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管理人の日記 - 2015年12月の記事 / やり込みinFF

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意外と何とかなったりする…??


 というわけで、2015年も終わりになってしまいましたね!!
 …今年印象的だったことと言えば、まあとにかくゲームが面白かったことです。まず、昨年末から始まったFF13シリーズのやり込み企画は、「年内」としていた予定こそ大きく狂ったものの、その内容は非常に満足の行くものでした。まあ、来年3月までに全て終わらせるのはハッキリ言って無理なのですが、まだまだ発見できることも多いと思うので、時間が許す限り頑張ってみたいと思います。
 ――また、その他のPS4・PSvitaでの新作も、とても良いものを遊ぶことができました。個人的なゲーム大賞は、PS4部門はもちろん【メタルギアソリッドV:ザ・ファントムペイン】、PSvita部門はジャンルがばらばらだったので【デジモンストーリー サイバースルゥース】【ゴッドイーター2 レイジバースト】【ネットハイ】(リンクはそれぞれ感想記事)の3作です。PS4が新たに我が家へとやってきたことを始めとし、PC・テレビなどゲーム周りの環境を一変できた1年でもありました。来年はいよいよPS4/「ファイナルファンタジー15」ということで、今から準備を万全にしていきたいと思います。

 とまあそんな感じで。つまるところは趣味にひたすら没頭できたというわけで、その点はかなり良かった1年だったのですが、来年はネックである転職が来てしまいます【2015/9/1】。とはいえこれは、誰もが乗り越えなければならない試練が、俺の場合は少し遅めに来たというだけです。言うまでも無く、ゲームやサイト更新をやる時間は激減してしまうわけですが、それも覚悟の上なのです。
 ――そんなこんなで。15周年を越え、謎の安定感が出てきた「やり込みinFF」ですが、もちろん来年以降も更新を続けていこうと思います。最近では、自分が書いた文章に対して何らかのフィードバックが帰ってくることが多く、そういった初歩的なことが意外と嬉しかったりするのです。そんなわけで、今年はお世話になりました、来年もつる先生の次回作にご期待ください!!!\(^o^)/

(2015年12月31日)

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奇ゲーと見せかけて凄く王道なところが魅力です


 0泊3日のVitaゲーム紹介企画も今回がラストである。第3弾は、唐突に現れた新規タイトル:「ネットハイ」についてレビューしてみることにしよう。
 …この作品は、今年秋辺りから「リア充を爆発炎上させるゲーム(?)として、主にネット上の広告などで目にしたタイトルであった。その内容は、お馴染み「逆転裁判」「ダンガンロンパ」のような推理アドベンチャーであり、その題材として「ネットに蔓延するリア充たちの嘘を暴く」というものを取り扱っている。インターネット上の様々な媒体を通して情報を集め、怒りの炎でリア充たちを爆破するのだ。
 ――さて。こう書くと、(;・∀・)「常日頃から『リア充タヒね!』などと言っている管理人にお似合いなのでは?」と思う方々も多いかも知れない(いや、むしろ最近は無関心に近くなってきて何も言ってないんだけど…)。が、実際には真逆であり、俺はこのタイトルを当初から敬遠していた。理由は簡単、自分から「痛快」を名乗っている作品が本当に痛快だったためしがないからである。こういう「自称痛快」は、だいたい他人を罵倒して自分が気持ち良くなっているだけの「不快」でしかない。それに俺は、ユーザーの信頼をないがしろにして一発ネタで盛り上がれば良いというマーケティングが大嫌いである。だから、この「ネットハイ」という作品に関しても、それこそ「炎上」狙いのゲームとして、全くプレイしようとは思っていなかったのだ。

 ところがどっこい。俺は、せっかく名前を知っているのだから体験版くらい落としてやろうとダウンロードを行い、暇潰し程度にプレイしようかなと遊んでみた。するとどうか、上記の評価は一変したのだ。「ネットハイ」は、題材が風変わりなだけの、綺麗にまとめられた王道推理ゲーだったのである。
 …どういう意味かと言うと、まずグラフィック・サウンドなどの演出面は、PSvitaの性能を活かして高水準にまとめられている。「推理ゲーでグラフィック・サウンドが重要なのか?」と思う人も居るかもしれないが、ここが駄目だとそれだけでやる気が無くなってしまうので、ゲーム性を決める極めて重要なポイントである。特に俺は、Vitaで2Dベースのゲームをプレイするのは初めてだったため(※「ダンガンロンパ1・2 リロード」はPSP版の移植)、そのあまりの美しさに改めて驚愕してしまったものだ。その他、各種操作性やおまけモードなどのシステム面も、新規作とは思えないほどに完成度が高くなっている。
 ――また、推理ゲーで最も重要となる「話の内容」であるが、本作のテーマは「リア充の嘘を暴いて炎上させる」というものであり、当初は「調子に乗っている人間の揚げ足取りをして引きずり下ろし嘲笑する」といった、現実世界の「炎上」のような不愉快そのものの内容を予想していた。しかしながらそれは本作のストーリーとは全く異なる。本作のライバルキャラクターである「リア充」は、みな何らかの理由で心に傷を抱えており、「リア充」という華々しい肩書きとは裏腹に、虚勢を張りながら生きている。そして、そういったリア充たちの「嘘」を暴き、「もっと自分の本当の姿で生きていっても良いのではないか」と諭すのが、本作の目的なのだ。そういうわけで、本作には事件解決後に嫌な雰囲気になるようなエピソードは何一つとして存在せず、むしろ少年漫画を読み終えた後のような清々しい気持ちでいっぱいになるのだ。「リア充爆発」「炎上」「痛快」などという言葉から受ける印象とは正反対の、まさに王道と呼ぶべき展開なのである。

この漫画っぽいキャラデザも好き


 ではここからは、もう少し具体的にゲーム内容に踏み入っていくことにしよう。
 …最初に、この手のゲームで重要となるキャラクターであるが、まず主人公の「俺氏」年齢=彼女無し歴の21歳フリーターという典型的非リア充(?)であり、ひょんなことからリア充たちを相手に戦いを挑んでいくことになるのだが、その行動理念は「大切な人を守るために戦う」という熱血漢そのものであり、主人公として相応しいキャラクターとなっている。これ絶対非リア充じゃないだろ?とか言ってはいけない。また、本作のヒロインと言える「シル」は、主人公をサポートする人工知能として登場するのだが、人間たちの世界に対して興味をいだいており、様々な行動によって物語を動かしていく。そしてかわいい。このメイン2人の軽妙な掛け合いは、まさしく全盛期の「逆転裁判」を彷彿とさせるものであり、声優さんたちの熱演も相まって、物語の親しみやすさを大きく上げてくれている。そして、この2人が戦いを通してどのように成長していくかということも、このゲームの大きなテーマの一つなのだ。
 ――続いて、本作で敵として登場する「リア充」たちは、どれも非常に個性的な人物であり、様々な主義主張を元に主人公へと立ち向かってくるのであるが、俺のお気に入りは1章・2章で登場する「Mr.エリート」「hime」である。この2人は、序盤で登場するということも相まって、撃破後には味方側のキャラクターとして主人公に多く協力してくれるようになる。倒した相手が味方になって再登場するという、これまた少年漫画の王道なのだ。こういった点も、またこの物語の面白さを深めてくれていると言えるのである。

 では。ここまで、この「ネットハイ」というゲームについて「王道」という形容を数多く用いてきたのだが、では「炎上」「爆発」などの言葉に代表される“ケレン味”が薄いかというと、全くそんなことは無い。むしろ、ピリリと辛いスパイスとして、物語全体に行き渡っているのである。
 …例えば主人公は、ことあるごとにオタク趣味で盛り上がって「デュフフフ…」と奇声を漏らすが、その度に必ず女性陣から「キモい」と突っ込まれている。このボケ→ツッコミの流れは、もはや一種の様式美とでも言うべきだ。また、主人公は21年の人生で多くの黒歴史を作り出しており、その頭を抱えるような内容には思わず親近感を抱いてしまう。そして、ツイッター・動画サイト・レビューサイト・ボーカロイドなど実在するネット文化をモチーフとした物語展開は、これまでの推理ゲーには無かったものであり、懐かしさと新鮮さを同時に感じることができる。
 ――そしてもちろん、理解し尽くせないほど大量のネットスラングが用いられていることも特徴の一つだ。やれ、この手の家庭用ゲームに“ネットスラング”と言うと、制作者の自己満足や受け狙いのための悪手と捉えられることが多いが、本作ではネット世界を舞台にしているということもあり、少なくとも俺は不愉快に感じるようなことは無かった。もちろん、一番のお気に入りは3章の例のアレである。もはや笑うしかない…w

だんだん罵られるのが気持ち良くなってくるんだよなあ…


 というわけで。「ネットハイ」は、“ネット世界での炎上”と言った目を背けたくなるようなものをテーマとしていると見せかけて、その実は親しみやすい王道の推理アドベンチャーであった。PSvitaの性能を活かしたグラフィック・演出・サウンドを皮切りに、漫画のような分かりやすいキャラクターデザイン、“自称痛快”ではない清々しいエピソードの数々、魅力的な登場人物たちの掛け合い、そして思わぬ方向へ発展していくメインシナリオなど、本作の魅力となる要素は数多い。「逆転裁判」「ダンガンロンパ」などの推理ゲームが好きな人ならば、プレイしてもまず損をすることは無いであろう。
 …ちなみに、問題点と言えば、この手のゲームの宿命として「1回クリアしたら終わり」となってしまうことであるが、それでもプレイ時間は20時間程度と、推理ゲーとしては標準的なものである。また、「推理ゲームとしては簡単すぎる」という点もあり、「突っ込みを入れる場所が赤字で示されている(アップデートを適用しない場合)」「証言のたびにわざわざ証拠品が3個前後に絞られる」「サポートキャラがヒントまで与えてくれる」など、ハッキリ言ってゲーム性が皆無に近いレベルである。しかしながら、この手のゲームのキモは「話を読むこと」であるため、そこまで大きな問題とは言えない。せいぜい、最後2人のリア充が物語上の位置付けとは違って弱すぎることが残念というくらいだろうか。まあスク水とか無線機彼みたいのが無くて良かったです。

 そんなわけで。唐突に現れたこの「ネットハイ」は、俺の中で瞬く間に指折りの年間お気に入りタイトルの座にまで上り詰めてしまった。そのため、ネットを愛する当サイト読者の方々にもお勧めしたいのだが、残念ながら一般的な知名度は低く、新品・中古ともにパッケージ版の入手は困難である。そのため、興味を持った方にはダウンロード版の購入も検討していただきたい。その場合、ゲーム冒頭の1章をほぼ全て遊べる体験版が配信されているので、まずはそちらをダウンロードしていただけると良いだろう。やはり、ネット世界が舞台ということでどうしても好みの分かれる内容なのであるが、もし1章が楽しめたのであれば、その後の物語も間違いなく熱中して進めていけるはずである。
 ――ちなみに。俺に関してはと言うと、先週辺りに1週目をクリアしたのだが、( ^o^)「まだまだこの世界に浸りたい!」という気持ちを抑えることができず、この手のテキストアドベンチャーとしては初めて、クリア直後に2週目をプレイするという行為に至ってしまった。うむ、わざと間違えた回答を選ぶと味のある反論が帰ってくるし、1週目は聞かなかったボイスを余すことなく味わっていくのも良い。そんな「ネットハイ」、皆さまも是非どうぞ。

(2015年12月31日)

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そうそう、この緊張感が狩りゲーなんだよ!


 3日連続Vitaゲーム紹介企画の第2弾は、「ゴッドイーター2 レイジバースト」である。このゲームは、ご存じの通りPSP・Vitaの定番タイトルとして親しまれている狩猟アクション:「ゴッドイーター」シリーズの作品であり、『レイジバースト』は『2』のいわゆる“完全版”に当たる。収録されているのは、『2』の全内容とそのエンディング後を描く追加シナリオ、そして新モンスターに新システムである。うん、この内容だと「完全版」というよりは「続編」に近いと思うんだけど、狩りゲーのこの手の商法は正直よく分からんなあ…。
 ――さて。俺は「ゴッドイーター」シリーズについては、PSPの『バースト』(『1』の完全版)時代から遊んできており、2013年に発売された『2』も真っ先にプレイした。だが、それが俺にとって敵とマップが新しくなっただけの凡庸な続編という評価に終わり、メインシナリオをクリアしてそれでやめにしてしまっていた。しかしながら、今回『レイジバースト』を購入したのは、『1』『バースト』のリメイク作品である『リザレクション』というものが新たに出ると聞いて、再びシリーズに興味を持つに至ったからである。過去作のリメイクより、まずは新作をプレイするべきであろう。

 そんなわけで。本作『レイジバースト』を遊んだ俺の感想としては、「ここまでのゴッドイーターシリーズの集大成と呼べる作品」というものである。
 …まず、本作には『2』のミッション・シナリオ・無料有料DLCを含む全内容が収録されており、そもそも『2』自体が、『1』『バースト』から世界観の都合上収録できないものを除いて多くを引き継いでいることから、その完全版である『レイジバースト』はここまでのシリーズ4作の大半が詰まっていると言って良い。メインシナリオも、『2』編の30時間+『レイジバースト』編の30時間と、追加部分だけで1作ぶんの量が存在する。“2”のしかも完全版とあって初心者は敬遠するかもしれないが、シリーズで1作だけ買うのなら『レイジバースト』が一番のオススメと断言して良いだろう。
 ――続いて、今作で新たに加わった要素について述べていこう。まず、本作で最も良かったのが、グラフィック・サウンドという分かりやすい部分が大幅に進化したことである。というのも、前作『2』のハードはVita/PSPであるが、PSPベースで開発がスタートしたということもあり、Vitaとしてはそこまでクオリティが高いと言えるものではなかった。ところが、今作『レイジバースト』ではハードがVita/PS4となったため、クオリティが大きく上がっているのである。まずグラフィックに関しては、半分以上のマップが前作の使い回しという悲惨な状況だった『2』に比べて非常に多くの場所が用意されており、マンネリ感が大きく軽減されている。またサウンドに関しても名曲が多く、新モンスター:クロムガウェインのテーマである「賭したもの」や、(ラスボス名)がコミケに行く時のテーマ”などと呼ばれている「Repulsa」などは個人的にかなりのお気に入りである。そして、敵へのダメージ数値が表示されるようになったのも大きく、剣と銃を自由に使い分けられる本作において、手間の掛かる銃形態を使用する意欲を大いに高めてくれた。その他、ハイスピードで爽快なアクション部分はこれまで通りであり、追加シナリオやモンスターのクオリティも満足の行くものだったように思う。

 というわけで。大きな穴は無いように思える『レイジバースト』なのであるが、実は極めて重大な問題点が存在する。難易度が低すぎることだ。
 …というのも、『レイジバースト』編のシナリオは『2』のクリア後にプレイするものであるため、最初から難しめのバランスに調整されているのだが、難易度13辺りを境にプレイヤー側の戦力が大爆発してしまい、ほとんどの敵が1〜2分程度で倒せるようになってしまうのである。そのあまりのヌルさを物語るエピソードを一つ紹介しよう。本作では、「サバイバルミッション」という途中で回復アイテムの補給が利かない連続討伐が数多く採用されている。そのため当初の俺は、回復アイテムを節約したり、「消費アイテム入手」のスキルを発動させたりと工夫して立ち回っていた。ところが、ゲーム後半では、「バースト時間30%延長」「バースト中近接攻撃体力吸収」などの極めて強力なスキルを容易に発動させられるようになり、適当にボタンを連打しているだけで大抵の場面で回復量が被ダメージを上回るようになってしまった。「補給が利かない」ということがウリのサバイバルミッションなのに、クリア時に回復アイテムが1個も減っていないというのもザラである。その他にも、「ブラッドレイジ」など、プレイヤー側が有利になるシステムがあまりにも充実しすぎている。もはやここまで来るとゲーム性に影響を与えるレベルであり、シナリオ終盤のプレイ意欲に大きな影響を与えていた。もう「狩猟」と呼ぶより「無双」という感のほうが強いくらいである。ただでさえマンネリと言われることの多いゲームなのに、ここまで簡単になってしまうとねえ…。
 ――他にも。本作の装備強化システムに「スキルインストール」というものがあり、ミッションクリア後に獲得できる「遺された神機」というものを用いて4つまで自由にスキルを付けられるというものなのであるが、その操作性がどうしてこんなことになったのかサッパリ分からないくらいに劣悪なのである。付けられるスキルは剣・銃・盾の枠を合計して12個なのであるが、これらを一覧で管理できる画面が無く、しかも「超越者:体力Lv.10/ふんばりLv.10/バースト時間Lv.10」のように1枠で複数のスキルが発動するものの存在が混乱に拍車を掛けている。そして、Lv.10を超えたスキルは無駄になってしまうため、結果としてキャラを強化するためには何度も何度もメニュー画面を移動しながら検討を繰り返さなければならない。界隈では表計算ソフトの使用が推奨されているほど悲惨なUIであり、「キャラクター強化」というゲームプレイのキモが非常にウンザリするものになってしまっていた。やれ、複雑になりすぎたシステムから不用なものを淘汰することも立派な“進化”であると思うのだが、世界観の都合上それができなかったのだろうか。
 その他の点としては、エンディングにおける例のアレのことが存在する。まあ個人的には、絶対にあってはならないというほどでは無いものの、やはり無いほうが物語全体が引き締まっていたように思うのだ。やれ、FF13みたいな終わり方をした『2』からは一転、今回はFF7みたいな格好いいシーンがラスト付近に存在するのだが、即座にそれが茶番化される展開にはさすがに笑うしか無かった。恐らく、完全なハッピーエンドで終わらせたかったという面があったのだろうけれど、さすがにちょっとアレはやりすぎだよねえ…。

 しかしながら、それらの難点を考慮に入れたとしても、本作『レイジバースト』が前作から大きくパワーアップした大作であることは疑いようも無い。不満点も致命的なほどでは無いため、PSvitaで爽快な狩猟アクションを楽しみたい人にとっては最もオススメできる作品であると言えるのだ。
 …そして。ネックとなっていた難易度面も、最近ではソロプレイを行うという面で解決してきている。本作では、オフラインでもCPUの操るキャラクターを3人まで連れて行くことができ、クリアを目指すのなら4人で挑まない手は無いのであるが、そこをあえて1人で挑むのである。そうして戦ってみた本作のメインモンスター:「クロムガウェイン」は、最初は素早い動きに翻弄されて手も足も出なかったが、何度も戦っていくうちに敵の太刀筋が見えてくるようになり、どんどん戦うのが面白くなってきた。4人だとゴリ押しになりがちなバトルも、1人だと「相手の攻撃を回避した隙に何回攻撃するか」などという戦略性が生まれてくるのである。そんなわけで、最近では少し時間があればVitaを起動して、クロムガウェイン戦を楽しむようになってしまった。もちろんそのままだとヌルすぎるため、難易度設定で敵の攻撃力を上げることも忘れない。やれ、この手のゲームにおいて、ストーリー進行や回収素材などのためでなく、純粋に敵と戦うことを目的としてゲームをプレイするのは、2010年の「モンスターハンターポータブル3rd」以来5年ぶりである。ひょっとしたら、このソロのバランスこそが、制作者が本当に味わってもらいたかったものなのかもしれない。
 ――というわけで。少し楽しみ方は変わってしまったものの、この「ゴッドイーター2 レイジバースト」は、名実共にシリーズの集大成と言える作品であり、皆さまにもお勧めできるタイトルであると言える。俺も、発売日からかなり遅れてプレイを始め、一時期は積んでいたようなこともあったのだが、最終的にはプレイできて良かったように思うのだ。うーん、どうしよう、『リザレクション』も買っちゃおうかなあ…。

(2015年12月31日)

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今後はサイバースルゥース新参がやたら増えそう


 今年2015年は出張がやたらと多かった(特に後半)ということで、携帯ゲーム機であるPSvitaのお世話になることが多い一年でした。というわけで今回は、「今年プレイした作品の中から面白かったタイトル」というものを3日連続で合計3作紹介してみたいと思います。うん、ホントは1作に絞りたかったのだけれども、ジャンルが違いすぎて優劣を付けられなかったので…。
 …そんなこんなの1番目は、育成RPGの「デジモンストーリー サイバースルゥース」である。これは、バンダイナムコから今年3月に発売された「デジモン」シリーズのゲーム最新作である。デジモンシリーズのゲーム作品には、育成面にシフトした「ワールド」と、RPG要素を強化した「ストーリー」が存在する。そして、この「サイバースルゥース」は後者であり、「ストーリー」シリーズとしては4年振り・5作目に当たるという。
 ――ちなみに。「デジモン」と言えば、初期は「たまごっち」のような玩具から始まり、その後はアニメ・ゲームなどへのメディアミックスが進んでいったことは皆さまご存じだろうが、俺個人に関して言えば「名前は知っている」くらいの認識であり、これまでその作品群に特に親しんだことは無かった。そのため、今回はシリーズファンとしての立場ではなく、あくまで“単体のゲーム作品”としての観点から評価してみることにしよう。

 さて、そんな「デジモンストーリー サイバースルゥース」の感想と言うと、「非常に完成度の高い、Vitaの新たな定番RPG」というものである。
 …まず、本作は「電脳探偵(“サイバー・スルゥース”)として様々な事件を解決していくという、いわゆるクエスト性のゲームデザインになっている。この基本部分の出来がまず良いのである。世界観は架空の東京と「EDEN」と呼ばれる電脳空間の2つを舞台とし、主役であるデジモンは電脳世界に出没するウイルスプログラム、という設定で出現している。そしてそのメインシナリオは、様々な人物・デジモンたちの思惑で二転三転していき、最終的に世界を巻き込んだ戦いへと発展していく…という王道的なものであるが、それだけに安定して楽しめるRPGになっている。ムービーやボイスが多く取り入れられた演出も見応えがあり、最後まで飽きずにシナリオを追っていくことができるだろう。ボリュームも、ストーリーをクリアするだけで30時間以上と十分だ。
 ――また、世界観以外のゲームシステム面も完成度が高いと言って良い。まず、バトル面はFF10のような行動によって順番が変化するターン制を採用しており、「ウイルス」「ワクチン」「データー」という3すくみのタイプが存在するバトルシステムは、シンプルながらやり応えが高い。また、登場する200体以上のデジモン全てに専用技と固有の演出が付けられているという面も大きく、グラフィック面でも楽しませてくれる。また、デジモンは進化・退化を繰り返すことでより強力な個体へと成長していくのだが、その途中でタイプが変わることもあるため、そのつど新しくメンバーを考え直す必要が出てくる。特に、中盤以降は一撃で味方を壊滅させるような攻撃能力を持つボス敵が多数登場するため、パーティを工夫する重要性は非常に高い。こういった面も、「育成RPG」ならではというものであろう。
 その他の点としては、まずグラフィック・サウンドなどの点は、PSvitaの性能を引き出して高品質にまとまっている。特にBGMは「ダンガンロンパ」シリーズの人が作曲を行っており、本作のサイバーな世界観を盛り上げるのに大きく貢献してくれていると言える。また、クエスト制ということでサブシナリオも充実しており、ラスボスよりも強い敵も数多く用意されているため、やり込み要素も十分である。また、一度クリアしたダンジョンに条件付きで再進入できるシステムも存在し、アイテム・モンスターの取りこぼしが無いようにも工夫がされている。…とまあ、軽く挙げてみてもこんな感じであり、本作が微に入り細に入りこだわって作られたRPG作品であると言うことは今さら言うまでも無いというものである。

 というわけで。本作「デジモンストーリー サイバースルゥース」は、「デジモン」というキャラクター物の作品ながら、単体のRPG作品としての完成度も高く、「PSvitaでRPGをプレイしたい」という人に最もお勧めできる作品の一つと言えるだろう。やれ、Vitaの定番RPGとしては「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」が有名であるが、こちらもそれに匹敵するか、それ以上に楽しめる可能性を秘めた作品なのだ。
 …ちなみに、不満だった部分としては、「序盤がバトル・物語ともにぬるすぎる」「オートセーブやイベントスキップが無く、全滅するとセーブポイントからやり直しなのは2015年としては不親切」などの点もあるが、どちらもゲームのメイン部分に影響を与えるほどではなく、その他の要素の出来が良いからこそ際立ってしまったに過ぎない。まあ、やり込んでいくとゲームバランスなどの荒も見えてくるが、プレイ前から気にするほどでもないだろう。
 ――そんなこんなで。「デジモンストーリー サイバースルゥース」は、PSvitaの新たな定番RPGと言える作品であり、VitaでRPGを遊びたい場合に真っ先に手にとってにみるべき作品だと言えよう。やれ、発売当初はそのあまりの高評価により新品・中古とも入手が困難だったが、最近では供給が安定してきており、中古屋のランキングコーナーなどで気軽に目にすることができる。値段は決して安くないが、それも本作の高評価を示す要素の一つと言って良い。というわけで、今後は本作をきっかけとして、新たに「デジモン」シリーズのファンになるという人も増えてくるはずだ。もちろん俺もその一人である。うむ、来年発売の「ネクストオーダー」にも期待しておりますぞ。

(2015年12月31日)

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ごめんさすがにこれは笑うw


 明日からまた2週間の出張ですよ〜…(;ーー)
 と、落ち着いて振り返ってみると、11月も出張で2週間削られましたし、そう言えば10月も、言われてみると9月も8月も7月も…。
 ――というわけで、ゲーマーには厳しい日々が続いておりますが、とりあえず年末年始は勝負に出るつもりで居ますので、気長にお待ちいただけると幸いです。FF13-2に関しては、とりあえずヨミ様はしばらく挑んでみましたが運ゲー臭が強すぎるため、出張が終わったら他の2体に取り組んでみたいと思います。でもどちらも多分かなり苦しい。あとヴァル様GETおめでとうございます&ありがとうございます! このまま他の強敵もしばいていただきたいところですが…w

(2015年12月31日)

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本当に来るとは思わなかった…


 朗報である。ついに、あの「エースコンバット7」がPS4で登場することが発表されたのだ。
 …ご存じ、「エースコンバット」とは、バンダイナムコ(旧:ナムコ)から発売されていフライトシューティングのシリーズであり、遊びやすさと爽快感を重視した操作性、そして大作RPGにも匹敵する壮大なシナリオやBGMなどから、PS1・PS2時代にヒットしたタイトルである。「フライトシミュレーターではない、戦闘機を用いたシューティング」の金字塔と言える作品であり、日本だけでなく世界中にファンが存在している。
 ――ところがどっこい。皆さまご存じの通り、この「エースコンバット」シリーズは、その人気の絶頂期に突如として本編である『6』がXbox独占で発売されることが決定され、以降シリーズは迷走に次ぐ迷走を続けてしまった。現在の最新作は、何故かアイテム課金ゲームとなってしまった「インフィニティ」、それを除けば2011年の「アサルト・ホライゾン」という外伝的なものもあるが、そのどちらも以前までのように評価されているとは言い難い。かくいう俺自身も、そういったゴタゴタに翻弄されて嫌気が差し、もはやシリーズに対する興味を完全に失ってしまっていた。その辺りの詳しい経緯は、以前に書いた「『エースコンバット』の思い出」【2013/1/24】という記事にまとめているので、そちらをご覧いただきたい。

 しかし。日本時間の本日早朝にアメリカで行われたPS系のイベントにて、ついに正統続編である『エースコンバット7』が発表されたのである。もちろん、対応ハードはPS4。あの『ZERO』から数えると、実に10年振りのナンバリング続編となるのだ。
 …やれ。この情報、実は「インフィニティ」のアップデートのゴタゴタか何かで数日前からリークされていたのであるが、その時は誰もが半信半疑であり、(;・∀・)「まあ来たら面白いよね」くらいの扱いであった。とはいえ、PS4が海外を中心に空前絶後の大ブームを巻き起こしており、数多くの名作タイトルが復活をしていることから、「今なら来てもおかしくない」と信じる人もいた。かくいう俺は後者である。確かに一度は見放してしまったタイトルであるが、本当に求められる続編が求められるハードで発売するのなら、是非ともまた遊んでみたいと思っていたのだ。
 ――そんなわけで。この10年振りの正統続編の発表に、俺を含む多くのシリーズファンは驚喜した。公開されたのは、断片的な情報が含まれた映像のみ【Youtube】であるが、既に現段階でグラフィックは過去作のムービー並の美しさであり、BGMから『4』『5』の世界観を汲んだ作品になるということも推察できる。また、PS4での発売ということで、「PlayStation VR」というゴーグル型のVR(Virtual Reality=仮想現実)システムにも対応しており、それを使用することで360度の3D空間で新しいゲーム体験を行うことができる。なお、このVRシステムはPS4とは別売りであるが、「エースコンバット7」はVR専用ではなく“VR対応”であり、今まで通りのプレイも可能なため、その点はご安心いただきたい。まあ俺はもちろんVRも買いますが。

 そんなこんなで。またしてもPS4に、ゲーマーの心をくすぐる新作が登場してくれた。もう何度も言っている気がするが、PS4が世界的なヒットを巻き起こしたことで、大きくゲーム業界は盛り上がっているのである。あの、懐かしいPS2時代が、やっと戻ってきてくれたのだ。
 …やれ。この「エースコンバット」シリーズに関しても、その迷走に至った理由は見え透いているのだが、あえてそれを今から非難することは避けよう。しかし、そういった暗黒時代もついに終わりを告げ、やっとゲーマーのためのゲーム業界が戻ってきてくれたのである。今回の「エースコンバット」の件は、それを象徴するエピソードの一つであり、同じようにPS4で復活を遂げたタイトルは数多く存在するのだ。
 ――というわけで。俺のPS4には既に遊びきれないほどの予定が存在するのだが、この「エースコンバット7」に関しても購入確定であることは言うまでも無く、またしても俺は嬉しい悲鳴を上げることになった。最高の性能・機能を持ったハードで、質・量ともに十分なゲームを安定して遊ぶことができる。こんな素晴らしいゲーム業界は始めてだ。ゲームが好きで、本当に良かった。

(2015年12月31日)

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