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管理人の日記
キャラクターは「 」が好きです! あと、リンク召喚の魅力は「 」ですね。
鬼塚は電波という意味では一貫してる、あとパンクラトプスが強い |
現在放送されているアニメ遊戯王シリーズ第6作の「遊戯王ヴレインズ(“VRAINS”)」は、一言で表すと「 」なアニメである。どういうことかと言うと、つまるところ端的には表現しづらいのであるが、要するに虚無ということだ。恐らく、視聴者の大半は、「遊戯王だから」という以外にはこのアニメ自体に何の興味もいだいていないし、もう制作側も何が面白いのかを説明できないのではないだろうか。
…まず、「アニメ遊戯王シリーズ」は、いわゆる「遊戯王カード」を用いたカードバトルアニメであり、ジャンプに連載されていた漫画版の「遊☆戯☆王」をアニメ化した第1作「デュエルモンスターズ」から始まって、概ね1個シリーズ3年を基準として、これまで途切れずに放送が続いてきた。しかしながら、第4作「ゼアル」以降は、そのクオリティを疑問視する声が多く上がるようになり、とりわけ第5作の「アークファイブ」は最低の出来と表現するしか無く、さすがの私もあまりの不快さに中盤で視聴を打ち切ってしまった。その他、私の過去の感想としては、タグの【遊戯王アニメ】あたりからご覧いただけると良いだろう。うん、タグ機能はせっかく自分で作ったのでもう少し活かすように頑張ります。
――そんな流れの中で、2017年春に始まったシリーズ第6作:「遊戯王ヴレインズ」は、前作アークファイブからの立て直しが急務とされた。メインキャラクターの年齢層は再び高校生程度に戻され、主人公の外見や性格など、第3作「5D's」を彷彿とさせるような要素も多く公開されていた。そして、そんなヴレインズは、何故かアークファイブ終了直後の2017年4月ではなく、1ヶ月遅れの5月から放送を開始されたものだった…。
では、そんな「ヴレインズ」の内容は果たしてどうだったかと言うと…冒頭で述べたとおり、虚無な出来だったのである。
…まず、本作のデュエルでは、「スピードデュエル」という特殊ルールが用いられており、手札が4枚から始まる・「スキル」と呼ばれる特殊効果を発動できる、などの特徴がある。そして見た目的には、電脳空間の波(?)にボードで乗りながらデュエルをするという、いわば「5D's」のライディングデュエルのような演出となっている。しかしながら、その内容は、まあ予想通りライディングデュエルの劣化版であった。演出としてスピード感があるわけでもなく、特殊ルールがデュエルを盛り上げているとも言い難い。恐らく、本作より少し前に配信開始となった「デュエルリンクス」の宣伝をしたいという思いもあったのだろうが、この駄作から新しく遊戯王を始めたいと思う人が居るのだろうか?
――また、新しい遊戯王シリーズで恒例となっている新召喚方式として、今回は「リンク召喚」というものが採用されたのだが、同時に行われたルール変更によって、「リンクモンスターを使わない限り、他の召喚方式のモンスターは1体までしか出せない(概要)」という改定が為され、私が好きだった連続シンクロ召喚を行うデッキは壊滅的な被害を受けた。これまでも、例えば前作アークファイブで採用された「ペンデュラム召喚」も、ごちゃごちゃとしてイマイチなルールであったが、過去のカードを制限することは無かったため、「嫌なら使わない」という選択ができた。しかし、この「リンク召喚」は嫌でも使わなければならないのだ。一応、シンクロ召喚をサポートするリンクモンスターとして、「水晶機巧−ハリファイバー」というカードも登場しているが、どうも「ハリファイバー」で検索をしようとするとすぐ「禁止」とか出てくるくらいには嫌われているようだ。
そして、「ヴレインズ」のキャラクター面に注目してみると、こちらも何かもう言葉にすることすら悲しいという感じである。
…まず、本作の主人公である「遊作」は、自身がAIを作るための人体実験に使われたことから、その実行組織である「ハノイの騎士」を恨んでいるのだが、その壊滅が目前となった第1部クライマックスで唐突に「俺の復讐は終わった!」と宣言し、仕返しを取り止めてしまった。また、デュエルスタイルとしては、「サイバース」という新種族を使って、連続でリンク召喚を行うデッキを使用しているが、「モンスター1体を素材にして、リンク召喚を行うことができる」というルールを採用しているため、「モンスターAを召喚」→「Aを素材にリンクモンスターBを召喚」→「Bの効果でトークンCを召喚」→「BとCを素材にリンクモンスターDを召喚」→「墓地からモンスターEを特殊召喚」→「…」などというチンタラしたデュエルが日常茶飯事であり、長い上に何をやっているかさっぱり分からない。とまあこんな感じで、物語面でもデュエル面でも、魅力ゼロの主人公と言わざるを得ない。
――また、他のキャラクターとしては、いわゆる“メイン3人”に相当する人物として、「Go鬼塚」と「ブルーエンジェル」というキャラがいるが、どちらも使用カード自体は気の狂ったような強力さであり、現実世界では大会クラスでの入賞経験も多々あるようなデッキを用いているものの、何故かアニメではさっぱり強くない。また、人物面では、どちらも怪音波と表現するしかなく、「Go鬼塚」のほうは遊作に負けたことが悔しすぎたのか薬物中毒のような見た目と性格になっていき、「ブルーエンジェル」のほうはデュエルに勝ってもいないのに対戦相手に同情して「あなたを救ってあげる!」と上から目線で宣言したところ予想通り敗北、それを恥じてかイメチェンを繰り返し、何故か段々ブサイクになっていくという意味不明なキャラクターである。もはや、皆さまとしては説明されても理解不可能だと思うのだが、実際にアニメを見ていても分からないのだから仕方がないだろう。
そんなわけで。「ヴレインズ」は、恐らくちょうど放送期間の折返しを迎えた辺りであろうが、とにかくもう感想としては虚無であり、もはや私もなぜ視聴を続けているのか説明できない。では、真っ向から「嫌い!」と宣言して視聴を打ち切るかというと、そういう思い入れがあるわけでもなく、つまるところ遊戯王というもの自体に対する興味が希薄となっているのだ。「好きの反対は無関心」ということである。
――まあ、私はもう現実世界のほうの遊戯王カードから引退して久しく、「デュエルリンクス」もプレイしていないため、“遊戯王の客”ではないということなのかもしれない。しかしながら、そういった引退者の興味を繋げ留めたり、機会があれば購入者層に復帰させたりということも、アニメ遊戯王シリーズの大事な使命のはずだ。その意味では、「ヴレインズ」は間違いなく遊戯王シリーズ失格である。まあ、もう私としては「遊戯王はこの程度」と思っているので、好きにやってくれれば良い。「ヴレインズ」は、“つまらないほうの”いつもの遊戯王であり、「 」、評価にも値しない虚無である。
(2018年11月27日)
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