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管理人の日記 - 2019年12月の記事 / やり込みinFF

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2019年12月17日(火)
奇跡のゲーム:「ファイナルファンタジー13」/ 10周年


 
光速の異名(略)のライトニングさんと出会って、10年の時が経ちました…


 本日2019年12月17日は、
「ファイナルファンタジー13」発売10周年である。この記念の日に、当サイトにとって“最後のFF”となったFF13について振り返り、シリーズ全体の現状について考えてみることにしよう。なお、日記枠での更新は約半年ぶりという凄まじい状況である。
 …まず、FF13は、PS3用のソフトとして、2009年12月17日に発売が為された。当時は、次世代機で初のFFということで、桁外れに進歩したグラフィックが話題となり、ムービーはもちろんとして、イベントシーンの美しさも、10年経った今でさえ見ごたえある出来である。また、戦闘システムは、RPGらしさを保ちつつもスピード感の溢れた凄まじい出来であり、ATBの到達点の一つとされるほどに評価が高い。その一方で、「一本道」と揶揄される極端なゲームデザインや、難解とされるストーリーは非常に好みが分かれ、今なお賛否両論の作品とされている。
 ――さて。現在のFF13であるが、PS3のディスク版であれば、
中古屋で500円以下といった極めて安価で手に入れられる(PS3の初代FF13にダウンロード版は無い)。PS3以外のハードでは、PC(Steam)・Xbox360・XboxOneの互換機能でもプレイが可能である。他のFFシリーズ作とは異なり、ニンテンドースイッチには移植が為されていないが、これは恐らくメディア容量の問題であろう。意外なところとして、FF13にはPS4リマスター版が存在しないため、ゲーム専用機で最高品質のFF13を遊べるのはXboxOneX【2019/2/27】という妙な現象が発生していたりする。
 そして、FF13にはシリーズ内続編として、2011年に
「ファイナルファンタジー13-2」、2013年に「ライトニングリターンズ:FF13」という作品が発売されており、それぞれ上記の初代FF13が遊べるハードでプレイが可能である。この2作は、発売直後には厳しい評価を下されることが多かった(特に『13-2』)が、それぞれ初代FF13とは違った楽しみ方ができる作品となっており、今では2作セットで落ち着いた人気を得ている。

 それでは、私自身のFF13の思い出を語ってみると、それこそ
FFシリーズで一番楽しんだ作品と言っても過言ではない。いや、FFのみならず、全てのゲーム作品の中で最も熱中したし、今後ともこれよりハマり込むゲームは二度と出ないと断言できる。そこまで豪語する理由は、「@発売直後から積極的にやり込みプレイをしていったこと」と、A「シリーズ内続編で3作続けて楽しめたこと」が大きいのだ。
 …まず@のやり込みであるが、FF13は私にとって、
素晴らしい縛りプレイが楽しめた作品であった。発売直後に行った「クリスタリウムなしクリアー」を始めとし、そのリメイク版と言える「クリスタリウムなしクリアー.」、その他にも「最強キャラ決定戦」「オプティマ変更なしクリアー」など、個性的な作品を数多く書き上げることができた。FF13は、一般に自由度が低い作品とされることが多いが、それでもこれだけ多くの遊び方ができたのである。そして、それらのプレイを通して、「ラスボス戦:エリクサー0個攻略」「ファルシ=ダハーカ戦:改造禁止攻略」「バルトアンデルス(2回目)戦:改造禁止攻略」といった、もはや私の中で伝説となっている数々の成果を挙げることができた。もう20年近くやり込みサイトなんてものをやっている私であるが、これだけ奇跡のような結果を残せたのは、FF13が初めてであり、そして恐らく最後となるだろう。FF13は、私にとって史上最高の戦いだったのである。もちろん、続編の『13-2』や『ライトニングリターンズ』でも、作品のシステムに合わせたやり込みプレイを行っている。そして、それらのやり込みを通し、様々な人たちと交流できたことも、今では懐かしい思い出である。
 ――また、Aの「3作続けて楽しめたこと」について、FF13は、シリーズ内続編が当時の最新ハードで2作も発売された、FFシリーズの中でも優遇されている作品であるが、初代FF13も含めて、その評価は最初から安定したものではなかった。私個人にとってもそれは同じであり、特に『13-2』に関しては、
発売直後は罵倒に近いような批判を浴びせていた(参考:【2011/12/20】など)しかしなから、そこから数々の紆余曲折を経て、今では3作セットで忘れられない作品となっている。ちょうど、シリーズでのストーリー演出と同じで、一筋縄では行かなかったからこそ、思い出に残るゲームとなったのである。その集大成が、最終作:『ライトニングリターンズ』のエンディングだ。あの、作中時間の1000年越しで、そして現実でも4年を掛けて実現された、「皆が笑っている未来」は、まさしく3作を跨いだからこその演出であり、今後もう二度とゲームでは味わえないものであろう。

FFの未来も、こうあってほしい


 さて。それでは、FF13から10年が経って、その後のFFに起こったことであるが、残念ながら
全く明るい話題は来ていない。
 …まず、FF13の後に、オンラインのFF14を挟んで、PS4で発売された
某15であるが、シリーズ失格・史上最低のクソゲーであり、今さら特に語る必要も無いだろう。最後の、発表済みのDLCが中止となって打ち切りという惨めな結果も自業自得であり、ざまあみろという気持ちしかない。
 ――また、来年3月には、2015年6月に発表された
FF7リメイクがやっと発売されるが、以前から噂されていたように分作形式であり、第1部の内容はミッドガルまでという驚きのものである。ミッドガルと言えば、物語のプロローグであり、だいたい作品全体の1/5から1/6という程度の長さだ。それだけのために、5年近くも掛けていて、果たしてまともな作品になるのだろうか。最近では、制作スタッフが「原作の重要部分は全て収録しているから安心してくれ」という趣旨の発言を行っているが、最も重要なミッドガル後のストーリーが削除されているではないか! これでどうやって安心すれば良いのだ…。

 そんなわけで、FF13・10周年の記念日に残念な話だが、
FFの未来は明るいとは言い難いのである。強いて言うなら、今のFF14は内容・売り上げともにかなり好評らしいが、私がFFに求めているのはオフラインRPGであるため、残念ながら関係が無い。
 …やれ、以前にも書いたことがあるが
【2017/10/22】FF13シリーズの制作体制こそ、今の時代に必要とされる物ではないだろうか。初代FF13は、物語演出とバトルに全振りをしたゲームであり、それらの出来については、10年が経った今となっても見劣りするものではない(まあ、ストーリー内容には賛否があるようだが…)。また、続編の『13-2』と『リターンズ』では、初代『13』のシステムや世界観を用いて、それぞれ楽しめる作品を発売できている。また、それらの発売間隔も2年という長くも短くもない感じであり、PS3のパッケージゲームとして、満足できるボリュームを持っていた。
 ――つまりである。これからのFF作品は、
あれがやりたいこれがやりたいと何にでも手出しせず、スクエニが得意とする分野だけに全力を注ぎ込んで1作を発売し、その要素を適切に使い回して、違った楽しみ方ができるシリーズ内続編を発売していくべきだと思うのだ。しかし、残念ながら現実はこの真逆であり、それこそ“あれがやりたいこれがやりたい”と何度もアップデートを繰り返した某15は最低の結末を迎え、FF7リメイクも5年を掛けた1作目がプロローグ部分という感じで、雲行きが極めて怪しい。そして、完全新作のFF16は、まあ作ってはいるのだろうが、何の情報も発信されていないことから、発売はかなり先になるだろうし、出来に関しても、現状では「さすがに15よりはマシだよね」というくらいの期待しか持てないものである。

 そんなこんなで。FFシリーズの先行きは、さすがにFF7リメイクが発売未定だった時よりは多少マシになっているものの、今なお不透明である。そして、各種界隈の盛り下がりからも分かるように、FFにかつてのような情熱を持っている人も少なくなってしまった。
 …それでも、
FFは私にとって掛け替えの無いゲームである。だからこそ、FFシリーズの過去作日誌を、もはや“やり込みプレイ”というより思い出語りのような内容にしながら書き続け、何とかFFの命脈を繋ごうとしているのだ。仮にPS4で、そしてこの先のPS5で、他にどれだけ高品質で面白いゲームが出たとしても、それはFFではなく、私にとってFFのような楽しみ方はできない。FFを超えられるのは、FFだけなのである。
 ――やれ。上で書いたように、FF13シリーズは、単純なハッピーエンドで終わらないような内容であったからこそ、10年経っても強く心に残る作品となった。今のFF全体も、
13シリーズにおける『13-2』の発売直後のような、どん底の状況であってほしい。何故なら、これより下がることは無いからである。そしてここから、「みんなが笑っている未来」に向けて、FFシリーズが復活をしていくと信じたい。とりあえず、まずは来年のFF7リメイクだ。

(2019年12月17日)

登録タグ/ FFシリーズ
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