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管理人の日記
6年もった旧ガラケー、2年で壊れ行くスマホ陣…
先日の文章(【2016/7/23】)を書いた時点でこうなる気がしてたよ… |
悲報である。俺が、去年春から使っていたスマートフォン(携帯電話)の「Xperia Z3 Compact(docomo/SIMフリー版)」が壊れたのだ。というか、壊した。本日は、その経緯と、そこから垣間見えた「スマートフォン」という道具自体の限界について語ってみることにしよう。
…まず、事が起きたのは今週月曜日である。夜半、ふと目が覚めてた俺は、おもむろにトイレへと足を進めた。悲劇はそこで起こったのである。左手に持っていた携帯電話が、するりと滑り落ち、洋式トイレの水の中へと落下してしまったのである。寝ぼけていた俺は、バックライトの光がぐるぐるとウォータースライダーのように落ちていくのを見て、一瞬何が何だか分わからなかったが、すぐさま状況を理解し、慌てて水の中から拾い上げた。もっとも、この時点では正常に稼働をしていたし、そもそも俺はXperiaを「完全防水」だと聞いていたので、数秒程度の水没では何ら問題はないと思っていた。軽くウェットティッシュで拭き取って、その時はそれで終わりにしたのだ。
――が。その後、寝室に戻ると、スマートフォンの電源が付かないことに気付いたのである。焦って電源ボタンを長押ししてみたりしたが、もはや画面は何の反応も示さない。それどころか、本体が手に持っていられないほどの発熱をし、しかもジュワジュワと不穏な音が内部から聞こえるのである。さすがの俺もこれは16式自爆専用手榴弾になるのではないかというヤバさを強く感じ、体から遠い所に離して放置しておくことにした。そして朝、発熱自体は完全に冷めてはいたのだが、もはや充電ケーブルを繋いでも何の反応も示さない。それで、俺のXperiaは完全に終わりとなってしまったのである。
ということで。初の格安スマホとして色々と調べごとを行い、様々な思惑の元に導入されたXperiaは、僅か1年半で玉砕をしてしまったのだ。
…まったく。俺としては、確かにトイレに落としてしまったのは自分のせいなのであるが、「完全防水」を名乗るのだから、日常で起こりうる水没事案ぐらいには耐えてほしかったものである。それが、まさしく「日常で起こりうる水没事案」で粉砕されてしまったのだから、もはや俺としては絶句するしかなかったのだ。この程度で、「防水」を名乗る機械が壊れてしまうものなのか。「防水」とは、果たして何だったのか。
――ちなみに。その後の俺の生活における支障としては、携帯電話によるインターネットや通話機能が使えなくなったのはもちろんなのであるが、その他にも「音楽プレイヤー」が全く利用できなくなったり、携帯電話のアラーム機能を「目覚まし時計」として使っていたため決まった時間に起きることが極めて困難になったり、写真機能を「メモ帳」として用いていたために電車やバスの時刻表が分からなくなってしまったり、その他にも「電子会員証」関連のサービスが全て不省になってしまったりした。俺の生活は、こんな少し水没させただけで壊れてしまうような機械に、こんなにも依存をしていたのである。その脆さたるや、もはや“薄氷”どころではない、水面そのものだ。そんなことは百も承知だったのに、「自分のだけはきっと壊れない」という根拠のない妄信のもと生活をしていたのだ。こうなることは、きっと必然だったのである。
というわけで。今回の件は、俺の「スマートフォン」という機器に対する信頼を大幅に失落させる結果になった。特に、「ソニー製品」というブランドを信じて購入した「Xperia」への失望は凄まじいものである。俺は、「プレイステーション」を始めとして、「VAIO」「BRAVIA」など、ソニーの製品を数多く愛用していたため、このソニーが発売するスマートフォンである「Xperia」も好きになれるものだと信じていた。だが、それは先日も書いた通り、機能的にも特に満足できるものではなかったし、そこにきて今回の故障事案である。俺の本格的ソニー信者への道は、ここで途絶してしまったのだ。もっとも、俺は良いものは評価するし、そうでないものにはそれ相応の扱いとなるから、これはある意味で当然の結果なのかもしれない。
…ちなみに、俺の携帯電話の後継品であるが、さすがにこれで電話機自体を持たないというのは冒険的すぎるため、現段階ではiPhone5〜5S程度のSIMフリー中古本体を検討している。これには3つの理由があって、「@そもそも個人的にAndroidよりもiPhoneのほうが使いやすいと思うこと」「ASIMフリー版iPhoneは最近になってやっと一般化してきたこと」「B値段の極めて高いiPhone6シリーズに対して5シリーズはバランスが取れていること」などが挙げられる。俺が、2013年の初就職時に購入したiPhone5は、確かに2年できっかり壊れるというAp○leタイマーを遺憾なく発揮してくれたし、S○ftbank社の“基本無料”(笑)に代表される搾取体制には酷くウンザリさせられたものであったが、その性能自体は満足の行くものであった。だからこそ、俺は今期において、中古SIMフリー版のiPhoneに復帰をしようと考えているのである。
――まったく。世の中では、「携帯電話が全ての機器を過去にする」といった感じで、スマートフォンがあらゆる道具を代用するかのように喧伝されてきた時期があった。だが、これは明らかな誤りで、俺は今回の件で、こんな少し水中に落としただけで壊れてしまうような機器一つに生活を預けてしまうことがどれだけ危険かということを強く認識したのである。やれ、未だに旧態依然な「音楽プレイヤー」や「目覚まし時計」などが残されているのには、ちゃんとした理由があったのだ。一つの優れたものが全てを支配するなどとんでもない。世の中は、多様性があるからこそ面白いのである。
(2016年7月30日)
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