きるほどの嬉しいニュースとなっていたであろう。
――が、実際の“ピ”は、とてもじゃないが決定版とは言い難い、劣化移植である。まあ、数々のアップデートにより、今ではギリギリ遊べる程度とは化しているようだ。しかし、たかがそれだけだ。私が、こんな手抜き移植を前向きな理由で買うなど、有り得ないのである。
というわけで。私としては、「FC・SFCでの原作」、または「GBA版やPSP版などの追加要素を持ったバージョン」を、現行機に移植してほしかった。その逆に、ことあるごとに、「こんな“ピ”など、無かったことにしろ。頼むからCS機には移植するな」と主張をしてきた。何故なら、“ピ”の登場によって、FF1〜6の移植は済んだと判断され、当分、シリーズ初期作に脚光が当たらなくなってしまう恐れがあるからである。
…だが、残念ながら、この先の数日で、まず間違いなく、PS4/スイッチへの“ピ”の移植が発表されるであろう。何故なら、この“ピ”は、そもそもの発売理由が手抜きのためだからである。【公式サイトのQ&A】によると、旧スマホ版はメンテナンスが難しくなってきているため、それを配信停止とし、統一規格の新バージョンを開発したのだという。要は、旧版の維持管理に掛かるお金が勿体なくなったため、新たに同一エンジンで動く「ピクセルリマスター」を作ったということなのだろう。名作を現代に復刻したり、当時ならではのゲーム性を蘇らせることによって、FFシリーズのファンを増やしたいだとか、そんな高尚なことは全く考えていない。楽してFF1〜6を出したことにし、それで稼げれば、それで良いのだ。
――そして。前述の通り、このピクセルリマスターは、みっともないアップデートを続けた。このご時世で、FC/SFCソフトの移植に対して、複数回のアップデートを行うというのは、気が狂っている。だがそれも、PS4/スイッチの移植を本命と考えていたのなら、腑に落ちる。要は、PC/スマホ版は、有料デバッグだったのである。デバッグに掛かる時間と費用も勿体なかったのかな??
やれ。ゲーム業界において、他の長寿シリーズ…例えばドラクエ、例えばゼルダ、例えばポケモンなどといった作品の、FC/SFC/GBなどで発売したシリーズ初期作が、現代にまとめて移植されるとしよう。だがそれが、原作にすら劣るグラフィックで、従来の移植作における追加要素は削除し、再現とは名ばかりのバグまみれ、しかもそんな作品のために旧バージョンを配信停止にして、山ほどのバグに対してアップデートロードマップなんてものを発表していたとしたら、頭がおかしいとしか思わないだろう。そう、“ピ”は、頭がおかしいのだ。
――まったく。こんな、手抜きが100%のための作品と、客を馬鹿だと思っているスタッフたちに、今さら何を言っても無駄であろう。だが、何度でも繰り返してやる。クソ移植の“ピ”なんて無かったことにして、旧版を復活させるとともに、GBA版やPSP版を現行機に移植しろ。そのあと、本当の意味で”決定版”と呼べる作品を、時間を掛けていいから、FF1〜6まで順番に作り直せ。FFファンを舐めるな! “ピ”なんて、私は絶対に買わない。
(2022年12月13日)
2022年12月13日の記事を表示しています。