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管理人の日記
「譜面」というものがいかに音ゲーにとって重要か、実によく分かる作品でした…。
世間では、DDRシリーズの最新作である「DanceDanceRevolution」が稼働し始めているという。サブタイトルが無いのは、この作品から“オンラインアップデート”を主としていくからだそうだ。
・・・というわけで、本日は新作稼働前の恒例として、俺が1年半プレイした『DDR X3』というものを振り返ってみることにしよう。なお、俺の前作『X2』の評価は極めて良いもの(【2011/11/17】)であり、その流れで『X3』にも非常に大きな期待を寄せていたということは、大前提として押さえておいていただきたい。もっとも、これは多くのDDRプレイヤーの皆さまに共感してもらえることであろうが・・・。
では、俺の『DDR X3』に対する評価を述べてみよう。それは「最初は酷かったが、最終的にはそれなりに楽しめる作品だった」というものである。ほんともう、去年の夏くらいまでは本気でDDRをやめようと思ったくらいに酷かったのだが、秋になって追加された曲が非常に面白い構成となっており、そこからやっと素直に『X3』を楽しむことができた。そして最終的に全体を振り返ってみると、そこまで酷い評価をすべき作品では無いと考えたのである。さすがに最高傑作の『X2』には及ばないが、DDRシリーズの正統続編として、いつも通りに楽しめる作品だったように思うのだ。
・・・まず、俺が初期の『X3』が酷いと思っていた理由としては、曲が糞・譜面が糞・解禁が糞というものである。要するに全部駄目だったのだ。曲は家庭用からの移植や過去作の使い回しで水増しし、譜面はイマイチ面白みの無いワンパターンな構成、そして解禁は『X2』よりも明らかに遅いうえに出てくるのがガッカリ曲とあって、本当にもうウンザリしてしまうような感じであった。幾つか挙げてみると、例えば「Let's Get Away」は、曲は良いのに譜面がダメすぎてゴミ曲と評するしかなく、4つ目のEEX楽曲として登場した「SILVER DREAM」は、今さら4年も前の家庭用の移植曲であり、しかもDPがどうしようもないガッカリ譜面で、こんなものが最終ステージのボス曲として君臨していたことには呆れるしか無かった。DP譜面に関しては、『X』『X2』と良い感じの作品が続いてきたため、余計に『X3』のダメさが際立ってしまったのである。
――そして、「解禁」に関しても、「新曲がやりたいなら○○をしろ」と押しつけられるようなものが多く、とてもじゃないが楽んでいけるようなものでは無かった。特に、8月のアップデートで解禁された「2ndMIXモードをプレイして新曲・新譜面を解禁しよう!」という貢ぎイベントには、めまいすらする思いであった。なぜ新曲をプレイするために、10年以上昔の『2ndMIXモード』を延々とプレイしなければならないのだろうか・・・。その際には、本気でもう付いて行けないと思い、実際にしばらくDDRから離れてしまっていた。いま振り返ってみても、俺の大好きなDDRがこんな悲惨な姿になっていたとは、まったくもって信じがたいものである。
ところが、そのような印象は秋になって一変する。上記のイベントが全て終了し、サウンドトラックも発売して本当に一段落した後に、全国大会用に合わせて10月から新しい楽曲が追加され始めたのだ。
・・・そして、その新曲が曲・譜面ともに実に素晴らしい出来であり、俺の評価が一気に上昇することになったのである。その追加曲の皮切りにして代表である「REVOLUTIONARY ADDICT」は、曲自体も“まさにDDR”というハイテンションなものであるが、何より譜面がゲーム性に溢れる素晴らしい構成となっており、それまでの『X3』楽曲とは完全に一線を画していた。そこから、最終的に10曲ほどが追加されることになったのだが、どれも譜面が実に良く出来ており、俺の評価はうなぎ登りとなっていったのである。やはり、DDRは“体を動かすゲーム”なのだから、「譜面の面白さ」ということが一番重要なのだ。
――だから、よく『DDR X3』を語る際に、「初期は微妙だったが、『Tohoku
EVOLVED』や『PARANOiA Revolution』の登場で逆転した」という論評が為されているが、俺にとってはその時点ですら微妙であり、むしろ「面倒な解禁システム」や「異常なまでのアゲ評価」から、居心地の悪さを感じ続けてきた(某○コニコ大百科の【PARANOiA Revolutionの記事】とか、今でも直視できん・・・)。だから、去年10月からの魅力的な曲の数々が無ければ、今でも俺は『X3』を「クソゲー」と評価していたことだろう。それくらい、「魅力的な曲と譜面が手軽に楽しめる」ということは重要なのである。
そんなこんなで。
今回は、俺の考える「『X3』のオススメ楽曲」というものを挙げてみることにしよう。やれ、確かに今作初期は微妙な曲・譜面が多かったが、それでも全てが駄目というわけでは無かった。また、後期の追加曲に関しては、それまでとは段違いのクオリティとなっている。だから、そういうものを取り上げていけば、ちゃんと『X3』は楽しめる作品になっているのである。
――では、そんな「オススメ楽曲」を紹介していこう。なお、今作から俺はDPを中心にプレイするようになったため、以下のリストは全てDP譜面の紹介となっている。では、早速行ってみよう!
■『DanceDanceRevolution X3vs2ndMIX』
個人的なオススメ楽曲 (全てDP譜面です。例によって個人の感想ですので、参考程度にどうぞ) |
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曲名 | 譜面 | 難易度 | コメント |
女々しくて | CHALLENGE | 10 | ←↓↑→←↓↑→ ←↓↑→←↓↑→ ←↓↑→←↓↑→ ←↓↑→←↓↑→ ←↓↑→←↓↑→ ←↓↑→←↓↑→ ←↓↑→←↓↑→ ←↓↑→←↓↑→ |
恋閃繚乱 | EXPERT | 11 | 遊びやすくて面白い良譜面 これで変な歌詞とジャケットさえ無ければ… |
SigSig | EXPERT | 12 | 準備運動としてちょうどいい曲 傘を差して振り返っているシーンはマジ結婚したい |
snow prism | EXPERT | 12 | これも譜面展開と面白さを考慮した良譜面 ジャケットのアレは果たしておっ○いなのだろうか… |
Cosmic Hurricane | EXPERT | 12 | これまた後期X3らしい遊びがいのある一曲 しかし、どれもCHALLENGE譜面は微妙なんだよなあ… |
Until the End | EXPERT | 13 | 初期としては珍しいタイプの、見た目・踏み方ともに優れた良譜面 なかなか難しいが、慣れれば気持ちよく踏むことができるはず |
REVOLUTIONARY ADDICT | EXPERT | 13 | X3のテーマといえる一曲 ただしCHALLENGE譜面はゴミ |
Go For The Top | EXPERT | 14 | これまたゲーム性に溢れたX3を代表する名曲 でも、なんであんなCHALLENGE譜面を作っちゃうかなあ… |
隅田川夏恋歌 | CHALLENGE | 15 | リア充氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね氏ね 糞譜面と見せかけて職人芸溢れる良譜面。EXでの挑戦が熱い!! |
UNBELIEVABLE (Sparky remix) | EXPERT | 16 | X3最初のEEX楽曲にして、当時としては異彩を放つ超絶良譜面 是非ともゲージでのクリアで満足せず、上を目指して踏んでほしい |
New York EVOLVED | EXPERT | 16 | X3で追加されたEVOLVEDシリーズの中では一番マシな部類の曲 それぞれEXステージでの攻略にも向いているので、是非とも遊び倒してやろう |
TRIP MACHINE (xac nanoglide mix) | EXPERT | 16 | 凄まじいまでのリズム・認識難 等速FLATでプレイすると完全にbag |
PARANOiA Revolution | CHALLENGE | 19 | Why do you need KONAMI original songs...? |
とまあ、こんな感じで。「オススメ楽曲」というものが色々と出来た『DDR
X3』は、今となってはやはり楽しめる作品であったと思うのである。
――さて。今後の俺は、生活環境の変化により、今までのようにDDRをプレイしていくのは難しくなるだろう。しかし、これからもDDRには、ゲームセンターに足を運ぼうと思えるような作品で有り続けてほしい。この先も俺は、「PARANOiA Revolution」の撃破はもちろんとして、様々な目標を立てて楽しんでいこうと思っている。そうやって、常に目的意識を持ち続けられるというのが、「ゲーム」というものの最大の魅力なのである・・・。
(2013年3月20日)
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