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管理人の日記
Q:どんなゲーム? A:敵がタコ焼きを投げつけてくるゲーム
キ ャ ベ ツ 太 郎 |
本日、名作:「パンツァードラグーン」と、その続編である「パンツァードラグーン・ツヴァイ」が、ポーランドのゲーム会社によってリメイクされることが発表された。発売は、2019年内を予定しているという。本日は、これらのゲームに対する思い出を語ってみることにしよう。
…まず、「パンツァードラグーン」は、セガによって1995年に発売されたシューティングゲームである。ハードは、あの初代PSと次世代ハード戦争を戦い抜いたセガサターンだ。「パンツァードラグーン」とは、“装甲竜騎兵”という日本語でもドイツ語でもおいしい感じの意味であり、竜に乗った青年を操り、単体銃撃とロックオンレーザーの2種類の攻撃を使い分けて、全7面を突破していく。まあ、3Dゲームの黎明期ということで、いま見るとグラフィックは荒々しく、ゲーム性としても自動スクロール型の面クリアシューティングに他ならないが、当時「バーチャファイター」や「デイトナUSA」などで人気を博していたセガの作品ということで、制限の厳しかった時代なりに作り込まれており、その面白さは折り紙付きである。
――ちなみに、私に関して言うと、以前に次世代ゲーム機としては初代PSのほうを購入したという記事を書いた(【2018/12/3】)が、セガサターンも親戚から譲り受ける形で所有しており、「パンツァードラグーン」と同「ツヴァイ」をプレイした他、「デイトナUSA」「バーチャコップ」なども兄弟と一緒に遊んでいた。意外なところとしては、「極上パロディウスだ!」「実況おしゃべりパロディウス」や「ときめきメモリアル〜forever
with you〜」といったタイトルは、今風に言うとPSとのマルチだったのであるが、購入時期の関係上、セガサターン版でプレイをしていった。結局、その後のメインはPSに移っていったものの、セガサターンもこれはこれで楽しめたハードであった。あの、ゲーム中にディスクの蓋を開けた時の宇宙船のような画面とか、格ゲーを意識したボタン配置などが、今も懐かしいものである。
さて。そんな「パンツァードラグーン」の思い出について述べてみると、とにかくまあ難しかったことと、音楽が良かったことと、あとタコ焼きである。
…まず、「難しかったこと」に関しては、本作は序盤こそ雰囲気重視のシューティングであるが、中盤から難易度が跳ね上がり、漫然とプレイしていてはクリアできなくなってしまう。また、回復アイテムや途中コンティニューと言った救済は存在せず、HPがゼロになると面の最初からしか復活できない仕様であるため、とにかく覚えて上手になるしか手が無い。当時小学生だった私にとっては、4面の高速スクロール面が非常に凶悪で、そこを超えても5面が更に激烈な難易度を誇っており、しかも途中セーブ不可能という小学生には厳しすぎる仕様があったため、残念ながら私は5面より先に進むことはできなかった。その後、確か無敵の裏技か何かを使って、ラスボスだけは倒した気がする。
――また。音楽については、アーケードスタイルのゲームということで、ステージ展開に合わせたBGMがゲームを盛り上げてくれる。特に、1面冒頭の、爽やかなイントロにピッタリ合った青い空と青い海は、本ゲームを象徴する名シーンの一つであろう。そして、当時のゲームの特徴として、ゲームのディスクをCDプレイヤーに入れるとそのまま音楽を再生できるという特徴があったため、ゲームプレイ以外でも音楽を楽しんでいくことができた。当然、6面以降の音楽に関しては、「こんな曲は知らない」となったのであるが…。
そして。最後の「タコ焼き」とは、本ゲームで使用されている敵の通常弾のことを指している。この弾は、主に敵の大砲から飛んできて、こちらの攻撃で破壊できるということで、作中のあらゆる場面で見られるのであるが、何と言うかまあ焦げたタコ焼き以外の何物でもない。正念場となる5面ボスは、空中戦艦というか浮遊要塞というか、そんな感じのイメージの敵であり、重厚な音楽が凄まじい強敵感を醸し出しているのであるが、やっていることは大量のタコ焼きを投げつけてくる行為である。だが、当時の私は、この要指導タコ焼き屋に勝てなかったのだ。なお、その他にも、「ビュオ〜〜〜」という特徴的な音を鳴らして非常にゆっくり飛んでくるレーザーや、世紀末感あふれるトゲ付き鉄球など、このゲームにはやたらと印象的な攻撃が多い。
そんなわけで。「パンツァードラグーン」は、今となってはレトロスタイルな3Dシューティングという域を出ないものの、当時として、そして3Dゲームの黎明期としては、間違いなく思い出に残るゲームであると言えるだろう。
…ちなみに、1996年に発売された「ツヴァイ」については、ドイツ語で“2”を表す単語というであり、初代の続編である。内容としても、難易度をややマイルドにしつつ、グラフィックやシステムを向上させた正統パワーアップ作品であるが、簡単にクリアできすぎてしまったことや、CDプレイヤーで曲が聞けなくなったことなどから、残念ながら初代ほど記憶には残っていない。間違いなく、全体的な完成度は高まっているのだが…。
――ところで。今日の日記を書いたきっかけは、この2作が最新ハードでリメイクされるという情報を聞いたからであった。では、この2作に相応しいリメイクとは、果たしてどういうものなのだろうか。それは恐らく、3000円くらいのミドルプライスで、グラフィック・システムともにそこそこの作品に仕上げるという感じではないだろうか。理由として、まず現在の市場では、フルプライスなのに30分〜1時間程度でクリアできるというゲームデザイン自体が受け入れられないだろう。また、旧作のリメイクなのだから、最新ゲーム機の性能をフル活用するというよりは、そこそこの予算でそこそこの出来にし、テンポ良く発売して楽しんでもらうほうが望ましいはずだ。まあ、総力をつぎ込んで最新の大作クラスに匹敵するほどのフルリメイクをするという手もあるだろうが、そこまでするのなら、もはや普通に続編を作ったほうが良い。リメイクということで、当時の作風を尊重しつつ、今風に遊びやすく改良され、早期に発売してほしい。昔からのファンも新しいプレイヤーも満足できるような作品に仕上がることを期待しよう。
(2018年12月11日)
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