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管理人の日記
「支持政党は?」「支持政党なしです」「無党派なの?」「支持なし支持です」「は?」「は?」
(アタン) |
今週日曜日には、いよいよ3年振りの参議院選挙が行われる。方式は、計242議席のうち半分の121が改選され、内訳は「各県ごとのブロック:73」「全国比例代表:48」の割り当てとなっている。県のブロックに関しては、1人のみが選出される“小選挙区制”のほか、2人以上が当選する“中選挙区制”が採用されている都道府県があるため、お住まいの地方の状況をよく確認しておいてほしい。一方の比例代表に関しては、全国ブロックのみである。「いやこれくらい常識だろ」と思われるかもしれないけど、あまりにも選挙に興味が無さすぎてさあ…。
…さて、参議院に関しては、当選議員の任期は6年であり、解散が無いため、今回当選した議員は2022年まで国会に居直ることになる。また山○太郎みたいなマジ○チを当選させてしまったり、はたまた「本当に離脱するとは思わなかった。選挙をやり直したい」と発言するなどという帝国的恥さらしを世界に呈してしまっては困るため、皆さまに関してはよく考えて投票されるようお願いしたい。
――やれ、選挙権とは、我々が政府に対抗するために与えられた、1発限りの弾丸である。それは、この世界の歴史を鑑みてみれば、決して無償で提供されてきたような権利ではない。だからこそ我々は、この国のどこに本当の敵が居るかを見つけ出し、適格な射撃を行わなければならないのである。確かに、たった1発では、戦闘の大勢を変えるようなことはできないかもしれない。だからと言って、敵を見つけて撃たない奴が、どこに居るというのだろうか。戦う意思がない者は、奴隷にされても文句は言えない。だからこそ俺は、男らしく自分の会社の給料を上げてくれるところに入れたよ!
と。まあ、真面目な話(?)はこれくらいにしておいて、今回のポイントは、なんと「支持政党なし」という政党が登場してしまったことである。どういう…ことだ…??
…というのも。どうもこの「支持政党なし」には政策が一切存在せず、全ての法案ごとにインターネットでユーザー投票を行い、その賛否の割合に応じて議員が票を投じるのだという。いわゆる、「@国民が議員に投票し」「A議員が法案に投票する」という“間接民主制”への挑戦ともみられるような面白い試みであるが、恐らく面白いだけに終わることだろう。
――まったく。それについては、国民の大多数が「『支持政党なし』と書かれた票を自党のものにしたいだけ」という認識を持っているだろうし、たぶんその狙いは多分にあるのだと思われる。そもそも、責任ある政治のプロを選ぶための選挙なのに、「責任は皆さまにあります!」というのは、ただ単に逃げているだけにも思えてしまうのだ。さらに言うのであれば、この党が何らかの不正をしたところで、それを監査する組織が一切存在しないため、当選後は好き勝手にやられてしまう可能性もある。惜しかったな。せめて「支持聖党なし」にしておけば、FF13ファンの注目を集めるくらいはできたのだろうが…。
さて、そんなわけであるが、未だに投票に足が進まないという若い方も多いであろう。そこで、俺はこう考えてほしいのだ。これは、国の未来をテーマとしたお祭りなのであると。
…というのも。隣国アメリカでは、ご存じの通り大統領選挙を巡って、1年以上も前から討論が繰り返されている。その、アメリカらしいド派手な演出は、まさしく一種のショーを見ているかのようだ。選挙に関する考え方など、これで良いのである。日本人は「他の人はみな飛び込みましたよ」で知られるように、全体主義的なところがあり、他と違うことを極端に嫌う傾向がある。だが、それでは少数意見の反映など行われるわけがないし、そういう旧態依然の堅苦しいところこそが、10代〜20代の若者たちから政治が敬遠されている最大の理由なのである。選挙など、ぶっちゃけノリで行けば良いのだ。それはもちろん、しっかり考えて投票した人からは有り得ないところもあるだろうが、だからと言って投票をしていない者から非難されるいわれは絶対に無いのである。
――というわけで。俺の願いとしては、「皆が自由に聖治について議論をし、自分の支持する聖党に投票できる社会」というものである。それはもちろん、社会システムとしてはとっくの昔に構築されているのだが、残念ながら我々自身の心がそこまで成熟していない。特に、今回からはいわゆる“18歳選挙”が始まることになる。その昔、西洋の偉い人は「老人を見ればその国の文化の状況が分かる」と言い放ったらしいが、俺の意見は真逆である。いま現在のこの国においては、「若者(新参者)を見れば文化の状況が分かる」のである。そう考えれば、決してこの国の選挙に関する状況は良いとは言えない。とりあえずまあ、この機会にノリで投票してみるところから始めてみようではないか。自分のことしか考えない。それで、大いに結構である。
(2016年7月4日)
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